レミリア視点
「......て...手伝うって...どうするの?」
「なーに、簡単な話だ。......俺がアイツを行動不能まで追い詰める。...そしたら、後はアンタの仕事だ。」
「?......あナたは誰?」
フランがSansに問い掛けた。
「俺は、Sans。ただのしがないコメディアンさ。
.........ところでお前さん。......さっき遊びたいとか言ってたな?」
「そうダよ!私は、遊ビたいだケなの!」
「おー、奇遇だな。実はな俺も今遊び相手を探してたんだよ。」
「本当!?...ナら、私と遊ぼうよ!」
フランは無邪気にSansを誘う。
いつの間にかSansの眼は元に戻っていた。
「良いぜ?何して遊ぶ?」
「弾幕ごっこで遊ぼうよ!楽しいよ!」
「よし、早速やろうぜ?楽しい事は、大好きなんだ。」
Sansは、意味が分かって言葉を発しているんだろうか?
「Sa...Sans......やめなさい!死ぬわよ!?」
「おー。出会い頭に槍向けてきた奴のセリフとは思えねぇな。」
「お姉さマは黙っテてよ!!」
フランが私を睨む。
「...Sans!あんな奴、放っといて早く遊ぼう!」
ズキッ
「あんな奴......。」
私は、フランから出た言葉を呟く。
「..........................................。」
「Sans?早く始めよーよ。」
「..................あぁ、そうだな。」パチン
Sansが指を鳴らした。
「 さ っ さ と や ろ う ぜ 。」
霊夢視点
「だから、さっきからそう言ってるじゃねぇか!」
「なんで一緒に連れてこなかったのよ!アホ魔理沙!」
「霊夢が無理矢理腕を引っ張ったからだろうが!」
「それをその時に言えばよかったでしょ!」
「霊夢が私の話を聞かないのが悪いだろ!」
「落ち着きなさい!今は、喧嘩してる場合じゃないでしょう!」
熱くなった私達を咲夜が抑える。
今私達は館を出て、少し離れたところまで避難していた。
だが、そこで魔理沙がSansさんを置いてきたと言い始めたから口論になっていた。
「...魔理沙の話が本当なら.........Sansは、自分の意思で死地に向かったというわけね。」
咲夜がまとめる。
「ど......どうしましょうか、パチュリー様...。」オロオロ
小悪魔が慌てている。
「そうね.........妹様が暴れたら、いくらなんでも私達じゃ歯が立たないわ。...落ち着くのを待ってから行きましょう。」
「なんでよ!そしたらSansさんが!」
「霊夢、聞いただろ?
アイツは私達じゃあ手におえないような奴なんだと。
おとなしく待ってようぜ。
大丈夫だって!アイツは私と弾幕ごっこをやったとき、
スペルも使わないで乗りきったんだぜ?」
「そうだけど............。」
確かにそうだ。Sansさんは、スペカを使わずに全て避けていた。
.....................待って......どうしてSansさんは、あの時スペカを使わなかったの?
スペカは、しっかりと作っていた。
なのに何故かそれを
魔理沙との弾幕ごっこに使わなかった。
本当に使わなくても余裕だったの?
いや、Sansさんはレミリアの攻撃を避けていくうちに、「疲れてきた」と言っていた。
それ事態が嘘な可能性もあるが......
万が一、それが本当だとしたら............
「Sansさんは、スペカを使えない?」
Sans視点
~BGM 「U.Nオーエンは彼女なのか?」~
「いっくよーーー!!」
禁忌「クランベリートラップ」
フランがスペカを宣言すると、紫色と赤色のデカイ弾幕が俺を囲むようにして展開された。
「おっとっと。」
MISS
俺は体を捻りながら避けていく。
♥️ACT
♥️調べる 挑発
フランドール・スカーレット
: ATK100 DFE50
*レミリアの妹 495年間地下に閉じ込められていた
禁忌「レーヴァテイン」
今度は炎の剣が現れる。
フランはそのまま斬りかかってきた。
MISS
「スゴイスゴイ!! 楽しいよ!」
調べる ♥️挑発
「ソイツは良かった。だが、俺はまだ楽しくないな?
