アイドルマスターシャイニーカラーズ 銀色の革命者   作:ヒロ@美穂担当P

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最初に言っておきますが、作者はライブに行った事がありません。
そのため「ライブでこんな事ねーよ」という点があるかもしれません。お許しください。



感謝祭ライブ本番!!
L'Anticaのメンバー達が一丸となって臨むライブは!?


STAGE23 空へ羽ばたけ

ここは283プロ。

明日に控えた感謝祭本番を目前にしてそれぞれのユニットメンバーの練習は本番そのもの。

 

 

 

「ワン、ツー、スリー、フォー!」

はづきがカウント。それに合わせL'Anticaのメンバー達が振り付けをこなしていく。

シューズが床に食いつく音とはづきのカウントだけがレッスンルームに響く。

確認のために今の動きをやったのだ。次は実際に曲に合わせてだ。衣装も着て行う。

 

 

「摩美々、いいかい?」

「んー、ど〜ぞ」

摩美々が咲耶にアクエリを渡す。咲耶の汗の量は他の4人よりも多い。

8月という1年で最も暑い時期。ステージ衣装も着て行うリハーサルはサウナスーツを着ているのと変わらないくらいであろう暑さだ。

 

 

 

熱中症に注意を払いながらリハーサルを終えた。

咲耶達L'Anticaは高いビジュアルが評価された。

「やったばい〜!!」

「本番頑張ろう!」

「……うん!」

明日に控えた感謝祭本番へ向けて気合が入るメンバー達。

 


 

 

 

帰り道。

咲耶の黒いエボⅨが街中を回ってるともう見慣れた銀色のエボⅩが前に見えた。

 

 

 

「明日本番なんだなー」

夢斗は咲耶と話す。咲耶を見つけたのもあり、話そうと珈琲店に咲耶を連れて話していた。

「ああ……。初ステージさ」

「咲耶一番目立ってそう」

「そうかい?」

「うん(肯定)」

「ふふっ……。でもね、目立つのも大変さ」

「だろーな」

「しかも感謝祭だから多くの人が私達を見る。他のユニットと一緒にライブをするわけだ。嫌でも注目される」

「つまり逃げ場なしか(笑)」

「そうさ……」

咲耶は笑ってるが、プレッシャーを感じているとわかる。

「私が上手くやれるか……不安でね。恋鐘や結華、摩美々に霧子……私が足を引っ張らないようにと思ってる」

「……案外自信ないんだナ」

「……ああ」

咲耶の表情は暗い。

 

 

 

「お待たせしました!」

女の子がコーヒーを運んできた。

「ありがとう……」

「あざーす」

「どうしたんですか?」

店員の女の子が咲耶に聞く。

「ちょっと自分に自信が持てなくなってね……。困ってるんだ……」

「自信持っていいと思いますよ!モデルやってる私ですけど羨ましいと思います!」

「綺麗な黒髪に長身、何よりかっこいいです!」

「ふふ、ありがとう。私もモデルをやっていたんだ」

白髪の女の子がキラキラした目で咲耶のいい所を言っていく。

「でもね……。それでもダメだ」

「そんな事ないです!お客さんはとても凛としていて人を惹きつける人なんだとわかります!私は周りに影響を与えるのが素晴らしい事だと思ってます!私が憧れてるブシドーの理想形です!!」

「武士道?」

「ブシドーです!」

「ブシドーマジブシドー(思考放棄)」

夢斗の訂正はどうやら訂正になってないようだ。

「イヴちゃん、ストップ!」

もう一人店員の女の子が出てきて白髪の女の子を止める。

「ごめんなさい!……でも、かっこいいです」

「ありがとう」

咲耶が微笑む。女の子は堕ちた。

「……はぅ」

「わっ、ツグミさん!?」

顔を真っ赤にした茶髪の女の子を白髪の女の子がキッチンへ連れていく。

「何やってんだよ咲耶」

「?」

コーヒーを飲んで2人は店を後にする。

 

 

 

 

