アイドルマスターシャイニーカラーズ 銀色の革命者   作:ヒロ@美穂担当P

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初めましての方は初めまして。お久しぶり!の方はお久しぶりです。
連載は2作目、短編含むと3作目です。
前作「疾走のR」の続編です。新主人公が登場します。もちろん前作の人物達も登場します。前作を見てなくても楽しめるけど、最大限楽しむなら前作「疾走のR」も読もう!!


プロローグ
STAGE0 天才とアイドル


2011年12月25日。

765、876、346の3つのプロダクション合同ライブの日にそれは起きた。

渋谷駅前交差点(スクランブル交差点)を占拠した男がいた。占拠された交差点の中にはアイドルが乗るバスがあった。

「……何故ここまでする」

「お前が関わる全てが気に入らねえ」

「何の罪もない人を巻き込むのが僕への復讐の為にやる事か!?」

名もなきあるプロデューサー(少年)が男に向かって叫ぶ。

男は復讐のためだけにこれだけの事をしているのだ。一般人も巻き込もうとしている。

少年はこの場の全員を助けようと動く……。

 

 

 

 

 

 

 

この物語は後に「渋谷駅前交差点発砲事件」と呼ばれる事件が起こる一ヶ月前から始まる……。

 

 

 

2011年11月。

夜は一気に気温が下がり、冷え込む季節になった。

来月からは雪が降る。子供は雪だと無邪気に喜ぶ一方で大人は雪かきに追われるのもあり、大人にとっては嫌な季節だと思う冬。

そんな冬が目前に迫る栃木県。

 

 

 

落ち葉が積もり路面を覆う。

ここいろは坂では秋になると見られる風物詩。猛スピードで駆け抜ける車は365日見られるが。

かっとんで行くのは青い「トヨタ MR2」(SW20)。

ヘッドライトが照らす路面は落ち葉だらけ。落ち葉を踏んで足元を持っていかれそうな状況だ。

MR2のドライバーは苦戦していた。

自分は「いろは坂最速」である事を忘れそうになるくらい追い詰められていたのだから。

離れない後ろの車をバックミラーで確認するとますます焦りが現れる。

「くそっ。なんだアイツ……今まで見たことが無い!!」

ミスなくスイスイと差を縮めてくる後ろの車。

MR2のドライバーはこんな走り方をするドライバーを知らない。

地元の人間ではないと思った。後ろの車をこのいろは坂を走ってる時に見た事がない。

だが、その考えを否定するしかない。後ろの車は完璧にラインを攻めていた。ブレーキングポイントも完璧。この走りを地元以外の人間が出来るわけがない。

「何モンだよお前はぁっ!」

 

 

「そんなにブレーキ踏まなくてもイイだろ……。今のトコあと2秒は踏めるだろ……」」

前のMR2の光るテールランプを見ながら、彼は呟く。まだまだMR2の限界に達していない走りに彼は退屈さを感じた。

「……おいおい。そんな『遊び』がアンタの本気か……?」

レベルが低すぎる。彼の目から見ればただの遊びにしか見えない走り。本物とは言えない。

もちろんMR2のドライバーは本気で走っている。MR2を追う彼があまりにも「速すぎる」のだ。

「こんな走りで最速だったらここの『最速』の定義はもうナイだろ」

彼の目は死んだ魚のような目になっていた。こんなつまらないヤツをいろは坂最速と言うには物足りない。

 

 

だいぶ下ってきたMR2。もう余裕はなく、今にも破錠しそうな状態だった。

「落ち着こうって思ってもムリだ……!こんなヤツにケツをつつかれて落ち着けるわけがない!」

後ろの車のブローオフバルブが抜ける音がMR2のドライバーには「今抜いてやる」というカウントダウンのように思えた。気のせいのはずだが抜ける音が大きくなってる気もする。

「……っ!」

悪寒が走る。このままだと危ないーーー。MR2のドライバーは直感的に感じた。

次の瞬間、真横にそいつが並んでいた。

「もうアンタのケツ見んのはヤだよ……」

一気に加速していくその車。この先はキツい右のヘアピンだ。

彼はリズミカルにシフトダウン。ヒール&トゥをして3速から2速にギアを落とす。そしてサイドブレーキを引く。

MR2のヘッドライトが照らすその車のシルエット。

「ラン……エボ!!」

ライトの光を反射し銀色に輝くランエボ(エボⅩ)

