結局、現場主義が一番強いと思うんだ。   作:そこらの雑兵A

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( ゚д゚)ポカーン  「日刊ランキング1位」
 
(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚)……    「日刊ランキング1位」
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ

(((;゚ Д゚)))…!? 「日刊ランキング1位」

(; ゚д゚)……

(;^∀^)なんだ、鏡花水月か……。


烈「勝てると……思っているのですか?」

「さて……どうしたものかねぇ……。」

 

適当な屋根の上で烈にもらった簡易栄養食をかじりながら考える。今のところ確定した事は、やはり白哉、十四郎、春水は白。烈も限りなく白。そして、惣右介が限りなく黒に近い。

 

(一番最悪なのは、中央四十六室その物が敵である可能性……。流石にこれは考えすぎだろうか?)

 

戦場では常に悪い方を予測するようにしている春直。考えれば考えるほど、悪い事ばかりが思い浮かんでしまう。

 

(そもそも、あいつ等が崩玉を欲する理由がわからん。黒幕がなにか変な噂を流したか、そもそも騙されているか……まさか、既に?)

 

一番最悪なパターン。それは中央四十六室その物が既に機能していない可能性。だが、そこまでするだろうか?

 

「藍染惣右介がそこまでするか?いくら実験のためとはいえ……。ああ、もう面倒くさいなぁ。こういうのは京楽の領分だろうが。」

 

頭をかきながら溜息を吐く。ここ数日溜息の数が異常に多い気がするがきっと気のせいじゃない。

 

「……四楓院さんっとこ行ってみるか。」

 

何か新しい情報が得られることを期待し、瞬歩で夜一に連れていかれた謎空間へと向かっていった。

 

 

 

 

 

「ああよかった。やっぱりここに居ましたね。」

 

春直が謎空間に来ると、夜一が腕を組んで立っていた。今回はちゃんと服を着ていたので安心する。その向こう側では、オレンジ髪の死神と、恋次が自身の斬魄刀と戦っているのが見えた。卍解習得の特訓だろう。なぜ恋次がいるのかが気になったが、とりあえず置いておこう。

 

「春直か……。お主も聞いたか?」

 

深刻な顔をした夜一が春直に問うが、何のことかわからず、首を傾げた。

 

「ルキアの処刑が早まった。執行は明日の正午だそうじゃ。」

 

「何……だと……?」

 

突然の宣告に春直は驚愕。そして最悪のパターンが当たっている可能性が高まった。

 

「処刑を止められないとなると、最悪双極を破壊するしかないんでしょうか……。」

 

春直が真剣な顔で左手の手甲を撫でた。それを見た夜一が少し考える。

 

「春直よ。確実に味方と言える人物はおるか?」

 

「……浮竹隊長と京楽隊長ですかね。」

 

春直が答えると、夜一がフムと頷きまた少し考えた。信頼できる実力者として、その二人を上げたと思ったのだろう。だが、実際にはその二人ぐらいしか友達と言える人がいないだけである。

 

「では、儂が今から言う事をそのままその二人に伝えよ。それで双極が止められるはずじゃ。」

 

そう言って夜一が伝える。それは四楓院家の宝具の解放と使い方だった。

 

「四楓院さんの名を出しても良いんですか?」

 

「その二人なら良いじゃろう。じゃが、伝えるのは処刑を止めようとしておるという所までじゃ。崩玉については、まだ言わずに頼む。」

(その二人なら奴と繋がっとる可能性もないじゃろうがな。)

 

そう言う夜一に頷き、春直は両腕に模様を刻む。

 

「黒白の羅 二十二の橋梁 六十六の冠帯 足跡・遠雷・尖峰・回地・夜伏・雲海・蒼い隊列 太円に満ちて天を挺れ。」

 

空間に模様を刻む。青白い光が満ち、当たりを照らす。

 

「縛道の七十七 天廷空羅。」

 

光が広がり、空間を明るくする。その光にオレンジ髪の死神と恋次が一旦手を止めた。

 

