島に到着し、とりあえず島を探索していたリヴァイルだが、それも束の間に終わり、気づけば奇声を上げながら駆け寄るシャマール指揮官に拘束及び拉致され何事かと思いきや、対パラデウス用に用意してた艦船が先日のリークにより使い道が無くなったからこちらに譲渡するといった次第であった。
「しかしまぁ、あんな奇声を上げてまで追いかけるかねぇ…。何故にそんな機嫌が悪い?」
ハンモックで寝ようとしていた彼女にリヴァイルが話しかけるとシャマールはジト目でこちらに顔を向けていた。
「誰のせいだと思っている?」
「ふむ…キミが機嫌が悪いのはパラデウスに戦力的に潰す前に向こうが弱体化したのが原因で〜、それは彼らのシンパが大量に捕まって資金的ダメージを受けたせいだ・か・ら…つまりそうなったのはパラデウスの事が公表されたせい…っ!
全部WA☆TA☆SHIのせいだハッハッハッハッハ‼︎LAFIくん全部私のせいだ!」
(私に同意を求めないでください…)
「よし、やっぱ一発殴らせたまえ♪」
爆笑するリヴァイルを前に宣言通り殴りかかろうとするシャマールに対して当然ながら逃走するリヴァイルであった。
「そもそもまともに奴らとぶつかれば多くの被害が出るからこの手段を取ったのに、何故私が殴られなきゃならないのだねッ⁉︎」
「確かにその通りだ、君のやり方は被害が少なくかつ奴らにダメージを与えられる。しかし、こっちはこっちでローリスクで大暴れして叩きのめす気マンマンだったんだ。ステーキを食べようとしたらお粥を寄越された気分といえば私の不満はわかるかい?」
「なるほど理解した。だが殴られる気はないからこうして逃げてるし、何よりどうせ追いかけられるならもっとナイスバディな女性に追いかけられたいものだ!」
「遺言はそれでいいな?絶対逃さん‼︎」
「遺言も何も、とっくの昔に死んでるけどな‼︎」
そう軽口を叩くと一層シャマールの脚は速くなり、両者は島の奥へと姿を消していった。しかし、リヴァイルはそこまでフィジカルに富んでいるわけではないので捕まるのは時間の問題だろう。なお、その声を聞いたフラームが自分の胸元を眺めてたのは別の話である。
そんな逃走劇を横目に見つつ、リバイバーはバレット達の様子を眺めていた。
子供たちは初めての海に対して怖がったりする素振りは見せず、保護者たちの元で浮き輪で波に揺られていた。
「おぉ〜ゆらゆら〜」
「ぷぁ⁉︎パパ、これしょっぱい〜」
「お風呂と違うからなぁ…目に入ってないかミラ?」
「ん?アンナ、背中になんか着いてるぞ?…ワカメかこれ?」
「え?にぃに、とって、とってぇ〜‼︎」
「ん〜?」
(そこは
和気藹々とした様子で海遊びをするバレットとレストの家族に対し、ウェイターの家族はというと長年の昏睡状態の関係で泳げないフィオナを気遣い、浜辺で砂遊びや貝殻集めに興じていた。
「おかーさ、これあげる!」
「まぁ、綺麗な貝殻ね。ありがとうアイン」
さて、男性陣はアロハシャツに普通の水着を着ており、女性陣はというとフィオナは白いワンピース、ノアは一般的な水色のビキニ、そしてアスターはというと薄いグレーのクロスホルダービキニを着用していた。
他二人はともかく、アスターに関しては元のスタイルがスタイルのため、一般のビーチならナンパされてるかそうでなくとも視線を寄せるだろうなとリバイバーが思っていると興奮したような叫び声が聞こえ顔を向けるとアヤトルズのジンであった。以前彼らが子供たちに会いに来た時のジンのやらかしについて知っているリバイバーは彼が何に反応してるか予想がついた。
案の定ジンはアスターや他の基地の女性陣の水着姿に反応しており、リバイバーはこれから彼の身に起こる惨劇を思い浮かべて合掌するのであった。
