ロウきゅーぶ ~もう一人の委員長~   作:Mr.アヒルマン

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へーいどうも。アヒルマンです。いやー、やっと書きたかった部分の一つが書けたんでちょっとだけ満足しました。今回は今までよりほんのちょっっっっっっとだけ長いです。
それではどうぞ!


第四話 始まり

…女バスに入れと言われたが、まず根本的な問題が何も解決してない気が…。

 

「いいか真帆。俺は男なんだぞ?女バスというのは女子バスケットボール部の略称なんだろう?」

 

「うん!そうだよゲッソー。何当たり前のことを言ってんの?」

 

ああ…。駄目だこの子、問題点を全く理解していない…。

 

「…その部活は名前の通り女子用の部活なんだ。普通に考えて男の俺が入るというのはおかしいだろう?」

 

「えー、なんでさ。別にいいじゃん。あたしたちはそんなの気にしないから!」

 

いや、お前たちが気にしなくても俺が気にするんだが……てちょっと待った。あたしたち?

 

「なあ真帆。もしかして、その女バスのメンバーは他にいるのか?」

 

「うん!紗季とアイリーン、それにひなともっかんも居るよ!」

 

oh…そこまで決まっていたとはな…。正直真帆の行動力を侮っていた…。しょうがないな、ここまで決まっているのなら最早断るのは逆に無礼というものか…。

 

「…はあ、分かった。ただし、条件がある。」

 

「条件?」

 

「俺はやるのはあくまでマネージャーだ。作戦参謀として入ることを許可してくれるなら、俺も参加しよう。」

 

「うーん…。どうする?もっかん。」

 

「わ、私に聞かれても…。私的には入ってくれるのなら嬉しいんだけど…。」

 

「じゃあそう言うことでいっか!じゃあゲッソー、マネージャーよろしく!」

 

「ああ、こちらこそ。」

 

転校初日にして中々に面白いことになったな…。まあ、彼女たちとなら面白い日常が送れそうだ。それから俺たちは部活という名の遊びを続けているうちに、あっという間に時間が過ぎていき六年生となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…どうやら、俺たちは全員同じクラスのようだな。」

 

「にしし、やったじゃん!担任もみーたんだし、完璧じゃん!」

 

「こら真帆、嬉しいのも分かるけど少し落ち着きなさい。」

 

「でも嬉しいな。みんなと同じクラスになれて…。」

 

「えへへ、私も嬉しいよ。智花ちゃん。」

 

「おー、ひなも嬉しい。」

 

これも美星先生が何とかしてくれたんだろう。やはり、食えない人だな…。

 

ガララッ

 

「ほらほら、ホームルーム始めるぞー。全員席につけ―。」

 

…っと、美星先生も来たことだし、そろそろ戻るか。

 

「じゃあな紗季、また後で。」

 

「ええ、ほら真帆も。早く席に着きなさい。」

 

「へいへーい。」

 

「全員席についたな?それじゃあ一応自己紹介しておくぞ。今日からこの6-Cの担任になった篁 美星だ。皆よろしくなー。」

 

『よろしくお願いしまーす!』

 

「よろしくみーたん!」

 

…一人だけ愛称で呼んでいる奴もいたような気もするが、気にしないでおこう。

 

「にゃふふ、みんな元気があってよろしい!さて、それじゃ今のうちに係を決めておくぞー。」

 

『えー。』

 

『つまんなーい』

 

『遊ぼうよー』

 

「おいおい、いいかお前ら。こういうのはな、さっさと決めておいた方が後々楽なんだぞ~?」

 

まあ、それに関しては否定は出来んな。確かに係を決めておいたほうが面倒ごとは減るし、その方がいい。

 

「あーあとな、今年から大体の係は男子と女子が一人ずつやることになったから、それぞれ誰が出るか決めといてくれよ。あたしはちょっとプリント取ってくるから。」

 

「分かりました。それじゃ女子のみんな―!こっちに来て―!」

 

そう言って紗季が女子を集めた。…どうやら、女子の方の委員長は決まりそうだな。

 

「ほら男子も集まれ。こっちでもある程度どの係になりたいか決めておくぞ。」

 

俺の方も男子を集めて決めておくか…。

 

「思ったんだけどさ。」

 

「どうした?」

 

「神条が委員長やればよくね?」

 

「何?」

 

「確かに。俺もそう思った。」

 

「なんか大人びてるし、背も高いし、完璧だな。」

 

な、なんという緩い判断基準だ…。いや、小学生なのだからむしろ間違ってないのか…?

