さて、今回スミスについてはこちらを読んでからだとわかりやすいです。
https://syosetu.org/novel/207272/20.html
あと今回情報過多です。
「はぁ…」
スミスは中庭でため息を吐いていた。理由は病室にてP228に押し倒され、その後彼女が自分を好きだ言い、なんなら二番目でもいいと言われたことで悩んでいたのである。
スミス自身、かつて救出した人形達からの相談事に積極的に乗ったり、時には食事に誘ったりしていたため、こういった事になる可能性は考えていた。もっとも、P228の場合は直接の交流は殆どないが、彼の噂や活躍を聞いて好意を持たれたパターンのようであるが。
後日、向こうから謝罪を受けたが、自分とバルカンが付き合ったことで他にも彼女のような人形がいるのではと考えてしまう。そのことについて相談を受けていたバレットはスミスに問いかける。
「ちなみに彼女の話について、お前としてはどうなんだ?」
「あの子には悪いが、俺はハーレム願望は待ち合わせてないから、それは断るんだが、上手い言い方がなぁ」
すると、リバイバーがこちらを見つけてやって来た。
「お?どうしたそんな辛気臭い顔して?もしかして先日P228が泣きながらお前のいる病室から出てった事に関係したり?」
「見てたのか…つーか言い方」
「浮気?浮気か?俺がバルカンにチクるの防ぐのにはいくらまで出せる?というか、バレットも共犯か?」
「違うからな?誰か聞いたら誤解されるから声下げろ」
「違うのか、ならどうしてあぁなった?ほれ、同じ達磨になった仲で話してみ?」
「嫌な仲だな…」
スミスはリバイバーに説明する。するとリバイバーはあっけらかんとした顔で
「んなもんズバッと言えばいいだろ?悪いがそんな趣味ないから付き合えませんって」
「そんな単純でいいのか?」
「ハッキリ言うのも優しさだと俺は思うぞ?というか、早めにそういうのは言ったほうがいい。待ってるほうも辛いぜ?殆ど負け戦に近いのに勇気出して告白したのにずっと返事来ないと来たら側室発言にドン引きされて嫌われたと思うかもしれないし」
「第一、他にお前さんが好きな奴居るかもしれないっていうが、お前さん方が好きな奴はなんて山ほどいるだろ。お前さん方、数少ない男性型人形で、見た目も中身も良いし活動もヒーロー的、おまけにエリートじゃん。ノアって例がいる以上お前さん方に助けられて好意持つ奴がいる筈だろ?そんなんにいちいち気遣ってちゃ何一つ出来なくなるだろ?お前さんはお前さんの生き方があるんだから。別に手を出してるわけじゃ無いんならどんと構えておけよ」
リバイバーの言葉にスミスはある程度納得した。
確かにバレット達はスミスほどでは無いが人形達と交流しており、思えば彼らが結婚すると聞いて少なからずショックを受けた人形はいたが、彼らに恨み言を言うような者はいなかった。寧ろ彼らを祝うものの方が多かった。
それに、変に気遣ってバルカンとの関係が悪化するのはP228の望むところではない。なら彼女にハッキリ意思を伝えて踏ん切りをつけるのも手だと感じたのであった。
「…そうだな、早速向こうに連絡しておくよ。アドバイスありがとなリバイバー。バレットも相談乗ってありがとう」
「別に、下手すれば俺もそうなってたかもしれないしな」
「俺は単純に思ったこと言っただけだし」
スミスが中庭から出て行ったあと、バレットはリバイバーに話しかけた。
「それより、随分お前知った口言うけど、お前そんな経験あるのか?」
「いいや、全く。それに俺はまだ二度目の人生になって一年も経ってない0歳のウルトラフレッシュ☆ヤングマンだぜ?んじゃ俺行くとこあるから〜チャオ♪」
そういいリバイバーは手を振って出て行った。
(何だ今の…?それにしても、一日に
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監視カメラが設置された簡素な部屋でアーキテクトが過ごしているとリバイバーがドアをノックしてきた。
「アーキテクト、入って平気か?ちなみに上には接触の許可はとってあるぞ」
「あ、うん。入って平気だよ〜」
それじゃ失礼するぞ、とリバイバーは部屋に入ってくる。見ると彼女の机の上には裁縫道具と幾つかの鼻と口の無い白いゆるい感じの人型の動物のようなぬいぐるみが置いてあった。
