人形達を守るモノ   作:NTK

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今回はほぼ後日談的なものです。
こちらからどうぞ
https://syosetu.org/novel/190378/137.html

また、今回大陸版のネタバレ的なものが含まれます。


Code-116 鉄血防衛ライン破壊作戦-11

さまざまな想定外が発生した今作戦だが、結果は何とも言えないものであった。

当初の目的だった重要拠点は破壊できなかったものの、乱入してきたフードマントらによって両陣営ともに甚大な被害を受け、鉄血の力を削ぐという意味では成功したが、それに対する代償が大き過ぎた。

S10基地が派遣した輸送機に運ばれてながらリバイバーは自身の被害状況を確認した。

 

(百一匹隊は生き残ったのが19体、アラゴスタは3体か…補充はあとにして、改良が必要だな。それと…気づかなかったが、ルーラーの機能の恩恵のおかげか、俺のAIのブラックボックスがほぼ開いてるな。これは…最後のロックを外す解除キーの暗号か?あとでペルシカに診てもらうか…)

 

それに…とリバイバーは自身が手に入れた戦果を見つめた。フードマント達が撤退した後、まだ他にも自壊してないものが無いか火事場泥棒よろしく戦場を探索してたところ、彼らの砲戦仕様が持っていたであろうバズーカ型粒子砲をほぼ無傷のものと半壊してるものの計二つを発見し鹵獲したのであった。それ以外にも破損してるものの、彼らが手にしてた銃剣や盾、フードの切れ端(といってもそこそこの大きさ)や手足や頭部の残骸などがまるで見えないナニカがこちらに回収してもらう為に彼らが自壊するのを許さず、そしてわかりやすいように一箇所に集められたかのように置いてあった為、残らず回収したのであった。

 

(コレらのデータだけでもだいぶ大きな戦果だ。解析は万能者頼みだろうが、こちらに協力的な以上、あの砲台のデータ含めてこちらに渡すとみていい。あとは、俺の首がどうなるかだな…)

 

数日後、ヘリアンとクルーガーから直接呼び出されたリバイバーは覚悟して会議室に向かったが、結果は意外なものであった。

というのも、あの日鉄血と独断交渉したときのログが『なぜか』綺麗さっぱり無くなっており、さらにはその場にいた戦術人形達や正規軍の兵士からリバイバーの助命嘆願書が大量に届いたため、独断で敵と交渉した物的証拠が無く、さらにはこちらより上の立場である正規軍から助命するよう命じられた事もありこの件はお咎め無しどころか、寧ろ通信を回復させて味方を助けたことに感謝される始末となったのでリバイバーは拍子抜けしたのであった。

 

「あ〜長い一日だったなアレは」

 

「俺も内容は聞いたが、大変だったようだな。というか良く生き残れたな」

 

様子を見に来たバレットがリバイバーにそう話しかけるとリバイバーは苦笑いを浮かべた。

 

「悪運と生き意地はあるからな。なんせ俺の武器がまともに効かねぇからな、その場にあるモン利用するのがやっとだったさ。対万能者のデカブツはP基地の残した残骸がなきゃ詰んでたかもしれないから、アレ倒した報酬は向こうと折半するよう伝えておいた。万能者も報酬や支援するっていってたが、奴らの武装や残骸も渡したし、相応のモン受け取りたいね。なんならボディ含めて武装を全面的に改修してくれてもいいと思うがね」

 

「そんなにか…」

 

「金貰ってそれで自分改修しても技術が届かないのは目に見えてる。ならそうして貰った方がいい。連中はあれで全部じゃないし、まだ強くなるしな…。そういや、他のメンバーはともかく、スミスはどうした?なんとなくわかるが…」

 

「だいたい予想通り、バルカンのとこにいる。デート控えてるから余計心配なんだろうな。彼女自身も、何か怖い目に遭ったらしくて泣きじゃくってたし」

 

「お前さんは?妹が心配じゃないのか?」

 

「ここに来る前に会って来て労ったから問題ない。それとリバイバー、実は一昨日、I.O.Pに気を失った10人の子供達が送られてきてな、目を覚まして検査した後こう言ったんだ…『メッセルはいるの?』ってな」

 

それを聞いた瞬間、リバイバーは目を見開いた。

 

「っ‼︎そのチビどもは俺を造ったやつの関係者ってことか?」

 

