転生先はアベンジャーズ!?生き残れる自信がありません!! 作:断空我
賛否両論でかいかもしれませんが、よろしくお願いします。
「はぁ、はぁ!」
突然だが、俺は走っている。
なぜか?
答えは簡単。
悪党を追いかけているからである。
ソコヴィアにおけるウルトロンとの戦いから一年が過ぎた。
新メンバーによるアベンジャーズはヒドラ残党にして元S.H.I.E.L.D.エージェントだったブロック・ラムロウのテロ計画を阻止するために動いていた。
ナイジェリアの都市ラゴスで運搬されている危険物質を彼らが狙っているためである。
少し離れたところで、キャプテン・アメリカ、ウォーマシンがテロリストの集団を追いかけていた。
『なぁ、シンジ~』
「こんなタイミングでなんだ!?」
『撃ち殺しちゃだめ?』
「時と場合による」
『シンジ様、そのような回答では小娘はすべて殺してしまいます。スタンモードの使用を推奨します』
『クソAI、まずはてめぇからぶっ飛ばされたいか!』
耳元でエヴァとシノが喧嘩を始める。
一年も経てばこのようなやりとりに、慣れるわけがないだろ!人が必死に走っている中でうるさいな!
目の前に現れたテロリストが後方からの狙撃で音を立てて倒れる。
『うるさいぞ!目の前の任務に集中しろ!』
「キャプテンに叱られたな、シンジ」
「俺じゃないだろ!?サム、そっちはどう?」
「回収はした。あとはラムロウとシンジのルートだけだ」
「了解……ワンダ、ナターシャ、住民の避難は?」
『ごめんなさい、うまくいっていないわ』
『住民がパニックを起こしかけているの』
こんな町中に悪評もあるアベンジャーズがきたらパニックを起こすのは当然だろうなぁ。
「ワンダ、可能な限りラムロウの方へ人が行かないようにしてくれ、最悪、俺がフィールドを展開して奴とキャプテンの二人だけにする。ヴィジョンは民間人がこっちにこないようにして……キャプテン、指示だしたけど、いいかな?」
『上出来だ!』
『あら、貴方が戦うと言い出すかと思ったのだけれど?』
「三年くらい前に殴っているから俺はそこらへんすっきりして――」
「会いたかったぞ!ボーイ!」
こちらへ接近してくるラムロウこと、クロスボーンズがやってくる。
『すっきり、何かしら?』
ナターシャの通信をきる。
クロスボーンズは両手に装備したガントレットで殴りかかってきた。
咄嗟に背中のバックパックを起動して空へ逃げる。
「連れないなぁ!戻ってこい!」
鎖を掴んでこちらの足へ巻き付けてくるクロスボーンズ。
「カモーン、ボーイ!」
「だから――」
右腕のヒートエッジで鎖を切断して急接近する。
左手にATフィールドを集中させて拳を握り締めた。
「気安く、ボーイって呼ぶんじゃねぇよ!」
「ぐぅぅ!」
クロスボーンのガントレットとATフィールドの拳、ATナックルが激突。
相手の拳が音を立てて曲がってはいけない方向へ折れている。
「このぉ、ぉぉぉぉぉぉお、ガキィィィィィィ!」
爆薬を起動したと同時に抱き着いてくる。
「男に抱き着かれる趣味は――」
「我々に汝は問われた」
な、にぃ?
聞こえた言葉に体の動きが止まってしまう。
マスク越しに信じられないものを見るような目を俺はしているだろう。
「我々は――このまま一緒に死のうぜ、ボーイ!」
「シンジ!」
――死ぬ?
キャプテンの声が遠くで聞こえた気がした。
俺は目の前のクロスボーンをみる。
仮面は歪んで中から火傷で歪んでいる顔のラムロウが笑っていた。
――なぜ、笑っている?