 

「じゃあ神条が委員長ってことで決定な。他のも決めちまおーぜ。」

 

「な、なんだと?」

 

しまった…。考え事をしているうちに委員長をやらされることになっていた…。まあいい。別にそこまで面倒ってわけじゃないからな…。それより、女子の方も決まったようだな。

 

ガラッ

 

「お待たせー。」

 

「あ、美星先生。女子の方は係決まりました。」

 

「男子の方も決まりましたよ。」

 

「ん、オッケーオッケー。委員長は紗季と創玄に決まったんだな。他も決まったみたいだし、それじゃ係決めはこれにて終了!次の時間はなんと、お待ちかねの自由時間だー!」

 

『オー!』

 

「やれやれ…。今からこの調子なら、先が思いやられるな…。」

 

「ええ…。まったくね…。」

 

「まあこれから一年間、よろしくな。紗季。」

 

「ええ、よろしく。創玄。」

 

それから俺たちは交流会という意味も含めて様々な遊びをした。そして放課後、俺たちが部活動をしていたら、竹中たち男子バスケ部がやって来た。

 

「どうしたんだ?竹中。」

 

「お前ら、いい加減にしろよ。」

 

「一体何の話だ?」

 

「とぼけんなよ、お前なら分かってんだろ神条。お前らのお遊びのせいで俺たちの部活の時間が減ってんだよ!いい加減迷惑なんだ。お前らのせいで三日間も練習時間が無くなってんだぞ!」

 

ぐ…、それを言われると否定は出来んな。だが、ここまで言われる筋合いはないだろう。

 

「それに関しては、申し訳なく思うさ。だがな、お前もちょっと言いすぎじゃないか?練習時間が大事なのも分かるが…。」

 

「俺たちは大会が迫ってんだ。その大会に向けての練習をしたいのに、お前らが邪魔で満足に練習できないんだよ!」

 

「なんだと夏陽!」

 

「ふん、真帆は黙ってろよ!俺は今神条と話してんだよ。」

 

「なにを~!?」

 

「真帆、落ち着け。それで竹中、お前はどうしたいんだ?」

 

「俺たちと勝負しろ!それでお前たちが勝ったら今まで通りに部活をやってもいい。だけど俺たちが勝ったら女バスは廃部してもらう。」

 

なんという身勝手な…。

 

「ちょっと。いくら何でもそれはないんじゃないの?」

 

「そうだぞ夏陽!お前ら身勝手すぎるぞ!」

 

「お前たちにだけは言われたくない!」

 

「ちょっと待て竹中。今の試合のルールはお前たちが勝手に決めた事なのか?」

 

「いや、決めたのは俺たちじゃなくて…」

 

「それに関しては、私から説明してやろう。女バス諸君。」

 

この聞いただけで虫唾が走る嫌味ったらしい声は…。

 

「カマキリ!邪魔すんじゃねえよ!」

 

「ふん、どうやら女バスは運動性能だけでなく知性の方も駄目なようだな。」

 

「何~!?」

 

「ちょっと真帆、あんたは黙ってなさい。」

 

 

「まあいいさ、説明してあげよう。いいかね?これは私と、篁先生が決めたことだ。君たち女バスのやっている行為は男バスへの被害だけじゃなく、ひいては他の部活への迷惑行為にもなっているんだ。だから私が作り上げた男バスがお遊びチームの女バスを叩きのめし、他の部活を救い上げようというとても素晴らしい話なのだよ。」

 

「…それで?他の部活は俺たちの存在が迷惑だとはっきりアンタに言ったのか?」

 

「そんなもの、聞かずとも分かるさ。この私には言えずに困っている生徒たちの声が聞こえてくるよ。『このはた迷惑なやつらを早く叩きのめして!』とな。」

 

