未来掴むミライダー   作:ガンダムラザーニャ

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古本屋の少女と忍法

絶交階段のウワサを倒し、かえでとレナを助けてから数日が経った。

 

あれからというものの、レナが変身魔法でういちゃんが入院していた病院に忍び込んで情報探ってもらって、それで灯花ちゃんとねむちゃんが以入院していたことがわかり、二人はどこかにいるのではという情報が浮上した。

 

しかし、肝心のういちゃんの情報が見つからず、それっきりだった。

 

俺たちも何度も神浜に来ては魔女退治をしながらういちゃんや二人の情報を探ろうとしたが、全く見つからなかった。

 

それで、このままでは埒が明かないので、二手に分かれて、手掛かりになりそうな噂を探すことにした。

 

正直、いろはを一人にするのは心配で仕方ないけど、何かあったらももことかみたまたちがいるから、あまり気にしなくてもいいのだろう。

 

それで今、俺はウワサのこと、それから神浜の情報を集めるために、古本屋に来ていた。

 

古本屋だったら、この街の歴史とか都市伝説にまつわることとかウワサがあるかもしれないし、今はとにかくこの街の知識が欲しいからな。

 

「…さて、どこにあるんだ?」

 

一応本棚を見てこの街の地図とかを見ているが、ウワサについての情報は書かれていない。

 

けど、この街には色んな学校があって、様々な区画に分かれているのはわかった。

 

「…水名区に新西区。

あぁ、この新西区ってのは今俺がいる街のことだな」

 

「あの…」

 

「…?」

 

俺に声をかけてきたのは、緑の髪をした女の子だった。

 

ここの従業員だろうか?

 

「何か悩んでるみたいですが、何かお探しの本はありますか?」

 

「…あぁ。

この地図もそうだけど、できたらこの神浜の歴史とか都市伝説のことが載ってる本をな」

 

「そうでしたか。

ひょっとして、神浜に来たのは初めてですか?」

 

「いや、この街には数回は来たことはある。

でも、今はこの街のウワサを探すために、この街の知識が欲しくてな」

 

「ウワサ、ですか?」

 

「あぁ、人探しの手がかりになるかなって」

 

「そう、ですか…。

見つかれば良いですね、その人」

 

「本当にそれだよ」

 

「わかりました。

では少し在庫の方を…!?

ごめんなさい、ちょっと待ってもらって良いですか!?」

 

「お、おい!」

 

女の子は店の奥に入ろうとした途端に目を見開き、逆方向の店の外に出ていった。

 

何か様子がおかしいぞ?

 

別に用事を思い出したとかそんなレベルじゃない。

 

まるで何かを察知したような感じだった。

 

とにかく俺は女の子を追いかけることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女の子を追いかけていると、突然景色がガラリと変わった。

 

「これって、まさか魔女の結界!?

ということはまさかあの子は!」

 

俺は奥を見ると、先ほどの女の子が変身してあの使い魔と魔女と戦ってるのが見えた。

 

しかもよく見ると苦戦してる感じだった。

 

「あの子、魔法少女だったのか。

…けど今の状況だとヤバい!

変身!!」

 

『誰じゃ?俺じゃ?忍者!シノビ、見参!!』

 

俺はシノビに変身して、女の子に近づいた使い魔の一体を蹴飛ばした。

 

「…っ、あ、あなたは!?」

 

「おい、大丈夫か!」

 

「は、はい!

あれ、その声って、まさか!」

 

「それは後だ!

とにかくこの状況何とかするぞ!」

 

「はい!」

 

そう言って俺たち二人であいつらをぶちのめすことにした。

 

あの子の武器は杖と槍を兼ねているのか、突いたり、先端からビームを出していた。

 

俺は背中から刀を取り出して使い魔を切り裂いていく。

 

だが、数が多すぎる。

 

この子も単独での戦いはあまり得意そうではないし、俺もシノビを使いこなせてない。

 

「ちっ、数が多すぎる上に退路を絶たれたか!」

 

「ど、どうしますか?」

 

ちくしょうっ、俺がこんなところで終わってたまるかよ!

 

それに、これはクイズみたいに問題を出して攻撃するわけじゃないから勝手が違う。

 

考えろ、考えるんだ…!

 

そうだ、シノビが忍者なら、これがいけるはず!

 

「おい、少し俺から離れてくれ」

 

「えっ、どうして…」

 

「良いから。

…よし」

 

俺は刀をしまって、両手を組む。

 

忍者が忍術の印を結ぶように。

 

漫画で見た思いつきだから、できるかどうかわからないけど、やってみるしかない!

 

「忍法 分身の術!!」

 

『ブンシン忍法!』

 

すると、周りに複数の俺が出現し、武器を構える。

 

「本当に分身ができた…!

よし、これなら!」

 

「か、数が増えた!?」

 

『忍法キリステ!』

 

「うおぉぉぉぉ!!」

 

女の子が驚いてる間に俺は分身と一緒にやつらを瞬く間に切り裂いて倒していく。

 

分身して人数が増えてるから、あんだけいた使い魔を倒せた。

 

倒した後で、分身たちは消える。

 

「す、すごい…!」

 

「ふぅ…、何とか倒せた…!?

