転生クー・フーリンは本家クー・フーリンになりたかっただけなのに。   作:texiatto

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 アイフェのキャラどうしよ………。
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 資料とにらめっこ。
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 せや!お姉ちゃん大好きだけど、お姉ちゃんに劣等感を抱いている拗らせ妹にしたろ!
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 難産過ぎるンゴ………(絶望)
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 ワイは何を書きたいんや?(賢者タイム)
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 どうしてこうなった………?←イマココ



 整合性を保つためにこれまでの話を少しばかり改稿をしました。プロットも設定メモも何も無い弊害ですね←
 それはそれとして、姉上、姉上って書いていると脳内にカッツが出てくるの草。


魔境、深淵の叡智:アイフェ視点

 ◆

 

 

 

 私の名はアイフェ。

 

 私にはスカサハという瓜二つの姉がいる。姉上はやることのほぼ全てにおいて最高と評される結果を出し、武術でも秀で、そんな姉上に対して私は仰望と憧憬の火を灯らせていた。

 だから、私は姉上の行動を模倣し、姉上の隣に立てるよう奮闘した。

 

 姉上が槍術を身に付けた。であれば私も槍に手を伸ばして修練、修練、修練。

 

 姉上が魔術の見識を深めた。であれば私も魔術に足を踏み入れて学ぶ、学ぶ、学ぶ。

 

 姉上が人を斬った。であれば私も人を斬る、斬る、斬る。

 

 姉上が亡霊を穿った。であれば私も亡霊を穿つ、穿つ、穿つ。

 

 姉上が神を殺した。であれば私も神を殺す、殺す、殺す。

 

 ケルトにおいて最強、と言わしめる姉上と肩を並べていたい。その一心で蛮勇とも形容できる、あらゆることに果敢に挑戦した。

 

 だが、現実は非情。

 

 私は何をやっても姉上には届かず、互角に見えても実情は劣勢。唯一勝るであろうルーン魔術においては「それのみでは辛かろう」と評される始末。

 

 しかし、それでも私は諦めない。物事の頂点は誇らしいだろうが、同等に孤独だ。ならば私が姉上の好敵手となろう、なってみせよう! 

 

 

 

 覚悟をすれども結果は出ず。私は一層の劣等感に苛まれるようになり、挙句、周囲にも比較されるようになった。

 

『お前があのスカサハの妹か? 随分と違ぇんだな』

 

 ────やめろ。

 

『あぁ、そうか。似ているのは見た目だけか』

 

 ────やめろ、やめろ。

 

『強いかもしれんが、あのスカサハよりは、なぁ?』

 

 ────やめろ、やめろ、やめろッ! 

 

 確かに私は姉上に憧れ、姉上のようになりたかった。それは認めよう。

 だが私は、姉上に、スカサハになりたかったのではない! 

 

 ────私はアイフェ、アイフェだッ! 

 

 そのような環境は、私の幼き心を壊すには十分で、仰望は憎悪に、憧憬は嫉妬にへと変化するのに時間はかからなかった。

 

 気が付けば、私はアイフェという名前すら嫌いになっていた。『愚かにもスカサハになりたがった女』という偏見が付いて回ったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして、私も姉上と同様に人の理から外れて神の領域に近付き、時間の感覚が薄れて無くなる程度には生きた。

 そうなってやっと、私は影の国において姉上と肩を並べる強者として名を馳せるようになったが、私の幼き心を歪めたそれらは鎮火することなく燻り続け。

 姉上の所有物を欲し、私の持たざるを奪い取る。それを生業にするかの如く、常に姉上と争う仲となったのだった。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 姉上が一人の男に夢中になっているらしい。

 

 そう耳にした私は驚愕した。姉上といえば、既に人心を失い、己を殺せる強者を求める亡霊のような存在と化しているはずだ。

 そんな姉上が今更、色恋沙汰に心を踊らすというのか? いや、前提として踊る心は残っているのか? 

