Fate/Cinderella night. Encored Grail war ~ニュージェネ+αで聖杯戦争~   作:藻介

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アンリミテッド・パロディ・ワークス

間違えて別シリーズの方に投稿しちゃっていました……
教えてくれた方、本当にありがとうございます。
今回みたいにひたすら熱いやつを書くとどうにも疲れ切ってしまって…………ああ、日常回が書きたい。


17/Never say never(3)

Interlude

 

「やっと来ましたねぇ。貴女を待っていましたよぉ、凛さん」

「なんのつもりって、聞いてもいいのかな? まゆ」

 剣を抜き、凛は目の前の佐久間まゆによく似た誰かの鼻筋へと突きつけた。

 大聖杯内部、さほど深くもない場所。未央がまだ藍子を探していたその時にはすでに、凛は卯月に預けたナズナの花に残った魔力を辿り、彼女の居場所へと到着していた。

 ここまで迷いもせずに走ってきた。精神的な幻惑は、剣の加護を受けている凛には効かない。多少防ぎきれない分もあったが、それもこれまで培ってきた彼女の強さをくじくには至らなかった。

 卯月を助けたい。卯月を守りたい。卯月の力になりたい。

 今この時だけ、彼女は自分以外のたった一人のために先の見えない地平を進んだ。まさかその先で、見知った顔に出くわすとは思わなかったが。

「ああ、一つ訂正しておきます。マユは佐久間まゆではありません。マユと呼んでください。これを言うのも二回目なので、手短に理解してもらえると、マユは助かります」

「……よくわからないんだけど、まあ事情があるのは分かったよ。でも、こっちはその最低限の事情すら満足に汲めない、それくらいに真剣なんだ。そっちの事情を分かってほしいのなら、おなじにこっちの事情も理解して、質問には嘘偽りなくきっちり答えてほしいな」

「はい。それはもちろんです」

 どこか言い知れないものを感じさせる微笑みを顔に張り付けたマユ。凛はぞっとする。見慣れていたはずのそれ、なのに、どこか異質だと頭の中で違和感が生まれる。それを恐怖と感じてしまわぬうちに、この場で自分がもっとも優先するべき問いを投げかけた。

「じゃあ答えてよ。卯月は、今どこにいるの? こんなところにいるんだから当然、マユは知ってるんでしょ?」

「ええ、もちろん知っていますよ。卯月さんならこの下です」

「下? 卯月が、この真っ黒の中に埋まっているとでも?」

「その通りです。少し待ってくださいねぇ。今、分かりやすくしますから」

 そうマユが口にした途端、彼女の後ろにあった闇が形を得ていく。まるで柱のように盛り上がる泥のような闇。やがて完全に上が分からないほどの高さを持つ柱として成立した時、その中に浮かび上がる一つの人影があった。

「——————! 卯月!!」

 見た目には五体満足。けれどその顔はすでに憔悴しきっており、ここまで彼女が肢体を溶かすような悪夢をどれほど見せ続けられてきたのか、凛に容易く悟らせた。

 思わず走り寄る凛。その前にマユは立ちふさがる。

「退いてよ、マユ」

「それはできません」

「なんで? やっぱりマユは、私が卯月を助けるのを邪魔するために、ここにいるわけ?」

「それも違います」

「それなら——————!」

「——————それでは聞きますが、凛さん。貴女はどうやって、卯月さんを助けるつもりですか?」

「考えるまでもない。今すぐあの泥を吹き飛ばして」

「それが無理だと言っているんです」

 強い語調で凛に被せるように、マユは言った。

「マユ個人はべつに、卯月さんが助かろうが、助からなかろうが、どっちだってかまいません。仕事ですけど、その依頼主である彼ももうじき終わりでしょうから。だから、ここで貴女が卯月さんを助けようと言うのなら。マユは邪魔しません。