「その想像力には最早敬意を表したいところだがな、俺にも聞こえるんだ。生徒たちの心の声がな。」

 

「おやおや、どうやら君のような奴でも分かっているらしいな。ほうら、今もそこら中から聞こえて…」

 

「ああ、『早くこの嫌味ったらしい馬鹿を黙らせてくれ』っていう悲痛な声が聞こえてくるぞ?」

 

「…何?」

 

「つまりは、口だけ達者の唐変木のアンタに救いを求める声なんざ聞こえないって言ってんだよ。そもそも、この試合には俺たちのメリットがなにも存在しない。にも関わらず、そっちが勝ったら廃部になってこっちが勝っても何の得もなしっていうのは余りにも横暴すぎないか?というか、アンタはただ単に『生徒がバスケがうまくなったのは先生のお陰です』ってちやほやされて出世したい為なんだろうが。そんなアンタの都合でこっちが廃部になるなんて、道理が通らないだろうがこの三流教師が。」

 

「グググ…、言わせておけば…。」

 

「怒るのか?別にいいさ、単にアンタが『正論を言われたから逆上して手を挙げた』っていう不名誉な結果が残るんだからな。」

 

「ええい、見ておけ!お前の作り上げたチームを完膚なきまでに叩きのめし、今言った事を後悔させてやるからな!」

 

「ああ、それで構わん。その代わり、こっちが勝ったらアンタにはとてつもない罰ゲームを準備しておいてやるさ。精々首を洗って待っておけ、この馬鹿が。」

 

「グウウ…!いいか!勝負は二週間後だ!その時に白黒はっきりとつけてやろうじゃないか!」

 

「はいはい、分かったから、さっさと出て行け。今日はこっちの練習時間だからな。」

 

「チィッ!帰るぞ!」

 

『は、はい!』

 

 

 

 

「‥‥勝手に決めてしまってすまなかった。」

 

「ううん、いいんだよゲッソー。あたしも、カマキリにはスッゲームカついてたからちょうどいい!」

 

「ええ、あの横暴さにはもううんざりしてたし。寧ろよく言ってくれたわ。』

 

「私も…。この部活が無くなっちゃうのは嫌だし、私だと怖くて何も言えなかったと思うから…。」

 

「おー。ひなも、そーげんみたいに言い返したかった。」

 

「いや、ひなには多分無理だったと思うわよ…。」

 

…俺は、とてもいい仲間に巡り合えたみたいだ。見てるか?アリシア。お前が手に入れるはずだった分の幸せも、この子達を守るために使わせてくれ。

 

「…でも、このままじゃ私たちに勝ち目なんてないよ…。どうしたらいいのかな、せっかく見つけた居場所なのに…。」

 

智花…。

 

「それじゃ、私がいいことを教えてやろう。」

 

「みーたん!」

 

「にゃふふ、話は聞かせてもらったぞ。あいつらに一泡吹かせるために、私は策を講じておいたのさ!」

 

「…そんなことより美星先生。俺たちに話もせずに勝手に勝負の約束を決めてたというのは、あまり良くないんじゃないですか?」

 

「にゃはは、いや~悪い悪い。ちょっとばかし助っ人を呼ぶのに手間取ってお前らに話す時間なかったんだ。」

 

「助っ人?」

 

「ああ、私の甥で高校一年生なんだ。バスケの実力に関しちゃまったくもって問題ないから、安心してコーチを任せられる。今訳あって暇だから今度連れてくる。」

 

美星先生の甥か…。恐らく問題ないんだろうが、一応用心しておくか‥‥。

 

「スッゲー、助っ人呼べたんなら絶対勝てるって!」

 

「あのね真帆、もしアンタがその人に失礼な事したらお仕置きだからね!」

 

「うっせーなあ紗季は。分かってるよ。」

 

‥‥この分なら、この子達は大丈夫だろう。後は、その人がどれだけ上手く彼女たちに教えられるかという問題が残っているわけだな。まあ、なるようになれ。としか言いようがないか…。

 

 

 




なんともまあ中途半端なところで終わりましたね(笑)今回カマキリにはだいぶうざいキャラになってもらいました。次回こそは昴出せるかなーと淡い期待を持っています。それではまた次回!
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