おい、あれってまさか…」

 

一息つこうとした途端、奥から羊のような怪物が出てきた。

 

「あれは魔女です!

気を付けてください!」

 

「マジかよ!

こっちはまだこれ使いこなせてないのに、忙しいな!!」

 

俺は思わず悪態突くが、それでも女の子と一緒に戦う。

 

あいつ、目が複数あるけど、どんな攻撃を仕掛けてくる気だ!?

 

…おい、あれ一瞬だけ目を瞬きしたぞ?

 

「危ない!」

 

「うぉ!?」

 

俺は何をされたのかわからず、強い衝撃を受けて軽く吹き飛ぶ。

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「何とかな、けど今のは…?」

 

「私も一瞬のことだったのでわかりませんでしたが、瞬きした瞬間に忍者さんの周りに衝撃が集まって…」

 

「だとしたらあいつの目を何とかしないと…?

今、忍者さんって?」

 

「あ、すみません!

まだ名前を聞いてなかったので、とりあえず見た目の特徴から…」

 

「…いや、別に謝らなくていい。

言わなかった俺も悪いし。

それよりも、あいつを倒すぞ!」

 

「はい!」

 

俺が前に出て、あいつの攻撃が当たらないように避けていく。

 

あの羊野郎の攻撃、要は目が力の源らしいな。

 

だからあいつの目を潰すのが手っ取り早いけど、どうすればいい?

 

あの子が後ろでビームを撃って援護してくれてるが、それでも今は何かあいつから飛んでくる衝撃の球みたいなのを弾くのに精いっぱいだった。

 

「くっ、一体どうすれば…!」

 

俺は一旦物陰に隠れて考えた。

 

その時に自分の太ももに触れると、クナイが出てきた。

 

「え!?

これって…!」

 

俺は思わず自分の太ももをよく見ると、クナイの紋章が描かれてるのに気付いた。

 

そう言えばこれはただのペイントだと思ってけど、まさかこんな能力があるなんて。

 

「…よし、これでも喰らえ!」

 

俺はそのクナイを数本出して、あいつに投げつけて突き刺した。

 

あいつは目をいくつかやられて身もだえしてるようだった。

 

だがすぐに残ってる目で俺を睨みつける。

 

「わ、わたしだってできます!」

 

女の子は少し怯えながらも武器を振るうと、振った軌跡に沿って俺がさっき投げたクナイが浮いた状態で出現した。

 

「これって…!」

 

「先ほど忍者さんが使ったクナイを再現しました!

狙いを定めて撃てば、あの魔女を無力化できます!

えぇい!!」

 

そう言って女の子は武器を振ると、それに連動するようにクナイが奴に目掛けて発射されて、見事に全部の目に命中した。

 

「助かったぜ!

よし、これでとどめだ!!」

 

『フィニッシュ忍法!!』

 

「煌道のページ!!

一巻の終わりとさせてください!!」

 

俺は全身にオーラを纏いながら連続で蹴りつけて、最後に女の子が杖で極太のビームをぶっ放して爆散した。

 

それであいつの中から飛んできたグリーフシードは、女の子の手に収まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの、助けていただいて、ありがとうございました!」

 

「いや、それほどでも…」

 

あの結界を出た後で、女の子にお礼を言われた。

 

「あの、それで思ったのですが…」

 

「何だよ?」

 

「さっきから声を聞いて思ったのですが、ひょっとして先ほどお店にいたお客さんですか?」

 

「うっ、それは…。

…まぁ、元々隠す理由もなかったけど…」

 

俺はあきらめて変身を解除する。

 

「あぁ、やっぱりだったんですね!

あの、私夏目かこといいます!

よろしければお名前を…」

 

「俺の名前は掴、未来掴だ。

よろしくな、かこ」

 

「はい!

えーと、そう言えば本のことを聞いてましたね。

すぐに戻って在庫を…」

 

目の前にいる女の子、かこは俺がさっき聞いた本のことを思い出して店に戻ろうとする。

 

「失礼」

 

「え?」

 

「ん?」

 

俺たちが店に戻ろうとした時に、どこからから声が聞え、振り返ると赤い髪をした少女がいた。

 

「ななかさん?」

 

「かこさん、すみませんが、少し彼と話をさせてもらっても構いませんか?」

 

「えーと、はい。

では、在庫の方を見てきますので、後でお店に来てくださいね!」

 

「あぁ」

 

かこが古本屋に戻っていったことを確認した、ななかと呼ばれた少女は俺を睨みつけた。

 

「あなたは先ほど、未来掴と名乗ってましたね?」

 

「そうだな、そういうお前も、かこからななかって呼ばれてたな」

 

「失敬。

私は常盤ななか、夏目かこさんとは同盟を結んでる者です」

 

「同盟?

ということは、お前も、魔法少女、なのか?」

 

「魔法少女の存在を知ってるんですね。

そうです。

それで、私はあなたに、あることをお願いしようと、前に出ました」

 

「お願い?

どういうことだ?」

 

俺が聞いた途端、ななかは変身して、刀を抜いた。

 

「私と、今ここで、手合わせ願います!」

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