緋弾のアリア ~千里眼の矢《second sight》~   作:リバポから世界へ

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皆さんお久しぶりにございます。
丸々1年。更新が滞ってしまいました。本当に申し訳ございません。

今回というか毎回かもしれませんが・・・リハビリ投稿なんで、メッチャ短いです。ご容赦ください(汗)

それではどうぞ!


Snipe 07 「English girl in 男子寮」

「さ、させるかッ!」

 

ショウの腰にキンジが組み付いた。ギョッとして必死に引き剥がそうとするが、とんでもない馬鹿力である。

鬼のような形相だが縋るような目付き。なんちゅう目をしてるんだコイツは。

 

「ショウ、待ってくれ! 話せば分かるッ!」

「離せこの変態野郎! 俺に何かあったらユキが黙ってねえぞ!」

「うるせえ! この前、武藤と一緒に女子のスカート覗こうとしてたの白雪にバラされたいのか!?」

「わ、分かった! それはやめてッ、殺される!」

 

部屋の廊下で取っ組み合いを始めた男2人を件の少女はドン引きした表情で見下ろしていた。

 

「ア、アンタたち……何してんの……?」

 

その視線に気付き、二人はようやく離れる。お互いに息が上がっていたが、先に口を開いたのはキンジだった。

 

「きちんとッ……ゼエゼエ……状況を! 説明するから!」

「はあはあ……聞こう」

 

ショウがポケットにスマホを仕舞ったのを確認すると、キンジは後ろ頭を掻きながら少女の横に立つ。

 

「コイツは転入生の神崎・H・アリア。お前が何を想像したかは知らないし、知りたくもないが……俺は何もしてない。それから変な誤解があったみたいだから言っとく。コイツは俺達の同級生、高2(・・)だ」

 

「……え、冗談だろ?」

 

どう見ても中学生……いや小学生でもおかしくない。

 

「風穴!」

 

ショウにジロジロ見られたアリアは犬歯を剥いて仔ライオンのように喚く。

 

「ああ、小学生みたいだろ? だが事実だ」

「風穴ッ!!」

 

キンジからの追い打ちにアリアは遂に銃を振り上げた。

 

 

 

 

 

「あら、おいし……」

「……左様ですか」

 

拳銃を振り上げ、発砲寸前まで行ったアリア嬢は……ショウが献上した餅菓子を口にすると、ようやく機嫌を直した。ホッとしたショウは彼女の顔をチラリと見る。

 

「それで……神崎さん?」

「アリアでいいわ。”さん”も要らないわよ」

「……分かったアリア。俺は狙撃科(スナイプ)2年の那須翔資。皆からはショウって呼ばれてる。良かったらそう呼んで」

「そう。よろしくねショウ」

 

話してみると意外にもフレンドリーなアリアに驚く。先程、怒らせたのは……考えてみれば自分達が悪い。

 

「よろしく。あー、それでさ……」

「何かしら?」

 

彼女の姿を見てからずっと抱いていた疑問がある。日も暮れて暫く経ったというのに、この()が当たり前のように男子寮(・・・)に居る理由だ。

 

「君はその……何で此処に?」

「コイツをドレイにするためよ!」

「ドッ……!?」

 

自慢げな表情のアリアにビシッ!と指差されたキンジは……ゲッソリした様子で助けを求めるようにショウの顔をチラリと見る。あまりの衝撃にショウは、震える手でゆっくりとコーヒーカップをテーブルの上に置いた。

 

「えっ……ジョークだよね?」

強襲科(アサルト)でパーティー作るから、一緒に活動する武偵を探してるんだと……」

「それでキンジに? お前、きちんと説明したの?」

「当たり前だろッ!『俺は来年には一般校に転校する。それに強襲科(アサルト)だけは絶対にムリだ』って!」

「そしたら?」

「”ムリ、疲れた、面倒くさい”この3つは人の可能性を殺すダメな言葉よ!」

「……深い言葉だ」

「ふふん、そうでしょう?」

 

どこか感動した様子でゆっくりと拍手をしたショウと偉そうに平坦な胸を張るアリア。

 

「何でだよ! おかしいだろッ!」

 

そんな2人にキンジは遂にブチ切れ……真横に座ってるショウの脇腹に右フックを叩き込んだ。

 

 




いかがでしたか?

キンジの口調が難しくて緋アリの小説を1から読み漁ったりしてました・・・

頑張って書き続けますm(__)m

気が向いたら感想とか書いてやってくだせえ!

それでは読んでくださってありがとうございました。失礼します。

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