 

 …………まあ、構うものか。姉上が夢中になるほどの男だ。武勇に秀で、戦闘行為に喜びを見出す戦士なのだろうと想像するに容易い。

 

 ────であれば、奪うのみよな。

 

 姉上を魅了せし男を奪い、配下に加え、再び戦に挑むとしよう。

 そこで、お前の男は私に惹かれておるぞ、と囁いてやるのだ。あぁ、さすれば姉上はどんな顔をしてくれるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 影の国へと弾かれた際、私や姉上は元の世界の領地ごと、ここへと囚われの身になった。

 となると必然、姉上がいる場所は姉上の領地だった場所。つまり、件の男もそこにいるはずだ。

 

 私は原初のルーンを用いた現実誤認を行使し、最高ランクの幻術に等しきそれによって、姉上の領地へと足を踏み入れる。

 探せば、程なくして激しい剣戟の音が響く場へと辿り着き、そこで緋色の閃光が交錯しているのを目にした。

 

 片方は見慣れた敬愛/憎悪すべき姉上────スカサハ。影の国最強と謳われる姉上と打ち合うは、青い髪と紅い瞳、鍛え上げられた肉体と猛犬の如き闘気が印象的な男だった。

 

 ────彼奴だ、間違いない。

 

 その後、激しい打ち合いが止み、姉上は上機嫌に去って行く。どうやら休息時間のようだ。そこを狙う。

 しかし、姉上に気付かれては全てが水の泡。原初のルーンで現実誤認を行使し、加えて魔力探知の面でも防御を施す。

 

「そこのお前」

 

「師匠…………いや、誰だ?」

 

「むぅ、私を知らんと申すか。まあ良い。私はアイフェ、お前の師匠の妹よ。お前の名は何と言う?」

 

「…………クー・フーリンだ」

 

 ほう、こやつはクランの猛犬(クー・フ―リン)というのか。ふふ、名前の通り、猛犬さながらの鋭敏な気配だ。

 実力も、先の姉上との打ち合いで把握した。こやつは先天的に英雄の素質を備えし逸材。姉上と一騎打ちという方式の扱きを耐え抜くだけの耐久と精神も兼ね、しかし今尚成長の最中にいる。底が知れんな。

 

「で、アイフェ。何か用か?」

 

 …………ほう、こやつめ。姉上の妹と知って尚、態度を改めんか。随分と久しいな、このような男は。

 

「いや、特に所用はない。が────」

 

 ────お前の最期には用がある。

 

 名乗りを交わした直後、魔境の智慧によってクー・フーリンの最期を覗く。果たして優秀な素質を備えしこやつは、如何様な死を遂げるのか。

 

 是非とも、他の男共とは一線を画するそれを視せるがよい! 

 

 

 

「っ」

 

 

 

 壮絶、あまりに壮絶。

 

 これまで目にしてきたケルトの男の一生涯のどれよりも、壮絶にして過酷。そして、あまりにも異様。

 まるでこやつを中心に世界が廻り、否、狂っているように感じられた。

 

 それにしても、まさか■■■をするためにゲッシュで神からの祝福を得、「死」へと昇華して■■■■に「死」を与えるとは。

 

「ふふ、そうか、そういうことか。なるほど、確かにこれは────」

 

 ────姉上が魅了されるのも無理はない。

 

 私がここまで関心をそそられたのだ。きっと姉上であれば、この程度では済まんかったろうに。

 そう、私が心でくつくつと笑っていると、クー・フーリンは怪訝な顔をする。

 

「…………何なんだ?」

 

「あぁ、いや、すまんな。ところで、クー・フーリンよ。お前は姉上からどのような修行をつけられておるのだ?」

 

「そうだな、主に槍術だが、それに関連した武術や基礎体力の強化、更には剣術やら騎乗術やら。覚えておいて損は無いって言われてな。後はルーン魔術だが、こっちはあんまし重点的に教えられてはねえな」

 

「ふむ、そうか」

 

 教師の色が強い姉上のことだ、ルーン魔術を先に極めさせれば、それ有りきの立ち回りが身に付いてしまうと危惧してのことなのだろう。

 確かにルーン魔術は万能に近い。ルーン魔術とは大神オーディンが編み上げた魔術基盤であり、その命を捧げて見出した真実を導くカタチだ。

 そんなものを教え、覚え、あらゆる場面で重宝するそれに浴してばかりでは、腕は鈍るばかりよ。

 

