転生先はアベンジャーズ!?生き残れる自信がありません!! 作:断空我
かなりオリジナル色が濃くなります。
あとがきで簡単な予告みたいなものをのせます。
今回は各キャラとのふれあい。
これでいいのか、疑問もあるけれど、よろしくお願いします。
番外編に関しては時系列を考えずに読んでください。
キャプテン・アメリカの場合
「シンジ、今の動きはよかったぞ」
「ハッハッ……十二時間も訓練したら、少しはマシになるよ……あぁ、ダメ、限界」
アベンジャーズの訓練施設。
そこでシンジはキャプテンと模擬戦を繰り返している。
「トニーのスーツも十分、使いこなしているじゃないか?」
「まだまだだよ。スーツのことはローディにみてもらっているけれど、この状態で補助輪ついているんだからさ」
「心配性なんだよ」
コツコツとジャスティスハンターアーマーマーク2のパーツを叩きながらフェイスを装着しなおす。
「エヴァ、もう1ラウンド、行けるか?」
『問題ありません、私の底力をおみせましましょう』
「そこは、俺達だろう?」
『その通りですね』
困った様な言葉のエヴァに俺は笑いながら武器を構える。
マーク2になったことで両腕の左右からヒートエッジと称される高熱の刃を展開できるようになった。
盾を構えるキャプテン。
「いつかキャプテンの盾を奪ってやる」
「その時がきたら私は引退だな」
「ハッハッ、今すぐ引退させてやる!」
十分後、アーマーを纏いながらもキャプテン・アメリカには勝てませんでした。
「ATフィールドとやらは使わないのか?」
「ちょっと、使い慣れていないんだよ……武器の同時併用しようとすると、何かが阻害してうまく作動しない。だから、管制機能はエヴァに任せて、俺は攻撃に専念という感じかな」
『任せてください。シンジ様のサポートはこのエヴァがします』
この一言を偶然、通りかかったシノが聞いてしまったがためにシノがブチ切れてAI操作しているジャスティスハンターアーマーとシノのレーザーガトリングで勝負が行われた結果、スタークにマーク2の修復をしてもらうことになるのは別の話だ。
「その、シンジ」
「言わないで、キャプテン」
『申し訳ありませんでした。シンジ様、あの小娘に敗北してしまいました。エヴァは努力を続けます』
「あ、うん」
「シンジ、このAIはすぐにトニーの下へ運んで修正すべきだ」
この後、キャプテンのアドバイスに従って修正をかけたものの、エヴァにバグは見つからず。それどころか、よりシンジへ尽くすようになったことはいうまでもない。
ソーの場合。
「シンジ、一緒にアスガルドへ行かないか?」
「唐突だな」
アベンジャーズ・タワーで寛いでいたところでソーが会いに来る。
ムジョルニアを構えているソー。
「今すぐにでも行くの?」
「いいや、模擬戦だ!ひと汗流そう」
「俺、さっきまで――」
「行くぞ」
無理矢理ソーに引きずられて模擬戦が行われる。
「中々、壊せないな!お前の盾は!」
「キャプテンの盾と比べると使い勝手が悪いけどね」
使用を続けていれば、限界がきて倒れてしまう。
「本気を出せば核も防げるらしいけれど、流石にそんなことしたら俺の頭がパンクしてしまうよ」
「惜しいな、それだけの力を持っていれば、アスガルドでも立派な戦士として戦えるはずだ」
「ソーは俺をアスガルドへ連れていきたいの?」
「そうだな、お前がもっと戦士としての功績を上げていけばそれも叶うだろう!お前みたいな男をアスガルドの女たちは放っておかないぞ?」
ぞくぞくぞくぅ!?
