蒼き鋼のアルペジオ ―Auferstehung―   作:主(ぬし)

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 前回からだいぶ間が開いてしまったので、続きを投稿する前におさらいをどうぞ。読んでもいいし、読まなくてもいいように書いてます。でも、出来れば読んで頂けると、面白くない本編ももしかしたら少しだけ面白く思えるようになる、かもしれません。


おさらい

『蒼き鋼のアルペジオ』

 言わずと知れた偉大な原作様。美少女も好きだし潜水艦も好きだから、二つがくっついた美少女潜水艦と恋をすればいいじゃないかという僕のようなキテレツなマニア必見の漫画でもある。おお、ありがぺじあ、ありがぺじあ。

 当作は、近未来の海を舞台に、“霧”と呼ばれる超常の戦艦たちと、“霧”の潜水艦を駆る若き主人公たちとのダイナミックなSF海洋戦をドラマチックかつリアリティを大事にして描かれている。漫画、アニメ、ドラマCD、キャラソン、映画と大忙し。珍しくフルCGで制作されたアニメは目を見張る完成度を誇って話題になった。原作漫画とアニメ版・映画版はキャラクターの人格や世界設定に大きくかつ魅力的な違いがあるので、同じ題材で2つの違う味が楽しめるお得な作品でもある。

 

 

『イ401(イオナ)』

 言わずと知れた美少女潜水艦。旧日本帝国海軍大型潜水艦『伊四0壱』の姿を模した“霧”の潜水艦とそのメンタルモデル『イオナ』によって構成されている。千早 群像たちとセットにして『蒼き鋼』とも呼ばれる。人類の仇敵“霧”でありながら、千早 群像に己の操艦を委ね、かつての仲間である強大な戦艦たちと激しい海洋戦を繰り広げている。その理由やイオナの性格は、漫画版とアニメ版における差異のもっとも大きなところとなっているが、ややこしいので本作ではそこは敢えて曖昧にしている。

 ちなみに、『イ401(イオナ)』は千早 群像の意向と度重なる改造によって、純然たる戦闘潜水艦となっている。諜報艦としての本来の索敵・分析性能を犠牲にしているものの、削った分は若く優秀なクルーが十二分以上に補っているため、結果的に全ての性能が底上げされていると言える。

 

 

『伊405』

 正式名称は『伊四00型五番艦、伊号第四0伍型潜水艦』。第二次世界大戦末期に旧大日本帝国海軍により建造された、当時として世界最大の超大型潜水空母(・・)である。この『伊号四00シリーズ』の全長はなんと120メートルを超えており、同時代の潜水艦など比較にならず(Uボートの2倍以上)、駆逐艦はおろか軽巡洋艦にすら匹敵する驚くべき巨躯を誇っていた。戦闘機を三機も運用できる搭載能力を備えていながら、潜水艦としての機動力・攻撃力ともに非常に優れ、剣山のような無数の対空兵装も備えていた。

 当艦『伊四0伍』は、合計5隻の建造が予定されていた『伊四00型』の最終艦として、全てのノウハウが結集された世界最大最強の潜水艦の称号が約束されていた。しかし、急ピッチで建造が進められていたものの敗戦濃厚となったため計画半ばで中止に追い込まれてしまい、竣工には至らなかった。なお、伊号計画のうち完成したのは3隻のみであり、本艦と『伊四0四』は建造途中のまま終戦を迎えた。

 

 

 『イ405』

 上記『伊四0伍』の外見を模した“霧”の潜水艦である。『イ400シリーズ(イ400、401、402)』の末妹にあたり、メンタルモデルも彼女たちと酷似している。シリーズ最終型のため巡航潜水艦としての基本性能は姉妹の中でもっとも優れており、彼女自身も姉妹最強の自負を心に秘めていた。

 元々は総旗艦『ヤマト』直属の隠密部隊として世界中で活動していたが、『イ401(イオナ)』の離反と人間の艦長を得てからの快進撃を耳にし、密かにライバル心を募らせていた。その所属が東洋方面巡航艦隊(通称“黒の艦隊”)に移され、艦隊旗艦『コンゴウ』から『イ401』の尾行を命じられると、彼女は生まれ持った逸り癖から命令を逸脱して『イ401』に単艦で攻撃を仕掛けてしまう。人間の艦長という“補助装置(ユニット)”を過小評価した故の判断だった。結果として、彼女は千早 群像の戦術に対処できず、自己修復が不可能なほどの痛烈な反撃を受けることとなった。救助の要請を発するも、命令違反と人間を乗せることの有用性を訴えたことに憤った『コンゴウ』によってその声は無きものとされてしまい、人智未踏の海溝に引きずり込まれてしまう。深海に沈む孤独と恐怖に押し潰され、絶望しながら朽ちていく『イ405』。ついにメンタルモデルが砕け散る刹那、謎の少年の声とともにその“魂”と融合するイレギュラーな現象が生じ、奇跡の復活を果たすこととなった。しかし、その復活の形が彼女の願いと合致しているかは定かではない。