 ……ですけど。共倒れだけは困るんですよ。

 凛さん。貴女は今、サーヴァントです。未央さんの魔法もどきにその剣の加護、他様々な要因が重なって重なって、その末に、貴女はここに立っている。そんな現界していることそのものが奇跡のような貴女が、古代メソポタミアにおける深淵の真水と同じ浸食力をもつアレに触れたりなんかしたら。その時には、卯月さんを助けるどころのお話ではありません。貴女そのものの存在が、この世全ての悪(アンリ・マユ)に上書きされてしまいます。

 ——————それは、まゆ(・・)にとっても困るんです。せめて、この子(マユ)の望みを叶えてから行ってください」

 最後の方、まるで凛のよく知るまゆがほんの一時(ひととき)のみ、本人として訴えかけているように、凛には聞こえた。

「…………」

『守れなかったものが、しまむーだけだったなんて思わないでよ』

 つい数時間前。与えられた自室で何度も反芻していた未央の顔を、もう一度思い出した。

「(私はまた、卯月のことばかり考えすぎていたのかな)」

 それを悪いことだとは凛は思わない。マユによると他にも様々な理由があるとのことだったが、『卯月の力になりたい』その思いがどれほど凛の心を奮い立たせ、ここまで歩いて来る励みになったか。

 だけど——————、そればかりではどうやら卯月を救えないらしい。

 完全に忘れられるわけなんてない。けれど、その温度を今は胸の内にしまって。改めて、ただ一人、英霊渋谷凛としてマユに向き直った。

「分かったよ、まゆ。アレには触れない。最悪触れずにどうにかするかもだけど、その時は勘弁してよね」

「ええ。まゆは、マユのお願いさえ聞いてくれるなら、その後であれば凛さん、貴女が何をしたって気にしません。ですので、ただ一つ答えてください。私の望みを、叶えてください」

 凛はまっすぐに彼女の顔を正面から見すえて、その上で強く頷いた。それを確認して、マユは問いかける。

「貴女にとって、アイドルとは何ですか?」

 

「私にとって、それは、果てのない地平だよ」

 

 何が待っているのか。どんな景色が広がっているのか。

 行ってみるまで誰にも分からないそれが、どこまでも広がる——————無限の地平。 

 歩き続けたこの道は、決して楽しいことばかりではなかった。

 辛くて、泣き出したくなることがあった。

 悔しくて、引き返したくなることもあった。

 あまりにも果てのない道行に、くじけそうになって、足を止めてしまうこともあった。

 これからも、そういうことばかりだとは分かり切っている。

 それでも、辛いことばかりではなかった。

 達成感があった。キラキラと輝く汗があった。真剣になれる充足感があった。同じことに打ち込める仲間がいた。

 ——————そして、一生をかけてだって守りたいと思える笑顔があった。

 凛にとってアイドルとは、これまで持っていなかったものをくれる、やりがいのある仕事だった。

 だから凛はこれからも、許される限りこの地平を歩いていきたいし、そして、ここに導いてくれたプロデュサーと卯月には、何を返しても返しきれない感謝がある。

 

 そうだ、二人がいたから——————。

 

 

「——————だから、私は今、『ここにいる』」

 

 

「! 凛さん!? 貴女……!」

「ごめん、まゆ。私、卯月を助けるよ」

 皮肉なことだった。どんなに忘れようとしたって、卯月を、彼女とプロデューサーに出会ったあの場所を凛は思い出してしまう。

「やっぱり私には、卯月が必要みたいだからさ」

 呼吸を止め、全魔力を剣に叩きこむ。

 把握するべきは過去(始まり)未来(あこがれ)、そして現在(いま)だけ。

 そして、もっと先へ。

 あの地平線を越えて渋谷凛は、卯月の未来を遮るもの、その全てを打倒する——————!

 

「響け!! 『遥かな地平へ届け蒼の歌(ヴォルト・オブ・ヘブン)』!!!!」

 

 

 その一撃は遠く届く彼女の歌。あらゆる障害を越えて、凛が自分の進む道を切り拓くために放たれる。

「…………! 見えた!!」

 まるで聖書にあるモーゼの海割りのよう。

 卯月にまとわりついていた聖杯の泥。凛の予想以上に厚かったそれを押しのけて、その下から、卯月へと直接続く道ができあがる。

 いける。これなら、彼女に手が届く。

 すぐに魔力の放出先を剣から足先に変更、足場を強く蹴りつける。

 十メートル、五メートル、二メートル。一メートル……!

