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https://syosetu.org/novel/180532/456.html
そろそろバルカンが来る頃合いかな、とスミスは自室の時計を見てそう思った。去年は付き合い始めということもあり貰えてなかったが、今年はちゃんと作って持ってくるから待っててと言われ、スミスは楽しみにして待っていた。
(それにしても…最近バルカン、より可愛くなったというか…よく甘えてくるようになったなぁ…)
任務のトラブルで一週間付近の地区で滞在することになり、ちょくちょく電話を掛けて様子を聞いてたが日を追うごとに元気が無くなっていき、最終日辺りはほぼ会いたいくらいしか言っておらず、ようやく戻ってきた時はすぐさまスミスのところに駆けつけて抱きついてほぼ一日中甘えるといった事があった。
無論甘えられる事は嫌いではなく寧ろ好きな方だが、スミスが気にしているのは自分に甘えなきゃやってけないくらいバルカンは精神的に参ってるのではという懸念であった。
(妹の記憶も未だ戻らないし、前の作戦でえらい目に遭って、誕生日に任務入ってトラブルで滞在することになってで色々ストレスになってるのかもな…考え過ぎかも知れないが、前にバルカン抱え込んで衰弱してた事があるから心配だ…任務でも無茶したらしいし…)
いっそリヴァイルに頼んでミニガンの記憶をなんとかして貰うというのを考えたが、高等技術を見聞きすると異様に興奮するあの変態に(将来の)義妹を会わせるとなると不安がよぎる。そんな事を考えているとドアを叩く音が聞こえ出迎えると、満面の笑みを浮かべたバルカンが包みを持って立っていた。
「スミス〜お待たせ♡はい、ハッピーバレンタイン!」
「ん、ありがとう。せっかくだし、上がってきなよ」
バルカンを部屋にあげ、包みを開くと中には生チョコと二つのハートのチョコが入っていた。
「へぇ…良く出来てるじゃないか。食べてもいいか?」
「う、うん…いいよ…」
妙にソワソワしてるのが気になっていたがスミスは生チョコをひとつ取り、口に入れる。
「どう?美味しい?」
「……あぁ、美味しいよ。ありがとうな」
「…‼︎エヘ、エヘヘへ…」
褒められて嬉しいのか、破顔して身体をくねらせてるバルカンに対し、スミスは今食べているチョコに違和感を感じていた。
(うーん…この味…前に似たようなのが…‼︎)
そこまで考えて思い出したのはかつてD08の面々がお礼をしに来た時である。その時振る舞われたものに味が似てると気づいた時、彼はバルカンが照れてる理由に察しがついた。
─バルカン、チョコに
だからといって指摘すれば何故知ってるとなり修羅場となるのは分かりきっているのでこの件は死ぬまで黙っておくが、それはそれとして少し彼女にイジワルをしてみることにした。
「にしても随分ミルクの風味が普通のと違うな、何か材料が違うのか?」
「へ?あ〜いや、その…特別なルートからちょっと…」
「(この目の泳ぎ方…確定だな)まぁいいや。それより、俺だけ食べてるのも悪いしな、バルカン、口開けな」
「ふぇ⁉︎え、あ…」
チョコを一つ摘んでバルカンに差し出すとバルカンは顔を赤くしてしどろもどろになっていた。流石にやり過ぎたかとスミスは思ったが、彼女は予想外の言葉を言ったのであった。
「えっと…スミス…?その、できれば…口移し、がいい…かな…」
「ッ⁉︎」
意外にも大胆な事を頼んできたバルカンにスミスは面食らうが、して欲しそうにこちらを見つめるのを見てスミスはそれに応えるべくチョコを咥え、バルカンと唇を重ねる。そのまま舌を絡ませ、息や声が漏れる音が部屋に響くなかチョコが溶け切るまでそれを続け、口を離すとバルカンは満足そうな顔を浮かべていた。
「…これでよかったか?」
「うん…♡スミス、ありがと」
「どういたしまして。それとさ、任務とかでキツかったり嫌なことあったらいつでも来ていいからな?前みたいに色々抱え込んでお前が荒んでくのは見たくないからさ…」
「え?あ、うん…わかった…。そ、それとさスミス、その…嫌じゃなかったら…いい?」
内股になって上目遣いをするバルカンの様子からしてスミスは彼女が何を求めてるか察しがついた。どうやらさっきのでスイッチが入ったようである。
「そう言われて嫌と言う奴はいないよ。とりあえず、チョコを冷蔵庫に仕舞っておくよ」
そう言ってスミスは冷蔵庫にチョコを仕舞い、二人でベッドまで行きバルカンを優しく押し倒した。
そのあとは言うまでもなく、そのままバルカンはスミスの部屋で寝泊まりする事にしたのであった。
おかしい…そんなつもりなかったのに所々若干393が滲み出てるぞ…?
oldsnake様、コラボありがとうございました!
ところで、最近曇らせがマイブームと化してるのですが…どうしましょうかねぇ?