転生クー・フーリンは本家クー・フーリンになりたかっただけなのに。   作:texiatto

35 / 37
前回の感想で「原作とほぼ変わりがないのなら省いてもいいのでは?」とのコメントをいただきました。
確かにその通り過ぎてぐうの音も出なかったのですが、本作に目を通してくれている方々の中にはFate/GO未プレイの読者様もいらっしゃると思い、そのような方々も気兼ねなく読めるような作りにしようと考えた結果、第五特異点をアバンタイトルから書こうと決めていました。
ですが、実際問題として『オリジナル要素がほとんどない=原作のコピー』ではないか、というものもあると思います。それはまずいと感じたため、今回からは極力変化のある部分に焦点を当てるようにし、変化のない部分では大幅カットをしていくことにしました。一応、それでも話の内容や流れが飛び飛びにならないよう、ある程度は説明を挟みますが、それは了承していただけると幸いです。

お騒がせして大変申し訳ございませんでした。


キング・オブ・プレジデント〜クール・ハンド・フローレンス:三人称視点

 ◆

 

 

 

 突如として現れたカルナと戦闘を行った藤丸達だったが、結果は惨敗であった。

 

 カルナの有する宝具『日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)』という黄金の鎧に、藤丸達の攻撃の一切が弾かれ、かすり傷一つ付けることすら叶わなかったのだ。

 この鎧は光そのものが形となったものであるため、神ですら破壊が困難な代物。それを単なる打撃や銃撃でどうにかしようというのは、そもそも不可能である。

 

 圧倒的な防御を前にして、藤丸達は攻める手段を持ち合わせていなかった。

 故に、戦いは防戦一方。そして為す術なく捕らえられ、"王様"の下へと連行されることとなったのだ。

 

「……あの、ブラヴァツキーさん」

 

「うん? 何かしら」

 

「オレ達と"王様"を引き合わせて、どうしたいんですか?」

 

 抵抗は無謀だと理解した藤丸は、ならば、と情報収集に努める。

 

 頻繁に飛び出す"王様"なる人物、その存在に関する詳細があまりに少ない。

 唯一判明していることは、"王様"が聖杯を手にした場合、この北米の地が全くの別物と化してしまう結末だ。

 

「彼女達のマスターである、あなたの説得よ。サーヴァントの説得は難しいでしょうけど、あなたを懐柔できればってね」

 

 朗らかな笑みを浮かべるエレナ。彼女はまだ藤丸達を陣営に引き込むことを諦めていなかった。

 

「どうして、そこまで?」

 

「アメリカ西部合衆国軍は、大量生産した機械化歩兵で数の差を埋めて上手く戦ってはいるけど、圧倒的にサーヴァントの数が足りない」

 

 エレナは、一転して神妙な面持ちになり、続ける。

 

「この戦いはどちらかに与しなければ勝てないわ。両方に戦いを挑めば、双方に滅ぼされるのは道理でしょう」

 

 敵として立ちはだかれば、対処のためにリソースを割かねばならない。サーヴァントを敵に回すというのは、想像以上に組織の体力を削ることになる。

 だからこそ、エレナは────西部合衆国軍は、カルデアという戦力を味方に付けたかった。

 

「この世界は東西が戦い続けていることで、かろうじて成立している。あたし達が戦っていなければ、今頃この国は完全に滅んで手出ししようがなくなっていたのよ?」

 

 ケルト勢力は、ケルト人以外を認めない。仮に降伏したとしても、殺されるのは確定的。

 どんなに無謀で、絶望的で、物量に押し潰されそうだったとしても、黙って殺されるよりはマシ。そう決意したからこそ、武器と意志を抱いて立ち上がったのだ。

 

 そのおかげで、今の西部合衆国は存在しており、侵略行為に抗うことができていた。

 

「………………」

 

 生々しい現実に、藤丸は言葉を飲んだ。戦争などという物騒極まりないモノとは縁遠い彼にとって、戦いによって人が死ぬというのは冗談ではないと思う。

 だが、この世界で起きている戦争は、それがなければ更に大勢が死んでいたという。

 

 生きるための戦い。それ自体を否定するつもりはない。今のカルデアがそうなのだから。

 けれど、救うために死ぬというジレンマに、やり切れないという感情が湧き上がる。

 

 会話が止んだのを見て、マシュが話題を切り替えるように口を開いた。

 

「……あの、レディ・ブラヴァツキー。どうして、そこまで"王様"という方に肩入れするのですか?」

 

 問いかけに対し、エレナは「レディ! いいわね、礼節をわかってる!」と顔を綻ばせながら、返答する。

 

「"王様"に肩入れする理由は、生前、彼と因縁があったからよ」

 

 

 

 ◆

 

 

 