どうして、俺の前で、コイツハ、笑っているんだ。
「嗤うな、お前は死ね」
バキィィィィンと音を立ててクロスボーンが俺から“離れる”。
「な、何が」
「動くな」
俺の言葉で見えない壁に囲まれたようにクロスボーンは“動かない”。
「そのまま、潰れろ」
親指を回転させて下へ向けると同時に見えない壁に圧死されたようにクロスボーンの体がぐちゃりと潰れて、爆発を起こす。
爆風や熱も広がることなく、焦げた肉の匂いが周囲へ広がっていく。
「くっせー、匂いだな」
地面に転がっているクロスボーンの残骸を見ながら俺は静かに呟いた。
同時に意識を失って倒れる。
「シンジ!」
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースは目の前で起こった光景に息をのんだ。
ラムロウとシンジが戦っていたと思うと彼が豹変した。
仲間として関係を築いてきたスティーブが今までみたことのないシンジの表情。
ぞっとするほどの冷酷な目、そして洗練された殺意。
戦場を駆け抜けたスティーブですら一瞬、臆してしまいそうになった濃厚な殺気。
シンジは一瞬で拘束から脱出するとATフィールドでラムロウを包み込んだと同時に彼が仕込んでいた爆薬が起動する。
周囲へ被害が及ぶことなくラムロウだけが消滅した。
ATフィールドを解除して、残っているのはクロスボーンの残骸。
ドサリと音を立てて倒れるシンジの姿を見てスティーブは駆け寄る。
脈などを確認して、気絶しただけだとわかると息を吐いた。
「しかし、今の……」
スティーブは少し考えながらも後方で待機しているナターシャへ通信を繋ぐ。
この時から既に“はじまっていた”などと、誰も想像できなかった。
――そこはお前の居場所ではない。
――お前は存在すべきではない。
――お前がそこにいることは間違っている。
――全てが間違っているのだ。
――お前に居場所など存在しない。
――お前は、消えなければならない。
「え、何これ?」
どこかの屋上。
そこに俺は立っていた。
全身を黒で統一した戦闘服を身に纏い、足元には組み立てられている狙撃銃と道具一式。
狙撃銃からは煙硝が出ている。
明らかに使用後だ。
「何で、俺はこんなところにいるんだ?」
前後の記憶が消失している。
覚えている限りではクロスボーンことラムロウと取っ組み合いをしていた。その後、ダメだ、思い出せない。
頭を抱えるようにしているとぞろぞろと靴音が聞こえてきた。
「動くな!」
こちらへ武装した警察の特殊部隊がやって来る。
銃口がこちらへ向けられていた。
「あ、あれ?」
気付けば、コンクリートの地面をけって屋上から飛び降りている。
銃口を向けられたことで自然と逃走することを選択してしまった。
「どこか、どこかで情報を」
慌てながら俺は怒声をあげている警察の部隊から逃げていく。
この時から既に異変が起こっているなど、知る由もなかった。
「ワカンダ王国、国王……暗殺、その主犯が俺?」
変装をしながら人ごみの中を進む。
あれからタブレットを失敬して情報を調べたところ、俺がいた場所はソコヴィア協定という国連委員会が提唱した協定書であり、アベンジャーズなどの超人、規格外の技術、物品を所持する者達を国連委員会の管理下に置き、活動を国連委員会が認めた時のみに使用できるという条約。
これを破れば犯罪者という扱いになり、加担する者も同罪になる。
「いつのまに、こんな協定できたんだ?」
気絶する直前までそんな話を聞いたこともない。俺が意識を失っている間に話が出たのだろうか?
疑問を抱きながらも進もうとした時、目の前に立っていたものがいた。
「ん?」
避けようとした視界の片隅で煌めいたものに気付いて後ろへ下がる。
刃によってかぶっていたフードが切り裂かれた。
「見つけたぞ、犯罪者め!」
誰、コイツ?
