アイドルマスターシャイニーカラーズ 銀色の革命者   作:ヒロ@美穂担当P

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今回事故描写あり。
苦手な方は注意!!ダメな方はブラウザバックを強く推奨!!



ついに美穂が登場。
彼女にとっての首都高はどうなるのか。



STAGE10 追いかけていくその背中

蓮、美世は現在東京にいない。

それぞれのレースの為に移動していたのだった。

蓮はスポーツランドSUGO、美世はツインリンクもてぎにいた。

 

 

 

蓮は1時間半をミスなく走りきり交代。

D-LINE86は最終的にクラス2位でレースを終えた。

 

美世はセカンドドライバーとしてスタンバイしていた。しかし、34号車は電装系トラブルにより無念のリタイア。

そのため、美世は走れずに終わってしまった。

「走りたかったな……」

美世の落胆は大きい。

 

 

2人はこうして2日間に渡ってのレースを終えた。

蓮にとっては確実に進歩があり、美世にとっては悔いが残る2日間になった。

 

それぞれの帰り道。

蓮はマサキに反省点を話し、改善点を言われてた。

「詰めるのはよくなったけど、今度はタイヤのグリップをキッチリ使い切る事が目標だな。君の武器の一発の速さを生かすも殺すもそれ次第だ。目一杯使い切ることを考えるんだ」

「はい……」

「しかし、総合面では確実にレベルアップしてる。自信を持っていけ」

「はいっ!」

蓮は再び現れた改善点を直す為に努力する。レーサーはこれを何回も繰り返して速さに変えていくのだ。

 

一方、美世はテンションが低い。無理もない。期待して待っていたのにトラブルという形で強制的に走れなくなってしまったから。もてぎを美世が走ったのは予選のみだった。

「う〜……」

ため息をつく美世を一義が慰める。

「すまなかった、原田さん。次のレースは君が全力で走れるようにする。この悔しさを次回にぶつけてほしい」

「……はい」

レースという以上こんな事はある。美世が落ち込むのもあるが、その時運転していたドライバーが1番悔しいモノだ。それでもチーム全体にこのショックは響く。

美世達モチュールのメンバー達は夜の高速を走っていく。

 

 


 

 

翌日。

夢斗達は部活動中。友也によって今月末に控えている全日本ジムカーナに出場するメンバーを決めていた。

「小林と工藤だな。夢斗は出ないんだろう」

友也が言う。

「出ますよ」

「だろ……って今なんて言った」

思わず聞き返す友也。

「俺、出たいっす」

「はっ!?どうした!?」

夢斗の発言に驚く一同。

夢斗は「ジムカーナなどに使うなら部に入らない」と言っていた。それを破るなら学校を辞めると言うように。

しかし、夢斗は自分の意思でやると言ってるのだ。

「俺は本気で勝ちたいって思う人がいるんですよ。だったらやりたい事を選んでたら俺は速くなれない」

「あの人……小日向さんに勝ちたいって」

「夢斗……まさかお前小日向さんに勝つ気なのか」

浩一が驚きを隠せない表情で夢斗を見る。

「ああ。あの人は純粋に目標だって思った!」

「プロレーサーに勝とうとするお前の姿勢がやべーよ」

浩一のFDの色が変わった際に何があったか聞いた友也達なので蓮の事は知っている。

「ったく、つくづくお前のその姿勢は真似出来ないな」

笑いながらも夢斗の姿勢を評価する友也。夢斗の向上心の強さは周りを動かすような「力」だ。

「まあわかったが……残ってる車はアレだけだぞ」

友也が言う「アレ」とは旧式のカローラレビン2door(AE86)だ。友也曰くこの自動車部が設立されてからあるベテラン……と言えば聞こえはいいが実際は時代遅れのロートルだ。

某漫画の影響で乗った部員は多い。が、漫画のようにならずにレビンを降り、他の車に乗り換える部員がほとんどだった。レビンにこだわって乗っていた部員も大会ではろくな結果を残せなかった。そのためあえてハチロクに乗る部員は今は1人もいないのである。