 アメリカ西部合衆国、その拠点に到着した藤丸達。彼らが目にしたのは、アメリカにあるまじき白亜の城塞だった。

 城門には機械化歩兵が配置され、城壁には星条旗が何本も掲げられている。

 

「ブラヴァツキー夫人、カルナ様。()()()がお待ちかねです、すぐおいでください」

 

「「大統王……?」」

 

 警備に割り当てられた機械化歩兵が発した言葉。その中に、"大統王"なる明らかに聞いたことの無い造語が含まれていた。

 その言葉の意味と成り立ちは単純。大統領で、王様。だから大統王という短絡的なフレーズだった。

 

 中へ通され、謁見の間に到着する。そこに"王様"の姿はなく、現すのを待つ。

 

「……緊張してきましたね、先輩。一体どんな王様なのでしょうか……」

 

「……何だろう、微妙に嫌な予感がする」

 

 目を細め、口元に手をやる藤丸。彼の呟きに、モニタリングしていたロマニが、懐疑を多分に含んだ声色で反応する。

 

『その予感は当たってるかもだ。新しいサーヴァントが近づいてきているけど、これがどうも奇妙というか……。うーん、これ、ホントに英霊なのかなあ?』

 

 どういうことか、と藤丸とマシュが質問しようとした、その時。

 

「お待たせしました。大統王閣下、ご到着です!」

 

 機械化歩兵の発した言葉に、彼らは唾を飲み込んだ。一体、"王様"とはどのような人物なのだろうか。そんな思いが胸中に湧き上がった途端。

 

「おおおおおおお! ついにあの天使と対面する時が来たのだな! この瞬間をどれほど焦がれたことか!」

 

 緊張をぶち壊さんばかりの大声の独り言が、謁見の間に響き渡った。

 その声が谺すると同時に、それを聞き慣れているエレナは溜息を吐く。

 

「ケルト共を駆逐した後に招く予定だったが、早まったのならそれはそれで良し! うむ、予定が早まるのはいい事だ! 納期の延長に比べれば大変良い!」

 

 声の主が、藤丸達の眼前に姿を晒す。

 

「────率直に言って大儀である! みんな、初めまして、おめでとう!」

 

 大層愉快そうに、そしてにこやかな表情で語りかける"王様"。

 

「………………」

 

「………………」

 

「………………」

 

 対し、藤丸達は絶句。それも仕方がなかった。"王様"の外見は、大柄な男性がアメコミヒーローのようなコスチュームに身を包み、何よりその頭部は────白いライオンのものだったのだから。

 

『あれー? モニターの故障かなー? クリーチャーしか映ってないぞぅー?』

 

 カルデア側のリアクションに、エレナはドッキリ大成功と言わんばかりに笑い、カルナは驚くのも無理もないと目を逸らす。

 

 我に返った藤丸は、困惑の渦中にいつつ問いを投げる。

 

「あの、えっと……貴方がアメリカ西部の"王様"……なんですよね?」

 

「いかにもその通り! 我こそはあの野蛮なケルトを粉砕する役割を背負った、このアメリカを統べる王────サーヴァントにしてサーヴァントを養うジェントルマン! 大統王、トーマス・アルバ・エジソンである!」

 

「えっ……!?」

 

「エ、エジソンっ、ですか!?」

 

 不意に飛び出たビッグネーム、そしてその人物がこのクリーチャーであるということに、藤丸達はまたも驚愕する。

 

 トーマス・アルバ・エジソン────世界的に最も有名なアメリカの発明家であり、先達の発明をより普及に適した形に再構築するという点において極めて優れ、発明を普及させることによって人類の生活レベルを向上させた。

 

 そんな彼が何故、()()()()()になっているのか。

 

 藤丸同様に絶句していたナイチンゲールは、歯にもの着せぬ口調で問う。

 

「エジソン……発明王エジソンですか? あなたが? キメラではなく?」

 

「いかにも。今は発明王ではなく、大統王であるが」

 

「……人間ではなかったとは知りませんでした」

 

「私は紛うことなき()()である。人間とは理性と知性を持つ獣の上位存在であり、それは肌の色や顔の形で区別されるものではない。私が獅子の頭になっていたところで、それが変わる訳でもない。私は知性ある人間、エジソン。それだけのことである」

 

 例え姿形が人のそれでなくとも、知性があるから問題なしというスタンスのエジソンは、誇るように胸を張った。

 

 そして彼は、藤丸へと視線を向ける。

 

「さて、キミの名前は藤丸立香……だったな。この世界において唯一のマスターよ。単刀直入に言おう。四つの時代を修正したその力を活かして、我々と共にケルトを駆逐せぬか?」

 

 その提案は魅力的だったが、先のエレナの発言を思い出し、藤丸は警戒する。

 