 あぁ、それは理解出来る。が、しかし、

 

「ならばクー・フーリンよ、私がお前にルーン魔術の手解きをしてやろうか?」

 

「…………何?」

 

 結局のところ、ルーン魔術とて術であり道具だ。ならば、使えるものは使えばいい。使わねば意味が無いだろうに。むしろそのせいで堕落したのなら、それ止まりだったということよ。

 

「見たところお前は、ルーン魔術をものにしたいという意思はあるが、多方、姉上に『まだ早い』と突っぱねられているのだろう?」

 

「あぁ、そうだが」

 

「私は影の国では姉上に並ぶ強者、ルーン魔術においては姉上すらも凌駕する使い手だ。そんな女が、偶然にもお前の眼前にいる」

 

 さて、どうする? と微笑みを添えて問えば、当然の返答。

 

「そうかい。なら、その偶然を享受したい。叶うか?」

 

「うむ、そうさな、それでよい」

 

「よろしく頼む、アイフェ」

 

「…………あまり名前で呼ばれるのは好かん。アイフェではなく、師匠…………いや、それでは姉上と被るか。ならば、師範と呼ぶがよい」

 

「わかった、師範。…………それはそれとして、何故俺に教えてくれるんだ?」

 

「深い理由はない。無性に鍛えてやりたくなっただけさ」

 

 偽りはない。

 

 姉上をも魅力する才、私が感嘆する程の精神力、クー・フーリンの底に形成されつつある英雄の器。他にも列挙できそうだが、それらからひとつを抽出し、それだけを見たとしても、こやつは秀逸な戦士────英雄になると分かる。

 それに助力してやりたいというのも本音であるが、それ以上に、姉上の男を私色に染め上げてやりたい。

 

「では、早速始めるとしようか、我が門下生?」

 

 

 ◆

 

 

 ルーン魔術の手解きを開始してから、早一ヶ月。元よりクー・フーリンはルーン魔術に関心があったせいか、驚く程に意欲的で学びの速度も目を見張るものがあった。

 

 魔力量という観点からでは、こやつの素質は高いという一言に尽きる。クー・フーリンの帯びる神性の賜物なのだろうが、こやつめ、自覚はしとらんらしい。少なくとも、これ程の量であれば、戦闘時に撹乱や牽制など贅沢な使用が可能となるだろう。

 また、学びの速度も尋常ではなかった。教えて直ぐにアンサズやソウェル、エワズなどの火のルーンは容易くものにし、更にはカノやトゥール、他にも転移や疾走、癒し、強化、硬化といったルーン魔術を、ものの一月で身に付けたのだ。

 しかも、ルーン魔術を学ぶは姉上の修行の小休止という、極僅かの時間で、だ。疲労で心身が悲鳴を上げているだろうに、毎日のようにルーン魔術を学び、それを喜び、満ち足りた顔を向けてくる。

 

 だからだろうか。私も楽しくなって次第に施す内容が激烈化していき、遂には姉上の『門』の真似事まで教え込んでいた。

 

 それにしても摩訶不思議なやつよな。武術やルーン魔術を学ぶその姿勢は良いが、こやつは無双の戦士や賞賛を受ける英雄に成りたがっているわけではない。

 明確な理想を目指し、そこへ暗中模索しながら進んでいるような、曖昧な印象を受ける。

 

「────そこまでだ。クー・フーリンよ、よくそれをものにしたな。いやはや、もはや感服せざるを得んな」

 

「感謝するぜ、師範。こんだけ使えりゃあ、師匠に傷ひとつくらいは付けられるようになるかもしれねぇな」

 

 むう、事ある毎に師匠、師匠とは。こやつの眼中には姉上しかいないというのか? 

