ストライク・ザ・ブラット〜氷結の侍〜   作:猫又侍

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皆んなマジで久しぶり猫又侍だよ!

いやぁ、他の作品を見ている人なら分かるけどそっちの方に熱が入っちゃってこっち描くの忘れちゃった♪

許して下さいなんでもしますから(なんでもするとは言っていない)

それでは久々の本編をどうぞ!


戦王の使者Ⅵ

「クリストフ・ガルドシュ…確か戦王領域出身の元軍人で少しばかり名の通ったテロリストだったか?」

 

まぁ、そもそもこの絃神島に上陸する事はあの人に聞いていたから然程驚く事ではないな

 

「あぁ、黒死皇派と言う過激派の幹部でプラハ国立選挙事件で、四百人以上の死傷者を出した…」

 

ほぉ…ガルドシュは、そこまで手を出してるのか…今回は中々侮れん奴が相手になるな…

 

「黒死皇派ってのは聞いた事がある…けど、何年か前に壊滅したんじゃないのか?」

 

「それはd「さっきからの会話からすると、その黒死皇派の生き残りがガルドシュに再建を頼んだのだろう」…流石、察しが良いね絃神洸夜」

 

ま、そこら辺の察しが良いって評判だからな

 

「まさか、そのガルドシュがこの島に来てるとか言うんじゃないだろうな?」

 

「おや?古城の方も察しが良いみたいだね」

 

「まさか!魔族特区のこの島が簡単にテロリストの潜入を許したと言うのですか?!」

 

まぁまぁそう興奮しなさんなや、雪菜ちゃん。

 

まぁ、それでも許したのには少し呆れたけどな。

 

「さぁね、ぼんやりしてたんじゃないのか?」

 

「…バトラー、少しは口を慎めよ?ここは俺の大事な居場所だ、あんま言い過ぎると切れるぞ?」

 

流石に自分の居場所の様な場所を悪く言われる筋合いはねぇぞ…

 

「侵入を許した理由?そんなの決まってるでしょ?」

 

と、いきなり煌坂が割って入って来た。

もう何なんコイツ相手にしてると無駄に疲れる…

 

「黒死皇派は差別的獣人遊技者達の集団…彼らの目的は聖域条約の破棄と戦王領域の支配権を第一真祖から奪う事…その第一歩で、この魔族特区で事件を起こし黒死皇派の現在をアピールする……テロリストの上等手段でしょ?」

 

はぁ…また面倒な事になるなぁ。

でも、それはそれでこちらとしては困るから暴れられないように先に確保しておくのがいいが……

 

「流石に上手くはいかねぇか」

 

俺がボソッと呟く。

 

すると古城は煌坂が言った事に不満を感じた様で自分で疑問をぶつけていた。

 

「おい、なんでここなんだよ。魔族特区なんて他にもあるだろ?」

 

するとバトラーは不敵な笑みを浮かべて俺たちを挑発する様な発言をしてきた。

 

「さぁてね?」

 

「バトラー、お前は何を考えいるんだ?」

 

その質問をすると雪菜ちゃんが続けてこう言った。

 

「単刀直入に言います。アルデアル公……貴方はガルドシュ暗殺の為にこの島に来たという事ですか?」

 

「ははっ!そんな面倒な事はしないよ」

 

「なに?」

 

コイツ……自分でなにを言っているのか理解しているのか?というより、あの倉庫のナラクはコイツは知っているのか?

 

或いは……

 

「もし、仮にガルドシュの方から仕掛けてきたら……応戦しない訳にはいかないよ」

 

「……成る程、奴らを嗾ける為にこんな船でわざわざわ乗り込んで来たというわけか」

 

「古城……それは恐らく違うぞ」

 

「……理由を聞かせてもらってもいいかな?古城の友人よ」

 

「はっ!笑わせてくれる。そもそもお前は戦闘狂だ。どうせ戦う為にガルドシュを呼び出す事を目的にこの船をわざわざわ用意したんだろうな。……しかも、嗾けるだけなら乗客なんて一切載せているはずがない」

 

俺が一通り言い終わると最後にバトラーはこう言った。

 

「もし、私の身に危険が迫ったら私の眷獣がなにをしでかすか分からないよ?まぁ、この島を鎮める位は出来るだろうね……だからね……君に初めに謝っておこうと思って」

 

やろう……まさかこの島を本気で鎮める気だな?

