戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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心と世界

第ニ海域に出撃したメンバーは六人

白雪、初雪、深雪、吹雪、球磨に隼鷹

 

隼鷹は今回艦攻三積みだ

 

火力としては期待できないが艦載機の練度的には十分に立ち回れるはずだ、、いざとなれば俺も遠隔支援くらいできる、、射的?最大80Kmくらいかな?

最長射程は試したことがないが、陸奥と大和が力を全開で注げば多分ここから金床海峡狙える

 

チートだと?馬鹿を言うな

これはれっきとした基地支援だ

キチ支援?知らんな

 

そもそも駆逐イ級に当てられるような精度はない、精々タ、ルのような戦艦級を狙えば七割で当たるってくらいだ

 

戦艦棲姫の艤装は大きいから狙いやすくて良いと思う

 

[それは流石にすごいと思うけど、、大丈夫なの?]

[だいじょばない、多分死ぬ]

 

そもそも陸奥と大和を同時運用は俺には無理だ、死ぬ

最低でも体を壊す

 

[絶対使わせない!そんなのヤダ!]

 

[おい、どうした?突然]

[狙撃!ダメ!ゼッタイ!]

 

[そんな薬物みたいな扱いにしてやるなよ……一度くらいなら大丈夫だって]

 

[一度でもダメーっ!]

川内が頭の中で騒ぐ、

正直集中出来ないからやめてほしい

 

[儀装は一度でも乱用です!禁止!]

[いやいやいや!普通に使えば問題ないから!目下最大の原因である大和の燃費を改善すれば余裕だから!]

 

[どうせ私はホテルですよー]

はっ!大和!起動してないのに?!

 

[帯びられていれば十分ですよ……いいですよねぇ駆逐軽巡(アナタ)達は……]

 

大和が地獄姉妹化してる!

 

[どうせ私たちは日陰の存在なんです……秘密建造なんてされたから……長門に人気を取られて……]

 

影山になっちゃダメだ!戻ってこい大和!

 

[憎しみの心のまま戦っちゃダメだ!]

[そんな事を言えるのはアナタが陽の当たる存在だからですよ…]

 

ダメだ…心に届いてない…クソッ!

 

[ヤマトッ!][誰が宇宙戦艦ですかっ!]

 

あっ……

反転

 

「もう許しませんよ……決闘です!」

「突然だなぁ…いいよ、受けてやる]

 

ただし俺じゃなく、川内がな

 

 

[代理は禁止ですよ?][えっ]

策が刹那に潰されたんですがそれは

 

[提督の決意を確かめます!]

大和が艤装を展開、この間よりずっと慣れた様子で、なんた大和撫子も召喚した

 

「艤装は気合入れです、今は一振りの刀で勝負します!」

「おっおう……」

俺は脅しだと思うんだが…

「まさか怖気付きましたか?そんな軟弱者に私を使う資格などありません!」

「いや艤装重いだろうと思ってな」

 

「……コホン!いざ!尋常に」

重いんだな

 

「はぁ………「勝負!」」

 

 

正直速さで勝る俺が刀で大和に負けるなどあり得ないのだけれど……

 

「せっ!」

「甘いっ!」

 

持ち前のパワーで無理やりに肉体を動かして、大和は俺に追随してきたのだった

 

早い上に重くて硬いとかそれなんてムリゲ?状態なのだが、大和の剣筋は些か素直すぎた

 

「前も言ったがこちとら忍者仕込み……悪巧みとか汚い策とか仕込んでんのさ!」

 

剣戟を打ち合わせ、その最中に床に埋めた爆薬を、大和が乗った瞬間に起爆する

 

「きゃぁあっ!」

「そりゃっ!」

 

体勢が揺らいだ大和の周りに、作ったモノを投げつけていく、もちろん単なる催涙煙幕だ

まともに吸っても刺激で昏倒する程度

問題ない問題ない

 

しなやすしなやす

 

「げほっ…こほっ!ぇぁ…催涙ガス」

動きの鈍った大和を背後からざっくり

行こうとしたが

 

「それは通りませんごほっ!」

 

あんまり格好良くないなぁ

 

「アサシンってストロングスタイルが基本だよね?」

「そんなごほっ!暗殺者がごほっ!いる…」

「いるのさ」

 

主に型月にな

 

刺激性ガスで大和の感覚を狂わせたあと

ゆっくりと移動しながら告げる

 

「いくぞ艦娘王……弾の貯蔵は…充分か!?」

 

卑劣斬り!卑劣投げ!卑劣卑劣卑劣ぅ!

 

視覚を潰してからわざと聴覚に干渉しておき、爆音で耳まで潰してから色々な方から攻撃する

 

もちろん木刀だぞ?

 

「っ!範囲殲滅なら!」

大和はなんと、自分の足元に主砲を叩き込んで

爆風で催涙ガスを弾き

俺へと反撃を加えてきたのだった

 

「艤装は使わないんじゃなかったのか?」

「卑怯な提督が悪いんですからね!」

 

「いやそれむしろ褒め言葉」

卑怯というのは相手の想定していない戦法を取れるという事だ、つまり奇襲などの効率のいい戦い方を得意としているということに他ならない

 

「詭弁です!日本男児たるもの!正々堂々と」「しるかっ」

大和に向かって砲丸を投げ、大和はそれを平然とした様相で回避し、、反射した砲丸が艤装を中破させた

 

「なっ!なんてこと……」

「ここが通常の物理法則で動いてるわけじゃないってこと、まさか忘れたわけじゃないよね?」

 

魂の中だからな

物理?何それ美味しいの?って感じの動きもできるし、擬似的ながら物質創造も可能だ

 

その廉価版と言ったところの物理法則制御も当然可能

 

『一定以上の質量を備えた物質は放物線の最高点において運動ベクトルが反転する』という物理法則を組み込んだに過ぎない

 

鬼畜かつあまりにも適当な法則の組み替えでムラはあるが空間制御に成功して、狙った通りの事象で大和を攻撃できたわけだ、

 

「くっ!まだです!」

 

砲撃を仕掛けてくる大和、どうせ俺は死なないからと全力だな…だが

 

発射された弾がことごとく反射して大和自身を襲う

 

そう、弾体はあくまで慣性飛行

噴式、つまりミサイルでもない限りは放物線を描き、そして反射する

 

周りから見れば俺が不可視のフィールドを展開しているように思えるかもしれないが、大和の自滅である

 

「俺の勝ちだよ」

 

俺は質量の小さい拳銃弾を使って大和を狙い撃ち、その艤装の接続部を破壊する

 

同時に大和の艤装が体から外れて、

ガシャーンという音と共に崩れ落ちた

 

「…そんな……」

「これが慣れの差だな」

 

「ほら、大和…戻ろうぜ」

「……はい」

勝者の権利として大和を連れ戻すのだった

 

あれ?最初の目標ってなんだっけ?

 

「テートクー!戦果resultが上がったヨー!」

あっそうだ出撃だったわ

 

早く確認しないと

 

「ありがとう、金剛、すぐ見るよ!」

 

提督の仕事は多い…




サブタイの意味はわかるよね?

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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