転生クー・フーリンは本家クー・フーリンになりたかっただけなのに。   作:texiatto

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 再 び オ リ キ ャ ラ 回 ( デ デ ド ン ) 。

 フェルディアはイメージとして、ディルムッドとフィンを足して2で割っていい感じにまとめあげた優男です(語彙力)。
 容姿に関しては、具体的には、画像検索したら出てきた神撃のバハムートのフェルディアを思い浮かべてくれればいいかと思われ←

 後、今回はクー・フーリンって言葉が乱用されるので、少し食傷気味かもしれません(許して)。


魔境、深淵の叡智:フェルディア視点

 ◆

 

 

 

 俺が生涯の好敵手と出会ったのは、影の国で修行中の時だった。

 

 

 

 師匠であるスカサハが連れて来た男。目を引く青い髪と紅い瞳、表情を削がれた端正な顔立ち、そして研ぎ澄まされた戦士独特の雰囲気。

 一目で、この男は若い内に過酷な道を歩んできたのだと理解出来た。そして同時に、

 

(────強いな、この男はッ!)

 

 肌で感じ取る、強者特有の圧。この男ならば、俺と対等に戦えるだけの戦士かもしれない。そんな直感に従い、俺はすぐさま手合わせを申し込んだ。

 

「少し、時間を貰えるか?」

 

「…………あぁ、構わねぇ」

 

 少々の警戒、いや、一瞬だけ吊り上がった頬から察するに、この男も俺と同じだったらしい。

 

「俺はフェルディアという。お前の名を聞いてもいいか?」

 

「クー・フーリンだ」

 

「そうか。急な申し出を受けてもらい感謝するぞ、クー・フーリン」

 

「別に感謝されるようなことじゃねぇだろ。さ、やろうぜ」

 

 不敵な笑みを浮かべたクー・フーリンは、師匠から貸与された槍を構え、俺も同じく構えを取る。

 交錯する視線には歓喜と緊張が入り混じり、衝突する直前の高揚感が互いの戦意を昂らせていく。

 

「威勢はいいが、実力もそれ相応であることを願うぞッ!」

 

 昂りが頂点に達した俺は、クー・フーリンに突貫する。対し、クー・フーリンは身動きひとつせず、受け止める姿勢を示した。

 

(俺の攻撃を捌ける自信があるのか、或いはお前もまた、俺を試そうとしているのか。どちらにせよ────お手並み拝見といこうかッ!)

 

 突貫した勢いの全てを委ねた一撃、それに対してクー・フーリンは逆に槍を突き出し、己を穿たんと迫る槍に走らせて軌道を逸らし、紙一重で避ける。

 そうして間合いが無くなった俺達は示し合わせたかのように身を翻し、

 

「フッ!」

 

「────ッ!!」

 

 穿つ、穿つ、穿つ。必殺の応酬。

 弾く、弾く、弾く。技量の連鎖。

 

 一瞬の気の緩みが瞬時に敗北に繋がる、戦神の如き打ち合い。

 切迫した雰囲気、これぞ戦士同士の戦い。それが非常に心地良い! 

 

 互いの攻防が転じ続ける。俺が連撃をかませばクー・フーリンは的確に弾き返し、同時に俺の懐に潜り込んでは目にも留まらぬ速度で薙ぐ。

 常人であればこの時点で敗北必至の致命傷、だが俺は、クー・フーリンの体重移動の機微を見て取っていたことで余裕を持って宙に回避。すぐさま身を捻って全体重を乗せた強撃を見舞う。

 しかし見事、クー・フーリンは鋭い反射で受け止めてみせる。

 

 ────そうこなくてはなッ! 

 

 俺は槍に込める力を更に加えてクー・フーリンを吹き飛ばす。

 

「────っ、まだまだッ!」

 

 即座に体勢を整えたクー・フーリンが、今度は俺に向かって突っ込んでくるが、その速度が尋常ではない。

 

(────速いッ!!)

 

 こちらに駆けたと認識した直後、既に眼前にいる。もはや速いという次元ではない! 

 神速の一撃を放たれた俺は反射的に弾くことに成功するが、視界のクー・フーリンに槍が重なったと思えば、次の瞬間には姿が掻き消える。

 

「なッ」

 

 直後、気配────上ッ! 

