戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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呉鎮守府との離別

「んじゃあー神巫提督、

鎮守府正式着任について一言」

 

「俺何も聞かされてないんですが?」

「そりゃあ今から説明するからの」

 

「ちょっと待ちましょうよ、普通、先に説明しません?」

 

「わしに今更普通を説く?」

「無理でしたねすいません」

 

規格外すぎる人物だからなぁ

 

「なんかバカにされた気がするんだが?」

「別にそんな事言ってませんよwww」

 

「思いっきり笑っとるじゃないか」

 

二人して笑ったあと、、

「君、着任ね?」

「簡潔すぎる!」

 

この後、ちゃんと説明された

 

呉鎮守府の艦娘と別れを告げた後

陽炎が泣きそうな顔でくっついてきたり、それを絶望的な表情で見つめる姦しい奴がいたり

駆逐艦に駆逐されたり

深海棲艦から逃げてきた少女を保護したり

色々あった後、

 

お別れ会になった

 

うん、何言ってるのかわからねぇと思うが俺も分からない

超スピード作品展開なんだ

[色々違うよ!]

 

[怒られちまったか]

 

(そんなことはどうでもいいです)

(はやくわれらにおかしを)

(すこんぶ…)

 

妖精からすらエサ扱いされてる…

 

俺泣くよ?泣いちゃうよ?

[やめなよみっともない]

 

瑞鶴……だと?ここは川内じゃないのか?

 

[なによ!私じゃダメなの?]

[ぴち]

 

[ダメなんだってさ]

[なんでよ!]

[ぴぎむきぴっぎぃぎぴっ!]

 

[キレやすいからダメっ!って言ってるよ?]

 

[……えっと……]

[[キレキャラが自覚した]][ぴぎひぎぎぴぎぎぴっ]

 

[うっさいわよ!なによ揃いもそろって!

 

ってそもそもこのお話ってなんで始まったのかしら?]

瑞鶴さんナイス

[さて、一旦話題を修正しよう]

 

まず、現在俺は

恒例のお別れパーティを開催する直前の時間軸にあり

おっさんと語らっているわけだ

 

このイベント早く終わらないかなぁ

 

「この鎮守府を出れば君は正規提督としての扱いとなるから気をつけるんじゃぞ?」

「はい」

 

「んじゃあー堅っ苦しいのは終わりじゃ

パーティ行くぞー!」

 

「……急にテンション変わった?

まぁ、おー」

 

 

二人で執務室から食堂に移動して

お別れ会開催である

 

「それではー!あいさつは私

陽炎型ネームシップ、陽炎から行わせていただきます!」

 

陽炎が乾杯の音頭を取った

 

というかあいつ酒飲んで良いのか?

まだ子供……

いや中身は違うかもしれないが

 

「提督ぅ、!付いて行かせてくださいね」

「黙れ去れ今すぐに失せろ」

 

粘着成分は俺には不要だ

さっさと消えろ鹿島

 

「えっと…2回目だけどいいの?」

 

「春雨は歓迎だよ。 でも流石に

辛いのはごめんなさい」

 

「エッ………ダメ ナノ?」

ん?ちょっとまって?髪白くなってない?可愛いピンク髪が白くなってない?

ねえそれ大丈夫?

 

「春雨?どうかし……」

「ハい?春雨にごようですか?」

 

また戻った…?大丈夫か?

 

 

「ん、、提督?」

 

あぁ春雨ちゃんの声で耳が幸せ……

 

「て、い、と、く?」

あっきもちいいです

 

[てーとくー]

はっ川内!どうかしたか?

 

[なんかキモい臭いがしたから]

 

[俺キモい!?]

焦りながら自己チェックを開始するが

[大丈夫大丈夫!提督がキモいわけじゃないから!落ち着いて!]

という川内の声で止まる

 

[よかった、キモくなかった…]

ほっと息をつき、春雨を見やる

 

髪はピンク、声よし、童顔可愛い

いつも通りだ、

 

ん?さっきまで何か変だったような気が……

 

気のせいか

「春雨?なんか今」「なんでもありません」

「え?」「なんでもありません」「なん」「なんでもありません」

 

「あっはい」

 

これ以上追求しない方が良さそうだ

 

「グスゥ…提督が……」

角の方でぐずっている練巡は無視する

 

正直どうだっていいが目障りだ

 

消えてもらおうか?いや、

ここの人員を減らすのはまずい

やめておこう

 

「提督?楽しんでる?」

「おう、陽炎か」

 

続いて俺の近くに来たのは陽炎と…那珂

 

「スンスン……なんか姉さんの匂いが…」

とアイドルらしからぬ動きで俺のそばを嗅ぎ回る那珂と、子犬か何かのように俺に飛びついてくる陽炎

 

この鎮守府、大丈夫か?

 

「陽炎、食事中だから落ち着け

別にマナーにこだわりはしないが単純に危ないから」

 

ゆっくりと説明しながら

那珂をさばく、どうだ?川内ほどではなくても俺の那珂捌きもなかなかの物だろ?

 

[82点だね]

 

[なんかビミョなだなおい]

そこは普通まだまだか、満点かの二択なんだが

 

[その姿勢ならもっとアクロバティックにやらなきゃ!]

[お前俺のことなんだと思ってんの?]

 

 

[えっと、、人型の怪物][だいたいあってるな][ぴっぎぃぎぴっ]

 

タコヤキにすら賛同されたし、

合ってるってことでいいだろう

 

[私がやるよ?代わって?]

[了解]

 

体を入れ替える、とは言っても外見ではない内面

つまり俺の体を川内が使っている状態だ

 

[ヘーイベイビー]

 

いきなり勢いを増してきた那珂を

左手一本でいなし、滑らかに叩き伏せる川内(俺)

なんてこった……

 

ちなみに、この一幕は当然目立ち、俺はしばらくの間

艦娘を素手でねじ伏せるだかどうだかと有名になりかけたのだった

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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