ちょっと期待外れだぜ。」
「むっ......言ったなーー!!」
*フランの射つ弾幕の速度と密度が上がった
「なら、これでどうだ!!」
禁忌「フォーオブ ア カインド」
魔方陣が現れ、フランが4人に増えた。
「おー、スゲェ。」
「「「「避けれるもんなら避けてみろ!」」」」
通常じゃ、ありえない量の弾幕が降ってきた。
「............こりゃあ.....避けきれねぇな。」
俺は避けれる奴を避けつつ、避けきれない奴は骨で防いだ。
「「「「レーヴァテイン!!」」」」
4つ重なった声が聞こえた。
「......WAO...。」
フラン達がそれぞれ炎の剣を持って襲ってきた。
「「食らえーー!」」
最初は、2人のフランが攻撃を仕掛けてくる。
MISS MISS
「んー?まだまだ避けられるぜ?」
「当たれーー!」「当たってよ~!」ブンブン
MISS MISS
避けられはするが、はてさてどうしたもんかな...
フラン視点
全然当たんない!
なんでこんなに避けられるの?
しかも、Sans。まだ一回も攻撃してきてないし!
手加減されてるみたいでムカつく!!
「むー!! 避けてばっかじゃつまんない!!」
「「「そうだそうだーーー!!」」」
「攻撃してこーーい!!」
「「「してこーーい!!」」」
私達が全員で言うと、
「.........分かったよ。
こっからは、手加減は抜きだ。」
Sansの眼が蒼くなった。
「そうこなくっちゃ!」
もっと楽しくなりそう!
「............heh......」パチン
Sansが指を鳴らすと、私達の胸の前に青いハートが出た。
「「「「なにこれ?」」」」
Sansが腕を振り下ろす。
それと同時に体の自由が効かなくなり、地面に叩きつけられる。
「「「「痛い!!」」」」
何が起きたかを考えようとしたが、
なにか本能に近いものが、「避けろ」と訴えてきた。
私は本能に従い、急いでジャンプする。
次の瞬間、足元から大量の骨が生えてきた。
避けなかった分身達が、骨に突き刺され消えた。
今度は胸のハートが赤色になったかと思えば、横から大量の骨が流れるように飛んできた。
骨のウェーブを避けきり息を整えようとするが、複数の竜の頭のようなものに囲まれ、また本能のままに避ける。
すると、複数の竜の口から太い青白い光線が放たれた。
なんとか、避けきる。
「へっ......なぜ誰も最強の技を一番最初に使わないのか不思議でならんな?」
おちゃらけて言うSansが、何故か怖く感じた。
レミリア視点
私は目の前の光景に驚愕していた。
あのフランに対抗しているのもそうだけど、なにより
Sansがあそこまで強いことに驚愕していた。
「......凄い......。」
それ以外の言葉が出なかった。
それと同時に、彼に少しの「恐怖」を覚えた。
普段は、のほほんとしているクセに戦いになると
まるで雰囲気が変わる。
ここまで分かりやすい「表」と「裏」もないだろう。
先程私はこっそり能力を使い、Sansの運命を覗いた。
その運命では、私とフランとSansで楽しくお茶会をしていた。
フランも笑っていた。
狂った笑みではなく、見た目相応の少女のように。
あの通りの未来にするにはどうしたら良いだろう?
Sansは信じてやれと言った。
だけど、今まで彼女をさけてきた私が信じられるのだろうか?
今まで手を差しのべなかった私を彼女は信じてくれるのだろうか?
怖い。
もしもあの子に拒絶されたら、私は正気を保てる自信がない。
私は、どうしたら.........
( 簡単だ!! 信じてくれるまでやってみろ! )
頭の中で聞いたことのない声が響く。
Sansよりもわりと高い声だ。
でも、どこか似ている。
( 何度でも、何度でも試してみる。
どれだけやっても諦めるな!耐えろ!
まずは、姉として妹を応援でもしてやったらどうだ?
その後は、ハグをすればもう仲直りだ!
ニェッヘッヘッ!!)
*胸の奥で何かが輝いたような気がした。
「...................................。」
何を悩んでいるんだ私は......
私は、誇り高き吸血鬼!
最愛の妹1人救えずしてなにが夜の王だ!!
許してくれないなら、許してくれるまで!
認められないなら、認められるまで!
何度でも、何度でも!
耐える力、「忍耐」を奮わせろ!!
*私は「忍耐」で満たされた。
「..................(スウッ)」
「フラーーーーン!!!頑張れぇぇぇぇぇえ!!!」
フラン視点
怖い、怖いよ。
今は、Sansが凄く怖い。
なんでかな、今頭の中で皆の顔が思い浮かんでグルグルしてる。
美鈴......小悪魔......パチュリー......咲夜......お姉さま
長い時間閉じ込められて、その間何度もお姉さま達と仲良く暮らしてる夢を見た。
こんな風になれたら...