俺の前に立っていたのはキラキラと光り輝いている剣を携えている少年。
年齢は俺より下?だろうか。
金髪にオッドアイという一度、みたら忘れられない整いすぎた顔立ちの少年。
そんな彼はこちらに怒りで染まった視線を向けている。
「キャプテン、ディザスターを見つけた!」
「……キャプテン?」
少年の呟いた言葉と共に飛来してくるヴィブラニウムの盾。
回避して振り返るとキャプテン・アメリカの姿があった。
ただし、俺に対して敵意を向けている。
「よくやった、ドール」
「大人しくしろ!ディザスター」
「あ、いや、どういうことだ?」
「ディザスター、いや、シンジ・ジャッカー!大人しく投降しろ!お前にはワカンダ王国国王殺害、多くの犠牲者を出した容疑がある」
「いや、キャプテン、誤解なんだよ。俺は何も」
「悪いが、“初対面”の相手の言葉を信じることは出来ない。それに、お前は既に多くの人を殺しているテロリストだ」
「は、え?」
キャプテンの言葉に目を見開く。
初対面?俺とキャプテンが。
「いや、何を言っているんだよ。俺は――」
「時間稼ぎのつもりかもしれないぞ。キャプテン」
上空に現れたのはサム・ウィルソン、ファルコンだ。
彼も俺を警戒している。
いつでも撃てるように銃口を向けられている。
「どういう、ことだ」
「動くな!ディザスター!」
「ドール!待て!」
キラキラと光っている剣をこちらに向かって振り下ろしてくるドールとかいう奴から距離をとるも相手は刃を振り回しながら追いかけてくる。
話を聞く限り、コイツはキャプテンの知り合いのようなのだが、俺は面識がない。
てか、動きに無駄が多すぎる。
これじゃあ――。
「倒してくれと言っているようなものだよな?」
足で転倒させる。
頭からばたんと倒れた。
あれはかなり痛いだろう。
乱れた包囲網の隙間を抜け出そうとしたら顔面に衝撃が起こる。
倒れないようにしながらたたらを踏んで襲撃者の相手をみた。
「ナターシャ……」
「あら、テロリストに私の名前が知られているなんて驚いたわ」
「有名ってことだ」
ナターシャとウォーマシンの二人が道を阻む。
「いや、何を言って」
「ごめんなさい、私、貴方と初対面なの、あと犯罪者のナンパはお断りよ」
「諦めるんだな、犯罪者」
おかしい、
何だ、これ?
頭の中がぐちゃぐちゃになりそうだ。
何で、みんな、俺のことを忘れているんだ?
何で、俺のことを知らないみたいに話をしている?
どうして、俺を……犯罪者をみるような目を向けているんだ?
「ディザスター、お前はここで」
コイツは誰なんだ?
頭が混乱する中、全員が俺へ攻撃してくる。
ATフィールドが自動起動して攻撃から身を守ってくれる。
だが、俺の頭はぐちゃぐちゃだ。
ドールとかいう奴が周りへ叫んでいる。
距離をとるアベンジャーズの皆。
キラキラ輝いている剣が紫色の光を放つ。
その攻撃はATフィールドを無力化してしまう。
衝撃を受けた俺の体は宙を舞い、そのまま近くの川の中に落ちた。
事態を理解できぬまま流れていく。
一体、何が起きたんだ?
気付けば、いつの間にか俺はそこにいた。
目の前には杖をもち、立派な髭をたくわえたおじいさん。
「立派な髭をたくわえたおじいさんか、無礼な奴だ」
考えを読んだ?
「神じゃからそれくらいは当たり前だ。これだから人間は、だが、役に立ってもらうとしよう」
あれ、声がでない?
てか、ここは何なんだ?
「お前にそれを答える義理はない。全く、本当に仕事の邪魔ばかりする」
初対面なのだが、どうしてここまで嫌われているのだろうか?
意味がわからない。
「本来なら意識などない方がいいのだが、どうせだから自覚させた方が面白いことになりそうじゃから。お前はこれから死んで、踏み台転生者として歩んでもらうことになる」
踏み台転生者、だって?