 

 …………待て。何だ、何故私は嫉妬している? 私が姉上の男を取って、姉上にそうさせるつもりだったというのに。むしろ、嫉妬させられるなどと。

 

 ────あぁ、駄目だ。不快だ。酷く不快だ。

 

「…………そうか、ところでクー・フーリン。お前は姉上のことをどう思っているのだ?」

 

「あ? 何だ急に」

 

「姉上は影の国最強と謳われる女王のようなものだ。そして、お前は比較的他の弟子達よりも熱心に修行をつけられている。目に見えて特別扱いされているだろう?」

 

 そこに何か思うところはないのか、と問う。間違いなく、姉上はこやつの虜にされている。ただ、姉上がそうであったとしても、クー・フーリンにその気がなければ、まだ付け入る隙はあるはずだ。

 

「そうさな、感謝はしている。師匠が拾ってくれなきゃ、俺は強くなるどころか、その辺で野垂れ死んでたかもしれねぇしな。…………まあ、かなり荒っぽいところには思うところがあるがな」

 

「ほう、つまり姉上のことを別の意味で求めてはいないと?」

 

「? 別の、ってのは何のことだ?」

 

 心に乱れは見られず、隠蔽の類はなし。いや、鈍いだけか? 何にせよ、ふふっ、姉上め、どうやらクー・フーリンは姉上に振り向いていないようだぞ? 

 

「いや、何でもないさ」

 

 眉を歪め、何の事だと言わんばかりの顔を私に向けてくるクー・フーリン。

 あぁ、知らんでいい。その方が好都合だ。さて、どうやって姉上からこの男を奪って────

 

「なぁ、師範。聞いてもいいか?」

 

「…………む、何だ?」

 

「師範も師匠も、今じゃ影の国最強とか言われてるが、やっぱ最初はそこら辺のやつらと同じ程度の力しか持っていなかったのか?」

 

「ふっ、当然だろう。乳飲み子の頃から亡霊や神を殺せたとでも?」

 

「…………言われるとそうなんだが、師範とか師匠を見ていると、ひょっとしたらそうなんじゃねぇのかって思えてな」

 

 失礼な。私や姉上とて非力な時代はあったのだぞ。

 心で憤慨していると、クー・フーリンの顔に憂いが帯びる。

 

「俺には理想がある。だが、それを遂げるための過程がさっぱりわからねぇ。強くなったと自覚できる今でさえ、師匠に手も足も出ねぇし、どうすりゃあ強くなれるのか、見通しがつかないもんでな」

 

 こやつめ、自身が師事しているのが誰なのか忘れてはないか? あの姉上だぞ、そう簡単に互角の域にまで達することができたなら、私のこれまでは無価値でないか。

 そして、己の力量を自覚できていないようだな。とうに影の国に跋扈する亡霊共を殺せるだけの力を得ていように。

 

「師範はどうやってそんだけの力を習得できたんだ?」

 

「…………私はただ、姉上に憧憬の火を灯らせ、数百年、数千年と鍛錬を積み重ねただけだ。そこに特別な何かはなかったさ」

 

 あぁ、そうだ。私は姉上と同じ頂に立ちたかっただけ。そこに特別などという要素は介在せず、特別なのは姉上の素質だった。だからこそ、身を削る思いをしながらに鍛錬に勤しむしかなかったのだ。

 しかし、そうしたとて誰からも褒められず、認められず、貶されてきた。皆が口を揃えて「スカサハよりも〜」と卑下するように比較するのだ。

 

 不平等、不公平、劣等感、心無き言葉。それらが私を歪めた。もう、戻ることが許されない領域まで到達してしまった。

 

「すげぇな、師範は」

 

「──────え?」

 

 …………だと言うのに、お前は私が心から欲した言葉を贈ってくれるのか。

 

「姉の背中を追いかけて数千年の努力なんて、俺には無理だ。まして、影の国の二大実力者になれてやがる。努力が報われているじゃねぇか」

 

「…………お前は、私を姉上と比べたりしないのだな」

 

「あん? 何で比べなきゃならねぇんだ?」

 

「…………何?」

 

「同じってんなら比較もするだろうが、師範と師匠は別人だろ? 得手不得手も趣味趣向も違う。なら、比べようもねぇって話だ。師匠は師匠、師範は師範だ」

 

 …………むう、そこまで面と向かって言われると、何だか気恥ずかしくなってしまうな。

 