別次元の立ち上がりでMR2を一瞬にして引き離す。

「なんだよ……。今までヤッてきたランエボとは違う!」

わずか2コーナーでエボⅩはバックミラーからMR2を消す。MR2のドライバーは視界に入らないエボⅩを必死に追いかける。

だが。MR2は落ち葉に足元を持っていかれる。

「うわあああああ!!」

幸運にも、クラッシュは避けられた。

MR2のドライバーは冷や汗で服がびっしょり。秋なのにこんなに汗をかくと明日にでも風邪をひいていそうだ。

 

しばらくするとエボⅩが戻ってきた。

MR2のドライバーはエボのドライバーがどんなやつか見てやろうと思った。

ウインドーが下がり、エボのドライバーが顔を出す。若い。18歳くらいか。

「大丈夫ー?」

「……なんともない」

「よかったねー。アンタ」

「お前……名前は?」

「俺?俺はーーーって電話……。ちょっと待って」

エボのドライバーが電話に出る。

「もしもーし。あ、俺だわ。うん。え?マジで?」

誰と電話してるかは知らないがコイツはなんて軽いやつなんだとMR2のドライバーは思った。

 

「わりー、待たせちゃって。んで、なんだっけ?」

「名前を聞きたい……!」

待たせたと言ってるが本当に待たせてた。かれこれ40分電話してた。

これ程までの長電話をするエボのドライバーも悪いが、それが終わるまで律儀に待っていたMR2のドライバーもどうなのか。待たされ続けてMR2のドライバーはイライラしていた。

「名前?俺、星名夢斗(ほしなゆうと)

「聞いたことないな……」

「あの技術はどこで手に入れた?」

すると夢斗という青年は言う。

「手に入れたって……。そんなのないし」

「は?ふざけてるのか」

「ふざけてなんかないし!むしろ俺はどうやったらあんな走りでいろは坂(ここ)最速って言われるのか知りたい!」

「てめえっ!」

「フツーに走ったらもっと踏めるトコでアンタは踏んでないじゃん!」

「お前の普通はどこだ!?」

「至って真面目だよ!」

夢斗は思った事を言っているだけだ。だが……。

「お前は俺達ができない事を『普通』って言ってるんだからな!?」

「普通じゃん!」

夢斗の言う「普通」は常人には理解できない物だった。

言い争った後、夢斗は言う。

「もーっ!そんな言うんなら俺より速くなってよ!」

黙り込むMR2のドライバー。「無理」と思った。

夢斗はエボを走らせ夜のいろは坂を下っていく。

 

星名夢斗はずば抜けた技術を持っていた。あらゆる事が完璧にできる。彼は「天才」と呼ばれていた。

だが、それ故に自分より劣る相手の気持ちがわからない。

いや、他人その物がわからないという事である。

彼自身とは違う行動や考え方をする他人は彼の目には摩訶不思議に映るのである。

 

ある時に自分自身も他人から見たら不可思議である唯一の存在だと気づき、他人への関心を強くした夢斗。

しかしそれは、彼は「誰の事も理解出来ず、そして誰からも自分を理解されない」という事である。

 

こうして自分の考え方と周りが合わないまま、いろは坂最速になってしまった夢斗。失意の夢斗は栃木を出る。

 

 

 

2012年。

やがて夢斗は目的を持たないままT大学の入試を受ける。ほぼ全問正解で入試問題をクリア。入試成績はトップだった。

入学式は4月。まだ時間がある。

大学の部活を見て回る。「自動車部」の文字を見て足がそちらに向く。だが、夢斗は気づく。

「なんで人いねーの?」

自動車部の部員達がいるが見学に来た人は1人もいないのだ。そこに部員と目が合う。

「おっ!君、ここ入らないか!?」

「いいっすね。何やるんすか?」

「まあ、競技への参加だな。例えばーーー」

長い話に付き合わされた。

 

 

 