「まぁ、能力は丈夫な体、世界観を壊し過ぎても困るから、膨大な――あ、何だ、これは?」
目の前に光り輝く紫色の石が浮いていた。
「この力は、一体?」
呆然としている神様?の前で石が光り輝くと同時に灰になる自称、神様。
その光はこっちまでやってきて、俺の意識は。
「っはぁ!」
激痛で目を覚ます。
慌てて周囲を確認する。
質素な、最低限の家具などが置かれている部屋。
そのベッドの上に俺は寝ていた。
体には包帯などの手当てがなされている。
「目が覚めたようだな」
「アンタは……」
「飲め」
差し出されたマグカップを受け取る。
中には珈琲。
「にがっ!」
「砂糖が必要だったか?」
「あぁ、すいません」
机に砂糖の入った容器を置いてくれる。
「久しぶりです。バーンズさん」
「あぁ、シンジ・ジャッカー」
ジェームズ・ブキャナン・バーンズ。
インサイト事件の時に現れたウィンター・ソルジャーにしてスティーブ・ロジャースの親友だった人。
大戦中の任務で命を落としていたと思われていたのだが、ヒドラで人体実験を受けて、過去の記憶を抹消されていた暗殺者。
「あれから、記憶は?」
「あまり、だが、徐々に思い出し始めている」
「そう、ですか」
「お前には感謝している。こうして隠れるための拠点や生活費などを用意してもらって」
「保険などは使えたから……それに、貴方から情報を貰うためにしたことです。ギブアンドテイクですから」
博物館で彼と俺は取引した。
彼の持っている情報を貰う代わりに、隠れ家や生活費などの支援。
情報を貰った後も俺は定期的に仕送りをしていた。
「何が、あった?」
静かに問われて俺は答えに詰まる。
「わかり、ません。気付けば俺が国王を暗殺したことになっていました」
「それだけじゃない。お前がアベンジャーズに存在しないことになっている」
「……もっと、わかりませんよ」
マグカップを机に置いた。
「いきなりテロリストとして追いかけられて、仲間だと思っていたアベンジャーズの攻撃を受けて、そしたらアベンジャーズに知らない奴もいて、一体、何が起こっているのかまるでわからない」
頭を抱えてしまいそうになる。
衝撃が大きくて俺はかなり動揺してしまう。
今までの関係が一瞬で白紙になった。
普通なら誰もが戸惑うだろう。
俺の頭も混乱寸前だ。
「落ち着け」
力強く肩を叩かれる。
顔を上げると心配そうにこちらを見ているバーンズさん。
「お前はどんな時でも冷静だった。俺と戦っている時も……何事においても冷静さが必要であるという事を理解しているからだ。常に冷静でいろ。そうすれば、事態の究明も」
話の途中で俺達はある方向をみる。
互いの顔を見て、彼の隠し持っている場所から銃器を取り出す。
ハンドサインで俺が先に、後方支援を依頼する。
バーンズさんが頷いたことを確認してドアを蹴り飛ばす。
同時に突撃しようとしていた相手の顔を殴る。
動揺した隙に近距離で銃を撃つ。
悲鳴を上げて倒れる男から武器を奪いつつ、もう一人の仲間の股間を蹴る。
苦しみの声を上げる男の顎を奪ったライフルで殴り飛ばす。
後ろから襲い掛かろうとする襲撃者はバーンズさんが瞬時に無力化させる。
流石、ウィンター・ソルジャー。
動きに無駄がない。
「こいつら、何だ?ヒドラに思えない」
「そうですね。見た目的に雇われ傭兵か、何――」
聞こえてくる飛来音。
「バーンズさん!」
咄嗟にバーンズさんの腕を掴んで抱きかかえるようにしてその場から飛び降りる。
爆風に煽られながら停車していた車の上に二人で落ちた。
「ダーッハッハッハッ!」
聞こえてくるのは大きな笑い声。
逃げ惑う人々。
波の先。
大きな声で笑うスキンヘッドの男がいた。
鋼鉄の鎧のようなスーツを身に纏って。
「何だ、あれは?」
「見た目からすれば、サイ?」
