コラボその3です。
以下から話が繋がっております。
https://syosetu.org/novel/180532/499.html
今回のは殆ど現状から見た推測で話してる部分があるのでご了承を。
スミスの奇策にてターミネーターもとい、未来のバルカンは戦意を喪失、そしてある程度の事情を知ったスミスらは幾つか彼女に確認を取っていた。
「ふむ…つまり君は平行世界とかではなく、『この世界』での未来のバルカン、そう言う事で合ってるな?」
「うん…そう」
「それで、口ぶりからして近い将来に俺や俺たちの子供らが死んだ。しかもさっきの話からするに俺はお前を庇って死んだ上に俺らが死んだ事件の原因にお前が関わっているから何らかの手段で過去に戻って今のお前を殺す事で歴史を変えて俺を生き残らせようとした、と。嫌な未来を聞いちまったな…」
スミスの質問にターミネーターは重苦しい顔をして頷き、一同は顔を見合わせた。何せ、彼らは様々な形で世界をより良いものへと改革しているが、それをしてもなお、このような事態を招くまで世界が変わらない、または変わってもまた別の悪意が芽生えている事実を知ってしまったのである。
だが、悪いことばかりではない。スミスとバルカンが将来結婚して家庭を持っているということは、ミニガンの記憶が戻っているということであり、そうなる目処が立っているわけである。しかし、肝心のスミスらが死ぬ事件に関しては実行者が何者かや詳しい日時などは運命の強制力とやらが働いているのか、はたまた過去に戻った代償なのかは不明であるがターミネーターが上手く語れずにいた。
とはいえ、ある程度の推測は出来るうえにスミスの死が発端であるため、それらを回避すれば歴史は変わり、S13地区の壊滅などの彼女が起こした騒動も無くなるのではというのが現時点での見解であった。
「しかしなぁ…俺が死んだ後も俺を想ってくれてるのは嬉しいんだがな、地区一つ壊滅させるのはいくら何でもやり過ぎだぞ?」
「う…それは、ごめん…。でも、どうしてもスミスを死なせたく無かったから…」
「それだけどな、俺が居ない世界が考えられないってお前は言ったがな、俺がお前に死なれて悲しまないって思ってるのがすごく心外なんだが、それはどうなんだ?少なくとも、俺もお前がいない将来なんざ考えたくもないし、お前以外の奴と結ばれるつもりもない」
殆ど惚気話と言っても過言ではない言葉にターミネーターは言われて気づいたのかハッとした顔をした後照れ始めたが、以前起きたスミスに関する色恋騒ぎを知っているバレットやリバイバーからすると
(言いたい事はわかるが、それをP228の前で言うなよ…彼女、凄く複雑な顔してるぞ…)
と言った具合であり、内心ハラハラしていたのであった。
「それで…さっきから気になってるんだが…何でお前ら俺から距離を置いてるの?」
スミスが指摘する通り、バレットを始めとしたメンバーは彼から物理的に距離を置いており、少し引いてるような顔をしていた。
「えっと…その…前々から貴方の愛の重さは承知してましたが、まさか未来のバルカンさんも貴方と負けず劣らずの愛情を持っているというか…あと、先ほどの貴方の行動にちょっと…」
「ん?どう言う事だウェイター?」
自覚していないのですか…と頭を抱えるウェイターにレストが説明をし始めた。
「あのなスミス、お前は途中でターミネーターの正体がバルカンで、しかも自分が死んだからそうなったとわかってたんだよな?」
「あぁ、そうだが…?」
「何で止めるためとは言えそれ知ってて自殺図って彼女のトラウマ抉るんだよ。しかも万が一を考えずに空砲じゃないとか、お前の思考が怖ぇーよ。結果的に良かったけどさ、一歩間違えれば彼女が発狂して暴れてただろ。お前も人の事言えないぞ」
「うっ!いや、それは…そうだけどさ…それ以外に止める方法が思いつかなかったというか…」
「要するにそれって、『暴れるのやめなきゃ死んでやる!』って事だろ?メンヘラか何かかよ。しかもお前さん、そのあとターミネーターに思いっきりビンタしたあと唐突に慰めてたろ?それDVじゃん、完全にDV彼氏の手口じゃん」
「やーい、ドメスティックバイオレンスメンヘラお化け〜」
「ドメッ…⁉︎くっ(お化けにお化けとは言われたくないが、ほぼその通りだから言い返せねぇ…!)」
リバイバーとリヴァイルの更なる追い討ち(煽り)にスミスは意気消沈し、なんとも言えない雰囲気が流れる中、リヴァイルがターミネーターに問いかけた。
「してターミネーター。その妙な力と不死性は龍の血なるものによるもので合っているな?」
「あぁ…まぁ、色々あって手に入れたけど、結果はこのザマ、死ねなくなって余計な苦しみを味わう羽目になったけどな…」
「ん?不死…。なぁバルカン、今もそれか体内に流れてるなら俺に…」
「オイ待て今度は何企もうとしてるこの恋愛バカ」
「いや、元々俺が死ぬのが原因なら龍の血の力で俺が不死になればいい話じゃ…」
「うん、ナチュラルに愛に狂った行動取るのやめよっか?」