 

 知覚と同時に顔を上げれば、寸前に迫る槍の穂先。そして、兇猛な笑みを湛えたクー・フーリンの姿。

 こいつめ、俺が動作の機微を見て次の手を予測しているのに勘付いたな! だから視界が塞がった刹那の間で仕掛けてきたかッ! 

 

「貰ったッ!」

 

 俺の反応速度を超えた一撃、それを弾くことも回避することも叶わず、俺の腕に刃が走るが、

 

「────っ!?」

 

 瞠目するクー・フーリン。何故なら、俺の腕からは一滴の血すら流れず、それどころか切り裂かれても穿たれてもいなかったからだ。

 

「言っていなかったな。俺の肉体は異様に頑丈でな、あらゆる刃を通さない」

 

「そういうのは先に言っとけ」

 

「はは、すまない。だが、俺は一槍浴びせられたのだから、今回は俺の負けだな」

 

 不満を隠すこともしないクー・フーリンに苦笑を漏らす俺だが、内心は歓喜に震えていた。

 

(漸く、漸く! 俺と互角に打ち合える実力者と出会えたか!)

 

 生を受けて十余年、俺は今まで自身よりも実力が下回る相手としか出会ったことがなかった。…………師匠は例外だが。

 戦士として誇りを持って生き、戦士として悵恨の無い死を迎える。それを胸に抱いてきたからこそ、俺は好敵手と呼べる戦士を渇望した。

 

 そして、漸く、俺の好敵手足り得る相手と出会えた、出会えたのだ! 

 師匠に弟子入りしてから黒星がひとつもなかった俺を、初見で打ち破るお前に! 

 

 ────クー・フーリン、お前こそが、お前こそが俺の好敵手となるべき存在だッ! 

 

 ははっ、やはり良いな。競い合う相手がいるというのは。

 

 

 

 

 

 この日から、俺の心に灯る火は、轟々と燃え盛る業火に変化した。

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 あれからというもの、俺は毎日のように修行の合間を縫ってはクー・フーリンと手合わせをしていた。現在の戦績は互いに五分五分で、勝っては負けてを繰り返している。

 その過程で俺はクー・フーリンこそが好敵手であると改めて認識し、クー・フーリンも俺と同じ心境と認識であったようだ。

 

 気が付けば、俺達は好敵手や競争相手という関係以上の友情を築いており、それこそ親友と形容すべき信頼関係が、そこにはあった。

 

「油断したなクー・フーリン! 今日は俺の勝ちだ」

 

「…………あー、ちくしょう。詰めを見誤ったか」

 

「いや、詰めは良かったと思うぞ。ただ、段々とお前の速さにも慣れてきたからな、ある程度は予測できたのさ」

 

「慣れてきたってオイ、俺の加速の前動作から攻撃される場所を予想して張ってたんだろうが。ったく、相変わらず人外じみた思考速度だな」

 

 当初は鉄面皮なやつだという印象を受けたが、今では悔しそうながらも晴れやかな表情で頭を搔くクー・フーリン。笑えば年相応なのだな。

 その場に座り込む彼の隣に、俺も腰を下ろし、身体を休める。

 

「これでもコノート最強となるであろう、と噂されてきた身だ。なら体現してやろうと俺なりに鍛錬を積み重ねてきたのさ」

 

「そうか、フェルディアはコノート出身だったな」

 

「ああ。修行が終われば俺はコノートに帰国して、そこで武勇を轟かせるつもりだ。…………まあ、そうなれば十中八九『あの』女王に目を付けられそうで敵わないがな」

 

「ん、女王?」

 

「お、知らないか。コノートの女王、メイヴだ」

 

 女王メイヴ────俺達と同年代の可憐で華奢な少女で、見惚れるほどの美貌や強気な姿勢も相まって、コノート内外で男からの人気が高い。また、まだ幼いながらも女王と呼ばれる所以は、アリル王がメイヴに惚れ込んで囲っているからだ。それ故、実質的な女王らしい。

 

 だが、俺個人としては女王は苦手な部類だ。女王は自身が気に入った勇士を、身体を使って傍に置いているらしく、それでも靡かぬならば如何様な手もとるとか。

 俺は生涯の忠誠を捧げる相手は自分で探し、他ならぬ自分自身で選びたい。だから女王のように強引に傅かせるやり方は好きではないのだ。そして俺の直感が、メイヴは権威、狂気、悪の三面を有していると告げており、そのような者には近付きたいとは感じられない。

 

 それはさて置き、俺が女王の名を口にしてから、何故かクー・フーリンがヤケに「メイヴ、チーズ…………」と呟いていたが、何なのだろうか? 