「別にいいっすよ。FR車に乗ってみたかったし」

夢斗はFR車には乗った事がない。運転はもちろんだが助手席に座ってでも乗った事がないのだ。

「俺は4駆の動きしか知らないし。新しい事へのチャレンジってるんって来る!」

「……変わったな、夢斗」

夢斗の姿勢が変わった事に感心する部員達。

夢斗は「首都高最速」に完敗して自信を失いかけた。手も足も出なかった。

だがそれはむしろ向上心に繋がったのだ。今度は勝つという目的ができたことで夢斗のモチベーションになり、夢斗の考え方までも変えたのだ。

「今までの俺では勝てない……。だから俺自身が変わる」

今までここまでの挫折がなかった夢斗だからこそ蓮とのバトルでの敗北が大きく夢斗に影響を及ぼしてるのである。

「トモさん早く練習させてー!」

やる気が満ち溢れてる夢斗に振り回される事は誰もが感じてた。

 

 

 

 

 

「カウンターがいるのがね……」

FR車を初運転した夢斗の感想。4WD車ではアクセルで曲げるのが基本。だがFR車はカウンターを当てないとそのままスピンしてしまう。FR車のドリフトはこれができないと成り立たない。

「初めて……だよな」

友也が怪しむ。「初めて」の割にほぼ基本ができてるのだ。

しかし夢斗は納得いかない様子。友也に教えてもらおうとやって来た。

「トモさんはドリフトできるんすよね」

「まあそれなりに」

「俺を助手席に乗せてちょっと走ってください。その後に俺を降ろしてもう1回」

「ああ、お安い御用だ」

夢斗を助手席に乗せて友也が運転するハチロクは走り出す。

 

 

高回転まで回る4A-Gのエンジンサウンドが鳴り響く練習広場。

友也が運転する様子をじっくり見る夢斗。中速コーナーに差し掛かり友也はクラッチ蹴り。その瞬間ハチロクの回転数は跳ね上がり、リアから流れ出す。滑り出したハチロクをステア操作でコントロールしてドリフトでコーナーを抜ける。

「今何したんすか?」

「クラッチ蹴りだ。ハチロクとかパワーがない車だとドリフトのきっかけを作るのもキツいんだよ。クラッチを一瞬蹴れば回転数を上げてきっかけを作れる。アンダーパワー車でのドリフトではこれがないとまず苦労する」

「なるほど」

「ブレーキングドリフトとかまず難しいんだよな……。パワーないから持ってくまでに苦労するし」

ハチロクはパイロンをくるっと回り、スタート地点へダッシュ。

 

 

「お願いします」

今度は夢斗を降ろしての走行だ。友也が乗るハチロクは再び走り出した。

 

「助手席はわかるがなぜ降りたんだ……?」

友也は夢斗の考えがわからない。助手席に乗って自分の動きを見てマネするのはわかる。だがなぜ降りたのかわからない。車に乗ってやり方を見る方が余程いいのに。

友也のハチロクは同じルートを走る。

 

 

 

夢斗は無言でハチロクを見ていた。

ただのスキール音にも耳を澄ます。フロントタイヤの切れ角に注目する。

普通なら気にしないようなところまで注意深く観察する夢斗。

夢斗にはハチロクがどのように見えているのか。

 

 

「しゃーしたー」

友也のハチロクが走り終わり、降りてきた友也に礼を言う。

「なんかわかったのか?」

「もうバッチリ」

「ええ……」

夢斗の回答に呆れる友也。

「じゃやってみます」

そう言うと夢斗は再びハチロクに乗り込んだ。

ハチロクを発進させ、コースへ。

 

 

 

「!?」

友也は驚愕。夢斗のその走り方は確かに自分の走り方が元になってる。しかし夢斗は自分の走り方をコピーしたかと思いきや自身のアレンジを加えて完成度を飛躍的に上げていたのだ。