そんなことを何度も考えた。
どうして私は、こんなことをしてるんだろう?
能力が危険だから?
気が触れているから?
分かんない、分かんないよ。
また一緒に楽しく暮らしたいよ。
「どうした?まさか、
も う 終 わ り か ?」
「うぅ.........。」
助けて.........お姉さま......
「フラーーーーン!!!頑張れぇぇぇぇぇえ!!!!」
「!?......お...姉...さま?」
「貴女はこんなことでへこたれる子じゃないでしょ?
私の知ってるフランドール・スカーレットは、
弾幕ごっこが大好きで、
楽しむことが大好きで、
少しだけ聞き分けがなくて、
いっつも明るい笑顔を絶やさない、素敵な子よ!」
「!」
「頑張ってフラン!私は、貴女を信じるから!」ニコッ
ずるいよ......
「う...。」ポロ
そんなこと言われたら、
「うぅ.........。」ポロポロ
涙、止まんないよ。
「ううぅぅ...(グスッ)」ポロポロ
Sans視点
レミリアがフランに呼び掛ける。
その姿が一瞬だけ、
俺の兄弟と重なったような気がした。
フランは泣いている。
これは、良くないな。
「おいおい...フラン。お前さんの大好きな姉貴が応援してるんだぜ?
泣いてたら、勝てないだろ?」ニヤニヤ
「!............フンッ泣いてなんかないもん!
ちょっと目にゴミが入っただけだもん!」
「おっ、だったら〔オイラ〕にも勝てるな?」ニヤニヤ
「当たり前だよ!!さっさと続きやろ!!」
フランはもう泣いてはいなかった。
泣いてるよりは笑ってる方が良い。
辛気くさい顔をしてる奴がいたら、
笑ってもらいたいのがコメディアンなのさ。
「さぁ、決めようぜ?どっちが強いか。」
「よーし!これでラストだーーー!!」
「頑張れぇぇ!」
Q.E.D「495年の波紋」
「〝Gaster Brastar〟」
フランは今までで一番の量の弾幕をばらまく。
オイラも今までで一番の火力でBrastarを放つ。
「「はぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!」」
ドッカーーーーーーーン!!!!!!!!
結果は...............。
「うっ、......負けちゃった~。」
「heh......〔今回は〕オイラの勝ちだな?」
「うん。でも、次は絶対負けないもん!!」
「いつでも、かかってきな?」
さてと、ここからは.........
「フラン!!」
「お姉さま!」
姉の仕事だな?
「お姉さま、ごめん負けちゃった。」
「良いのよ。1人では出来ないこともきっと2人なら出来るわ。負けたのなら何度でも挑戦すれば良い。」
「うん......。ごめん。」
「だから「その事じゃなくて!」」
「私がしっかり能力を扱えないせいで、お姉さまや皆に迷惑かけて........
ごめんなs(ギュッ) !?」
レミリアは優しくフランにハグをした。
「.........謝るのは私の方よ。
姉なのに妹が怖くてちゃんと貴女を見てあげられなかった。
貴女の苦しみに気付いてあげられなかった。
本当にごめんねフラン.........。」ギュッ
「うぅ......おねぇさまぁ......(ギュッ)」ポロポロ
「まったく、泣き虫ね。」ナデナデ
「うぅ.........うぅ......。」ポロポロ
いい話だぜ。
「...............これがあの姉妹のあるべき姿だな。」
ドタバタ
「ん?」
「「Sans(さん)!!」」
「おー。霊夢に魔理沙か、どうした?」
「どうした?じゃないわよ!大丈夫だったの!?」
「あぁ。元気だぜ?」
「お前結局ここに残って何してたんだよ!」
「ん。」アゴシャクル
「あ?そっちになんかあんのk.........成る程、お前って随分とお人好しだな?」
「そういうことだったのね...。」
「heh...heh...我ながら、良い仕事したと思うぜ?」
そこには、泣きつかれてスヤスヤと寝息を立てる姉妹の姿があった。
to be continued
はい!どうも作者のお煎餅です!
これにて「紅霧異変」完結です!
やりきった...やりきったよ私。
燃え尽きたぜ、真っ白にな..。
というわけで作者の限界が来たので、
今回はここまで!
感想や、意見は随時募集しています!
これからも「東方愛骨伝」を宜しくお願い致します❗️
でわ、また次回❕