戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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オールウェイズ仕事してます

「朝になる、、仕事多い……」

 

社畜の呼吸だ、社畜になるんだ

俺は社畜だ…

人じゃない、ただの一匹の社畜…

 

よし、起きる準備完了、

 

社畜に布団など要らない、社畜に睡眠などない…

 

ふらりと起きた俺は目を一旦閉じ

再び見開いた

 

「提督、練度上げ付き合ってよ!」

最近ドロップした飛龍がいたのだった

 

「そろそろ出撃したいっぽい!」

「僕は…そこまででも…?夕立、なんで僕にマンホールの蓋を持たせるんだい?

なに?似合いすぎる?」

 

廊下近くでヤバい言葉が聞こえてくる…

死ねるのかな?

 

「僕には牙なんて向いてないよ?」「時雨は目元に暗いのがかかってるのが可愛いっぽい!」

 

確実にヤバい方向に向かってる…

 

「時雨はマンホールより花束の方が似合う……あれ?」

そこにいたのは、ごくごく普通に

笑いあっている時雨と夕立

 

別に真紅のドレスを纏ったりマンホールの蓋を蹴り上げたりしている様子はない…よかった

時雨が嘘つきになって月の光の下で返り血を浴びて笑ってる画像とか見たら指輪案件だからな

 

「え?僕が牙?、、ハロウィンの話だね

さっきまでしていたんだ、あと二ヶ月

今はまだ夏だから暑いという話ばかりだけど、月見と同じくらいの時期に話も増えてくる話題だと思うよ」

 

「先取りっぽい!、、それはそうと時雨はやっぱり吸血鬼っぽい!」

「こんなに普段から黒を強調している格好の僕が吸血鬼をやるより、あえて雪女とかの方がいいと思うんだ」

 

「雪女…だと?」

 

「提督はどう思う?、やっぱりイメージ変えた方がいいよね」

「時雨は血しぶきを纏ったドレスっぽい!」

 

正直赤いドレスの目元が暗い時雨とか俺的に大勝利であるからして、それを止める理由はないのだが

 

「そうだなぁ、、よく似合うのはわかるよ、時雨は肌綺麗だし、可愛いし、黒髪で目が青いから他の赤色とはよく合うと思う…が、やはりここはあえてウエディングドレスを推す」

 

時雨が着るならコレでしょ!と推しを出した俺

しかし、夕立がバッシングしてくる

 

「ダメっぽい!」

 

「なぜ?」

「提督、知らないのかい?」

「あらー、提督知らなかったのかぁ」

 

 

飛龍まで出てきたのか

 

[提督?結婚式以外ではウエディングドレスを着るのは縁起が悪いわ]

 

[瑞鶴!?お前理由わかんの?]

[わかるわよ、、ウエディングドレスは、まぁ白無垢もだけど、いわば死装束なのよ]

 

[……は?]

[厳密には違うけど、白無垢はね、白一色に絞ることで、私は今○○家の女として死に、××家の女になりますという意思表示でもあるのよ]

 

そこまで言われればわかる

要は縁結びのための枠空けに今までの姓を捨てるという意思表示、家の人としては死んだということに他ならないわけだ、となると安易にウエディングドレスはダメか

 

[最近気にされてるかは少しわからないけど、あんまり好ましくないのはわかるわ、

まぁアンタか責任取るなら話は別よ?]

 

[っ!]

ガタッ!と頭の中で音がした気がする

 

[責任かぁ、、まだ練度限界の艦娘がいないからなぁ…指輪がない…]

 

700円のリーズナブル指輪艤装は未だにないが、だからといって未来形で安易に左手薬指を塞いでしまうわけにもいかない…

 

「ドレスは諦めよう」

「逃げたね」

 

時雨が鋭い…この子の感覚鋭すぎ?

「じゃあ、、白はダメで、なにか….時雨の可愛さがわかるもの…」

ヴァンパイア時雨、ドギー時雨、バンシー時雨、、ううん

 

なにか足りない…

 

そうだ!ウイッチ時雨!これだ!

これだよ!トンガリ帽子の魔女っ娘だ!」

 

「提督が変な方向に走り始めた気がする」

「もうダメだと思うっぽい」

「提督の頭の練度上がりすぎだと思う」

 

ハッ!練度で思い出した!

飛龍の練度上げしないと!

 

「と言うわけだ済まない、、ごめんな」

 

「?ちょっとわかんないっぽい」

「まぁ提督がまともに戻ってくれたならなんだっていいよ、二ヶ月後を楽しみにしてて」

 

「おうっ!今までは開催できなかったかも知らんけど!今回は開催させて見せる!」

 

俺がサムズアップで見栄を張ると

 

「クスッ、提督 格好つけすぎだよ

でもありがとう」

「ちゃんとイベントやるっぽい!」

 

楽しんでくれるならよろしい、財布を回す手も唸ろうというものだ…主に収入と薄くなりゆく財布に

 

「さて、出撃か、第二艦隊に臨時編成を伝えてくる、ここから指揮をとるから遠征よろしく」

「提督も来てよ!一緒にやろうよ!」

 

「え?」

「一緒に出撃したいんだよ!」

「……ダメだよ」

 

「士気上がるよ!」

「…………アイヴィ」

 

結局することもないから出撃である

 

今回は龍田が引率で飛龍と初春、子日まで、夕張と俺で後詰を担当する六人編成だ

 

夕張は当然のごとくドラム缶ガン積みの4スロ組

四つの缶を詰め込んでいる様子はいっそ滑稽ですらあるが、拡張領域の広さ故である

 

ちなみに彼女はドラム缶を使って格闘すら可能としている、最初に聞いた時は驚いた

 

もちろん見せてもらったよ?

ドラム缶を自在に操る謎の近接格闘を、

どう見ても艦娘の戦い方ではないっていうかんそうしか出てこなかったけど

 

さて、空母の生きる海域…

でなくても良いんだけど、曲がりなりにも飛龍の練度上げである以上はそういった海域にいこうとするだろう

 

資材消費が重いのであわよくばドラム缶で資材回収を狙うというだけの話だ

 

さて、出港だ

 

「出撃します、死にたい船は何処かしら〜?」

 

俺は出港のボイスとか気の利いた物はないからなぁ…そういえば操舵もかなり上手くなった

初期ほどではないと信じたい程度だ

 

さて、オリョールへ正面突撃するか!

潜水艦なら攻撃をほぼ受けないため、スルー同然で一方的に攻撃できる、稀にアンラッキーなヒットを貰うが、その程度である

 

今回の編成はオール水上艦であるため

正面突撃、そのため敵の動き次第な点はあるが、先ほどあげたオリョール攻略ナンバーは実力編成であるので、負けることは多分ない、からである

 

「遠いなぁ…」

唯一不満を言うなら、移動が長い

それだけである

 

 

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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