「ケルトの奴らめはプラナリアの如く増え続け、その兵力にアメリカ軍は敗れ去った。しかし! 私が君臨し、私が発案した新国家体制、新軍事体制によって戦線は回復し、戦況は互角となった」

 

 意気揚々と戦果を語るエジソンは、一転して眉を顰める。

 

「だが、我々にはサーヴァントがいない。一方のケルトには名高き蛮人が列を成している。せっかく取り戻した拠点もサーヴァント一人に取り返されてしまうのだ」

 

 ケルトの無尽蔵な兵力に、こちらも量で応戦し、拮抗するまでに持っていったまでは良かった。

 だが、圧倒的に質で勝るサーヴァント相手には歯が立たない。しかも、そのサーヴァントが敵には複数いる。

 

 質も量も、アメリカ西部合衆国軍はケルトに劣っているのだ。

 劣勢だからこそ、藤丸達が何としても欲しい。その熱が、エジソンの目の奥に灯っていた。

 

「……二つほど聞いてよろしいですか?」

 

「うむ、何かね。他ならぬ貴女の言葉だ、真摯に答えよう」

 

 藤丸が返答に困っている傍ら、ナイチンゲールは引っかかった語句について確認を取る。

 

 彼女の一つ目の質問、それはエジソンの言う新体制について。機械化歩兵なる存在を、如何にして大量生産しているのか。それの目指すところとは何なのか。

 これに対するエジソンの回答は、ドが付くほどのブラック企業のような労働の仕組みだった。労働力を確保し、一日二十時間の労働。休むことのない監視体制。これらを組み上げ、更に最上級の福利厚生と老若男女問わない国への奉仕という謳い文句。

 

 これによって新しいアメリカをつくる、と締め括るが、控えめに言って、人の限界を知らないとしか思えない。

 

 続けて二つ目の質問、如何にして世界を救うつもりなのか。藤丸達の救う手段は既に聞き、それが根幹治療に有効だと認識している。だからこそ、エジソンの手段が何なのかを知りたかった。

 しかし、エジソンは「時代を修正する必要はない」と告げた。曰く、聖杯を改良することで焼却を防ぎ、他の時代とは異なる時間軸にこのアメリカという世界が誕生するという。

 

 ただし────他の時代は滅びる。エジソンの救う対象はアメリカのみであり、この国のみを焼却から護るという理念を掲げているのだ。

 当然、藤丸達は反論した。他が滅びては意味がない、と。だが、エジソンは聞く耳を持たず、アメリカが永遠に残るのだから素晴らしいではないか、と口にした。

 

 これを、藤丸達は許容できない。ナイチンゲールも同様だった。

 そんなことのために戦線を広げ、死傷する兵士達を増やし続ける。世界を救うではなく、この国だけを救う。そんな思想に同調することはできなかった。

 

「さて、では答えを聞かせてもらおう。人類最後のマスター、藤丸立香」

 

「オレの答えは────聖杯は諦めろ、エジソン」

 

「……ふむ、意外といえば意外な答えだ。裏で何を策すにせよ、共闘は承知すると思っていたが。その誠実さ、真摯さは許すべきだろう」

 

 エジソンはここで言葉を区切り、改めて藤丸を見据える。

 

「だが、残念だ。大統王としての私は、お前達をここで断罪せねばならん」

 

 改善の見込みがないと判断した彼、それに呼応して機械化歩兵が謁見の間に雪崩込み、藤丸達を取り囲んだ。

 

 藤丸達は機械化歩兵に、武力を持って抵抗したが、その数に圧倒された。

 サーヴァント相手にとっては機械化歩兵はガラクタに過ぎないにしても、時に量は質に勝る。既に藤丸達に余力は残っていなかった。

 

「────ブラヴァツキー! 彼らを地下の特別牢に封印しろ!」

 

「りょうかーい。悪いけど、大人しくしててもらうわよ」

 

 

 

 ◆

 

 

 

「……あの数は反則過ぎます」

 

 地下牢に捕らえられ、マシュは思わず言葉を零す。

 

 藤丸達は地下牢に幽閉された。だが、装備などは取り上げられることはなく。無警戒だと見受けられるが、マシュとナイチンゲールはマスターからの魔力供給が絶たれていた。

 おかげで力を発揮することが難しく、牢屋の単なる鉄格子さえ、その機能を十全に発揮していた。

 

「恭順を申し出るなら、見張り番に伝えてちょうだい。すぐに出してあげるから」

 

 これを施したのは、鉄格子越しに藤丸達を眺めるエレナであった。

 

「……ねえ、藤丸? どうしてあなた、協力を拒否したの? 途中で裏切る手だってあったでしょうに。少なくともこういう展開は予測されていたはず。なのにあなたは愚かな道を選んだ────どうして?」

 

「ナイチンゲールのためだよ」

 