「卯月!!!」

 肩までほんの五十センチ——————その距離が、一瞬にして振り出しに戻った。

「凛さん!!」

「…………マユ、どうして」

 凛の腰に、赤いリボンが巻き付いている。その先にはマユの両腕。卯月の肩に触れようとした凛をマユは、そのリボンで引き戻していた。

「どうしてではありません。アレを、見てください」

 干潮時の砂浜のようにその下にいた卯月をさらしていた聖杯の泥。それが今度は逆に満ちて、高波の中に卯月を覆い隠しすぐに復元した。

「…………」

 もしも凛があのまま飛び込んでいれば、離脱できずに飲み込まれていたことは明白だった。そこをマユが助けた。 

「マユ……何もしないんじゃなかったの?」

「そうですね……。マユは、気にしないはずでした。聞きたかったことも聞けて、あとは順当に、卯月さんをお片付けするだけ。そこにあと一人サーヴァントが追加されたところで、マユの知ったところではないはずです」

「じゃあ、なんで」

 なぜ、この佐久間まゆによく似た誰かは、凛を助けたのか。

「理由は……分かりません。マユには分からない。なら、あるいは、凛さん。貴女には分かりますか? まゆは、そういう娘ですか?」

 そう口にするマユの表情は、本当に、理解できないことへの不安に怯えてこわばっていた。凛にはこの一瞬だけ、マユがまるで何も知らない赤子のように見えた。

 そんなマユと凛の知る佐久間まゆはどこか重なりながらも、同じくどこか像が合わない。

「…………」

 目的のためならあまり手段を選ばない。

 凛にとって佐久間まゆは、そういった面を持つ女の子だった。

 だけど、それも優先するべき目的がある時だけで、それ以外においてまゆは、周りを気づかえる優しい子だ。すこし、いやかなり目的に一途なだけで。

 凛はそこを尊敬してもいた。その一途さは、誰にも真似できない彼女だけの強さだから。

 それから——————、佐久間まゆは受けた恩を形はどうあれ絶対に返すとも。

 ならマユが助けてくれたのも、彼女なりの恩返しと言えるのではないか。

 これはあくまで渋谷凛の個人的な所感で、彼女のことをよりよく知っている、例えば幸子や乃々、輝子辺りに聞けばまた違った答えが出てくるのかもしれない。けれど、凛の知る佐久間まゆならば。

「うん。まゆは、そういう優しい娘だよ」

 凛の尊敬する彼女の強さがきちんと伝わるように、はっきりと凛は答えた。

「——————そう、ですか」

 と、そのことにマユは安堵の溜息を一つ吐いて、

「ならマユも、お手伝いしなくてはなりませんねぇ」

 改めて、凛に向き直った。

「では、もう一つだけ聞きます。貴女は、なんのためにここにいますか?」

「当然、卯月を助けるためだけど」

「ええ、そうでしょう。ですが凛さん、本当にそれが自分にできることだと、貴女は心の底から思えていますか?」

「………………それは」

「ごめんなさい。本当に意地の悪いことを聞いているのだとまゆも思っています。ですけど、それでも貴女が本当に卯月さんを助けたい、守りたいと望むなら、これだけは絶対に聞いておかなくてはいけないんです」

 先ほどまでの弱さを感じる表情からは一変して、目的に一途な、凛のよく知る佐久間まゆの強い視線。その視線をマユは、乗り越えるべき凛の弱さに向けた。

「…………」

 答えは、実のところ初めから出ていた。

 

 ——————渋谷凛に島村卯月は守れない。

 

 冬の舞踏会前。その一件は凛の心にも一つの確かな傷を残していた。卯月にはずっと守られてばかりだったから。凛は彼女が傷ついていたことにも気づけず、結局待っていることしかできなかったから。