「ん?どうしたんだこれ?」
「ペルシカさんが暇つぶしにって気を遣って渡してくれたの。機械は流石にダメだけどこれなら大丈夫だからって」
「ふーん、上手いじゃないか」
「まぁね。それで、どうかしたの?」
「…姉貴がすまなかったな。あいつがお前さんに酷い事した挙句にあんなモン作らせて…」
認めたく無いものの、コレクターがリバイバーの姉である事に変わりなく、身内の不始末としてリバイバーはアーキテクトに謝罪し、頭を下げていた。彼女以外にも、盾にされた人形達にも接触しても平気と判断された者に対してはこうして頭を下げて回っていたのである。そんな彼にアーキテクトは頭を上げるよう話した。
「いやいや、あなたが謝る必要ないよ!私はあなたとアイツは違うってわかるから」
「…わかった、なら何かあれば俺に言ってくれ。出来る限りの事はする。そうしないと俺の気がすまない」
「うーん…ならさ、素顔見せてよ。隊のみんなのぬいぐるみ作ろうかなって考えてるけど、参考にあなたの素顔も見てみたいなって思ってたところだし」
「俺の目はアイツと同じ色だが、それは平気か?」
「気にしないよ。それに、あそこまで目が死んでないでしょ?」
「まぁな。一度死んでるけどな」
そういいリバイバーはバイザーを外し素顔を見せる。するとアーキテクトは息を呑み、じっとリバイバーの顔を見ていた。
数分経ってもそのままだったのでリバイバーは恐る恐る尋ねた。
「あー…いつまで見てるつもりで?」
「…ハッ!あ、うん、もう大丈夫だよ。ありがとね。あと、バレット君に私の名前決めたって教えてくれる?」
「ほぅ、決まったのか。それで、何で名前に?」
「『グリンダ』。それが私の名前」
「(グリンダ…確か、オズの魔法使いに出てくる良い魔女の名前か。なるほど、らしいな)そういや触れてなかったが、髪型変えたのも向こうと区別するためか?」
「そ。何も言わないから気付いてないと思ったよ〜」
リバイバーが指摘した通り、今の彼女─グリンダの髪型はいつものサイドテールではなく高めのポニーテールであった。
「んじゃま、その辺バレットに伝えとくよ。時間があればまた来るよ」
「はーい、またね〜♪」
リバイバーが部屋から出て行き、ドアが閉まった瞬間、グリンダは肩の力を抜いた。
「……ヤバイ、すっごいドキドキした…バレてないよね?」
────
16Lab
「……本当にいいのね?」
「はい。既に隊長と相談して決めた事です」
「色々問題が起きるかもしれませんが、その問題をレストさんと乗り越えていくと決めました」
真剣な顔で話すペルシカとレスト、ノアの三人。彼らが話しているのは『人形の妊娠可能施術』についてである。レストとノアの二人は慎重に話し合った結果、その施術を受ける事をペルシカに話したのである。
「理論の上では可能だけど、知ってると思うけど前例がないわ。五体満足で産まれるかもわからないし、流れる可能性もあるわ。それでも大丈夫…って、その顔を見れば大丈夫そうね。それで、ここで施術受けるのね?」
「元々はここから確立させたのだし、D08のデータもフィードバックされてるのならわざわざ向こうに行く必要はないだろ。あっちのドリーマーも最近子供産まれて育児が大変だと思うし」
「了解。じゃ早速始めるから先に待ってて」
そう言われ二人は部屋から出ていく。
ペルシカは準備をしながらパソコンを操作した。
「…まさかここまで来るとはね。近いうちにノアは戦線離脱すると思うから、やはりこれは進めたほうがいいわね」
彼女が操作するパソコンの画面には『第二次男性型戦術人形製造計画』の文字が映し出されていた。
ガンアーク弐式様、スミスからの答えは『悪いけど無し』という方向です。スミスが連絡する話はお任せします。
グリンダですが、初め花言葉から選ぼうとしましたがピンと来るのがなかったのでこちらに決定した感じですかね。あと彼女が作ってたぬいぐるみは『コードブレイカー』のにゃんまるです。そのうち着ぐるみ作るなこれ。リバイバーの中庭去る時のセリフも平家パイセンからだったり。(また世代バレるような事言ってるけど今更だからヨシ!)
レストとノアは…初めはこの二人からだと思いましたね。
最後のはまだどの銃の人形にするかは完全には決めてませんが近いうちに出そうかなと思います。