「……そうね、あの場でフローレンスが承服するはずもない。一度仲間になった者は決して見捨てない、か」

 

 迷いなく答えた藤丸に敵ながら天晴れ、とエレナは好意的な笑みを浮かべた。

 

「あなたの振る舞いは、誰に卑下するでもない高潔なものよ。安心なさい、すぐに救いの手は来る。それまで待っていてちょうだいな」

 

 そう言うとエレナは藤丸に手を振り、その場を後にした。

 それから間もなくして、ナイチンゲールが暴れ出す。

 

「何とかして脱出しなくてはなりません。ご協力を」

 

「ナイチンゲールさん! 銃で牢を破壊するのは無理ではないかとっ!」

 

「うわっ!?」

 

「せっ、先輩!?」

 

 牢屋の中で発砲し、何とか脱出の糸口を作ろうとするナイチンゲール。だが、彼女の撃ち出した弾丸は跳弾し、藤丸の足元へと突き刺さる。

 あまりに無理で、むしろマスターに危険が及ぶため、マシュは急いで彼女に待ったをかける。

 

「……まあ、無茶ではあるな。だが、銃声が良く響いたおかげで迅速に見つけることができた」

 

 マシュに同調した声が上がる。しかし、その主は藤丸でもナイチンゲールでもなく。

 

「サーヴァント……!?」

 

 マシュが声の主────牢屋の外にいるサーヴァントを目視した。褐色肌に白いラインの模様が走り、ナイフを手に持つ男性だった。

 

『サーヴァントだって!? 反応は全くなかったぞ!?』

 

「サーヴァントの反応があると、あのインドの大英雄に嗅ぎ付けられる恐れがあるのでな。ある男から借り受けた宝具のおかげだ。……少し待て、その牢から出してやる」

 

「一体、あなたは?」

 

「……そうだな。名を明かさねば信用もされまい。とはいえ、名を伝えたところで知る者もいない。故にこう呼んでくれていいだろう────"ジェロニモ"と」

 

「ジェロニモ……! アパッチ族の精霊使い(シャーマン)ですね!」

 

 キャスターのクラスを依代に召喚された、ジェロニモ。アパッチというアメリカ先住民として生を受け、平凡な人生を送る────はずだった男である。

 

 アパッチ族の住む土地にて金が採掘され、それに目が眩んだ白人採掘者がインディアンを傷付け、殺し、捕えた。

 これをきっかけとして、アパッチ族は白人に対しての報復を何度も行い、白人とその資産に対する襲撃が続き、『アパッチ戦争』が始まった。

 

 この戦争によって、アパッチ族のとある男はメキシコ軍に妻と子供を惨殺され、報復をすべく戦線に加わった。

 復讐心を糧に戦う彼を恐れたメキシコ兵達は、彼を、獅子のように戦うことで名を馳せた聖人────ジェロニモと叫んだ。それ以降、男の名はジェロニモに変わった。

 

『アパッチ族の英雄か! なるほど、彼がエジソンに従うはずはないな』

 

「本来であれば敵同士だが、今回はそれどころではないのでな」

 

 ジェロニモにとって、アパッチ族にとって、アメリカ軍とは正しく怨敵である。だが、今回はアメリカという国を救うために行動している。

 確かにジェロニモは敗北した戦士として歴史に名を残しているが、しかし彼はそれを覆そうなどとは思わない、思えない。

 それを否定することは、その時代を共に駆けた同胞の流した血、己の血を無為にすることと同義。戦士であるが故に、敗北を受け入れ、堪える。

 

 私情や憎悪に囚われない冷静な判断、決断。ジェロニモの有するそれらは、紛うことなき英雄のものであった。

 

 藤丸達との会話の傍らで、彼は牢屋を解放する。

 

「さて、脱出といきたいが、その前に見張りの機械化歩兵を倒す。その時点でカルナに気が付かれるだろうから、全力で脱出しなければならない」

 

 表情を強ばらせたジェロニモは、藤丸達に「覚悟はできているか?」と問う。藤丸達の返答に時間はかからなかった。

 

「やるぞ、マシュ!」

 

「はい!」

 

 

 

 ◆

 

 

 

 壁に掛けられた松明の揺らめきが唯一の光源である、迷宮と呼んで差し支えない地下道。

 そこを、見張りの機械化歩兵を破壊しながら駆け抜ける一行。

 

「……よし! 仕留めた! だがカルナも気付いただろう。急ぐぞ、付いて来い!」

 

 全ての機械化歩兵を粉砕し、藤丸達はジェロニモの先導で出口へと疾走する。

 

「ジェロニモさん」

 

「どうした?」

 

 並走する中で、藤丸はジェロニモに質問する。

 

「この世界でアメリカとケルトが争っているなら、カウンターとして召喚されたサーヴァントが他にもいるはず。それについて何か知りませんか?」

 