「どうした?」
「あぁ、いや、そういうのはあまり興味ないかなぁ」
「勿体ないな!」
バンバンと肩を叩かれる。
はっきりいって、ソーに対しては少し苦手意識があった。
悪い人ではない、むしろ率直に良い奴だろう。
出会いがそもそも最悪だ。地面に突き刺さっていたムジョルニアを監視していた俺は取り返そうとやってきたソーと乱闘したのだ。
最終的にムジョルニアはソーの下へ帰ったからよかったものの、一歩間違えれば、殺し合いなんて笑えない事態に発展していただろう。
その関係も今は改善されていて、近くの酒屋でビールを浴びるように飲みあう程度に親交はある。
「そうだ、今日も飲みに行かないか?」
「またっていうと思ったからオススメの店をリストアップしておいたよ」
「楽しみだな!シンジの見つける店はどれも最高だ」
「ソーの舌を満足させられているようで安心だよ」
二人は笑いながらタブレットを覗き込む。
これで、苦手意識があるのか疑問である。
ハルク/ブルース・バナーの場合。
「グォォォォオオオオオオオオオオ!」
「これ、いつまで続くの」
目の前で大暴れするハルク。
一撃でも当たればアイアンマンのアーマーであろうと歪ませることができる拳。
しかし、その拳は今のところ、誰も傷つけていない。
「まぁ、俺も特訓になるから丁度いいんだけど」
とあるミッションでハルクになってしまったバナー博士を元に戻すため、参加していたメンバーは距離を取り、シンジとハルクだけになっている。
暴れているハルクを元に戻すための手段、ひたすら暴れて疲れたところで一発を叩き込む。
それが今のところ、ハルクからバナー博士に戻すための手段なのだが。
「俺、いつかハルクに首をひねりつぶされるかもしれない」
目の前で苛立った様子で体当たりを仕掛けてくるハルク。
気を抜けば、シンジみたいな細い体は粉々にされてしまうだろう。
ハルクは怒り心頭の様子だが、動きがふらふらし始めてきた。
終わらせよう。
これはハルクの為にもなる。
自分に言い聞かせながらATフィールドを解除と同時に拳を覆う様に限定的なATフィールドを展開と同時に拳を振るった。
拳がハルクにクリティカルヒット。
意識を失っていくと同時にバナー博士へ戻っていく。
アベンジャーズ・タワーの一室。
「僕自身がいうべきかどうかわからないけれど、戻してもらったお礼がこれでいいのかい?」
「まぁ、俺しかできないということなので、それに、このメンバーの中で勉強を丁寧に教えてくれる人って博士しかいないじゃないですか」
バナー博士へ戻す度にアベンジャーズ・タワーで勉強を教えてもらっている。
数学から物理、文字などなど。
少年兵として活動してきたシンジは最低限の知識しかない。
スーパーヒーローであり、天才もいるのだから、どうせだし、勉強を教えてもらおうと提案したのである。
バナー博士は驚きつつも勉強を教えてくれていた。
「ところで……スタークに聞いてもらうという事は?」
「一言」
「え?」
「ばっさりと忙しいといって断られました。凡人の相手をしている暇もないとねぇ」
教えてくれたらペッパーとの間もフォローするのにという余計な一言がいけなかったのだろうか?
漏らした言葉にバナーは苦笑する。
「ま、まぁ、色々あるという事だね……じゃあ、続けようか」
「お願いします」
トニー・スタークの場合。
「本当なんだろうな?」
「一応、メッセージでのやりとりで落ち着くように話はしていますけれど、全てはスタークさん次第です」
「わかっている。大丈夫だ。私なら可能だ。トニー・スタークに不可能はない」
スーツ姿でぶつぶつと自分に言い聞かせるような姿のトニー・スターク。
彼の様子を見て苦笑しつつも表情に出さないように堪えているシンジ。
二人はあるパーティー会場へ向かっていた。
会場には各業界の著名人、マスコミなどもいる。
彼がこんなにも緊張?しているのは向かう先に彼女がいるからだろうか?
「ボーイ、わかっていると思うが」
「はいはい、お口チャックしています」
中に入ったところでスタークがシンジへ釘をさす。
何故、スタークにシンジが同行しているのか。それは今回のパーティーにおける護衛役である。
本来ならハッピーと呼ばれている人物が運転手として来なければならなかったのが性質の悪い風邪をひいてしまった為にピンチヒッターとしてシンジが運悪く選ばれてしまった。
こういうパーティーに無縁なシンジは苦しいタキシードの首元を触りながらスタークの傍で無言を貫く。
マスコミが現れたトニー・スタークへ声をかけようとするのをやんわりとシンジが止めに入る。
「ハイ、トニー、それにシンジも」
「お久しぶりです、ミス・ポッツ」
二人へ声をかけたのはスターク・インダストリーズの代表取締役のヴァージニア・ポッツ、愛称、ペッパー。
トニーの恋人であり、いつ結婚するのだろかとシンジは思っている。
口に出せば、即ユニ・ビームされる危険があった。
「待て待て、なぜ私よりもシンジに対して優しいんだ」
笑顔を浮かべようとしたシンジだがスタークの言葉に真顔へ戻る。
「あら、貴方は一番、素敵だけれど、シンジは色々なところが可愛いのよ?」
「成程、可愛さで勝負という訳か、年下の特権だな。ボーイといわれるだけはある」
「(別にそんなつもりはないんだけど)」
「ヤキモチかしら?」