恋は盲目を地で行こうとするスミスに周りが止めようと説得しており、そのうちスミスはこの方法で不死になっても、ターミネーターが来る歴史が変わるため彼女から龍の血を摂るのは無理と悟り、以前のモンスターハントの際に本部に保存してあるものに目をつけようとしたところ、万能者から何か龍の血関連でマズいことがあるのか、必死に説得していたのであった。
そんな中、UMP45から連絡が入ってきた。
《あー、ちょっといいかしら?少し問題が起きたんだけど…》
「なんだ?」
《さっきソフォスがやって来てバルカンをどっかに攫っていって、その場所調べたんだけど…蛮族戦士のとこっぽいのよね…》
「……は?なんで護衛対象を守れぇんだ特殊部隊さんよぉ?」
《ヒェッ…し、仕方ないじゃない!あんなんどうやって防ぐのよ⁉︎》
明らかにブチ切れてる様子のスミスの気迫に押されるも、UMP45はもっともな意見を口にするとスミスはそうもそうかと納得すると準備を始めた。
「よし、キャロル指揮官。今のバルカンの居場所は?」
《あ、あぁ…このポイントだが…一応聞くが、何をする気だ?》
「いやな?今回の事といい、彼女に思うところがあるから少々
《…こちらも彼女に聞きたいことがあるから、程々に頼むぞ?》
「了解。んじゃバルカン、ちょっと今のお前を助けにいくから待っててくれ」
「わ、わかった…⁉︎スミス、それ…!」
ターミネーターの問いかけに応じる間もなく、スミスは神獣鏡を纏ってそのポイントに飛び立っていった。彼女が問いかけたのは彼の持つ装備が、従来のものではなく、『黒色の龍の鱗のような鎧姿』だったからであった。
先ほどまでは何も変わらなかったため、これには一同も驚きを隠せなかった。
「どういうことだ?何で急にスミスの装備が変化を…?」
「もしかして、さっき未来のバルカンが自傷行為をして血だらけになった彼女をスミスか抱き締めた時にその血がペンダントに触れて変化したんじゃ?」
「あり得なくはないな。どちらも人智を超えた代物だ、混ざり合って新たな変化を起こしても不思議じゃない」
議論を交わすなか、万能者は内心青ざめていたのであった。
(ヤッベー…これ、大丈夫か?ルール的には問題なさそうだが、もし体内にまで影響があったら…)
周りが大変なことになっているとは露知らず、ソフォスは一人結界内で紅茶を飲みながら眼下の戦いを眺めていた。
「古代兵装アマルガム…この力なら「ソフォォォスッ‼︎」あら、思ったより早いわね。まぁ怒るのも無理ないか…」
スミスの怒鳴り声が聞こえるも、ソフォスはそのまま無視してティータイムを続行した。攻撃をしてきたとしても結界を突破することはない、そう高を括っていたが次の瞬間、紅い光が結界を貫き、彼女の右腕を
そこで初めてソフォスはスミスの装備が変化してることに気がついたのであった。
(え、何あれ⁉︎あんなの知らないわよ⁉︎もしかして、龍の血…⁉︎)
「どういうつもりだお前ェ…‼︎警告したとは言え、ターミネーターの正体を黙ってた上で俺や他の奴と戦わせるばかりか、今のバルカンを蛮族戦士とタイマンさせるのはどういった企みだ‼︎」
「ま、待って‼︎これには訳が…というかあなた、装備が変わってるの気づかないの?」
「んな事はどうでもいい…!今回の騒動がお前のマッチポンプって可能性も俺は考えてるんだぞ?ターミネーターが未来のバルカンなら、
鬼気迫る勢いで問い詰めるスミスにソフォスは観念してため息をついた。
「ハァ、わかったわ。どの道キチンと説明するつもりだったし。ただし、バルカンと蛮族戦士の戦いは干渉しないでちょうだい。これは大事な事だから」
「…わかった。だが、危ないと判断したら止めるからな?」
色々愛が重いしやべーぞこの彼氏…
今回出たスミスの装備について少し解説します。
神獣鏡・龍の血変化態(仮称)
見た目としてはアルバ装備(男)と神獣鏡を足したような物
本文の推測通り、ターミネーターの血、正確にはそれに含まれる龍の血が神獣鏡に付着して変化を起こしたもの。
のちにリヴァイルが調べたところ、元々備わっていた崩壊液関連の抑制や分解効果に加え、龍の血由来の物質も分解、消失させるようになった…だけではなく、スミスの内心にある『バルカンを害する強大な者の排除』という思いを反映したのか、崩壊液・龍の血のどちらでもない物質であり、攻撃しても破壊できない場合、逆崩壊により強制的に龍の血由来の物質に変換させて分解させるというレジェンドプレートじみた効果を発揮するようになってしまった。
なお、スミス本人には龍の血は入っておらず、彼の生存による歴史改変までは存在が確立すると思われる。
ソフォスさん、ちゃんと説明しないとヤバいかもしれない…
オマケ
色々と感情が爆発した世界線のスミス
「死ねッ!死ねッ‼︎パラデウスもpawnもアブノーマルも!バルカンを殺そうとする奴らは皆死ねばいいんだァァ‼︎」(どこぞのヤンデレピンクのような気迫で)
……大して今と変わらんな(遠い目)