「ああ、知っているとも。私と共に戦うサーヴァントは()……いや、()()存在する。脱出した後に紹介しよう」

 

 他にも様々なサーヴァントが召喚されているようだ、と付け加えたジェロニモは途端に顔を強ばらせ、出口を睨み付けた。

 

『────待った! 強力なサーヴァント反応が一体だ』

 

「……出し抜くのは無理な話だったか。だが行くしかあるまい」

 

 意を決し、藤丸達は光射す方へと足を進め、坂を駆け上がる。すると、そこには建築物もない荒野が広がっており、藤丸達の後方には聳え立つ白亜の城塞が鎮座していた。

 彼らは脱出に成功した。それは事実だったが、しかし、藤丸達の眼前には機械化歩兵や牢屋などとは比較にならない壁が待ち受けていた。

 

「────来たか」

 

 インドの大英雄、ランサーのサーヴァント────カルナが瞼を上げる。

 

「やはりジェロニモ、お前か」

 

「マハーバーラタの大英雄と、このような形で会いたくはなかったが」

 

「オレも、国家に敢然と立ち向かった英傑とこういった形で出会いたくはなかった。しかし、攻め込まれた以上はこちらも矛を持つ」

 

 カルナは己の得物を藤丸に差し向ける。そこにある敵意の色が薄いことを、藤丸やジェロニモが感じ取る。

 

「機械化歩兵に邪魔はさせない。オレとお前達だけで勝負だ。さあ、戦う準備をしろ」

 

 この発言を以て、確信を得る。カルナは本気で殺し合う気はないということを。

 彼が本気を出さないのならば、藤丸達に活路は残されている。

 

「……どうやら、本気でやるつもりはないようだ」

 

「うん。だから、その隙を突いて怯ませる。そして脱出しよう。短期決戦だ」

 

 声を潜めて戦闘の方向性を決定する。殺す気がないのなら、本気を出すつもりがないのなら、それに甘んじて遁走してやろう、と。

 

「私の宝具を用いれば、怯ませるに足る強化を施せるだろう。それまでの数秒を任せても構わないか?」

 

「はいっ、任せてください」

 

「ミス・マシュには私が付きましょう。私がいる限り、死傷することなど決してさせません」

 

「よしッ……! やるぞ、皆ッ!」

 

 藤丸の号令。それに呼応するサーヴァント達。マシュは大盾を構えて前衛に駆け、それに追従するナイチンゲール。ジェロニモは中衛に立ち、魔力を練る。

 

「準備は出来たようだな。ならば、始めるぞ」

 

 それを皮切りに、カルナもまた戦闘態勢に移行する。

 

 互いの矛が交わる前に、ジェロニモは地に膝をつき、宝具の詠唱を開始する。

 

「────精霊よ、太陽よ。今一度力を貸し与えたまえ────」

 

 当然、隙だらけなそれを許容するはずもなく。カルナは冷静に『梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)』を行使して、ジェロニモを撃ち抜かんとする。

 熱線が光速で撃ち出される寸前、その射線を遮るようにカルナの前に躍り出るマシュ。

 

「させません……!」

 

 岩石すら融解させる赤熱した光線を、マシュの大盾は直接受け止める。瞬間、大盾を通じてマシュの腕に過重な衝撃が伝わる。

 大気が割れ、周囲の温度が上昇する。受け止めた衝撃で足が地面を抉り、数メートル後退。

 

「くっ……!」

 

 だが、マシュはそれを完全に防ぎ切る。マシュの護りは、彼女の折れない精神、穢れなき心がある限り、堅牢な盾として機能する。

 カルナという経験も実力も格上なサーヴァントの宝具であっても、マシュの護りを撃ち抜くのは至難の業である。

 

「…………防ぐか」

 

 初撃を防いだのを見計らい、ナイチンゲールはペッパーボックスピストルをカルナに向け、発砲する。

 単なる鉛玉が大英雄に効くはずもなく。しかし、そもそもダメージを期待しての行動ではなく、これは時間稼ぎ。

 カルナの鎧があれば、鉛玉如きで傷つくことなどありはしない。だとしても、自身を狙う飛び道具に対して不動というのは、研ぎ澄まされた戦士の感覚が許さない。

 

 故に、カルナは弾丸を黄金の槍で弾いた。その僅かな挙動でさえ、藤丸達にとっては貴重な刹那だった。

 

「────その大いなる悪戯を……『大地を創りし者(ツァゴ・デジ・ナレヤ)』!」

 

 ジェロニモが吠える────と、彼の背後に巨大な体躯のコヨーテが出現し、遠吠え。すると同時に、藤丸達の上空に太陽が形成される。

 