「確かに、周りからの評価ってのも重要だが、俺としては、自分が何をしたいのかが重要だと考えている」

 

「自分が何をしたいか、か」

 

「あぁ。何が出来るか、何をしてきたかは後に着いてくるモンで、まずは自分が何をどうしたいのかってな」

 

 あぁ、私は何て安いのだろうな。たったこれのみで、私の心に巣食う靄が払拭されていくのを感じる。

 

「…………ふふ、年端もいかぬ若造に、まさか人生を語られるとはな。これではどちらが師範なのか」

 

 さも経験してきたかのような口ぶりで説教するクー・フーリン、その姿が異様に似合っているのは気の所為か? 

 

「あぁ、全く。本当にお前はケルトらしさが欠如しているな。お前のような男には初めて会った」

 

「そんなにか?」

 

「あぁ、そんなにだ。少なくとも私はな」

 

 遺憾の意を表明するクー・フーリンの顔を見て、私は久し振りに憑き物が落ちたような、自然な笑みを浮かべられた。

 

 そうだ。私が出会ってきた男は、大半が私に挑む者、弟子入りを懇願する者、愚かにも女になれと言い寄る者。残った少数は、黒い感情から私と姉上を比較して、私を見下す者だ。

 そんな奴らめを見れば、クー・フーリンはどれもに該当しない。私をそのような色眼鏡で見ることなく、『アイフェ』ではなく、ただのアイフェとして見てくれている。

 

 それが、果てしなく心地良い────心地良い、とな? いや、心地良いのは事実だが、それだけか? 

 クー・フーリンを見つめてみる。視線が絡み合うと妙に胸が高鳴る。

 

「どうした、師範」

 

「い、いや」

 

 そういえば、こやつの修行を通じて、私は心から楽しんでいた。更には師匠、師匠と連呼される度に嫉妬の感情が湧いていた。

 

 ────もしや、私はこやつを好いているのか? 

 

 いや、否定はせんし、できもしないが、流石に安易過ぎはせんか? それとも、私はそれ程に救われたということか? 

 まあよい、好いているかどうかの確認は後でも出来る。その前にやらねばならんことは、姉上からクー・フーリンを奪い取ることだ。

 

 ────どうやら、此度は退けぬ戦争になりそうだ。

 

 

 

 ◆

 

 

 




◆補足◆

Q.アイフェとかスカサハって幼少期について言及されてたっけ?
A.されてないと思うので、100%の妄想です。

Q.何でアイフェこんなにいじめられてるん?
A.周囲が脳筋で煽り文句がコミュニケーションみたいな奴らの巣窟、しかしアイフェはそれらを真に受けてしまい、苦痛に感じてしまっていた、という価値観の相違です。そこへ優秀な姉との比較というダブルパンチです。

Q.アイフェがチョロ過ぎへん?
A.せやな(諦)。感覚としてはケリィが士郎君見つけて助かったようなもの。オルガマリーやゴルドルフをベタ褒めしたようなもの。
・アイフェ→数千年生きてきて心から褒められたことが一度もない、寄ってくる奴は大概欲に塗れてる、姉と比較されまくって価値観が歪んでる。
・クー・フーリン→アイフェを素直に尊敬して褒めてる、ビジネスライクのお付き合い、皆違って皆いいの精神。

→見事なベストマッチ(尚、本人らの価値観)。

Q.スカサハとの戦闘描写や後日談については?
A.前回でも言及していますが、アイフェとスカサハは互いの思考が似ています。なので、ある程度の心境はスカサハ視点で書いたのとほぼ同じ内容なので、あえて書く必要も無いと判断しました。