「これは京楽と浮竹だけに繋いでる訳なんだが、とりあえず用件だけ伝える。」

 

 

 

「おい、恋次。あいつ誰だ?」

 

少し離れた所にいた恋次の所に来て一護がたずねた。あの男がいつ来たのか気が付かなかったが、夜一の隣で何かしている以上、恐らく敵ではないのだろう。

 

「あの人は荒木部春直。八番隊の第二十席の人だ。」

 

「二十席……ってどうなんだ?」

 

「席官では一番下だな。だが、少なくともあの人は二十席の実力ではないと断言していい。」

 

一護の問いに恋次は、なぜここにいるのか気にはなるが、敵では無い事に安堵していた。正直、あの人は戦いにくく、敵にしたくない。恋次の答えに、一護は首を傾げた。

 

(どういう事だ?あいつから感じられる霊圧……他の死神と何か……違う感じがする……。)

 

 

 

「よし。後は……明日まで少し休みます。」

 

春直が一息つく。それをみて夜一がニヤニヤしていた。

 

「先ほどの口調がお主の素か。そっちの方が男らしくて良いじゃないか。」

 

「……茶化さないでください。失礼します。」

 

なんとなく恥ずかしくなり、春直は逃げるように外へと出て行った。

 

 

 

 

 

翌日正午。一番隊、二番隊、四番隊、八番隊の計四隊の隊長、副隊長と、少し遅れてきた六番隊隊長の前で矛が焔を纏い、鳳凰の様な姿となる。あとは彼が罪人を貫くのみ。

 

そこに走り込んでくる人物が三名。先頭の男が手にしていた縄が鳳凰、燬煌王を捕らえた。

 

「間に合ったぞ!」

 

「う、浮竹隊長!?清音も!」

 

先頭を走っていた十四郎が声を上げる。その後ろを走る二人のうち一人を見て、勇音が驚き声を上げた。だが、驚くことはそれだけではない。春水と七緒が続くように十四郎の隣を駆けた。

 

「よう、この色男。なかなか良い所でやって来てくれるじゃないの。」

 

「京楽隊長!!!」

 

十四郎が手にしていた宝具。その紋。それに気付いた二番隊隊長 砕蜂が驚き声を上げた。

 

「止めろ!奴ら、双極を破壊する気だ!!」

 

その声に反応したように、燬煌王が大きく羽ばたいた。

 

「グッ!?」

「おっと!?」

 

縄が大きく引っ張られ、春水と十四郎の体勢が僅かに崩れる。このままでは抑えきれない。再度大きく羽ばたこうとした燬煌王。だがそれはたった一人の死神によって抑え付けられた。

 

 

 

目の前の出来事に、ルキアはなにが起こったのか理解できなかった。覚悟は決まった。心残りもない。あとはただ、刑の執行を待つのみ。目前に迫ったその時は唐突に終わりを迎えた。自分の上司である隊長と、その親友とも呼べる隊長。二人が双極を止めた。

 

だが斬魄刀百万本の力に匹敵する双極の力を完全には抑えきれていない。このままでは―――!!

 

「よう。」

 

焦り声を上げようとしたルキアの目の前に現れた青年。その青年が手にしていた斬魄刀によって、燬煌王は動きを止められていた。

 

 

 

彼が例の旅禍の一人なのだろう。なら、今のタイミングしかない。春水が声を上げた。

 

「今だ!浮竹!!」

 

「おう!!」

 

「させるか!」

 

京楽と十四郎が斬魄刀を抜く。そこに砕蜂が駆けだした。

 

「縛道の八十三 守屏円陣(しゅびょうえんじん)!」

 

どこからか飛び出した春直。春水、十四郎の前に降り立ち、両腕を伸ばして両手の指で円の形をとる。春直を中心として半径5m程の円周に、高さ3m程の薄白い発光した半透明な壁を作り出す。その壁に砕蜂が舌打ちをして足を止めた。