クラッチ蹴りをして回転数を上げてドリフトのきっかけを作るのは同じ。しかしその後の踏み方が友也とは根本的に違った。

友也はアクセルペダルを踏む深さを変えて調節して曲がる。

しかし夢斗はアクセルはほぼ全開。最小限のステア操作と軽いブレーキタッチだけでドリフトしていたのだ。

「嘘だろ……」

 

 

夢斗が戻ってきた後。

「どうやったんだ?」

友也が夢斗に聞く。

「いやー、俺なりに考えてみただけっす」

夢斗はこう言うが、友也から見たら別次元のパフォーマンスだった。

「今日初めてなんだろ?FR車は」

「そーっすよ」

「それであれだけの動きになるのがすごいぞ」

「って言っても、細かいトコの詰めは全然ですよ。まだやれる」

「もう1つ聞いていいか?なんで俺の隣に乗った後降りたんだ?」

友也は一番聞きたかった事を聞く。

それに返ってきた夢斗の回答。

「大体のやり方を最初トモさんのやり方と重ね合わせたんスよ。それで俺のやり方で同じ事をどれだけ完成度を高いものにできるかって」

「トモさんの隣でまず動きを見る。その後に車の外から見て外から見た動きをどれだけ変えれるかを考えてたんですよね」

「なっ……」

夢斗の答えが途方もなく高レベルだった。

 

 

まず友也の動きが自分のやり方に近い事を確かめる。その後に外から同じ事をするハチロクを見てどれだけの変更ができるのかを考えてたと言うのだ。

「まさか見ただけで覚えたって言うのか!?」

「そーっすよ」

「!!」

見ただけで覚えるという天才っぷりを見せつけられた友也。

「本当にすごいヤツだよ……」

友也が部室に戻った後も夢斗はハチロクで練習を繰り返していた。

 

 

 


 

 

「さくやーん!終わったー!?」

結華が聞いてきた。

「ああ。ちょうど終わった所だ」

結華の前には営業を終えたばかりの咲耶がいた。

「今日の仕事はこれで終わりだけど……」

結華は咲耶を誘ってどこかに行こうとしてるらしい。

「いや、私は行きたい所がある」

咲耶が結華の考えを先読みしたかのように答える。

「えっさくやん三峰の考えわかるの」

「なんとなくさ」

咲耶の答えに結華は思いついた。

「そーだ!さくやんの行きたい所について行っていい!?」

「いいよ」

「軽いっ!?」

咲耶があっさりOKした事に軽く驚く。

「ただ結華にとってはつまらないと思うけど」

「いーよ全然!さくやんが何してるか知りたいし」

「ふふっ、どうかな……」

咲耶と結華はエボⅨに乗り込む。

「なんかすごいよね。車の外からでも何かすごいってわかる」

結華が自分が感じたそのままの感想を言う。

「ありがとう。でもまだまださ」

「……?」

咲耶と結華が乗るエボⅨが駐車場を出てある所に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PM6:30。

部活動終了。夢斗はハチロクを倉庫にしまい帰り支度をしていた。

「夢斗くーん!」

「来たか」

夢斗がいつも通りという風に夕美をエボⅩに乗せる。

今日夕美は校内での活動をやってたらしい。それに合わせて夢斗が迎えに来てた。

「ごめん、遅くなった?」

「いや、俺も今終わったとこだし」

「カルく遊ぶわ……」

「えっ」

夢斗の遊ぶ発言は首都高行きを意味する。

 

 


 

 

PM9:00。

蓮のFD3Sが湾岸線を走っていた。

「美世さん元気だしてください」

「う〜。もてぎ走りたかったぁぁ」

美世の愚痴が止まらない。

美世の気分転換に湾岸に出ていた蓮。

すると後ろから車内に眩しい光が入り込む。

「バトルはあまりやりたくないけどな……」

仕方なく戦闘態勢に入っていく蓮。

 

 

