【完結】 オリ主「愛が重すぎて草www」 作:勝間 おとう党
「可愛い女の子ってなんだと思う?」
この無意義な問を向けられた男子生徒(以後、”拾”)は"ほう"と軽く反応すると開いていた参考書を机の上に置き、イスを質問を問いかけて来たもう一方の男子生徒(以後、”草”)の方に向ける
鳴海市にある某進学校の周辺地域からも一目置かれる生徒会でバカ丸出しの会話が今始まる
「例えばそうだな……。この前なのは……、俺の幼馴染みの1人が飯を作ってくれたんだ」
「はァっ?なに?自慢してるの?リア充アピール?」
草は"まぁ待てよ"と手で制す
「なのはには問題があってな。料理を作ろうとすると張り切りすぎて要らないものまで料理に入れるんだよ」
「ほーん。隠し味に青汁とか健康にいいもの入れるみたいな感じ?」
「いや、隠し味に自分を入れてくるんだ」
「……ん?どういうことだ?」
「具体的にいうと血液とか入れてくる」
さすがのこれには捨も唖然
しかしなにより唖然としたのはこの後の草のセリフ
「最高に可愛くね?」
「いや。その考えはおかしい」
中学から付き合いがある拾もドン引きする
「確かに血を入れるのは不衛生的だし不味い。だけど自分の体を傷つけてまで血を入れてくれたって考えると萌えるだろ?」
「…………ごめん。やっぱわからん」
「OK始めから飛ばしすぎた。じゃあこれを見てくれ」
草は学ランの胸ポケットからガラケーを取り出して少し操作して画面を拾に見せる
そこ表示されていたのは10分間隔で同じ人物から届くメールの着信履歴
「羨ましいだろ?」
「もう許さん。お前に呪いをかけてやる」
「いや、呪いって」
「そうだな……。若くしてラノベみたいな劇的な出会いをして幸せな家族ができる呪いをかけてやる……!」
「それのどこが呪いだよ」
「若くして家族ができるってことはその分稼いで養わなきゃいけねぇってことだ。精々汗水たらして働くんだなッ」
「なんだそりゃ」
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その2
「言うまでもないが飯はすげぇ美味くてな。久しぶりに食ったけど感動した」
やっぱり自慢かよと草ののろけに思わず拾は草に向かって参考書を投げるが”危ないな”と軽く受け止められる
「でもここで1つ問題があんだよ」
「なに?もう腹いっぱいなんだが」
「俺その日はやてに晩飯が必要だとも家の鍵も渡してなかったんだよね」
「…………ん?どういうことだ?」
「戸締りしてたはずなのに家にいた。帰ったら飯を作ってくれていた。これぞまさに萌え。つまり可愛くね?」
「いや、それはおかしい」
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エピローグ
目が覚めると朝飯のいい匂いが部屋に漂っている
まだ覚醒しきっていない頭で匂いのもとに視線を向けると、管理局の制服にエプロンをかけたはやてがキッチンでフライパンを操っていた
慣れ親しんだ景色に思わず口がほころぶのがわかる
「あ、おはよう くん。……ってなに笑っとるの?」
「ん?いや、なんでもない。それより朝飯はなに?」
一緒に朝飯を食べ、いつものように身支度してくると風呂場に向い、ユニットバスに腰かけ、スマホを取り出し電話をかける
いつもと同じ流れ。しかし、1つだけ違うところがある
「あ、もしもし ですが。……はい、そうです。30分後によろしくお願いします」
電話を終え、手早くスーツに着替えてリビングに戻り"30分後に郵便来るから受け取ってくれ"と言い残し管理局に向かった
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「失礼します。フェイト・T・ハラオウン執務官はいらっしゃいますか?」
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「それで?どうしたの?急に呼び出して」
「実はアリサに大切な話があって来たんだ」
「ふーん。くだらないことだったら容赦しないわよ」
「わかってる。俺たちの将来に関わることなんだ」
「………」
アリサの顔が紅葉よりも真っ赤に染まった
「あ、あんたそれってッ!」
「待って。声が大きい」
俺が生まれた日。誓いを手に入れた日
「「「「「 」」くん!!」」」
振り返るとそこには俺が愛した幼馴染みたちが(おんな)
なのはより人付き合いが下手だ
フェイトより仕事が上手く出来ない
はやてより家事もこなせない
すずかより身体能力が高くない
アリサより頭が良くない
そんなないない尽くしの情けない男だ
お前たちがいないとなにも出来ない