「ーーーってわけだ!!どうだ!?」

「つまんなそう」

「おいーーー!!」

競技の事とかを語られたが夢斗は興味ナシ。帰ろうとする夢斗を部員達が引き止める。

「待って待って!まだ終わってない!!」

「俺はそんな事したくないんすよ」

「ぐぬぬ……。あ、でもこれはやりたいと思わないのか?」

「?」

「首都高を走るんだよ」

「……どーいう事すか?」

夢斗の目が輝く。

「……俺達は極秘裏で首都高を走るチームとして活動してんだ」

「もちろん非合法。コレがバレたら俺達はみんな退学だ」

「でも、首都高を走るのがたまらないんだよ。どうだ?」

「……キョーミあります」

「そう来なくちゃな!!」

 

 

4月、入学式。

夢斗は相変わらずだ。すると夢斗の隣に1人の少女が座る。

「こんにちは!」

「うっす。……あ、アンタはなんて言ったっけ」

アイドルってのは知ってる。名前が出ない。

「……相葉夕美だよ。君は?」

「星名夢斗」

「夢斗君か……。いい名前だよ」

「そうすか?地元では痛い言われましたけど」

「素敵な名前だよ!大切にしなきゃ!!」

「……そうすか」

アイドル相葉夕美が隣に座ってる。それだけで普通の男にとっては羨ましい事だ。しかも話しかけられてる。

だが、夕美が話してる男はなんてヤツだ。失礼にも程がある。そんな視線が周りから向けられるが、夢斗は気にせず夕美と話す。

「アンタ、いくつ?」

「もう少しで19歳になるの。15日が誕生日だから」

「マジ?俺もだわ」

「すごい偶然だね!」

誕生日が同じ日で盛り上がる2人。

「クラスは?」

「2組だわ」

「同じだ……!」

なんだこの偶然。そんなツッコミがこの空間に無言で放たれる。

「……さっきからなんスか?」

突然夢斗が呟く。その声はさっきまでの軽い口調から一気に鋭い物になっていた。

「気に入らないんだよなぁ……。お前みたいなのが相葉ちゃんと話してるのが!!」

1人の男が近づいてくる。

「……俺は別に話しかけたワケじゃないし。夕美が話しかけてきた」

サラッと呼び捨て。呼び捨てされた夕美は抗議するが夢斗は続ける。

「気に入らないならさ、そっちが夕美と話せばいいんじゃね?なんでそれをやってないアンタに俺は怒られないといけねーの?」

「自分が行動してないくせになんで俺に怒るの?」

「てめ……!お前は立場をわかってんのか!?」

「立場?別に俺と夕美はここでは同じじゃね?」

「『アイドル』と『一般人』のお前が馴れ馴れしくしてるのがダメだろ!」

「俺はさ、立場とかそーいうのはナイって考えるヤツなんで」

「この……!」

「もしさ……アンタが上級生だとしても俺はこんな態度なんで」

「お前の同級生だわ!!」

「うわウザい……」

「てめえ!!」

男が掴みかかってきた。夢斗は軽く体を動かす。

「ったく、なんなんだよ……」

掴みかかってきた男を逆に掴み返して、背負い投げ。

「がっ……」

「頼むからさ、関わんないでくれます?」

「俺はテキトーなんで。夕美といてもいなくても関わんないでくれ」

 

この後、2人揃って怒鳴られた。夢斗は反省の色ゼロ。

夢斗は自分は悪くないと思っていたのだ。

夕美といるのがそんなにダメなのか。話したいなら、話せばいいだろ。

そんな事を考えながら、説教タイムを過ごす。

 

 

「長い……。2時間も怒鳴るなよ……。先生(そっち)の喉痛くないの?」

「お前はよくそんな事言えるな……」

説教タイムが終わり、部屋から出てきた2人。夢斗はやっぱりこの態度。夢斗に掴みかかってきた男はげっそりしてる。

「そーいやアンタ、名前なに?」

「……津上浩一(つがみこういち)。お前は?」

「俺は星名夢斗」

「星名ね……。お前高校で友達いなかっただろ」

「ま、いないね」

「しょうがねえな。俺がお前の友達になるわ」

「結構です」

「この……。あのな星名、お前1人だと絶対トラブル起こしまくりの常習犯になるぞ」

「お前は、周りがわかってない。立場関係ないってお前言ったけど、それはアウトだぞ」

「夕美はここにいる以上、同じじゃね?」

「それでも最低限のラインは守れ。普通はあんな事出来んわ」

「えー。夕美はあんな話してくれたのに?」

「ちょっとは遠慮しろ……」

「どっちにしろ、お前がなんかしないように俺が見る。そうしないとお前が心配だ。例えお前がウザがっても、付きまとうぞ」

「ストーカー……」

「断じて違う」

「……ま、わかったよ。浩一」

「……まあ呼び捨てはいい」

こうして奇妙な友人関係になった夢斗と浩一。

 

