戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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モバイル+バイタリティ
携帯端末と元気さ
つまり、島風儀装の事です


モバイタリティ

「お話が遅れたけど、一応連絡しておくよ?」

 

「遅いですよ!」

 

電話で大本営に苦情を告げようとした俺を待ち受けていた運命は

素知らぬ顔の飛鳥さんだった

 

推進機(スラスター)nw:195 アイランドウィンド ZRE(ゼロレンジ エンジン)

 

という型番らしい

 

デチューンはオススメできないそうだが、、俺にあれは使いこなせそうにない……どうしよう

 

体幹を鍛えるか……

 

という事で佐世保式に体幹トレーニングを行います、まずは竹竿を買ってきて

 

建てます、立ちます

落ちます、受け身、また竿に飛び乗って立ちます

 

落ちます

 

これを繰り返す、

勝手に長時間立てるようになる

 

といっても落ちるから痛いのは確かだ

 

一時間くらい立てるようになるか……

普通に立てるよこれ

 

片足でも爪先でもできる、なんなら荒ぶる鷹のポーズ出来る

 

動かないなら楽だな

次だ、次

 

次の訓練はこれ、坂道でチャリを乗り回す、ただしブレーキ禁止

 

できるといえばできる、体力トレーニングにもなるし、体幹も鍛えられる

でもあんま変わんないんだよなぁ

 

アイヴィを使う訓練にはならなそうだ

そもそも超限定な機能しかないはずの儀装でなぜ主機…スタビライザー付いてないからガタガタに揺れるだろうが

あれか?自分は乗れるからって当てつけか?

 

んなわけないか

 

取り敢えず儀装に触れて

 

反転

誰よりも、なによりも

速く在れと願われた

その心さえ抜き去って

私は孤独にただ 走る

 

そう、私は「駆逐艦、島風」

「おうっ!」

 

初手でおでこを叩く、もちろん軽く

社の顔ですらある娘だからな

あんまりキツくは出来ん

 

「うさ耳を黒リボンで表現して

下着はZ旗、って攻めすぎだろお前」

 

「変態!見ないでください!」

「と言いつつ棒立ちなのは仕様か?」

 

完全にネタの振り合いである

 

「で?ぜかましちゃんや」

「駆逐艦島風です、スピードなら誰にも負けません」

「お、、おう、俺の言葉にまで速さで競り勝ってんのな」

 

「で?提督?せっかく使われてあげたのにあんなにゆっくりしか走らなかった理由は?」

「うっそだろ俺三十ノット出してたぞ?」

「40、9だせるもーん!」

 

「お前なぁ、それ公試とかの一走だろ?

戦速は段階的なんだぞ?」

 

「最高速で振り切ればいいんだよ?」

「俺はアクセルじゃねぇんだよ!」

 

さぁ…振り切るぜ!っていえばいいのか?

でも三十出れば十分巡航速度に間に合うが、、

こいつが言っているのはそういう事ではないのだろう

 

島風はワガママらしいからなぁ

仕方ないのかもしれない

 

「走るか?」

「私が一番だよ!」

と言いつつも乗るんだな

 

「「せー、、のっ!」」

百メートル走、島風7、52 俺8.29

「だぁーっ!クソッ!速すぎんだよ!」

 

人間の限界ってやつを心得ろ!

「提督おっそーい!そんなんだからモテないんだよ!」

 

「うるせえ足速いやつがモテんのは小学までだ!中学ではケンカが強い奴がモテんだよ!」

ちなみにもう少し上がると頭のいい奴がモテる

つまり、走って殴って本を読めって事だ

(灰色感)

 

「まぁ一緒にするのもおかしいけどね?提督はモテたいの?」「……正直な話……」

「うん」

「……モテよりメンテ」

 

「うわぁ……」

「んな顔すんなよ、俺だって気づいたときは絶望したさ…だが逆に考えるんだ

色気で目が曇らないからいいやって」

 

「そこは手の一本や二本出してもいいと思うけど…」

「んなわけあるか」

ビシッと叩く

「おうっ!」

 

のけぞりながらおうおう言っている島風……なにこれ可愛い

 

愛せる

 

「で、提督、私を使うんならもっと速くだよ?」

「あっおう、話題の転換速度まで早くしなくたっていいだろうに」

「速い方がいいでしょ?

速さ一番だよ!」

多分ワープを使った高速移動なら俺の方が早いんだが….実際、島風は速い

結局、島風が疲れて寝るまで走り続けたのだった

 

反転

 

疲れた……でも今日のメンテしなきゃ

 

ひゃあっはー!!

テンション上げていくぜー!夜のメンテは最高だなぁオイ!

 

(注、夜戦体質発動中)

 

十分後……

 

「なにやってたんだ俺は」

 

 

夜戦体質を抑えなくては……

今まで特に問題になっていなかったが、極度に疲労すると発現するのかねぇ?

 

[ほら提督!夜戦夜戦!]

[はいはい、今忙しいからね]

提督業の処理中である

自分の事だから詳細に把握しているので書類作成は楽だが、そもそも儀装はシークレット扱い

報告書をボカすのが一番苦労した

 

一応だけど書類の山は一人で片付けている

そのくらいはできるぞ?

 

俺は無能じゃないからな……

[おっそーい!][うっさーい!]

島風に反撃してから

儀装のブーツ履いたままだったことに気づき、取り敢えず片付ける、アレを使うのはなかなかないと思うけど……大丈夫かな?

 

我慢できなくなれば勝手にその辺の艦娘の体を乗っ取るか?、、問題ないだろう

 

大問題だわ

まぁ定期的に俺が使えば良いだけの話

ちょっとローテを詰めれば問題ない

 

[提督もお忙しいですなー]

[ニンジャは暇そうでなによりだ]

 

[なっ!暇じゃないし!艤装磨きとか魚雷研ぎとかあるし!]

俺に任せてた癖に何を言うか

[撤回を求める!]

[断じてない]

 

実際に頻繁に暇暇構ってと話しかけてくるだろうにコイツは全く……

 

まぁいいか、可愛いし

 

結論:.可愛いからよし

 

大体これでカタがつく。え?おかしい?ダメ?

そっかぁダメかぁ、、川内聞いてる?

 

[聞こえません]

聞いてんじゃないか全くもう

 

 

そして、一晩中ずっと、頭の中の艦隊と語らいながら夜を過ごすのだった




さて、主人公はアイヴィを使いこなせるか?

走って殴って本を読め
でグリザイアの果実を直感的に思い浮かべたひと、鋭いです

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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