 だから、サーヴァントとして卯月に呼び出された時、今度こそと自分に誓った。凛にとって今回の聖杯戦争は証明だった。きっと自分にも卯月を守れるはず。——————なのに。

「私はまた、卯月を守れなかった」

 守りたくて、守れなくて。助けたくて、助けられなくて。こんなにも自分は無力だったのかと、悔しくて悔しくてたまらなかった。

「もとより、人は人を助けられないもの。自分に救えるものは自分自身をおいて他になく、誰かのために誰かを救おうだなんて、死に値する言い訳でしかありません。そんなきれいごとでは、誰も救えない」

 それを許すように、この世界の当たり前をマユは口にする。けれど、決して、その思いだけは否定しないように。

「凛さんは卯月さんのために卯月さんを守りたいとは思っていない、とは未央さんが言っていましたね。彼女のためではなく、自分が自分であるために、卯月さんを大事にしたい。はい。とても人間らしい理由です。ですから凛さん、貴女はそれでいいのだとマユは思います。

 なので——————」

 マユはうつむく凛に。

 

「——————顔を上げてください、凛さん」

 

 そう告げた。

「貴女に卯月さんは救えない。ですけど——————それでもなお、貴女が卯月さんを助けたいと望むのなら。その時には、せめて、最高の笑顔で迎えにいってあげてください」

「——————」

「あそこに落としたのは他でもないマユ自身なので、こういったことを言うのもとても無責任なことだとは思います。ですけど今だけは許してほしいです。その上でもう一度、目をそらさずにしっかりと、彼女の顔をよく見てください。そして、思い出してください。渋谷凛が憧れた島村卯月とは、どんなアイドルだったのかを」

「…………っ!」

 マユの指し示す先。少しの光も通さない闇に(はりつけ)にされた卯月の顔。それを凛は見つめる。

 

 

『でも、夢なんです』

 

 

 どうして、こんな今になってその言葉を思い出したのだろう。

 追い求めた夢の果て、地平への余りにも長すぎる道のり。疲れ果て、履いていたガラスの靴はとうに擦り切れて、輝くことを忘れている。その顔は、あの時の物とは似ても似つかないはずなのに。

 何度も何度も、他人のために傷ついて。何度も何度も、自分の笑顔に裏切られて。

 自分一人では、もうどうしたってその場所にたどり着けないと分かり切ってしまったはずだ——————それなのに。

 

「卯月…………。卯月はそれでも、あきらめないんだね」

 

 桜が散っていた。藤棚の下で子供が笑い、季節外れに咲いたアジサイの奥に広がる青空。その下でハナコを抱えて笑った彼女の顔を、今も覚えている。

 ああ。その笑顔が、他のどんなものよりも輝いて見えたから。

 

 ——————なら。その笑顔を守るために、その笑顔がこれからも輝き続けるために。渋谷凛には何ができるだろう。

 きっと、剣を握ることではない。この命に代えてでも、彼女を死の危険から遠ざけることでもない。第一、渋谷凛の強さはもとよりそういった強さではない。もしも、自分にできることが卯月を守ることではないとしたら。それでも、卯月の笑顔を守りたいというのなら。

「……マユ。私、ようやく分かったよ」

「はい。何でも言ってください、凛さん。何でもはできませんが、きっと凛さんが今望んでいることならば、叶えられるはずですからぁ」

「うん。じゃあお願いする。私……、卯月に、伝えたいことがある!」

「承りましたぁ! ——————ああ、マユは今、とっても幸せです! だって、誰かを幸せにしたい、そんな理由で偽り写し記す万象(マユ)を使ってくれる人がいるだなんて。こんなこと、はじめてですからぁ!」

 

 アンリマユの宝具、偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)。本来ならば、使用者の受けた傷を相手に転写するだけでしかない三流宝具。けれどもし、転写するモノを呪いではない別の何かにできたとしたら。

 無茶苦茶だ。

 不可能だ。

 理屈に合わない。

 机上の空論も甚だしい。

 ——————ああそれでも、それはなんて、夢のある使い道だろう。

 

 そんな、誰が星に願った夢。

 それを肯定するためにこそ、英雄(アイドル)は存在しているのだから——————!