 

「良いタイミングだよ、荒木部!」

 

その春水の声と同時に二本の斬魄刀が突き立てられた。縄の色が変わっていき、膨大な霊圧が双極を覆う。

 

「こんなもん、飛び越えりゃ良いだけだろ!」

 

砕蜂の後ろに居た二番隊副隊長 大前田希千代が白く輝く壁を飛び越えようと飛び上がった。

 

「はい、邪魔ぁ!」

 

「ひでぶっ!?」

 

空中で同じ様に飛び上がった春直の膝が顔面へ直撃。歪なうめき声を上げて地面にたたき落とされた。それと同時に、背後の半透明な壁が消え、上空の双極が砕けた。

 

 

 

まさか、こんな事になるとは。僅かな苛立ちと共に、重國がスッと一歩踏み出した。

 

「申し訳ないですがここは通行禁止ですよ、山本じーさん。」

 

ニヤッと笑みを浮かべた春直が重國の前に立った。重國が片目を見開く。

春直が自分の事を山本じーさんと呼んだ。いつもの様な仮面をかぶった話し方ではない、素の時の話し方。つまり、口調を変える余裕がない、本気の時という事だ。

 

「貴様……。」

 

ここまで反抗的な態度を取るのはいつ以来だろうか?懐かしく思いながらも、だからこそ腹立たしい。

 

 

 

「おお、怖い怖い。怒るんだったら俺じゃなくって京楽の方を怒ってくれよ。」

 

春直は冷や汗を流しながらも、笑みは崩さず斬魄刀を抜いた。しかし最悪な事に、対峙している重國の隣に烈が歩み寄って来た。

 

「勝てると……思っているのですか?」

 

「思ってませんよ。でも、負けない事は出来る。それが取り柄なんでね。」

 

烈の問いに軽口をたたくが、勝率は0だ。断言してよい。この二人どころか、一人でも真面に相手にして生き残る事が出来る筈がない。というか、なんで烈もこっちに来るのか。二十席程度にかまってないで、向こうの隊長二人を相手にすべきだろ。

 

そんな中で、双極の磔架が砕け散った。

 

「なんなんだアイツは!?」

 

周りが驚愕している所に、恋次が走り込んできた。それを確認した一護がルキアを放り投げる。

 

「追え!副隊長全員でだ!」

 

砕蜂の声に、副隊長二人が駆けだす。希千代も起き上がり、鼻を抑えながら駆けだした。

 

「総隊長。」

 

「うむ。」

 

烈が一声かけると、重国が頷き姿を消す。春水と十四郎の方へと向かったのだろう。こちらに向ってきている夜一の霊圧も感じる。もう安心……とは出来ない。だが、相手が烈なら戦わなくて済む可能性もある。

 

「さて、卯ノ花隊長。できればここいらで手打ちとして欲しいのですが、いかがでしょうか。」

 

「それをして、こちらになにか利があるのでしょうか?」

 

「……負傷者の治療ができますよ?」

 

既に背後で倒されていた副隊長三人を指さして春直が言う。

 

「それはあなたを斬った後でもできますよ?」

 

冷や汗タラタラな春直にニコッと首を傾けながら笑みを浮かべる烈。やばい。衝突は避けられないかと腹をくくりかけた所で、烈の方から提案が出た。

 

「借り一つ、として手打ちとしましょう。いつかちゃんと返してくださいね。少し、向かいたいところもありますので。」

 

「中央四十六室……ですね。」

 

真剣な表情で春直が言うと、烈も真剣な顔で頷いた。どうやら同じ結論に至っていたようだ。思わず春直が安堵の息をこぼす。

 

「では、先に向かいます。卯ノ花隊長は負傷者を運んだ後で合流しましょう。」

 

言うと同時に春直が瞬歩で姿を消した。




プレッシャーで胃が痛くなりそうです。
卯ノ花隊長、胃薬下さい。

あ、誤字報告してくださった方々、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
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