 なお、上記『伊四0伍』の史実からもお察しの通り、原作アルペジオへの登場はこれまでもなく、これからもないと予想されるため、本作のみに登場する架空の“霧”であることを念の為に断っておく。

 

 

『イ405-改(ニコ)』

 その名の通り、復活したイ405が改造を施された特殊(・・)潜水艦である。本来のイ400シリーズは総旗艦直属の諜報艦として索敵性能に主軸を置いた装備を充実させており、索敵範囲・精度だけなら超戦艦級にも匹敵する。本艦もそれらの性能をそのまま引き継いでいるが、メンタルモデルがやけに物知り(・・・・・・)なこと、艦長となった人間が海とは違う畑で育ったこと、日本統制海軍艦から徴収したとある兵装(・・・・)を装備したことで、通常の潜水艦では考えられない戦い方をするようになった。

 メンタルモデルは、原因不明の事象によって以前とはまったくかけ離れた人格を形成している。感情に忠実かつ自由奔放で、一言でいうと少年のような(・・・・・・)性格。常にニコニコと頬を緩ませて落ち着きなく走り回る様子について「まるで小型犬のようだ」と評するのはその艦長である。若者の好むサブカルチャーについてその目で見てきたように詳しく、またそれらに純粋に熱中する様子は人間そのままであり、他のメンタルモデルにはない生き生きした特徴が数多く見られる。服装の好みも、可憐な美少女の見た目にそぐわしい姉妹たちの装いとは異なり、サイズの合っていないあずき色のジャージなどおよそ色気のないものを意識的に選んでいる。スカートなど女性らしい服装は特に避ける傾向が目立ち、勧められも頑として断るようだ。

 奇妙な馴れ初めから、『イ401(イオナ)』と同じく人間の艦長を座乗させている。粗野だが人情深い彼とは相性が良いらしく、広い艦内に二人っきりながら良好な関係を保っている。稀にセクハラじみたちょっかいを出される時があり、それに関してのみは辟易しているようだが、艦内から追い出そうと思えば出来るのにしないという時点でお察しである。

 なお、奇妙な名前の由来は後々語られることとなる。

 

 

『イ405の艦長』

 日本統制軍目黒総合基地に所属していた元・軍人である。まだ青臭さの残る青年士官で、軍を出奔した際の階級は准尉だった。由緒ある軍人家系に生まれ、逆らえぬまま軍人となった過去を持つ。自らが指揮する艦で大海原を(はし)るという夢を心に秘めていたが、実家は代々(おか)を生業とする軍人家系であったため許されることは無く、また圧倒的な“霧”を前にして手も足も出ずに海から追い出された人類の虚しい実情もあり、現状を打破できない無力を晒す己に慨嘆していた。しかし、ある時、基地内で偶然“漂流する霧の艦”の話を耳にしたことで衝動的に決心すると、溜まりに溜まった鬱憤の爆発力と持ち前の直情的な気性に従って即座に軍を離反。“漂流する霧の艦”を手に入れるために統制空軍のオスプレイ改をハイジャックし、太平洋を漂っていた『イ405』と接触した。そのメンタルモデルの、まるで少年のような人懐っこい振る舞いと美少女の外見とのギャップに只ならぬ胸の高鳴りを感じていたが、“霧の漂流艦”撃破を狙う日本統制海軍艦に襲撃され、反射的に腕の中に少女を庇ったところで意識を失ってしまった。

 今まで海とは無縁な生活をしてきたが、憧れから海洋戦の専門書を読むなどしており、知識はそれなりに有している。また、代々軍人だった先祖の遺伝子を色濃く受け継いだのか戦うことへの適性は目醒しく、頑健な心身と卓越した適応力によって経験不足をカバーしている。

 

 

『磯風Ⅲ』

 日本統制海軍の第4世代型ミサイル護衛艦(DDG)である。艦長は宮津中佐、副長は竹中少佐が担っている。17年前の“霧”との大海戦前に建造された老朽艦だが、乗員の経験値は高く、航行速度も速いため、首都近海を護る応急出動艦(ロメオ)に指定されていた。突然、司令部より「漂流する“霧”の小型艦を撃沈せよ」との任務を与えられ、新型の強化魚雷を装備して出動してきた『磯風Ⅲ』を待っていたのは……。

 福井 晴敏氏の著書を読んだことがある方はお気づきかもしれないが、とある小説のイージス艦がモデルになっている。




 ノーモア、お茶濁し。「キャラクター設定集」を単体で投稿するのは、特に理由はないのですが好みではないのであまりしたくはないのです。なるべくなら本編の一番下などにこっそり組み込んでおきたいのですが、シリアスな流れの中にちょっとオフザケの入った設定集をぶっ込むのもどうかと思ったので、今回は敢えてこのような形式での投稿となりました。足りたい頭でいろいろ試行錯誤しているのです。
 本編の続きは90%は出来ているので、後はもう少しインスピレーションが湧いてくれれば完成です。それが一番厄介なのですが。ではでは、また会う日まで。
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