「うぅーん、、美味しかったぁ!」
「うふふっ、ありがとうございます」
間宮さんが女神……
「提督のお食事はしっかり、キッチリ、管理しますね」
「ひぃっ…」[ぴぎいっ…][ヒィッ]
あっやっぱりお前らも怖いの?
さぁ、元気出して言おう…俺はもうダメかもしれない、誰か間宮さんに生活を管理されるライフスタイルをどうにか変えたいんだけど名案ない?
[ちょっと思いつかないわね]
[怖い怖い……]
ダメだこれ、儀装の方はどうかなぁ
[こっわーい!、、ダメな気がする]
[ごめんなさい、私にも思いつかないわ]
[私もです….]
みんなダメか、、不甲斐ない…
「提督?どうかしましたか?」「ナンデモナイデス」
とりあえずここから離れないとな…
栄養管理とかボクサーじゃねぇんだからやりたくねぇ、、いや間宮さんも悪気があるわけじゃないのはわかる、それはわかるが、違うんだ、何か違うんだ
「一旦工廠に戻っては来たものの…」
何をするでもなく、対策法も思いつかない….
このままでは本当に間宮さんに食事を支配されてしまう、それは嫌だ、俺だってたまにはジャンクなチキンバーガーも食べたいし醤油多めのネギトロ(養殖なので安い)だって食べたいのだ!
いくら海産物の値が留まるところを知らないとは言っても合成には限界がある、各鎮守府で漁師と協力関係を構築してしのいではいるが、恐らく近い将来漁獲は枯渇する
流石の間宮さんも最終的にカプセル剤を出してきて『今日の分のお食事ですよ』とは言わないと思いたいが、いつかそうなる可能性が見えるのは如何ともしがたい
あぁ、話が逸れた
最初の問題はアレだ、食事そのものを管理されるのは性に合わないという個人的な問題だ
だが、その過程で間宮さんに束縛、管理癖がついちゃったら?栄養どころか執務、メンテ、果てにはアレ管理とかまで行きかねない……
アレ管理とか始まったら流石に辞表出すよ俺
「さて、食事はともかく仕事しなきゃ」
工廠ですることといえばメンテと艤装修理、もちろん開発や改修も行うが、俺の仕事はメンテだ
さぁてさて、今日の獲物はどいつだ?
目を見開いた俺の前には…何もなかった
「なんで?」
[昨日の夜にね?、妖精さんがみーんなで『仕事をよこせー』って言ってぜーんぶ綺麗にしちゃったの]
[島風えぇ!もっと早く言ってくれええ!]
そしたら対処のしようも有っただろう!俺の
俺の息抜きがぁ……
[はぁ…お悔やみ申し上げます]
やめて大和、俺死んじゃう
[提督?…はぁ、大和、やめてあげなさいな
このままでは提督が沈んでしまうわ]
睦奥さんマジお姉さん、先生、結婚して?]
[あら?良いのかしら?私は浮気を許さないタイプよ?]
[え?口に出てた?]
[提督っ!ズルいズルい!]
なっ、この特徴的な声は!
[提督の嫁は私なの!絶対ぜーったい!離さないからっ!]
うるさいうるさい、最近静かだったってのに
精神リンク封鎖を破壊してまで来たのかお前は
[ホントにアルクェイド並みのパワーだなオイ!]
[そのアルクェイドってのが何者かは知らないけど、私は吸血鬼の真祖ごときには負けない!]
[がっつり分かってんじゃねぇか]
バカ川内が頭の中に飛び込んで来て跳ね回るので一喝して黙らせる
[で、真面目な話、妖精の仕業か?]
[そのとーり!][通りね?]
艤装側で起きていたのだろう島風はその一部始終を見ていた、と
まぁ接触しなけりゃ声も伝わらないか
ある程度の範囲をカバーできる陸奥と違って動けないからなぁ、仕方ないか
[私も自分で動けるわけじゃないのよ?]
[弾丸側と銃側で意識共有してるじゃないか]
つまるところ、適合者同士なら陸式銃弾を持ってるだけで通信可能なのだが、残念なことにその機能は陸奥がメモを届けてくれる筆談程度の話であり、距離が離れれば時間もかかるし、常に儀装を励起する為に精神力を使う必要上効率が悪い
そもそも適合者とはすなわち艦娘である(例外あり)以上、わざわざ輝那か陸式を持ち運ぶ必要もない
うーん、残念
まぁ、要するに陸奥をパシッてる訳だからやらんけど
[配慮ができる人って素敵ね][はいはい]
その流し目は半日前の俺に向けてやってください、多分堕ちます
ゲームじゃないんだからいくら探しても手がかりは出てこなかった、とはいえ妖精の個体は正直極めて分かり辛いため、片っ端から捕まえることに決めた
仕事をよこせってことは工廠妖精と一部武装妖精か、羅針や案内妖精達は毎日仕事してるもんな
そんなことを考えながら執務室へ戻り
そこで見たのは….
(しごとーよこせー!)
(なかなか手応えあるしょるいの山です)
(ハンコおすよー!)
書類を片付けている妖精達だった
むしろこのままの方が良いんじゃないかな?
俺はダメになって良いんじゃないか?
俺たちの平成って、醜くはないか?
はっ!平成ジェネレーションズファイナルを見に行ったことがバレてしまう!
キカイの活躍しなさよ…
そしてオーマ爺強いな
(こっちもしょるい片付いたです)
(さすがにき分がこうようします)
(クズしれいかんはわたしたちがてつだってあげなきゃダメダメなんだから!)
一人霞がいるんだが?
[考えちゃダメよ、感じなさい]
[いやフィーリングでどう見ても霞]
[まぁ、仕方ないか…突入!]
執務室に入り、妖精を制圧する
(ああっ!ていとく!)
(しごと!よこせ!)
(まったく、しきがおかしいのよ!)
やっぱり最後のは霞?まぁそういう事なら
「すぅ、、妖精を駆逐艦量に、シュート!]
(きゃー!)(わー!)
「超!エキサイティング!」
妖精を掴み上げて放り投げる俺だった…
ちなみに、執務室から駆逐艦寮は結構遠く、到底届かない、本当は地面にゆっくり下ろしただけだ、叩きつけてなんかない
(でもそんなやさしさも好き)
[てい、、とく!?]
殺意湧いてんなぁコイツら、、
野郎をロリコンにして楽しいのか妖精
「仕事は、今日にでもくれてやるさ
だから今日は…寝させてくれ」
疲れが噴出した俺はそのままがっくりと寝てしまうのだった
600話記念番外編は
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裏山とかの話を
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テンプレ転生者(ヘイト)
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ストーリーを進めよう
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戦争が終わった後の話を!
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しぐ……しぐ……