 

 

 

 

 

 

「「ッ!?」」

 

 不意に向けられた殺気、飛び退くと同時に飛来する緋色の槍、無数。

 

 これは師匠の槍だ。しかし何故? 

 

「………………」

 

 すると、何故か不機嫌な顔をし、無言で姿を現した師匠。

 

「し、師匠。これは────」

 

 俺がそう尋ねれば、師匠に恨みがましい視線を向けられる。お、俺が何かしたのか…………!? 

 

「お主ら、これから抜き打ち試験を行う。何、軽く死ぬだけだ、心配はない。不合格なら特別集中講義だ」

 

「「え」」

 

 脈絡のない、唐突な宣告。これは弟子を思う師匠の性によるそれか、はたまた────

 

「────ッ!」

 

 そんな俺の邪推を察知したのか、数条の魔槍が俺に襲い掛かる。

 俺の肉体は頑丈だが、魔槍の類では別だ。あのような代物で穿たれれば、正しく致命傷になる。

 

 俺は勢い良く手首を捻り、槍を高速回転させて弾く、弾く、弾く。しかし、魔槍は際限なく降り注ぐ。

 クー・フーリンの方を見れば、どうやら師匠と一騎打ちをしているようで、当然のように劣勢に立たされていた。

 

 このままでは本当に殺されかねない。どうにか凌ぐ糸口を見つけなければ…………! 

 俺の額に冷や汗が流れ出した時、無数の足音が接近してきた。

 

「おいおい、何の騒ぎだこりゃあ!?」

 

「煩くて休めねぇだr…………え、師匠?」

 

「…………何で師匠おこなの?」

 

 同じくスカサハを師事する数十人の弟子仲間だった。それを視界に収めた師匠は口元に意地の悪い弧を描き、

 

「ちょうど良い、お主らも受けて逝け」

 

 と、死刑を宣告した。

 

 

 

 

 

 

 突如として開戦した弟子(数十人)と師匠との死合。数の上では圧倒的有利な俺達だが、相手は師匠だ。故に有利などということはなく。

 

「ぐぎゃあッ!?」

 

「う、がァっ!?」

 

 魔槍と原初のルーンによる猛攻でひとり、またひとりと討ち取られていき、しかし原初のルーンによって肉体を再生させられ、前線復帰を余儀なくされるという生き地獄。

 一方の俺とクー・フーリンは師匠の猛攻を一番に受けており、否、俺達しか師匠を凌げなかったのだ。

 

「ぐッ、まだまだァ!」

 

「っ、クー・フーリン、交代だ!」

 

 となると必然、俺とクー・フーリンとで背を預け合い、一方が豪雨の如く降り注ぐ魔槍を弾き、もう一方が二条の魔槍を持ち出した師匠と一対一で打ち合う役割分担を行い、師匠に立ち向かうしかなかった。

 

「うォォオッ!」

 

 クー・フーリンが後方に飛び、それを討ち取ろうとしていた師匠に突貫する。だが、師匠はこちらに目を向けることなく弾いてみせ、

 

「ふふっ、お主には特にキツい基準を設けてやらんとな、フェルディア?」

 

 と、冷ややかな笑みをつくって振り向いてくる。

 

「────っ!? 俺が何かしましたかッ!」

 

「…………ふむ、自覚なしか。これは重い、重いぞ?」

 

 そう口にした師匠は、二条の魔槍を握ったまま俺に飛び込み、宙で姿勢を回転させてから蹴りを叩き込んでくる。

 俺は迫る脚に槍の柄を宛がって防ぐが、師匠はそれすらをも蹴って更に身体を捻り、二条の魔槍で斬り裂くように振るう。

 

「ッ」

 

 槍を思い切りに蹴られたことで体勢を崩してしまっていた俺は、師匠のそれを防げず身体に赤い線を刻む。

 やはり魔槍相手では俺の肉体も意味をなさないか…………! だが、やられっぱなしではないッ! 

