アイドルマスターシャイニーカラーズ 銀色の革命者   作:ヒロ@美穂担当P

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今回短いです。短編並に短い……。



美世の走りにキレが無くなっていく。
そして……。


STAGE34 迷走する走り

美世が夢斗達とバトルしてから数週間。

美世はこの所走りへのモチベーションが失せていた。

夢斗の走りに大きな衝撃を受けてしまい、自身の走りの意味を見失いかけていた。

美世の走りは正統派。しかし夢斗は美世と共通点はあれどその走りは全くの別物。

常人ならやらない事を夢斗は躊躇いもなくやる。それが美世に大きな事としてのしかかっていた。

 

 

 

 

 

ここは内藤自動車工場。仕事中の美世だったが……。

「はぁ……」

ため息しか出ない。最近こんな調子だ。

「おいおい、しっかりしてくれ」

内藤も心配している。

「あたしアイドルもやってレーサーもやって……大変ですよ。ははっ」

確実にヤバい美世。

「……後の仕事俺がやる。お前は休め」

「はーい……」

美世はフラフラとした足取りで工場を出ていった。

 

 

 

 

 

R34に乗って街へ来た美世だが、その運転にはどこか危うい雰囲気が出ている。

先程も前方不注意で危うく前のバスに追突する所だった。

気晴らしにならないかと街中を歩く美世。

 

 

 

 

 

 

街中。

止まっている車が気になる様子の金髪ショートの少女が。

「咲耶、このクルマってなんだ?」

「スカイラインさ。『GT-R』って呼ばれてる。R33型のスカイラインGT-Rだ」

「GT-Rかー。かっこいいな……」

「ん……誰?」

「……美世さんか」

「咲耶、知ってるのか?」

「ああ。原田美世さんさ」

「アタシは西城樹里。よろしく」

「アイドルか……頑張って」

「あ、はい……」

呆気にとられた表情の樹里と不思議そうな顔をした咲耶を背に美世はまた歩きだした。

 

 

 

 

 

 

「蓮君は今何してんだっけ……」

蓮は今日はスーパー耐久のため不在。

美世は蓮の予定なども頭から抜け落ちていた。もう考えるのも苦しい程に。自分に自信を持てていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日。

蓮が帰ってきた。今回はデフブローに見舞われてしまい、リタイアしたという蓮。

美世を見て心配するが……。

「美世さん、大丈夫ですか」

「あたしは平気だよ、ありがとうね」

無理をしてるのが見え見え。

 

 

 

 

 

 

仕事が終わった後、蓮は内藤自動車工場へ。

美世の事を聞くためだ。

「美世さんどうしたんですか?内藤さんなら知ってると思って」

「誰に負かされたかは知らないが、自信がなくなってるんだとよ。相当キたみたいだ」

「誰なんだろう……」

蓮は美世が夢斗に負けた事を知らない。

 

 

 

 

 

 

PM11:50。

日付が変わる10分前。蓮はFDに乗って湾岸を走っていた。

「今日はいないのかな……」

蓮は美世を探しているが見つからない。

美世は不満などを溜めると湾岸でかっ飛ばす。それを理解してる蓮は湾岸に探しに来たが美世のRの姿はない。

結局美世は見つからなかった。

 

 

 

 


 

 

 

 

次の日。

美穂は仕事で咲耶達283プロのアイドル達と合流。

「咲耶さんの車ってすごいですね……。上手く言葉にできないけども」

「蓮さん達の車みたいだけどもそれらとはまた違う『特別感』があって」

「特別感?」

咲耶は聞き返す。

「はい。言葉にするならそんな感じです」

 

 

 

 

 

美穂達の今日の仕事は来月のアイドルフェスタの宣伝写真の撮影。

「はーい笑ってー!」

カメラマン達に写真を何枚か撮られた後、集合写真の撮影。

モデル慣れしてる咲耶と共に笑顔を見せる美穂。照れ笑いではない心からの笑顔だ。

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様でした!」

写真撮影が終わり、休憩に入る。蓮は遥に美世の事を聞く。

遥からの返答は夢斗が美世に勝ったと言う事だった。

「夢斗君か……」

「夢斗は命知らずなんですよ。あんな所でドリフトする思考が理解できません」

「なるほど……」

「原田さんを見かけないですね。全然」

遥も最近首都高で美世を見てないそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事が全て終わり、283プロへ戻る遥達。

そこに……。

(あれ、原田さんじゃ?)

紅いR34GT-Rが交差点の向こうに見えた。しかし確かめる事は叶わず、遥達の車は左折。

(原田さん……かな)

 

 

 

 

 

 

 

 

PM10:30。

新環状エリアを紅いR34が走る。

(はぁ……)

美世は悩みを抱えたまま。目に映る道をただ走るだけのままである。

 

 

 

 

 

 

箱崎分岐へ差し掛かるR34。

美世はぼんやりとしていてオーバースピードで突っ込んだ事に気づかなかった。

(……はっ!!)

美世は慌ててステアリングを切り、減速しようとするも遅かった。

路面のギャップを拾い、アンダーステアのまま壁に向かって外へはらんでいく。

「曲がれえええええ」

美世の操作に応えないR34は右フロントから壁にヒットする。

「うっ」

ヒットした瞬間車内の美世にまで伝わる大きな衝撃。

壁ヒットから跳ね返ったR34は右フロントから白煙を出していた。壊れた右フロントフェンダーがタイヤの表面を切っていたのだ。

それでもGT-Rは止まらず、今度はリアバンパーを壁に当てた。

同時にリアウイングが吹き飛び、ステーしか残ってない。二度に渡る壁ヒットの後GT-Rはスピンして完全に停止した。

 

 

 

 




近づく「その日」。
だが美世のRは……。





ネタ解説です。今回もこれだけ。
・樹里とR33
樹里役の永井真理子さんはR33GT-Rが愛車。
TE37を履き、カーボン?ボンネットを装備するなど本格的。他にもR'smeetingに行ってくるなどGT-Rが好きだとスゴく伝わります。




次回、壊れた美世のRは……。
そして迎える決戦!美世と岩崎の最初で最後のストリートバトルが始まる!
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