Q.クーちゃんえらい饒舌やったね。
A.気の知れた仲だと語れるタイプ。


◆プロフィール:アイフェ
 身長/体重:162cm/50kg
 属性:混沌・善
 性別:女性
 一人称:私
 二人称:お前、名前呼び、姉上(スカサハ限定)
 三人称:奴、名前呼び、あの男・女
 クラス適正:キャスターorランサー(予定)
 影の国に強者として名を馳せる女性。スカサハの妹。容姿はスカディの霊基再臨2段階と3段階を足して2で割ったようなもの。性格や言動は概ねスカディのそれだが、スカディではないため、母気取りはしないし、愛そうか殺そうかなどといった言動もしない。スカサハのやることなすことの全てを真似し、スカサハが持って自分が持たぬものの全てを欲する。要は姉の真似をしたがる典型的なお姉ちゃんっ娘である。その反面、総合的に見れば自身よりも優秀な姉に劣等感を抱いていたりする。が、スカサハと違って人心を失わなかったり、数千年規模で劣等感を維持させ続けている点を見れば、精神の在り方は正しくスカサハのそれを凌駕している。また、数千年単位で褒められたことがないため、面と向かって褒めたりすると簡単に堕ちるチョロさを持つ。スカサハのことを姉上と呼称しており、好敵手として争う仲である一方、互いに理解し合えるのはスカサハのみだと確信している。そのため、ある意味ではアイフェはスカサハのことを大事に思っていると言えるだろう。クー・フーリンが自らの授けた智慧を使う度、「アレは私と彼奴が深く混ざり合ったもの」、つまりは愛の結晶として認識しており、内心で歓喜していたりする。自分好みに染めることに快感を得る特殊なアレで、逆に染められることに対しても寛容。
 スカサハを虜にした男がいると聞き、ならばそれを奪ってやろうという魂胆でクー・フーリンに接触したが、むしろケルトの性を刺激され、尚且つ「スカサハの妹」「影の国の強者」といった色眼鏡で見ない彼に惹かれていき、気が付けば虜にされていたという始末。そうしてクー・フーリンに対し、スカサハが授けていない智慧を授けたことで、スカサハの嫉妬を買うことになり、戦争規模の大喧嘩に発展。そこへ仲裁しにきたクー・フーリンに「なら影の国から出てくわ」という脅し(本人はただ避難するだけだった模様)をかけられ、喧嘩は強制終了した。
 右手に緋色の槍、左手に魔術を綴る杖を持つ。槍術はスカサハと互角に打ち合える技量を備えており、控えにもう一条の槍を持つ。魔術は原初のルーンを用いた神代レベルのものを扱っており、主として氷の魔術を行使する。イメージとしてはスカディのそれを浮かべてくれるとわかりやすい。
 史実ではスカサハと影の国の支配権を巡って争い、そこへ参戦したクー・フーリンに六人の勇士を倒され、劣勢となったことで彼に一騎打ちを申し込む。そうして敗北したアイフェはクー・フーリンの捕虜となった後、彼の息子コンラを授かることに。

 ※ステータスや宝具については現状未定。


 ↓ここから雑談↓


 お久しぶりです、texiattoです。今回はくっそ難産だったアイフェさん視点でした。もうどう表現すればいいのかわからなすぎて、一週間頭抱えながらSEKIROやったり、アベンジャーズ観に行ったりでした。
 アイフェについては、色々と考えた末に辿り着いたキャラクターです。スカサハと姉妹という世界線ならば、何故スカサハと争うのか?姉妹関係が悪いとか、むしろ親愛から来る闘争(殴り合い宇宙)なのか。むーん、それ以前にアイフェってスカサハ嫌いなのか?いや、それはないんじゃないか。といった考えから生まれたのが、このアイフェでした。書き終えた段階では、「褒められたことないとか、こいつオルガマリーとかゴルドルフみてえだな」という感想で埋め尽くされました()。
 頭の中にしかなかったストーリーを書き出してみたところ、どれ程に陳腐で粗末でガバいのかが浮き彫りになったので、書く片手間にストーリーについても作り直していくつもりです。












 はえー、作者の知識ガバ多すぎィ!はー、つっかえ!頭に来ますよー!何で頭に来たか、明日までに考えといて下さい。ほな!
 ということなので何か矛盾点があったり、「いや、それは違うよ!(迫真)」という点があればどんどん指摘してください。その都度文章や設定の整合性を保ちつつ改稿させていただきます。

 次回はフェルディアの視点を書きたいなーとか考えているので、またオリキャラでどうにかする回になりそうです。

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