「簡単にしか言えないけどさ。ま、ガンバ」

「もちろんさ。私の最高のパフォーマンスでファンを喜ばせる!!」

咲耶のモチベーションは高い。L'Antica(ユニット)のみんなで明日のステージを最高のモノにする。

 

 

 

 

その日の夜。

咲耶と別れた夢斗はセ○ンイレブンに寄ろうとしていた。

「お……ありゃ?」

青いインプレッサが一瞬だけ見えた。遥……と思ったが。インプレッサはこちらに見向きもせずに去った。

「ハデだな」

自分のエボⅩも相当エアロが派手なのだが。

 

 


 

 

そして次の日283プロの感謝祭ライブが開催。

「う……緊張する……」

霧子が緊張感から弱音を吐く。

「大丈夫さ……。みんな一緒じゃないか」

咲耶が霧子を励ます。

「みんな〜準備はいいばい!?」

「三峰はOKだよ!」

「摩美々もいいですよ〜」

「ああ、行けるさ」

「う、うん……!大丈夫……!!」

L'Anticaのメンバー達が集まりステージに出ていく。

 

 

 

 

 

感謝祭ライブ、開幕。

「みなさん!今日は楽しんでいってくださいね!!」

真乃が進行を務める。

「「「「「わあああああああああああ!」」」」」

会場がファンの歓声で揺れる。新人アイドル達が多い283プロ。新興プロダクションの感謝祭でここまで観客が来るのは驚きだ。

「まずは『Spread the Wings!!』です!聞いてください!」

イルミネーションスターズ、アルストロメリア、L'Antica、放課後クライマックスガールズのアイドル達がステージに並び立つ。

16人のアイドル達が圧巻のパフォーマンスを見せる。

「今、はじまる奇跡ーーーーーー」

「翼を広げて君とどこまでもーーー」

16人全員が歌い上げていく。「夢」という大空に飛び立つように。

彼女達は「歌」で空へ羽ばたくーーー。

 

 

 

曲終了後。

「次はユニット対抗のライブを行います!」

 

 

これは283プロの4つのユニットがそれぞれの曲でパフォーマンスを行い、観客はアイドル達のパフォーマンス終了後に投票を行い、集計数が一番多かったユニットが天井社長からMVPと表彰されるのだ。

 

 

「まずは私達イルミネーションスターズが!」

「私達のパフォーマンス……最後まで見てください!!」

「じゃ、やろっか!真乃、灯織!」

「「うん!!」」

真乃、灯織、めぐるの3人が歌うのは『ヒカリのdestination』。

真乃の歌い出しから曲は始まる。

「ヒカリのdestinationーーーーー」

「微かなキラメキだったーーー」

「始まりだってーーー」

「気付かないまま追いかけてたーーー」

灯織とめぐるが続き、パフォーマンスが始まった。

観客達のコールが波打つようにステージまで届く。

「「「「おーーー、はいっ!」」」」

 

 

 

「ありがとうございました!」

「灯織きっちりしてるねー。あ、投票よろしくねー!!」

「次は『L'Antica』で『バベルシティ・グレイス』です!L'Anticaのみんなの歌も聞いてくださいね!」

 

 

真乃の進行後、ステージにL'Anticaのメンバー達が現れた。

メンバー達はクールな表情でステージに立つ。

「うちらの歌を……聞くばい!!」

恋鐘が言う。流れ始める曲。

それに合わせてステージ上の空気が一変する。

「ソラは遠くて居るのはただ虚ろな太陽」

「淀んだ空気の中で」

「言葉が、ココロが、隔てられて霞んで見えない」

「双眼鏡を覗いても」

恋鐘と結華が歌う。続いて摩美々と霧子。

「でも1つだけ残されてる」

「「ボクらを繋ぐモノ」」

咲耶と結華が言い切る。

「「さあ始めようか」」

「「錆び付いた運命の鍵を回して!」」

サビに入った途端、ボルテージMAX。

彼女達のテンションの昂りに呼応するようにコールも大きくなっていく。

 

 

