"絃神島" 東京の南方海上三百三十キロ付近に浮かぶ人工島。島全体が〝魔族特区〟に指定されており、絶滅の危機に瀕している魔族の保護とともに、彼らの肉体や特殊能力に関する研究が行われている。

その絃神島には、ある噂が存在した。

"真祖"闇の血族を統べる帝王。もっとも古く、もっとも強大な魔力を備えた〝始まりの吸血鬼〟。公式に認められている真祖は三名だけで、三つの大陸に、それぞれの自治領である〝夜の帝国〟を築いている。四番目の真祖は、本来は存在しないはずなのだが――
〝 第四真祖〟――それは伝説の中にしか存在しないはずの世界最強の吸血鬼。
十二体もの眷獣《けんじゅう》を従え、
災厄を撒き散らすといわれる幻の吸血鬼が、絃神島に出現したという。


そしてもう一つある噂が流れていた、とある一国をたった一人で守り抜き、英雄と称えられるもの、その姿は誰にも分からず、分かる事は"氷の刀を持つ侍"と言う証言が多く人々の間ではこう囁かれていた。

"氷結の侍"

その氷結の侍もまた絃神島にいると言う...