大地を創りし者(ツァゴ・デジ・ナレヤ)』────それは対軍宝具に分類される、アパッチ族における伝承を小規模ながら再現する大魔術である。

 

 アパッチ族もといインディアンの間に伝わるコヨーテとは、神々や人々に恩恵と災いをもたらすトリックスターである。

 ジェロニモの宝具は、そんなコヨーテによって人々に煙草────インディアンにとってのそれは、嗜好品ではなく、世界の創造主または宇宙の真理である"大いなる神秘"と対話するための道具であった────がもたらされた逸話を再現したもの。

 

 その効果は非常に強力。形成された太陽の光によって、敵は広範囲に渡って灼熱に苦しむ。

 一方の味方は、アパッチの守護者であるコヨーテの祝福を受け、力が増幅し、傷が癒える。

 

「救援、感謝しますッ!」

 

 宝具による強化、それは途轍もなく。『大地を創りし者(ツァゴ・デジ・ナレヤ)』の下、ナイチンゲールはばら撒くように鉛玉を連射しながらカルナへと猪突猛進し、急接近したところで、カルナに拳を振りかぶる。

 

 カルナは、迫る弾丸を撃ち落として対応するが、その冷徹な眼はナイチンゲールを捉えて離さなかった。

 

「はぁッ……!」

 

 膂力が強化された拳を全力で振り抜くナイチンゲール。だが、カルナはそれを余裕を持って槍の柄で受け止めた。

 

「いい一撃だ。だが、この程度ならば造作もない」

 

「────ならば、これはどうかッ」

 

 ナイチンゲールの影から飛び出す、ジェロニモ。宝具を撃ち終えた彼は、即座に前衛に上がって来ていた。

 ジェロニモはナイフ片手にカルナへと襲い掛かる。キャスターでありながら、生前の強烈な武勇のおかげか、彼の近接戦闘技能は卓越している。

 

「シッ……!」

 

 振るわれるナイフは素早く、そして確実に急所を狙う軌道を描く。

 今回で言えば、槍を封じるべく、ジェロニモはカルナの右腕を狙い定めた。

 

 明確に筋を切り裂く一閃を、カルナはナイチンゲールの拳を受け止めるのを放棄し、僅かなステップで後退することで難なく躱す。

 

 逃さんと言わんばかりにナイチンゲールもまた駆け出し、カルナに迫る。そして、改めて拳を振り上げた。

 彼女の単調な攻撃に対し、カルナは槍で横薙ぐ。が、ナイチンゲールは槍の間合いに入る直前、潜るように体勢を低くし、寸分狂わないタイミングで突き上げるように槍に掌底を叩き込んだ。

 

 結果、槍はナイチンゲールの頭上を掠めるに留まり、彼女はカルナの懐に入り込んだ。

 

 そうして繰り出される、左ストレート。風を穿つ拳がカルナの鳩尾に突き刺さる寸前、彼は跳躍によって回避し、更に空中で身を捻り、槍の一打。

 

「っ……!」

 

 腕を交差させて槍を受けたナイチンゲールは、勢いを殺し切れずに吹き飛び、地面を転がる。

 

「ナイチンゲールさん……!」

 

「……軽傷です」

 

 前線に戻ったマシュの呼びかけに、ナイチンゲールは体勢を整え、落ち着いて返す。痛みはコヨーテの祝福によって既に引きつつあった。

 

 三騎のサーヴァントに捕捉され、しかしそれを物ともしないカルナは、僅かな踏み込みでジェロニモに迫る。

 槍を振るい、黄金の残光を描く。圧倒的な技量と力によって繰り出されるそれは、真面に受ければ戦闘不能は免れない。

 

 故にジェロニモは全神経を尖らせ、これを回避することに徹する。

 

 一撃────身を屈める。

 二撃────地を転がる。

 三撃────跳ぶ。

 四撃────身を捻る。

 五撃────ナイフで受け、軌道を反らす。

 

 ここまで耐え、ジェロニモに追い付いたマシュにアイコンタクトをしてからスイッチ。

 

「はぁ……!」

 

 退くジェロニモを追った一条を、大盾で受け止める。

 

「付け焼き刃にしては、それなりに連携が取れている。役割を十全に理解し、全うしているからこそか」

 

 カルナは槍を幾度も振るい、マシュはそれを必死に受け止めて弾く。火花が飛び散り、激しい光の明滅を繰り返す。

 堅牢な護りを崩すべく、カルナは一際力を込めた強撃を打ち込む。と、マシュの大盾はそれを防ぎこそしたものの、衝撃で浮き上がった。

 

 その隙間を縫うような、槍の刺突。

 

「させんッ!」

 

 マシュの身体を穿つと思われた一条を、割り込んだジェロニモのナイフが反らす。

 更に、彼はナイフを槍の柄に滑らせ、カルナに急接近すると、徐に結束手榴弾を取り出した。

 