 

 

 

「うちらのパフォーマンス、どうだったばい!?」

「ぜひ……投票お願いします……」

L'Anticaのパフォーマンス終了。メンバー達がステージを降りた後も観客達には先程の余韻がまだ残っている。

 

 

「次は『ALSTROEMERIA』で『アルストロメリア』です!」

甜花、甘奈、千雪の3人がステージに上がる。

「私達の幸福論で会場の皆さんが笑顔になるように頑張ります!!」

「みんなー、甘奈と甜花ちゃんと千雪さんから目を離さないでねー!!」

「て……甜花、頑張る……!」

 

 

 

「気絶しそうしどろもどろ」

「花盛りタレイア」

「まともな神経が繋がらないアダージョみたい」

甘奈が歌い上げていく。恋をして頭が心に追いつかなくなって思考回路がショートしてしまいそうな様子をアダージョに例えていく。

「凛々しくいよう強くなろう」

「天と地がディストーション」

「夢をみることも忘れてしまうのかな」

続いて甜花が。自己評価が低い自分を変えようとする甜花自身のパーソナリティにハマる。

「ふくらむ蕾が傷だらけでも」

「優しくそっと」

「「「手をとってくれますか」」」

千雪が甜花と甘奈と一緒に歌う。まるで千雪が甜花と甘奈に関わりを持って2人と変わるように。

ホップな曲調とは裏腹に色々と考えさせられるような歌詞。

曲の中で3人の物語が紡がれるーーー。

 

 

 

 

「私達の歌はどうでしたか?」

「甘奈達頑張ったよー!!」

「甜花も……頑張った!……後でお寿司食べたいな」

「甘奈も甜花ちゃんと一緒にお寿司食べたい!」

「あらあら……。後でみんなで食べましょう」

3人の微笑ましいやり取り。まさに「家族」のようだ。

 

 

 

 

「最後は『放課後クライマックスガールズ』で『夢咲きAfter school』です!」

イントロが流れ出す。

何かが現れる前フリのようなリズムが刻まれて彼女達は現れた。

Everybody Let’s Go!(エブリバディーレッツゴー!)

果穂の掛け声と同時にメンバー達が動く。

「「「「「Viva After school Yeah Yeah」」」」」

「「「ハイッ!ハイッ!」」」

観客達が歌詞に合わせてコール。

 

 

テンション高めに、会場全体が盛り上がる。

観客達とアイドル達が一体感を出してライブを楽しむ。

「「「「「靴ズレもしそうだけど」」」」」

「「「「「未来へ全力で駆けて行く」」」」」

No.1!(ナンバーワン!)

「世界 最上 最愛 掴みたい」

「「咲こうとしたその日が花盛り」」

「「手を取り合い 」」

「「「「「空 指さして」」」」」

「「「「「夢は 絶対 一切 離さない」」」」」

会場全体が彼女達のテンションに包まれる。

「「「「「私たち CLIMAX(さいこうちょう)」」」」」

「「「「イェイ!!」」」」

 

 

 

「「「ワアアアアアアッ!!」」」

曲が終わってもその熱気は凄まじい。

「あたし達のパフォーマンスッ、どうでしたかーーー!?」

「私達のパフォーマンスとてもよかったよね!!」

「まだまだこんなモノじゃないでしょう、智代子」

「夏葉ちゃんストイックすぎ!」

「あたし達に投票、よろしくお願いしまーす!!」

 

 

 

 

全4ユニットのパフォーマンス終了後。観客達が投票のために動く。

「俺はやっぱりイルミネかな」

「果穂ちゃんの笑顔にやられました(迫真)」

「馬鹿野郎!千雪さん達アルストロメリアだろうが!」

「咲耶様かっこよかったー!!」

パフォーマンスの感想を述べながら投票していく観客達。

 

 

 

 

