東方愛骨伝   作:お煎餅

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お久しぶりでございます!お煎餅です!

今までなんやかんやありまして更新をしばらく停止していましたが、今回からまた筆を取ってみようと思います!

え?....あんた誰って?


................。


あ、スーモ!(現実逃避)


#28 お客さん

「________はい!ありがとうございました!以上で取材は終了になります。お疲れ様でした!」

 

「................おう。....お疲れさん」

 

 

あれから約3時間、ほとんど休憩もなくぶっ通しで取材を受けていた。

異変の事から始まり、紅魔館のメンバーの事、レミリアやフランとの事、しまいには上海の事まで質問攻めにあった。

見ろよ。あんなに元気だった上海の目から光が消えて体育座りしてるじゃねぇか。

最後の方なんてオイラ脳みそ働かせずに答えてたから、何を聞かれたのかも分からん。

.......まぁ、スケルトンに脳みそは無いが。

 

 

「では、私は今回仕入れた情報で新聞を作ってきますのでこの辺で。完成したら見せにに来るので、楽しみにしててくださいね!!」

 

「....おう。」

 

「それでは、失礼します!!」

 

 

そう言うと、目にも止まらぬ速さで文は飛び立っていった。

結局、何も買っていかなかったな。

もうほとんど日も傾いて、空はすっかり橙色に染まっている。

客も来なさそうだし、今日は店を閉めるかなと思っていると

 

 

「やぁ、まだ開いているかな?」

 

「おっ、こりゃ珍しい客が来たもんだ。」

 

 

人里の守護者こと、上白沢慧音がやって来た。どことなく、浮かない顔をしているように見える。

 

 

「すまない、こんな時間に。そろそろ店を閉めるんじゃないのか?」

 

「どうせ客も来なくて暇だからな。少しくらい延長したってバチは当たんねぇだろ。そんで?なんか食ってくか?材料は余ってるから作ってやれるぜ?」

 

「そうだな....。なら、話をしながら軽くつまめる物をくれ。当然、お金は払うぞ。」

 

「OK、少し待ってな。上海、手伝ってくれ。」

 

「しゃんは〜い!」

 

 

体育座りしていた上海を呼び、食材を切ってもらう。その間にオイラは油の準備だ。察しの良い奴ならこの時点でオイラが何を作ろうとしているのか分かるだろ?

 

 

 

________15分後________

 

 

 

「出来たぜ。ほらよ。」

 

考え事をしていた慧音の目の前に皿を差し出す。

 

「これは?」

 

「コイツはポテトっつうもんだ。オイラがホットドッグの次に好きな食べ物だぜ。冷めないうちにどうぞ。」

 

皿の上には元々キレイな黄色だった芋が、油を纏うことで光沢が増している。見ようによっちゃ黄金色にも見える。

 

「で....では。」

 

恐る恐るといった様子でゆっくりと指を伸ばしていく。山から1本取り、口元に運ぶ。警戒しているのか最初は匂いを嗅ぎ、よく観察してから意を決して口の中に入れた。

 

瞬間、慧音の目が見開かれた。

 

一本、もう一本とポテトを食べ進める手がどんどん早くなる。そしてその一本一本を頬張る度に、幸せそうな顔が垣間見える。

 

 

「お気に召したようで何よりだ。」

 

オイラがそう言うと慧音の身体が強張る。顔を赤くして動かなくなった。どうやら必死にポテトを食べ進めるのを見られたのがよっぽど恥ずかしいらしい。

 

「す....すまん。初めて食べた味だったから........。」

 

頬を赤らめて謝ってくるがその右手はずっとポテトの方を向いている。

 

「いーや、料理人冥利に尽きるってもんさ。」

 

「しゃんはーい!」

 

フードの中の上海も同意の意を示す。

 

「さて、美味い飯もある。ここにいるのはただのスケルトンに口の固い人形だけだ。そろそろその浮かない顔の理由を話してみたらどうだ?」

 

「ははは....やっぱりバレてたか。」

 

慧音が乾いた笑いを漏らす。

 

「実はな、________________」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________寺子屋________

 

 

 

 

「今日の授業はここまで!各自しっかり復習しておくように!」

 

『はーーーーーい!』

 

「では、また明日。気を付けて帰るんだぞ〜!」

 

 

 

その日も私は授業を終えて、子供達を見送った後家に帰ったんだ。だがそこで私が教卓の上に忘れ物をしてきたのを知った。私は急いで寺子屋に戻り、忘れ物を取りに行ったんだ。教室の前に着き扉を開けようと手をかけた時、

 

 

『ねぇねぇ、正直さ慧音先生の授業って分かりにくいよね?』

 

『うん、なんか話が難しくって あんまり頭に入ってこないんだよね。』

 

『宿題もよく分かんないし、はぁ....○○ちゃんに見せてもらお。』

 

 

時間にしてみれば1分にも満たない会話内容だったが、それでもその言葉は私の心に深く刺さった。

 

 

 

 

 

 

________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほどな、話は分かった。」

 

「こんな事で落ち込むとは情けないと自分でも思っているが....どうも私は自分が思っているよりも傷付きやすいらしい........。」

 

 

そう言って慧音は笑みを作るが、その顔はかえって痛々しい物だった。

 

 

「....ありがとう、話を聞いてもらって。少し楽になったよ。」

 

「........もういいのか?」

 

「........ここはいい店だな。美味しいご飯に、気さくな店主。愚痴の捌け口にはピッタリだよ。また、お邪魔してもいいかな?」

 

「あぁ、....そりゃぁ構わねぇが....」

 

「ありがとう。それじゃあ、そろそろ帰るよ。お代はここに置いておくから。」

 

 

お金を払うと、慧音はそのまま人里の奥に消えていってしまった。

 

 

「........しゃんは〜い?」

 

「あぁ、分かってる。このままじゃ終われねぇさ。」

 

 

 

無理矢理な作り笑顔なんてコメディアンは好きじゃないからな。

 

 

 

 

 

 

 

To be continued




はい、久しぶりでござます。久しぶりすぎて勝手を忘れてしまったので、リハビリがてらの投稿でございます。

意見や質問、感想は随時募集中です!

出来るだけ返信しようと思っていますので、是非感想を書いていって下さい!

でわ、また次回!
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