 

そう考えると俺の中で、怒りがふつふつと湧き上がってきた。

 

それは古城も同じでバトラーに怒鳴り散らしていた。

 

「テメェ……本気で言ってんのか!」

 

「……折角ですがそのお気遣いは無用でしょう」

 

「「姫柊(雪菜ちゃん)……」」

 

物凄く雪菜ちゃんがかっこよく見えるんだけどさ……ドヤ顔かますと雰囲気壊れちゃうよ?ねぇ、壊れちゃうよ?

 

「どういう事だね?……まさか、古城が僕の代わりにガルドシュを始末してくれるとでも?でも、第四真祖より僕の眷獣のほうがおとなしいと思うけどね」

 

けっ!どの口が言うんだから。おとなしい眷獣だったら戦闘狂なんて呼ばれるかアホが。

 

「そうですね……ですが、私が第四真祖に変わって黒死皇派の残党を確保しm「その必要は無いよ雪菜ちゃん」洸夜さん?」

 

俺はバトラーの前に立ちはだかり今までにない殺気を放つ。

流石に放ち過ぎるとアイツが起きちまうから、そこまで挑発はできないが、ギリギリまでやってやんよ。

 

「今回は俺が引き受ける、お前は黙って見てろバトラー」

 

「フフッ、果たして君には黒死皇派の残党は狩れるのかな?」

 

「まぁ、見てろって。古城よりは上手くやっから」

 

「酷くないか?!」

 

まぁ、獅子の黄金を完全に扱いきれていない古城を出すより俺の方が早く終わるし。まだお前は眷獣が数匹いんだ。いつ出るかも分からんやつを戦わせる訳にはいかねぇだろうが。

 

「フフッこれから楽しみになりそうだ……それと獅子王機関の剣巫、君が古城の伴侶に相応しいが見極めさせてもらうよしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃浅葱は送られて来たパズルを解き終わり背伸びをしていた。

 

「う〜ん、これで解析完了っと。挑戦してきた割には歯応えなかったわね。でも……ナラクヴェーラーってなんだろ?」

 

その時浅葱の携帯に一通のメールが届いた。

 

浅葱はベットにダイブしメールを開く。

 

差出人は基樹からだ。

 

メール内容は……

 

『ハニートラップの仕掛け方』

 

「基樹か……いい加減にしろっての」

 

スマホをベットに投げ枕に顔を疼くめる浅葱。

 

「二人だけの秘密……か」

 

こんな些細な呟きは古城に届く事はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わりオシアナスグレイブ。

バトラーと煌坂が帰っていく二人を見つめていた。

 

「面白くなりそうだね」

 

「……」

 

煌坂の方はなにかを考えておる様だが、明らかにバトラーは楽しんでいるのが伺える。

 

「おい、バトラー」

 

「ん?なんだい、まだ居たのか絃神洸夜」

 

「いんや、俺も今帰るところだ……」

 

俺はバトラーの横を通り過ぎる際にこう囁いた。

 

「お前がこの島を潰すのが早いか、俺がお前を潰すのが早いか……試してみるか?」

 

「……いや、辞めておくよ」

 

それを聞いた俺はそのままオシアナスグレイブを去っていった。

 

俺が去っていくのを見送るとバトラーは更に口角を上げた。

その笑みはさながら……悪魔と言った感じだろうか。

 

「全く……本当に面白くなりそうだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

洸夜が去った船内で、ある作業員が話していた。

 

「なぁ……この船ってこんな寒かったか?」

 

「いや、そんな訳ないだろ。ここは常夏の島だ、冷房を入れすぎたんだろ」

 

片方の作業員は特に気にしていなかったが、もう一人の作業員がとあることに気づいた。

 

「この船ってここまで滑りやすかったか?」

 

「さぁな……さて、さっさと仕事終わらせるぞ」

 

そう言って二人の作業員は仕事を開会するのであった。

 

だが、この船内が寒いのも床が滑りやすくなっているのも全て洸夜の持っているアレがやった事を誰も知らない。

 




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