「さくやん助けて!いや本当に!!」

叫ぶ結華を助手席に乗せた咲耶のエボⅨが蓮のFDを追う。

「この間は勝負にすらならなかったけどっ」

咲耶がブーストコントローラーを操作しブースト圧を上げ、FDの前に出るべくスピードを上げていく。

この時点でメーター読みで260km。このスピードの中で平然としてる咲耶に恐怖を覚えた結華は誰にも届かない助けを求める。

「死にたくないいいいい!助けてーーー」

 

 

 

湾岸線を猛スピードで走る2台の車。

蓮と美世が乗るFD3Sと咲耶と結華が乗るエボⅨ。これを追う1台がいた。

「待ってたよ……夢斗君」

蓮がバックミラーに映る銀色のエボⅩを見て呟いた。

「今度こそっ!!」

この間はボロクソに負けた。だが再び同じ事をするワケに行かない。

280kmというスピードで一般車を避ける為に超高速スラロームを繰り返してFDとエボⅨに近づく。

これだけの速度でスラロームを繰り返しているのに関わらずしっかりと体制を維持出来るのは夢斗が製作したフルフラットアンダーフロアなどのパーツのお陰だ。矢のようにまっすぐ進むエボⅩを夢斗は完璧にコントロールしてる。夢斗の集中力は今までないくらいに高かった。

 

 

 

 

だが夢斗の渾身のプッシュも長くは続かない。

「ダメか、水温が上がるっ……」

エボⅩは水温上昇により無理な加速ができなくなっていた。

メーターが指す水温は106度。油圧も低下している。

一度は咲耶と蓮に近づいていたがジリジリと後退するエボⅩ。

その時バトルに1台の車が入ってくる……。

 

 

 

 

「FC……?」

蓮は前に白いFC3Sを見つける。

一方夢斗のエボⅩの車内では夕美が驚いた表情でFCを見ていた。

「あれは……」

「知っているのか、夕美」

「うん……あの車に乗ってるのは」

 

 

「なんで美穂ちゃんが!?」

FCをパスした時に横を見たらFCを運転していたのは美穂だったのだ。

蓮は動揺していた。何故FCを美穂が運転しているのか。

FDとエボⅨが美穂のFCを追い抜く。するとFCもスピードを上げてきたのだ。

「無理だ……」

蓮はFCを見て呟く。美穂のFCはドリ車だ。湾岸で勝負するような車ではなかった。

 

 

 

「行かないでください……」

美穂はぽつりと呟く。やっとこうやって蓮を追いかける事ができた。しかし蓮のFDは遠くに離れていく。FDの後ろ姿が小さくなっていく。

「置いていかないでくださいっ」

美穂はアクセルを踏み込む。

 

 

美穂はこれが初バトルだ。

相手は現首都高最速と言われる蓮とトップクラスの首都高ランナーの咲耶、そして天才夢斗だ。どう見ても勝ち目がない。

それでも蓮のFDを目指して踏む。自分から近づいていくという思いを胸に。

だが、美穂の思いを否定するかのようにFCはコンディションを悪化させていく。水温油温ともに上昇、油圧低下、さらにはタイヤとエンジンもタレていた。中古だったFCのメンテナンスが出来てなかったのだ。

しかし、蓮のFDと咲耶のエボⅨはクーリング走行の為に減速していた。これを逃すまいとFCをフル加速させる。

 

「やべえぞアレ」

夢斗がFCの状態を危惧していた。FCのドライバーはオーバーヒート寸前のFCを無理にプッシュしているのだ。オーバーヒート寸前の車を無理に加速させるFCのドライバーの技術のなさに危機を感じていた。

FCはマフラーから白煙を吹き出していた。危険な状態という事は誰が見てもわかる事だった。

 

 