 後退した際に、ジェロニモはナイチンゲールから借り受けていたのだ。

 結束手榴弾でカルナの腹部に殴打をかまし、ゼロ距離爆破を敢行。ジェロニモは寸でで逃げおおせる。

 

「ジェロニモさん、お怪我はありませんか!?」

 

「ああ、大丈夫だ。それにしても、これで倒れるなど有り得ないか」

 

 爆煙を斬り裂くは、無傷のカルナ。近代兵器如きでは、彼の『日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)』を打破するに足らず。

 

「……分かってはいたが、私の宝具による灼熱の陽光を浴びて無反応とは。流石は太陽神の子と呼ぶべきか」

 

「陽の光は太陽神の威光そのもの。死後、それに同化したオレが陽光に焼かれるなど、ありはしない。だが、お前のそれは、オレ以外ならば対応に困るものに相違ない。単に相性の問題だ」

 

「……言ってくれる」

 

 ナイフの柄を強く握り、ジェロニモは改めてカルナの強さに舌を巻く。

 

 太陽神を親に持つからこそ、太陽による熱を無効化するのは予想できていた。だが、技量は予想を遥かに凌駕。

 宝具の強化を得た攻撃でさえ容易くあしらう。大英雄とは名ばかりではないと再認識させられる。

 

「攻めるぞ、攻めなければ活路もないッ!」

 

 しかし、だからといって臆する理由にはならない。端から格が違うことなど了解済みなのだ。

 本気を出したカルナであるならば、既に藤丸達は炭化どころか灰すら残さず焼き尽くされている。

 

 宝具が効かない、余裕を突き崩せない。だから何だというのか。むしろ、本物の大英雄と手合わせできる機会に感謝するぐらいの気概がなければ、勝ちの目など皆無なのだから。

 

「その覚悟や良し。ならば────我が一投を耐えてみろ」

 

 ジェロニモの思いの強さを鋭敏に感じ取ったカルナは、槍を握り直し、魔力を込めた。

 その動作のみで、藤丸達は背筋が凍ったと錯覚する程の危機感に襲われた。

 

「来るぞ……!」

 

 瞬間的に魔力を迸らせたカルナは、跳躍の後にそれを解き放った。

 

「受け取れ────『梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)』ッ!」

 

 カルナがバラモンのパラシュラーマから授けられた対国宝具。槍兵で現界している場合、それは炎熱を纏わせた槍の一投であり、威力は核兵器に例えられる程。

 およそ、生命の尽くを焼き尽くすであろう投擲。これでも本気の一投ではないというのだから、真の英雄は質が悪い。

 

「こ、れは……」

 

「…………ッ!!」

 

 そんな宝具の一撃も、マシュの護りならば耐えきれるだろう。マシュのみならば。

 藤丸達は単横陣に展開していたため、仮に直撃を防いだとしても、余波によってナイチンゲールもジェロニモも消滅しかねない。

 

 カルナの放った宝具は、正しく全滅に足る必殺の一撃だった────彼女がいなければ。

 

「────すべての毒あるもの、害あるものを絶ち! 我が力の限り、人々の幸福を導かん!」

 

 炎熱の槍を前にして、ナイチンゲールが堂々と言葉を紡ぐ。

 

「────『我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ(ナイチンゲール・プレッジ)』!」

 

 すると、ナイチンゲールの背後に、彼女に似た"白衣の女神"の上半身が幻として出現する。

 青白く、そして巨大なそれは、頭上高く振り上げた大剣を構えていた。

 

我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ(ナイチンゲール・プレッジ)』────彼女の精神性が昇華され、更には彼女自身の逸話から近現代にかけて成立した"傷病者を助ける白衣の天使"という看護師の概念さえもが結びつき誕生した宝具。

 

「────っ……!」

 

 "白衣の女神"が大上段に構えた大剣を振り下ろすと同時に、『梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・グンダーラ)』の炎が消え失せ、勢いも失った槍が地に落ちる。

 

 ナイチンゲールの宝具、それは"あらゆる攻撃性の無効化"。毒性や攻撃性は消滅し、一時的に()()()()()()()()()()()()()

 強制的に作り出される安全圏。それこそがこの宝具であり、彼女の生涯が故に成せる対軍宝具である。

 

「今だッ、マシュ!!」

 

 己がマスターの呼びかけに、弾かれたように反応したマシュ。

 虚をつかれたカルナは、刹那の間だけだが隙を晒した。その刹那を穿つべく。

 

 藤丸はマシュに瞬間強化をかけ、彼女は大盾を持ってカルナに突貫した。

 

 一の矢────『大地を創りし者(ツァゴ・デジ・ナレヤ)』による強化、回復。

 二の矢────『我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ(ナイチンゲール・プレッジ)』による刹那の形勢。