 

 斬られた直後の刹那の放心すら制御し、激しい痛みで苦悶の声が漏れるが、それすら力に変えて、即座に槍で師匠を穿つ。

 

「ッがァ!」

 

 しかし、そう簡単には取らせてはくれない。師匠は表情の機微すらなく容易く弾いてみせ、逆に空いた一条で刺突を食らわせてくる。

 極限まで研ぎ澄まされた俺の思考速度が、それを捉えたと同時にすんでで回避させる。そして素早く槍を引き戻し、穿つ、穿つ、穿つ。

 師匠は俺の連撃を、槍を高速回転させて防ぎ、数条の魔槍を出現させたと同時に射出してくる。

 

「な、んのォ!」

 

 全身を穿たんと迫る致命の連続を弾き、打ち落とす。軌道を読んで回避が難しいと判断したものは、身を縦横無尽に動かして距離を置く。

 

 が、一瞬でも師匠から目を離したのは誤りだ。

 

「ほうら、何を余所見しているッ!」

 

「ッ!」

 

 死角から伸びる緋色。それが俺を貫こうとした刹那、横槍。

 

「危なっかしくて見てられねぇよ」

 

「っ、すまん、助かった!」

 

 師匠の一条を弾くはクー・フーリンだ。そして彼はすぐさま師匠に薙ぎを放ち、防いだところを俺が蹴り飛ばす。

 

 一度距離を置かせて仕切り直し。

 

「クー・フーリン」

 

「あぁ、いいぜ」

 

 たった一言、それのみで意思疎通をこなし、湖面に映るが如く、獰猛な笑みを浮かべる。

 

 師匠が着地したと同時に俺達は駆け出し、先手、クー・フーリン。全身全霊の一条を打ち出す。

 当然、師匠はそれを弾くが、クー・フーリンの手は止まることを知らず、幾度となく刺突を繰り返す。

 その最中、死角から俺が槍を走らせる。が、師匠は空いた片手の魔槍の柄で受け流し、その勢いで刺し穿とうとする。

 

 しかし、それは予期していたことッ! 

 

 俺は身を回転させて穿たれる瀬戸際で避ける。そしてそのまま────

 

「っ、ほう」

 

 ────クー・フーリンごと横薙ぐ。

 

 打ち合わせも何もない、しかし彼ならば問題はないという確信。その証拠に、跳躍によって俺の攻撃を避けた師匠、その頭上には師匠よりも高く飛んだクー・フーリンの姿があった。

 

「ッ、ラァ!!」

 

 身を捻ったクー・フーリンは、より勢い付けて槍を振り下ろし、直撃はしなかったが、防いだ師匠を地面へと叩き落とした。

 それに合わせて俺は火のルーン『ソウェル』を放ち、師匠を炎で包む────が、すぐさま炎は斬り払われる。一瞬の間が稼げたのだから十分だ! 

 

 師匠が炎から姿を晒したのと同じに、俺とクー・フーリンは血が滲む程に握る槍に力を込め、大きく振りかぶり────

 

「「食らえァ!!」」

 

 ────身体を壊す程に全力で投擲する。

 

 腕からは骨が粉砕した鈍い音とそれに伴う激痛が発生し、肩から背中にかけては繊維のようなものが千切れるのを感じる。それ程に、全力の投擲。

 再生のルーンがあるからこそ実行するという選択ができる芸当だ。

 

 しかし、師匠は転移のルーンを行使して回避し、結果、俺とクー・フーリンの槍が入れ違い、互いの投擲が互いへ襲い掛かる。

 

「フッ!」

 

 クー・フーリンは持ち前の神速によって回避し、その際に振り上げた脚を槍に落とし、強引に槍の穂先を地面に突き刺して静止させた。

 対する俺は頑丈さを駆使して真正面から掴み取り、地面に足を突き立てて勢いを殺す。

 

 初めての連携にしては互いの行動を阻害することもなく、互いの力量を熟知していたからこそ、力技の応酬で攻め立てることができた。師匠に転移を使わせた時点で、一定の成果があると言えるだろう。

 俺とクー・フーリンは互いの槍を手に取り、視線が合うと「そうこなくちゃな」と言わんばかりに笑みを浮かべる。はは、胸が熱くなるなっ! 