2人は駐車場に行く。

「コレがお前の車か?星名」

「そ。コレしか俺にとって大切なものはない」

夢斗が銀色のエボⅩを指す。

「お前、中々すげえ車乗ってるんだな」

「全然。浩一は?」

「ふっふっふ。見て驚け」

「えー。どうなのよ」

「オイ」

浩一が向かった先は黄色いFD3Sがあった。

「コレが俺の相棒だ!」

「そうか」

「反応薄っ!」

「地元でよく見たからるんって来ないんだよ」

「るんってなんだ?つかお前……どこから来た?」

「栃木県宇都宮」

「ほー。アレか、峠走ってただろ」

「いろは坂最速だったんで」

「嘘だろ……。いや、マジか……」

夢斗の発言に妙な説得力があって考えを変える浩一。

「お前さ、相葉ちゃんとどんな関係?」

「え〜、話し相手」

「アイドルを話し相手かよ……。お前、やっぱ普通じゃない」

「よく言われる」

「褒めてないからな」

 

こうして入学式でいきなりトラブルを起こした夢斗だが、何だかんだでアイドル(相葉夕美)と知り合い、浩一(友達)が出来た。

 

 

 

 

同じ頃、別の大学。

かなりハイレベルな学力がないと入れない所だ。

そこに彼女はいた。

「自分が皆を喜ばせる事ができるように……」

背が高く、容姿端麗な彼女は周りの注目を集める。

「白瀬さん、ありがとう」

物を貸してた。こんな小さな事でも、周りが喜んでくれたらいい。

 

 

帰り道。モデルの仕事をやっていた彼女。どうしても何かが足りない。周りを喜ばす為にも何かが。

そんな彼女の想いが見えないカメラマン達によって撮影は進む。

「はい、OKだよ!」

「ありがとうございました」

撮影終了。不満が残る。そこに来た1人の女性。

「やあ、私に何か用かな?」

「え、はい……」

「私を見ていたと思ったのだけど……気のせいだったかな」

「いや、気のせいじゃないです。確かにあなたを見ていました。……あ、私は芸能プロダクションに勤めてる者で……」

「フフ、なるほど。つまり、私をスカウトしたいのかい?」

「はい。さっきの撮影を見ていて素質を感じました。あなたはアイドルになる気はないですか?」

「へぇ、私がアイドルか……」

「ええ、ぜひあなたをアイドルとして、プロデュースしたいんです!」

私がアイドル……。

「でも、見てのとおり私はアイドルらしくはないんじゃないかな?」

「もっと、アイドルにふさわしい子はいっぱいいるのにどうして、わざわざ私なんだい?」

「あなただからこそ、プロデュースしたいんです!あなたには、アイドルの素質が十二分にあります!」

「堂々としていて、自分の魅せ方を知っています!それだけでも、すごい武器です!」

「ぜひ、私にあなたをプロデュースさせてほしい!」

魅せ方が武器か……。

「……なるほどね。フフ。よし……その誘い、受けさせてもらうよ」

「本当ですか!?でも、こんなに早く決めていいんですか?」

「自分からスカウトしてきたのに、おかしなことを言うね」

「す、すみません。ずいぶんあっさりしていたのでつい……」

「アナタの私を思う気持ちに、応えたいと思っただけだよ」

「つまり、私を選んだアナタに興味を引かれたんだ」

「それは光栄ですが……」

「どうかしたのかい?」

「い、いえ、なんでもないです。それでは、事務所で詳しい話をさせてもらえないでしょうか?」

「ああ、よろしく頼むよ」

「改めて、私は白瀬咲耶だ。私たちの新たなる第1歩を、共に歩みだそう」

「私は、瀬戸遥です。白瀬さん、よろしくお願いします」

私がアイドルか……。これなら、もっと多くの人が喜べると思った。彼女の為にアイドルとして、全力を尽くす事を誓おう。

彼女となら、どんなに高い場所へでも昇っていけそうな気がする。

 

 