舞台裏。

「私達どうだったかな……」

「真乃〜、私達なら大丈夫だって!」

「うちらはどうなったばい?」

「さあ……。楽しみに待とう」

「甘奈達頑張ったよね?千雪さん」

「ええ……。甘奈ちゃんも甜花ちゃんも頑張ったじゃない!」

「結果を知るのが怖い……」

「チョコー、そんな事言ったらいつまでもわかんねーよ」

結果が気になってしょうがない様子だ。

 

 

 

 

このあとはユニット間のマル秘トークなどで進行される。

アイドルの意外な一面が明らかになったりなど観客もアイドルも盛り上がった。

 

 

そしていよいよ結果発表。

アイドル達がステージ上で発表を待つ。観客達も自分の推したユニットがMVPになるかと緊張した表情を浮かべている。

 

 

「突然だが、ここで今日の感謝祭で特に輝いていたユニットを表彰しようと思う」

舞台裏から天井社長が出てきた。紙を開き結果を告げていく。

「ベストモデル賞、ベストテクニック賞L'Antica!!」

「嘘っ!?」

「うちらがMVPじゃない!?」

MVPは最後に発表される。この時点でL'AnticaはMVPではない事が確定しているのだ。

「ベストボーカリスト賞、放課後クライマックスガールズ!」

「……悔しいわね」

そしてMVPの発表。

「MVPは……」

「イルミネーションスターズだ」

 

 

「え……嘘!?」

「真乃!灯織〜!私達MVPになったんだよ!!」

「ほわ……。まだ実感が湧かなくて……」

イルミネーションスターズの3人が喜びあう。

 

 

 

「真乃さんすごかったですっ!!」

「おめでとう、真乃ちゃん」

「ありがとうございます、果穂ちゃん。千雪さん」

「灯織〜、よかったね」

「灯織。すごいよかったぞ!」

「ありがとうございます。摩美々さん、樹里」

「めぐるちゃんおめでとー!」

「めぐるちゃんよかったね!!」

「ありがとー智代子、甘奈!」

それぞれのユニットメンバー達がイルミネの3人に賞賛を贈る。

 

 

 

 

感謝祭終了後。

「悔しいばい……」

「まののん達の努力すごかったもんね……」

L'Anticaのメンバー達はイルミネーションスターズの活躍を褒めている。

しかし自分達も目指していたMVP(目標)に届かなかったという悔しさ。

「……ここでくよくよしてちゃダメばい!次で勝つばい!!」

「そうでなくちゃね!こがたん!」

「だね」

L'Anticaのメンバー達は早くも次のステージを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……いや、1人だけ違った。

「……何がダメだった?」

咲耶は自問自答する。

あの振り付けはどうだったか。キレのある動きだった。

歌はどうだったか。意識して歌った。

「私はもっと頑張らないと……皆に合わせられない」

 

 

 

 

 

 

 

 

283プロ感謝祭に臨んだ咲耶。

メンバー一丸となって臨んだ本番。

しかし目指していた目標(MVP)には届かず。

咲耶は自分がユニットから置いていかれていると感じ始める……。




ユニット一丸となって臨んだライブ。
目標のMVPに届かなかったL'Antica。咲耶は苦悩する……。



ネタ解説です。
・珈琲店の少女
この回以外にもちょくちょく登場している「バンドリ」の登場人物である「羽沢つぐみ」。今回は「Pastel*Palettes」から「若宮イヴ」も登場。彼女は原作通り羽沢珈琲店でバイトしてます。モデルでありアイドルでもある彼女を同じような立場である咲耶と絡ませたかったためです。
・感謝祭ライブ
大体はゲームの通りの設定です。……だけどゲーム中では283プロ内のユニットだけで競ってるハズなのにそれより多い数のライバル。どういう事なの……
・ライブの曲選
「SHINYCOLORS1stLIVE」が元。「夢咲きAfterschool」とか絶対コール楽しそう(小並感)



地方民の私にはこれが精一杯でした(撃沈)
ライブ行ってみたいな……。




次回、歴戦の首都高ランナーが集う。
赤きロータリーマイスターが狙う相手は!?

使用楽曲コード:23601078,23601108,23601124,23601132,23601434

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