「ムッヒョォー‼︎見ろよお前ら、水着のお姉さんがこんなにいるとは、ここは天国かぁ⁉︎」
「ちょっとジンさん、声がデカいッスよ?」
「な〜に言ってんだよハク、こんなん見て興奮しない方が可笑しいだろ⁉︎特に見ろよあのクロスホルダービキニの二人を!スユーフさんは元が春田さんだけあってナイスバディだし、白い肌に黒い水着が映えて大人のエロスを感じさせるぜ!そしてそれに負けず劣らずのアスターすわぁん‼︎元々歩く18禁とも言われ、人妻感溢れるDSR-50だったのがマジの人妻で子持ちになってるんだ、興奮しないわけないぜ!そしてバストを包むつや消しのグレーの水着が実にエr「オイ」ん…⁉︎」
鼻息を荒くして話すジンだが何者かに声をかけられ振り向くとそこにはイイ笑顔をしたバレットが立っていた。
「ハァッ⁉︎いや、さっきまであそこに…⁉︎」
「ジンさん、さっきからお二人をガン見して気付いてなかっただけで、割と初めの方からこっちに向かってたッスよ。まぁこっちが呼んだんですけど」
「ハク⁉︎」
「いや〜それよりジンとやら、なかなか面白いことを言ってくれてたな?ちょっとオハナシを向こうでしようじゃないか?」
「いや待ってくださいよバレットさぁん⁉︎俺は単純に奥さんを褒めてただけで…」
「あれのどこが褒め言葉だ?とりあえず陸と海、どっちで犬○家してやるかは選ばせてやる…!」
「OH、ジーラフ‼︎」
バレットに首根っこを掴まれズルズルと引きづられるジンであった。
その数十分後、浜辺にて『反省中。昼飯まで引き抜くべからず』の立て看板の側にVの字に固定された両脚と呼吸用のシュノーケルの管を地表から出したジンが見つかったのはのちの話である。
リバイバーはというと、子供たちに呼ばれたら遊んでやるかといった気持ちで浜辺でふらついているとロリボロスの姿を再び捉え、暇潰しにと声をかけた。
「よっ」
「…なんだまた弄りに来たのか?自分を屠った相手がこんな有様になってるのがそんな楽しいか?」
「少なくともつまらなくはないな。なんなら砂に埋めて元の身体でも盛ってやろうか?」
「いらん」
「あっそ。しかし、よりによってスク水とはねぇ…」
「それしかサイズの合うのがなかったそうだ。…!フッ、そんなにスク水弄りがいいなら
「ん?」
妙にニヤつくロリボロスの言葉に疑問を感じる振り返るとそこには黒色の所謂旧スク水という物を着用したエリザの姿が見え、リバイバーは思わず固まってしまった。
「……」
「質問。リバイバー、この格好に何か言うことはあるか?」
エリザの質問にリバイバーは頭を回転させて考える。彼女の顔からして不本意に着せられたものであり機嫌が悪いのは明らかである、つまり何を言っても機嫌を損ねるのは確定している。
ならば、自分の思うままに言ってやろう。そう考えたリバイバーが放った言葉は…
「…
両方を煽り、敵に回す事を選んだ彼の言葉にエリザとロリボロスの目つきは鋭いものとなった。
「…極刑。遺言は忘れずにな」
「やはり私刑か、いつやる?吾輩も同行しよう」
「ペタンコなのに、ロリボ院‼︎」
リバイバーの追撃を皮切りにエリザ&ロリボロスによるリバイバー追跡劇が幕を上げた。
とはいえ、ロリボロスはともかくエリザに関してはシャマールの手が加えられてるため存外早く確保され、同じく捕まったリヴァイルと共にスイカ割りに参加させられる羽目になるのはそのすぐ後のことであった。
ルーツが同じだから、似た煽り方するなあの二人。
ガンアーク弐式様、ジンをお仕置きさせましたが彼の元ネタと性格からしてこうするだろなと思いやりました。何かあれば修正致します。