「ヤキモチ?誰が?この私が?そんなことあるわけがない。天才トニー・スタークが年下の平々凡々にヤキモチなど抱くわけがない。絶対に」
ここまでいうことないだろうと心の中で思いながらシンジはため息を吐いた。
ペッパーは苦笑しながらシンジの肩を叩く。
「トニーが迷惑をかけると思うけれど、よろしくね?これでも貴方のことは評価しているみたいよ」
「できれば、それをもう少し表に出してほしいです」
「こらそこ、近づきすぎない」
楽しいパーティーは始まった。
尚、シンジ目当てで大富豪の女性陣が輪を作り始めたことで軽く、人気者の座を奪われたため、本当にかるーく、トニー・スタークが不機嫌になり、ペッパーが苦笑いしていたという場面をローディが目撃したとか、なかったとか。
楽しい食事(ヴィジョン&ワンダ)
「シンジ、私へ料理を教えてくれませんか?」
「ヴィジョン?」
新たなアベンジャーズ基地。
それぞれが自分の時間を満喫する中、新メンバーのヴィジョンからの提案に驚きながらもシンジは了承することにした。
「料理と言ってもまずはシンプルなものから、パスタとかどうだろう?」
「構いません、知識はあるのですが、実践したことがないので」
「誰だってはじめてはあるよ。ほら、行こう」
ヴィジョンを連れてシンジは部屋にある簡易キッチンへ。
キッチンで道具を用意してパスタをゆで始める。
その間にカルボナーラの具材を準備していく。
「シンジィ~、腹減った~」
順調に進んでいたところで部屋のドアが開いてシノがやってくる。
「……入る時はノックをしろ。後、なんて格好をしているんだ!?」
「いいじゃん、家なんだし」
入ってきたシノはタンクトップにパンツという格好。
美しい足や胸などがほとんど見えているため、刺激が強すぎる。
「家だろうと最低限の節度はもてよ」
「えぇ~~~、それより、お腹すいた!」
「わかった、今、パスタ用意している。出来たら呼ぶからズボンくらいはいてこい」
「はーい!愛している!」
チュッと投げキッスをして出ていくシノ。
その姿に頭を抱えそうになるシンジ。
「仲がよろしいですね?」
「そうみえる?だったらそうなんだろうね」
「どうして、彼女の想いへ応えてあげないのですか?」
「その資格は、俺にない」
こちらをみるヴィジョンへシンジは視線を逸らす。
「アイツを戦場へ連れ出したのは俺だ。もしもの話をすれば、アイツはこういう場所とは無縁の生活があったはずなんだ。街へ買い物にいって、同世代の子達と仲よく勉強や遊びに興じて、平凡だけれど、幸せな生活。そんな選択肢を奪ったのは俺だ。そんな俺がアイツの気持ちに応えるというのは間違っていると思う」
「彼女は貴方と一緒にいることを望んでいてもですか?」
「わからない」
問いかけにシンジは正直に吐き出す。
「わからないから答えを探している途中だよ」
コンコンとドアがノックされる。
「シノじゃないな、どうぞ?」
「失礼するわ」
中に入ってきたのはワンダだった。
「おいしそうな香りがしてきたから、あら、ヴィジョンが作っているの?」
「シンジに教えてもらっています」
「あー、ワンダもよかったら食べないか?シノも来るし、四人で」
「そうね、参加させてもらうわ」
笑顔で用意してある席へ腰かけるワンダ。
少ししてシノ(タンクトップ+スパッツ)という姿の女性陣とヴィジョン特製のパスタを和気藹々としながら食事を楽しんだ。
以下、シビル・ウォーウソ?予告
「何だ、これ?」
ナイジェリアの都市ラゴスで起こった戦闘でシンジに異変が起こる。
ーー終わりは突然にやってくる。
「シンジ・ジャッカー!ワカンダ王国、国王殺害の容疑で逮捕する!」
アベンジャーズを国連の監視下へ置こうとする「ソコヴィア協定」の話が広がり始めている中、シンジはテロリストとして指名手配をされてしまう。
身に覚えのない罪に戸惑いながらも逃走するシンジを追いかけるのは共に戦ってきた仲間達。
「シンジ・ジャッカー!お前を捕まえる!」
「抵抗するなら容赦しないぞ、このテロリストめ!」
「お前みたいな奴を私は許さない」
「父の仇を取らせてもらう!」
まるでシンジのことを知らないように攻撃してくるアベンジャーズ、そしてスーツを纏うワカンダ王国の王子たち。
そして、謎の存在が輝く剣で襲い掛かって来る。
「やっぱり、俺は仲間なんて必要なかったんだな」
共に戦った者達のことを信じられなくなったシンジは単独で、事態の解決を図ろうとする。
そんな彼の前にかつて所属した組織が牙をむく。
ヒーローとヴィランの両方に狙われるシンジ。
「お前に借りを返す」
消耗していくシンジへ手を差し伸べたのはバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー。
事態解決の鍵はヒドラのシベリア施設にあることを知り、空港を目指すシンジ達。
そして、事態は最悪な方向へ向かっていく。
「お前の居場所などこの世界に存在しない」
「俺は、誰も信じない」
のちにアベンジャーズ内乱と呼ばれる最悪な戦いの幕開けだった。
「所詮、踏み台はこの程度ということじゃ」
アベンジャーズ シビル・ウォー 近日投稿予定。
二~三日ほどで前編を投稿する予定です。
詰め込み過ぎ感はあるものの、内乱はしっかりしてもらうつもりです。
次回も楽しみにしていてください。