 

 込み上げる満足感に浸っていると、師匠が悠然と近寄り、

 

「よくぞ凌いだな、我が弟子達よ」

 

 不意に訪れた理不尽が終わりを告げた。

 

「今回のは本当に死ぬかと思えたな…………」

 

「…………あー、マジで死ぬわ」

 

 師匠の言葉によって身体を脱力させた俺とクー・フーリンは、笑い合いながらその場に倒れ込む。

 それを皮切りに、弟子仲間達も疲労困憊で倒れ込み、中には肩で息をして嗚咽を垂れ流す者までいる始末だった。

 

 

 

 

 

 

 弛緩した空気、それを砕いたのも師匠だった。

 

「では、ふふ、次はどれ程まで持つかのう」

 

 ────は、? 今、何と言った? 

 

「し、師匠? 次、っつーのは?」

 

 底冷えしたクー・フーリンが、声にそれを滲ませながら師匠に問えば、心なしか上気した頬を緩ませている師匠が、微笑みを湛えて答える。

 

「これほどまでやってくれたのだ、儂もそれに報いてやらねばな」

 

 ふふふ、と笑う師匠。その雰囲気は先程までのそれとは比較のしようもなく肥大化していき、今まで力を押さえ付けていたことを伺わせる。

 

「では、二次試験といこうか?」

 

 

 

 結局、俺もクー・フーリンも弟子仲間も、皆仲良く師匠に揉まれ、俺は理不尽だと呟きながら意識を手放した。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 件の奇襲から一ヶ月。いつもの様に修行に勤しもうと起床してみれば、何やら朝から影の国が騒がしい。

 大地は継続的に振動し、鳴り止まぬ破砕音は空気を震撼させ、不意に氷の柱が出現したと思えば無数の魔槍が飛び交う。

 

 …………いつから影の国は戦争状態になったのか。

 

 聞けば、師匠とその妹のアイフェが争っているとのことで、その渦中にクー・フーリンがいるらしい。

 なるほど、女の争いか。師匠の言動を傍から見ていれば嫌でも理解する。アレは恋心というものだろう。

 だが、まさか師匠のみならず妹まで落とすとは。あいつめ、男冥利に尽きるな。…………まぁ、本人は鈍感なようだがな。

 

 確かに、クー・フーリンは不思議な男だ。俺もあいつと手合わせをしている最中は、心から楽しむことができ、俺に匹敵する程の戦士でありながら、非常に理知的で理性的だ。

 また、俺のみならず他の弟子仲間達の鍛錬相手として重宝されているようで、他の相手と戦った時よりも経験値が高いらしい。

 

 そんな魅力が異性を惹き付けて止まないのかもしれないな。

 はは、クー・フーリンがいると毎日が飽きないな、全く。

 

 

 

 ◆

 




◆補足◆

Q.他の弟子達って一緒に師匠にボコられてたんやないん? ほぼクー・フーリンとフェルディアやんけ。
A.そうです。弟子達の中ではこの二人くらいしかスカサハに太刀打ちできません。では、二人がスカサハと打ち合っている時に弟子達はどうしていたかというと、降り注ぐ魔槍とホーミング原初のルーン(火)に追われていました。怖いねぇ(棒読み)。

Q.何で師匠の頬が蒸気してたん?
A.滾ってきたぞぉぉぉおおお!!!(スパルタ並の感想)

Q.フェルディアがメイヴ嫌ってて草。
A.何草生やしとんねんゲイボるぞ(豹変)。というのはさておき、その方が脳内のフェルディア像に合っていたというだけです、はい←