「もう少し……っ」

美穂のFCは蓮のFDと咲耶のエボⅨに迫る。FCのボンネットからは蒸気が漏れていた。しかしそれを気にする事無くFCのアクセルを踏み続ける。

「速い!!」

蓮が横に並ぶFCを見る。1番左の車線に蓮、中央に美穂、右の車線に咲耶という並び。3台が並んで湾岸を駆ける。

「さくやんなんかヤバイよ隣の車!!」

「その通りだなっ」

ロータリーサウンドが甲高くなる。

FCのエンジンの吹けが急に良くなった事に美穂は気づかなかった。「ソレ」はエンジンブローの前兆だった。

 

 

 

 

どこまでも加速していきそうな錯覚。

このままどこまでも走りたい……。そう思った美穂。

 

グシャッ、と音がした瞬間ものすごい破砕音が聞こえた。何かが連鎖的に壊れる音。その直後、FCのコントロールを完全に失った。

「……え?」

タイヤがロックしFCの体制が崩れていく。

美穂は回転数が急低下していくタコメーターを見る。

「どういう事……?」

タコメーターから目を離した美穂が次に見たのは壁だった。

次の瞬間FCは壁に激突。フロント部分が大破。なおも止まらずFCは今度は反対側の壁に接触。助手席側のドアが歪みリアスポイラーが吹っ飛ぶ。それでも勢いは変わらず複数回壁に接触し、最終的にFCは一瞬宙に浮く程の接触の後に完全に止まった。

 

 

 

「美穂ちゃん!!!」

蓮がブレーキペダルを踏む。蓮のFDは一気に速度が落ちてみるみる後ろに消えていく。

「なんて事だ……っ」

咲耶のエボⅨもスピードを落とす。

「ヤバいよアレ!!生きてる!?」

結華が動揺を隠せない声で無事を祈る。

 

 

「美穂ちゃん!」

夕美が叫ぶ。夢斗も目の前で起きた大クラッシュに驚きを隠せない。

「マジか!?死ぬなよ……!!」

路面にオイルなどが混ざった液体が残り、FCの動きを表していた。所々にFCの部品が散乱している。

全員はFCのドライバーの無事を祈っていた。

 

 

 

FDがFCの前に止まる。

FCはフロント部分が見るも無残な姿になり、ボディは目で見てわかる程大きく歪み、リア部分はテールランプが割れていてリアハッチのガラスが粉々になっていた。足回りも折れていて右フロントタイヤが真横を向いており、左フロントタイヤに至っては千切れていた。

FDから蓮と美世が降りる。蓮は美世に指示を出していた。

「美世さん、救急車を呼んでください!緊急ダイヤルと!後ローダーを!!」

「わかった!!」

美世は急いで電話を掛けて各種対応を行い、内藤に電話。

「健さん!ローダー持ってきて!!事故起きたっ!」

「いきなりどうした。場所は」

「湾岸下り!バトル中に事故った!」

「少し待ってろ。すぐ向かう!」

内藤に電話し終わった美世が見たのは大破したFCの歪んでいるドアを開けようとしている蓮の姿だった。

「待ってて!すぐ助けるっ!」

やがて夢斗達も合流。

「うわ……大丈夫かこれ!夕美は乗ってろ!出たら危ない!」

「結華、警察に電話してほしい」

「わかった!」

 

 

ようやくFCのドアを開けた蓮。

「美穂ちゃん!」

FCの車内もぐしゃぐしゃになっていた。フロントウインドウは大きなヒビが入り、若干ガラスがない部分もあった。

悲惨な状態のFCの車内にはぐったりしてる美穂が。

「美穂ちゃん!!しっかりして!!」

大声で呼びかける蓮。美穂は蓮の声で目を覚ます。

「美穂ちゃん!」

「蓮……さん?」

「待ってて!すぐ出すから!」

蓮は美穂が付けていたシートベルトを外し、美穂を抱えて車内から出す。

「蓮さ……ん。ごめんなさい……」

「謝らなくていいんだ……っ。謝るのは僕の方なんだ……!」

「……」

美穂の腕が力なく下に落ちる。

やがて救急車や消防車のサイレンが聞こえてきた。

 

 

 


 

 

 