 

「当然、うまく動かないかもしれません。頑張ってみますけど、おそらく伝わるのは全体のごく一部にしか過ぎないでしょう。それだって、変質して伝わる可能性があります。ですけど」

「かまわない。今度こそ、私は私のするべきことをする」

 もはやこの先に剣は要らず。槍も弓も、魔術や戦車、暗殺術に狂気も必要ない。

 

「——————卯月、私きっと勘違いしてたんだ。私にできることは、卯月を、他の誰かを守ることじゃない。そもそも卯月は、元から十分に強い娘だからね。私なんかに守れるはず、初めからなかったんだよ」

 

 この先には——————

 

「……そうだ。私にできることはたった一つだけ。

 自分の心を歌にのせて、誰かに届けること! ただ、それだけだった!!!」

 

 ——————ただ一つ、歌があればいい。

 

 ずっと強く。誰よりもまっすぐに走っていく彼女の歌。

 その道を走るとき、彼女は一人だ。一人で走って、一人で息を切らして、一人で立ち止まって。また一人で走り出す。

 けれど、常に誰かを、思っていると。その誰かがいるから、その誰かとの出会いがあったから、自分はまた果てのない地平を目指していけるのだと。

 渋谷凛は何度もその場所から、道の途中に置き去りにしてしまった誰かに投げかけ続ける。

 

 どうか、どうかこの歌が。

 不甲斐ない自分の代わりに、彼女のそばに寄り添ってくれますように。

 暗闇でうずくまる彼女に、一人ではないのだと伝えてくれますように。

 そしてまた、同じ景色を見に、追いかけてきてくれますように。

 

 ——————どうか、その夢が正しいものだと信じてくれますように。

 

 思いを込めて、何度も歌い続ける。

 だから、その歌の真名(名前)は、きっと——————

 

 

 

 Never say never——————間違いだなんて言わせない、と。

 

 

 

Interlude out




サーヴァントのステータスが更新されました。

・蒼セイバー/渋谷凛
 ・UBWルート遠坂凛枠。
 ・中立・善・人(条件付きで星)
 ・宝具
  ・蒼の剣(アイオライト・ブルー)A++ 対人宝具
   ・ビームは出ない、と言ったなあれは嘘だ。
  ・遥かなる地平へ届け蒼の歌(ヴォルト・オブ・ヘブン) B 対軍宝具
   ・蒼の剣による全力魔力放出時の一撃。内部にある複数の回転増幅炉で魔力を亜光速まで加速し、そのエネルギーを剣に纏わせて斬る、高威力超ロングレンジ兜割。届かせることに重点が置かれている点で、太陽の騎士の聖剣と似た性能だが、向こうが水平切りであるのに対してこちらは垂直方向に斬っている。そのため殲滅力は到底及ばないが、一人当たりに与えるダメージ効率としてならこちらが上を行く。
   ・セイバー自身が、『どこにいるのか(現在)』『その始まり(過去)』『これから目指す地平への憧れ(未来)』それらすべてを心に思い浮べておくことが発動条件。ゆえに「私はここにいる」とセイバーは告げる。
   ・卯月を守ることは、凛本人にはできない。けれどせめて、この歌が自分の代わりに、大切なあの人に寄り添ってくれますように。どうか、いつまでも見守っていて。
 ・スキル
  ・星の開拓者(偽)D+ 
   ・人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられるスキル。あらゆる不可能が、不可能のまま実現可能な出来事になる。
   ・凛の場合、彼女がアイドルとして励ました誰かが、あるいは人類史の可能性を広げる、かもしれない。そういったいくつかのイフの上での認定。最高ランクで有する本物の星の開拓者たちには到底及ばず、可能にできることの範囲も当然限られる。けれど彼女がその可能性を心から認め望んだその時には、誰よりも多くの輝きを肯定する強い力になる。
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