「恐らくな。しかも彼女達…『全員同じ顔』で、身体検査の結果、『遺伝子も同じ』だった…ようはクローンってことだ。あんな年端もいかない子供達がな。お前の創造主はとんでもねぇ奴かもしれないな…!今からその子達と面会させる、ついてこい」

 

子を持った身である故、バレットは怒りを滲ませた顔を浮かべたあと、リバイバーを彼女達のもとに案内させる。

 

一方でペルシカは16Labでリバイバーに眠るブラックボックスの最後の鍵を開けようとしていた。万が一を考え、万能者の手を借りてリバイバーのAIからブラックボックスのみを切り離してから解除作業をしていた。

 

「この数字の羅列…これ、日本の上杉暗号ってやつだったのね…教えてくれた一〇〇式達日本の戦術人形に感謝しないとね。でもこれじゃ意味が通らない…こういうのは、一文字ズラすのが定番だけど妙ね…何で最後がこんな単純な…⁉︎」

 

ペルシカが違和感を感じながら解読していくとある文章が浮かび上がり、それ内容にペルシカは絶句した。

 

『ウィリアムの造ったモノはリコリスのそれより劣るうえ、それらに愛情を注がない彼は愚かだ』

 

(何でリコの名前が?ウィリアムってのは誰かは知らないけど、リコの関係者かしら?…ってことはリバイバーは()()()()()()()()()()()()()()?とにかく、これを入力してブラックボックスを開くとしましょう)

 

ペルシカは出てきた文章を入力し、最後の鍵を開いたのであった。すると…

 

『…んあ?や〜っと開いたか?えっと今は…おーあれから何年も経ってるのか、思ったより早かったな…ってメッセルと切り離されてる⁉︎こんな事あるのか…奴のメモリーから状況知りたかったがまぁいい…って、もしかしてお前さん、ペルシカリア博士?』

 

突然目の前に()()()()()()()()()()()()()()()()が映し出され、ベラベラと喋り出したのだ。

 

「え、ええ…そうだけど…」

 

『ハハハハッ!こいつはいいや!どのみち最後のパスワードはあのイカれシスコンには解けても入力前にキレて壊すだろうからな、アイツじゃなきゃ誰でも良かったが。で、そもそもメッセルは生きてんの?』

 

「まぁね…本人はリバイバーって名乗ってるけど…で、貴方は誰?会話ができてるからAIなのは確かだけど…」

 

『ほぅ!こんな偶然あるのか…で、確かにこっちが名乗ってないのは失礼だな…オレの名は【リヴァイル・ウィッカーマン】。正確には()()()()()の【人格・性格・記憶・趣味嗜好・頭脳】などを何から何まで()()()()()()()()AI…詰まるところ、【デジタルクローン】ってやつさ』

 

「デジタルクローン…⁉︎それで、メッセルってのは一体なんなの?教えてくれる?」

 

『ん、良いぜ。メッセルってのは…

 

 

 

 

 

オレが連中、【パラデウス】から逃げるために造った、オレというAIを内包した記憶の器であり……オレのデジタルクローンの《意図的な失敗作》だ』

 


 

「デジタルクローンの失敗作…だと?」

 

「うん、確かにリヴァイルさんは《お父様》にそう言ってたよ。いらないから新型の人形のAIにでも使えばって渡してたし」

 

「でもリヴァイルさん、そのあと自分の研究中の爆発事故で死んじゃったんだよね〜そのAIもテスト中の事故で無くなったと思ったらあなたがいたんだから驚きだよね〜」

 

「だけどお父様、リヴァイルさん死んだって聞いてどこか嬉しそうだった…死んでくれて良かったって感じで…」

 

リバイバーの質問にネイトと名乗る少女達が口々にそう言うと、バレットとリバイバーは顔を見合わせた。

 

「…思ったよりも根深いもののようだな」

 

「あぁ。リヴァイルって野郎は何を企んでたんだ…?話からして、同組織内の《お父様》ってのには嫌われてたみたいだが…」

 

その時、ペルシカからすぐに来てくれと連絡が入り二人は彼女の元に向かうのであった。




転んでもただじゃ起きないリバイバー、ナニカの導きで戦利品ゲット。

残骸とかは向こうにパスしますし、報酬とかも任せます。

さて、ブラックボックスから現れた人物、リヴァイル・ウィッカーマン。彼の目的やリバイバーの生み出された理由については後ほど。
ただ言えるのは、コイツは嘘吐きであり、過去に自身が残した記録にも嘘を吐いてます。

もうちょい後日談続くかもしれませんがとりあえず、色々ありましたがコラボお疲れ様でした!
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