 三の矢────最も信頼を置くマスターによる強化魔術。

 

 全ての矢を束ねた一撃を、大盾に込めて。

 

「はぁぁぁぁ────!!」

 

「っ…………」

 

 地に降り立ったカルナに、マシュは大盾を前にして突進。二重にも強化が施されたそれは、大英雄すら強引に後退させた。

 

「ッ! 今だ! 走れ────!」

 

 カルナを怯ませた。目的の達成を確認すると同時に、ジェロニモは叫ぶ。藤丸達は白亜の城塞を背に、一斉に駆けた。

 すると、藤丸達の視界の遠方から土煙が上がっていることに、彼らは気が付く。耳を澄ませば、蹄が大地を蹴る音、車輪のようなものが回転する音が聞こえてくる。

 

 白亜の城塞というより藤丸達目掛けて、一輌の戦車が爆走して来ていた。

 

 戦車を轢く白と黒の戦馬達は、現代の馬とは比較対象にもならない程に神秘的な毛並みを持ち、その体躯も二回りは大きい。

 何より目を引くのは、その戦馬が轢いている戦車の造形。搭乗人数は二名程度と変わりはないが、車体は鎧の如き鋼鉄に覆われ、車輪の轂には刃が備えられ。

 重量とサイズを引き換えに安定性と防御力、そして破壊力を得ているものの、それを轢くことができる馬が、実際に轢く白と黒の戦馬以外に何頭いるというのか。

 

 すわ、新手かと身構えそうになる藤丸達だったが、唯一ジェロニモだけが口元を緩ませた。

 

「良いタイミングだ」

 

「っ、ジェロニモさん、あれは……!?」

 

「安心してくれ、味方だ」

 

 爆走していた戦車が円を描くようにカーブし、藤丸達の前で停車する。戦車の後尾には荷台が取り付けられていた。

 

「────皆さん、お早く!」

 

 戦車を操る御者は、長身痩躯の赤毛の青年だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここまでか。……エジソン、どうやら終わりの刻が近付き始めたらしい」

 

 戦車によって遠方に消えつつあるカルデア一行を見て、カルナは一人ごちる。

 

「助けを乞われた以上、最後まで付き合うが……さて、どう動けば悲劇的な結末を避けられるのか」

 

 

 

 ◆

 




◆補足
Q.冒頭でカットするとか言っておいて全然カットしてないやん!どないしてくれんのこれ?
A.本当に申し訳ない(人工無能)。これでも結構割愛したんです。これ以上削ってしまうと、マジでFate/GO未プレイお断りの内容になると思ったので、こればかりはお許しを。

Q.カルナさんってこんな簡単に倒せる?
A.無理じゃね(おい)。ゆーてゲーム本編だとジェロニモが「有利なクラスで固めてブッパしろ」とかいうメタ的なアドバイスして漸く怯ませられるレベルやし。でも現地鯖の面々だけでどうにかしようも思ったら、これくらいしか思いつかなかったでござる。

Q.最後に出てきた青年って……?
A.本作唯一の良心(敵対)。

Q.(偽)ニキどこ?
A.活躍まではまだ時間がかかるんじゃ。序盤では影が薄いですが、中盤から終盤にかけては出ずっぱりだと思いますので、暫くお待ちをば。



↓ここから雑談↓



お久しぶりです、texiattoです。投稿間隔が空いてしまい、申し訳ありませんでした(初手謝罪)。ぜんぶ時間泥棒(原神、地獄楽、呪術廻戦)が悪いんや……。
今回は、区切りのいいところまで描いていたら、必然的に2節まとめての内容となりました。特に原作とは変更点はありませんが、強いて言えば、カルナ突破の面子が現地鯖のみであることや、藤丸達の脱出の最後に手を貸した人物の存在が相違点として挙げられると思います。また、最後の御者くんは次回から割と出ずっぱりになると思います。何故レジスタンスについたのかは割と想像つくかもですが(白目)。
ところで、前回から反省に反省を重ねた、猛省をしていました。マジで申し訳ないです。対策としては冒頭に記載した通りでやっていこうと思っていますので、御理解の程をお願い致します。

さて、次回は本編を進めるか、或いは(偽)ニキ視点のガバについて書く予定です。例の如く投稿間隔は空いてしまいますが、首を長くして待って頂ければ幸いです。では、またお会いしましょう!






















デモソリメイクやりてぇ……(金欠&PS5未購入)。リメイクでもユルトの「ダイスンスーン」とかドランのくっそ情けない断末魔とか聞けるんですかね?(情弱)
あと関係ないけどバトライループ死んで大草原。Twitterのトレンド入りすんのマジで笑った。けどドギラゴン閃でドラグナーが息を吹き返してて更に草。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。