Fate/Grand Orger in 仮面ライダーゴースト~英霊の力を纏いし、雪花の少女~   作:風人Ⅱ

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どうも、風人IIです!

こちらは以前ぜルガーさんのサイトにて私が投稿したFGO小説のリメイクになりますが、ゴーストの脳力は継承すれどゴーストのキャラはチョイ役となっております(苦笑

相変わらずの拙い文章ではありますが、それでもイイよ!という方は、生暖かい目で見守って頂けると幸いですm(_ _)m




プロローグ

 

 

―――2015年、冬木市。

 

 

周囲を山と海に囲まれた自然豊かなその地方都市では、曾て七人の魔術師が万能の器・"聖杯"を求めて集い、過去の英霊をサーヴァントとして七騎召喚し、最後の一人になるまで殺し合うと言う骨肉の争いが在った。

 

 

……しかし、第一次・第二次と次いで始まった第三次聖杯戦争にて、始まりの御三家の一つであるアインツベルンが必勝を期してルールを破り、「復讐者」のサーヴァントを召喚した事をきっかけに聖杯は汚染。

 

 

以降の第四次聖杯戦争では、終盤に聖杯の正体に触れた一人のマスターが聖杯が万能の願望器ではないということを悟り、最終決戦にて自身が契約するセイバーに令呪を用い、聖杯を破壊。

 

 

被害を最小限に抑えるが為の決断だったが、それも及ばず冬木大火災が引き起こされ、大勢の犠牲者を出してしまう結果となってしまった……。

 

 

そして、その十年後……"1997年"。

 

 

前回の聖杯戦争を生き残った衛宮切嗣の息子、衛宮士郎と御三家の1つ、遠坂家の末裔である遠坂凛とそのサーヴァント達によって、汚染された聖杯、そしてその聖杯を用いて人類抹殺を目論む前回の聖杯戦争にて受肉した英雄王・ギルガメッシュを討ち、第五次聖杯戦争に勝利。

 

 

更にその七年後の2004年。大聖杯復活を目論む魔術協会の手によって起きた、第六次聖杯戦争に参戦した衛宮士郎と遠坂凛、とある時計塔の講師と、衛宮士郎達が再び契約した騎士王の手によって、大聖杯は完全に解体。

 

 

こうして、冬木における永き聖杯戦争の歴史は幕を閉じた。

 

 

しかし、魔術とは一切関わりを持たない冬木の人々はそんな事実など露知らず、今日も今日とて何気にない日々を送り続ける。

 

 

……曾て、第五次・第六次聖杯戦争を勝ち抜いた、二人の"息子"も―――。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

―冬木市・新都―

 

 

 

多くの高層ビルや建物などが立ち並ぶ、冬木市の新都。

 

 

二十年前から既に都会らしい街並みだったこの街も、ここ数年で更に発展して高層ビルなどが特に目立ち、スクランブル交差点を行き交う人々の数も心なしか例年より更に多くなっているように感じる。

 

 

そんな人混みに紛れ、一人の黒髪の青年が信号待ちの歩道前にて、スマホを片手に誰かと通話する姿があった。

 

 

「―――だから、俺は大丈夫だってば母さんっ。そんなに心配しなくても……」

 

 

『その"大丈夫"が信用ならないから言ってるんじゃない!ただでさえ学生生活だけでも忙しいだろうにバイトを幾つも掛け持ちなんかして……!仕送りだって充分に送ってるんだし、藤村先生や桜も一緒なんだから、アンタは普通に学生らしく勉学に励みながら楽しくやってればいいの!今からそんな無理して働かなくたって……!』

 

 

「だから心配は入らないってっ。自分の身体の事は自分で分かってるし、流石に無理だと思ったらちゃんと考えるからっ。……あ、もう次のバイト先に付くから切るよ?母さんも体調には気を付けて。最近はロンドンも気温の変動が激しいらしいから。父さんにも宜しく、じゃっ!」

 

 

『あっ、ちょっ!まだ話は終わってな――!彩人ーっ?!』

 

 

ピッ!と、半ば強引に会話を切り上げながらスマホから大音量で響く抗議の声を他所に、通話ボタンを押して通話を切る。その後、少年は困ったように目尻を下げながら、ふぅ、と溜め息にも似た一息を漏らし、ポリポリと頬を掻きながら頭上の青空を仰いだ。

 

 

(全く……相変わらず過保護なんだよなぁ、母さんは……。前までは此処まで酷くはなかったんだけど、やっぱり、前に過労で倒れたのが余計に拍車を掛けてるのかなぁ……)

 

 

そう考えながら少年が脳裏に思い起こすのは、以前自身の体調を顧みずに度の過ぎた量のバイトを掛け持ち、仕事中に倒れて病院に緊急搬送された時の記憶。

 

 

あの時は母さんもそうだが、父さんや桜さんに藤村さん、自分を雇ってくれた仕事先の人達にも迷惑を掛けてしまい、猛省したのは未だ記憶新しい。

 

 

それからは二度と皆に迷惑を掛けまいときちんと自分の身の丈に合った量にまでバイトの数を減らしたが、母は未だにその事には反対気味で、先程のように海外から電話を掛けてくる事も少なくはない。

 

 

その都度、心配ない、大丈夫だからと何度も言い聞かせているのだが、一向に応じてくれる気配はない。

 

 

なんでも、「アンタは変なとこで父さん似だから、無茶はしないなんて言われても素直には聞けないのよ!」―――らしい。

 

 

(まぁ、それに関してはそうなのかな、って自分でも思う事はあるけどさ……でも、分かってくれ母さん。今の内に色々経験積んでおいときたいんだ。そうすれば早くに自立出来て、母さんや父さんを安心させられるだろうからさ……)

 

 

スマホを操り、ギャラリーから一枚の写真を選んで画面に映し出す。

 

 

其処に映るのは、以前幼い頃に住んでいたロンドンにて、父が昔から好きだと言う、ある王様のお墓の前で親子三人で撮影した家族写真。

 

 

写真の中央に立つのは、10歳の頃の笑顔の自分。そんな幼い自分の両肩に手を添え、カメラに向かって明るく笑うのは、自分と同じ目の色と長い黒髪が特徴的な一見活発そうな女性。そして、そんな女性の肩を抱きつつ自分の頭の上に手を起き、カメラに向かって微笑む赤銅色の髪が目立つ男性。

 

 

今は遠い異国の地で離れて暮らす両親の顔を見つめ、一瞬だけ寂しさを滲ませる笑みを浮かべるも、それもほんの数秒。

 

 

歩道の信号が青に切り替わったと共に、少年はまるで気合を入れるように両頬を叩き、力強い表情で前を見据えた。

 

 

「よっしっ―――さーて、今日も一日頑張りますかーっ!」

 

 

スマホをズボンの後ろポケットに仕舞い、指を組んだ両腕を頭上に伸ばして軽く伸びをした後、人混みの中を軽快に駆け抜けて一直線に走り出す。

 

 

……その迷いのない走り姿は、曾てこの街で起きた戦争を戦い抜いた、二人のマスターに重なるモノがあった。

 

 

 

 

彼の名は、遠坂 彩人(とおさか あやと)。

 

 

 

 

永きに渡る冬木の聖杯戦争を終わらせた衛宮士郎と遠坂凛の息子であり

 

 

 

 

人類史の未来を取り戻す為、果てしない戦いに身を投じる事となる少年の名である―――。

 

 

 

 

Fate/Grand Order in 仮面ライダーゴースト ~英霊の力を纏いし、雪花の少女~

 

 

 

 


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