「久しぶりだなぁ!ジャッカー!!」
相手は俺の姿を見つけると大きな声で叫ぶ。
「知り合いか?」
冷静に尋ねてくるバーンズさん。
お願いだから少し動揺してほしい。
こっちも冷静になるから助かるけれど。
「あー、どうでしょう?」
「俺はアレクセイ・シツェビッチ!いや、ライノだぁああああああああああああああああああ!」
「あ、思い出した」
大きな声で名乗ってくれた相手に俺は思い出す。
「テロリストです。危険物質を盗もうとして失敗して刑務所で終身刑いいわたされていたはずなんだけどなぁ?」
大きな声で喚いているシツェビッチこと、ライノと名乗る相手は顔を鋼鉄の角のようなパーツで覆われる。
「さぁ、行くぞぉぉぉぉぉ」
「どうする?」
「明らかに弾丸通りなさそうな装甲しているし、ここは逃げるという選択で」
「わかった」
バーンズさんと一緒に車から飛び降りる。
大型トラックが激突したような感じで俺達がいた車が大きくひしゃげた。
「直撃すれば、命がないな」
「そうです、ね!」
ライノの肩からライフル銃のようなものが現れてこちらへ掃射してくる。
左右に別れながら壁へ隠れた。
ガリガリと削られていくマンションの壁。
「さて、この状態じゃ」
咄嗟に上空へ銃口を向ける。
しかし、銃を向けた先に何もいない。
「気のせい……か?」
カツン。
いや、違う!
何かがいる。
直感めいたものだが、戦場で救われることの方が多い。
その直感に引っかかるものがあって。
「っぅうう!」
咄嗟にかがむ。
少し遅れて鋭い爪が壁を削り取った。
「何だ、お前!!」
「シンジ・ジャッカーだな?」
目の前にいたのは黒いパンサーのような姿を模したスーツを纏った男。
声や体つきから男だと判断したのだけど、間違っていないよね?
疑問を抱きながら銃を向ける。
構えたライフルの先端が振るわれた爪でバターみたいに切り落とされる。
「うそーん」
振るわれる二撃目を回避して、マンションから飛び出す。
「見つけたぞぉォぉぉぉお!ジャッカー!!!!!」
姿を見せたことで突撃してくるライノ。
標識を掴んで回転して、突撃を躱しながらライノの側面へ移り、ハンドガンを撃つ。
予想はしていたがライノの装甲に傷はつかなかった。
「無駄だ!ジャッカー!貴様を潰してやる!」
「邪魔だ」
追いかけようとしたライノの上にパンサースーツが着地と同時に蹴り飛ばす。
パンサースーツはこっちへ接近してくる。
「逃がさんぞ!シンジ・ジャッカー!」
「恨まれるようなこと、したっけ?」
疑問を抱きながら接近してくるパンサーの爪が肩を掠める。
着ていた衣服が破けた。
「シンジ!」
後方からバーンズさんがアサルトライフルで援護してくれる。
パンサースーツは弾丸を受けて横に倒れながらもすぐに起き上がった。
ライノとパンサースーツ、そして、俺とバーンズさん。
睨むあう状況の中、遠くからサイレンが聞こえてくる。
「チッ、命拾いしたな、ジャッカー!」
装甲から顔を出したシツェビッチは怒りで顔を歪めながら去っていく。
ブラックパンサースーツとにらみ合う俺とバーンズさん。
「一応、聞くけど、アンタは何者だ?」
「……シンジ・ジャッカー、罪を償ってもらう。我が父を殺した罪を!」
パンサースーツの人物はマスクを外す。
「私はテイ・チャラ……貴様が殺したテイ・チャカの息子だ」
マスクの中から現れたのはワカンダ王国の王子だった。
今回、絡んできたヴィラン。
アクセイ・シツェビッチ/ライノ
外見やイメージはアメイジング・スパイダーマン2で。
過去にある国から危険物質を盗むために輸送車を襲撃。
シンジも協力していたが、アクセイと部下だけが捕まったことで逆恨み。
無期懲役、終身刑を言い渡されていた筈だが、今回は脱獄している。
シビル・ウォーは前編、中編、後編の三部構成になりそう。