彼女に連れられて来た小さな建物。窓には「283」とある。

「改めて、私は283プロダクション所属プロデューサーの瀬戸遥です」

「ここではアイドルのプロデュース活動を行っています」

「……アイドルはどこだい?」

「……その事ですが、今スカウトの真っ最中なんです。今日白瀬さんをスカウトしたばかりで……」

「今の所は、『イルミネーションスターズ』と『アルストロメリア』だけで……」

話し合ってると、男性が1人入ってきた。

「彼女は……スカウトしてきたアイドル候補生か?」

「はい。白瀬咲耶さんです」

「まだまだ人数が足りないな……」

「あなたは?」

「私は社長の天井努だ」

「社長でしたか……。失礼」

「白瀬さん。あなたはどうしますか?」

「どうと聞かれても……。私はまずどうするのかが見えないのだけど」

「すみません!まず白瀬さんはこの作業を終わしてからーーー」

彼女の手際が悪い。

「社長〜。プロデューサーさんを助けてくださいよ〜」

振り向くと眠たそうな表情をした女性がいた。

「はづき……。そういうのはお前がやるものだ」

遥が説明する。

「あの人は七草はづきさんです。ここの事務員をしています」

「事務員と言っても私はアルバイトですよ〜。だからここの社員はプロデューサーの遥さんだけですよ」

「本当かい?」

「はい。ここはまだ設立されたばかりなんですよ」

 

遥の手際の悪さの理由がわかった。

彼女はここに入社したばかりの新人プロデューサーだったのだ。

 

この後、いろいろ手続きをして283プロを後にする。

撮影現場に置いていた私のエボⅨ()に向かうと遥がいた。

「白瀬さん?何故ここに?」

「私の車を取りに来たんだよ」

「この車が?」

「そうだよ」

「プロデューサーこそ何故ここに?」

「私も同じ理由です」

咲耶のエボⅨの向かいには青いインプレッサがあった。遥の車はそれらしい。

「一緒か……」

「白瀬さんはどこに向かうんですか?」

「自分の家さ。それと……」

「咲耶でいいよ。プロデューサー」

 

こうして私、白瀬咲耶はアイドルになった。

 

 

 

 

この物語を動かす人物はあと一人。

最後の1人である彼女は……。

 

 

「蓮さん、その日の予定は何が入ってますか?」

電話で話す少女は346プロダクション所属アイドルの小日向美穂だ。

彼女もこの物語を動かす1人だが、今はそうではない。彼女がそうなるのはまだ先の話である。

 

 

立場も身分もそれぞれ違う3人。

3人が物語を動かすきっかけを作るのはもう少し後の事だ。

 




新しい物語が始まりました。
「天才」夢斗とアイドル達がどのように物語を動かしていくかに注目です。

物語のネタの解説です。
・いろは坂最速のMR2
頭文字Dに登場する「小柏カイ」のパロディです。ただカイが乗っていたのはNAの「G-Limited」ですが、ここではターボモデルの「GT-S」です。
・星名夢斗の性格
普段は軽くおちゃらけてますが、スイッチが入ると「変わる」夢斗。
普段の性格は「湾岸ミッドナイトC1ランナー」の主人公「瀬戸口ノブ」と「バンドリ」の「氷川日菜」を足して2で割ったような性格。ぶっちゃけ日菜の要素が強いです。「るんっ」って言ってる事でわかると思います。
ノブ、日菜共に原作で「天才」と言われるシーンがあるので参考にしました。
・津上浩一の性格
入学式で夢斗と揉めた彼ですが、揉めた後に夢斗がトラブルを起こさないように見張る意味で友達になった彼。夢斗に振り回されてますが彼も他人を放っておけないという性格があるんです。
・主人公は3人
夢斗、咲耶、美穂の3人が主人公です。ここに複数のサブキャラや前作の人物も関わります。
特に前作の人物達は大きいです。





前作「疾走のR」から1年後を舞台にしたこの作品。
自分は他人を理解出来ず、また自分は他人から理解されないという悲しい事を体験し続けた天才主人公「星名夢斗」。
何かが足りず、アイドルという新しい扉を開いてアイドルになった一方で過去の敗北を抱える「白瀬咲耶」。
努力をし続けた幼なじみは自分の憧れの人でもある青年を追いかけたいと願うアイドルの「小日向美穂」。
このバラバラな3人がどのような物語を描くのか。
次回もお楽しみに!
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