◆プロフィール:フェルディア
 身長/体重:185cm/85kg(成長後)
 属性:秩序・中庸
 クラス適正:ランサー
 性別:男性
 好きなもの:友情、修行
 嫌いなもの:奸計、裏切り
 一人称:俺
 二人称:名前呼び、お前、貴様
 三人称:あいつ、奴、あの男・女
 コノート最強と噂され、後にコノートの切り札となる戦士。黒曜石の如き黒髪にアメジストのような瞳を持ち、細身ながらも筋肉質な肉体を持つ。正直者で友情を好み、己の力を高めることに対して意欲的な好青年。反面、闇討や暗殺といった卑怯な手段や、忠誠や誇りを捨てて我欲に走る自己中心的な思考を嫌う。戦士として生き、戦士として死ぬことを本望とする根っからのバトルジャンキーな面も持ち、自身と互角または圧倒する相手を欲している。現状ではスカサハとクー・フーリンしかおらず、スカサハは師匠として師事しているため好敵手とは言えず、従ってクー・フーリンをライバル視している。
 フェルディアは身軽さを重視した軽装備を身に着けているが、これは鎧としてはあまり機能しない。何故なら防御面ではフェルディアの特徴たる、あらゆる刃を通さぬ皮膚があり、それこそ魔槍や魔剣といった類でなければ殺されることはないからだ。一方、主兵装は無銘の槍で特異な能力も特殊な材質でもない。何の変哲もない槍だが、だからこそ技が映えるというもの。これにルーンで強化を施すことで強固さを確保し愛用している。技量は某NOUMINといい勝負になる程で、もはやそれのみで如何なる力をも打ち破れる。
 スカサハを師事し、影の国で修行をする中でクー・フーリンと出会い、手合わせを通じて友情を築き、互いに心中を吐露し合える親友となった。その後、フェルディアはクー・フーリンを中心とした女性問題(戦争レベルの模様)を遠くから見守っており、クー・フーリンやスカサハ、後に出会うアイフェ、メイヴといった面々にそれとなく助言をして、被害拡大を抑えようと試みている。胃が壊れそう。
 神話上ではクー・フーリンと共にスカサハを師事し、良きライバル関係を築き、ゲイ・ボルクの所有権を巡って切磋琢磨していた。影の国での修行を終えた2人は帰国の際に「一緒に来ないか」と互いに勧誘をかけて笑いあったという。そうして2人は「戦場では絶対に敵に回したくない相手」と認め合い、フェルディアはコノートに、クー・フーリンはアルスターにへと別れるのだが、再会は早々に訪れ、その結末は………。



 ↓ここから雑談↓



 今回はフェルディア視点でした。資料を見るとフェルディアさん半端なく強かったんですよね。そりゃアニキといい勝負できる時点で知れてるんですけども、改めて調べて驚愕しました。まあ、死因がアッー♂なのは、ねぇ?(動揺)
 あと、今回は初めてのメイヴ登場(?)回でした。博識兄貴姉貴達なら「ん?」となった部分があると思いますが、それはつまり「作者の都合」という認識でお願いします。現状のストーリーではその方が展開しやすいという勝手なアレによってそうなりました(白目)。メイヴの本格登場はすぐになると思うので、今しばらくお待ちを。
 現状の時点でリアルが忙しくてやべーってのに、これから更に忙しくなりそうなので、なかなか小説に着手することができなくなりそうで辛いです。が、合間を縫って書いていくので、週1のペースではなくなるかもですが、更新はしていくのでご安心ください。少なくとも、前書きと後書きで好き勝手やってる限りはエタらないと思います。













 お帰りなのじゃ^〜(浄化)。あぁ^〜疲れてる人のところに来るならワイの家にも来てくれんかなぁ^〜(懇願)。

 >「好みじゃったのじゃ!」

 ………………………………あっ(現実)。

 それ、は、それ、と、して(デビルマン)、りあむ3位とかマ? デビュー3ヶ月でCDとか早すぎるやろ(驚嘆)。あ、でも星輝子Pとしては星輝子もそこそこ上にランクインしてたので満足です。

 次回はクー・フーリン(偽)の視点に戻れるゥゥゥゥ!!! やったー! 脊椎反射トークできるぜぇぇぇぁぁあ"あ"あ"あ"あ"!!!!



 ………………………ふぅ。←韓信

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