車のラジオから流れる交通情報が状況を告げる。

ガガッ湾岸線にて事故発生。こちら交通管制センター、ただいま湾岸線にて事故発生。下りで乗用車が単独事故を起こした模様」

「現在湾岸線は事故のため下り東雲JCT(ジャンクション)より通行止めとなりました」

大規模な渋滞が発生する。

内藤は交通規制が出る前になんとか事故現場付近に入る事ができた。

「こりゃかなり大きそうだな……」

 

 

 

 

 

救急車に乗せられる美穂。美穂の付き添いの為に蓮も救急車に乗り込む。自身も約半年前に救急車に乗せられている。

美世に自分のFDを頼み、美穂と共に病院へ向かう。

2人を乗せた救急車は現場を後にした……。

 

 

 

 

 

夢斗は「蓮打倒」という目的を持った。

その最中、再び蓮と咲耶と出会いバトル。バトル中に突然美穂が現れた。

そして美穂は初バトルで大クラッシュという事態になってしまう。

だが皮肉にもこの出来事があってこの物語の最後の「主人公(役者)」が現れた。

伝説は混乱の中で加速していく。




美穂登場。
しかし彼女の初バトルはまさかの結果に……。


ネタ解説です。
・クラッチ蹴り
友也がやってその後夢斗もすぐにマスターしました。
実際コレはハチロクなどに乗ってる人がよくやるテクです。
個人的にはD1に参戦している日比野選手や植尾選手が印象深いです。
・咲耶のエボⅨ
紹介ができなかったのでここで。
モデルはG-FORCEのデモカーとHKSの「CT230R」(ただしベースはエボⅦ)を参考にしてます。
G-FORCEのエボはVIDEOオプションの中の企画「ストリートスーパーラップ」に登場した青いエボです。性能面はもちろん、スタイリングも纏まってカッコイイです。個人的に大好きなチューニングカーの1台です。
HKSのCT230Rは筑波サーキット55秒切りという前人未到の記録を叩き出した直後に全損した前身機「TRB-02」に代わって制作された車両。自社パーツを使って徹底的にチューニングされており、特にボディはパネルの大半をカーボンに変更する等で大きく軽量化、4WDとしては破格の1068kgという軽さです。
筑波で53秒589というレコードタイムを樹立。その性能の高さを見せつけました。
このレコードは長らく破られなかったのです。


湾岸、イニD両方で再現可能。イニDが非常に再現度高いです。
湾岸マキシで咲耶仕様を再現するのに必要な物
・カスタムカラーのブラックを持ってるエボⅨ
・エアロセットE
・FRPボンネットC
・エアロミラー
・GTウイングA
・RAYS VOLKRACING28N

イニDで再現するのに必要な物
・ブラックマイカのエボⅨ
・JUN製フロントバンパースポイラー
・C-WEST製サイドステップ
・ings製リアバンパー
・VALDIsport製ボンネット
・GANADOR製スーパーミラー
・VARIS製オールカーボンGTウイング
・RAYS VOLKRACING28N(MERCURY SILVER)
・HKS関西製Rチタンマフラー


コレで再現可能。イニDは咲耶のエボⅨそのものと言えるくらい再現度高いです。(とはいえ完全再現不可)


・美穂のFC
今回初登場していきなり大破したFC。ドリ車と言われてるようにエアロ面は派手。
湾岸で言えばエアロセットCみたいなエアロです。
馬力は劇中では明らかになってませんが、一応430馬力程度という設定です。



美穂がやっと物語に関わります。
この話を書いてる時に私の担当と言うのもあって怪我させたくなかったけど、それだと不自然とか色々あるので怪我させてます。
本当にごめん美穂ちゃん……。


FCは大破。
果たして美穂は無事なのか?
そして……首都高最速に情熱を燃やした者達は再び立ち上がる。
新たなモンスターマシンが目覚めようとしていた!!




私情で申し訳ないのですが、私は6月中旬に中間試験が控えており、更新が遅れます。
極力早めに投稿できるよう努めますのでよろしくお願いします。





「流星の帰還編」完
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