戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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資材が苦しいです………


雑ョール苦しんグ

空母打撃群、、と表現すんのかな?この編成の場合は

まぁどうだってよい

肝心なのは、肝心の経験値が

龍田さんに全ドリされているのである

 

これは辛い、ぶっちゃけ龍田さんのレベリングになってしまっている

 

龍田さんがうふふ〜と笑うとそこらの敵が消滅していく、さすが高練度なのだが

 

改二もないのによくやるなぁ

儀装シリーズフル活用しても到底真似できないとしか言えない動きで、華麗に、優雅に深海棲艦を潰していく龍田さんに暫し見惚れる第二艦隊だった…

 

え?お前の仕事をしろ?龍田さん保護者枠だし、仕事する必要ないし…

 

改以降は発現が極めて少ないというのは以前も紹介したが、それは資材の消費量や過剰なエネルギー流による回路のダメージなどの諸問題や、資材のエネルギーを過剰に出力した結果、魂側が力に呑まれて暴走しないための強い意志が必要となる

 

『龍田』はその発現の為に極めて多量のエネルギーを必要として、内部崩壊の可能性も高い

 

つまり、無理に改二を発動したら解除すらできずに自壊するという事に他ならない

 

勝手にメルトダウンする自爆スイッチ状態だ

 

死んでしまう、龍田さんが死んじゃう…

しかも、

自らの艤装に殺されるという最悪な死に方で

 

そんなのは嫌だ、、何より俺が手がけた艤装が龍田さんを殺すなんて事があったら俺の精神的に耐えられない

 

ゲームでは改二はよ!と無邪気に言えたものだが

リスクを知ってしまっては、出来るようになったから即改二!とは行かなくなってしまったな

 

艤装のリミッターを無理やり外して限界を超えたエネルギーを回すなんて事が起きないようにしっかりと艤装は制限回路まで整備している、

解除されるのは彼女の想いがリミッターを上回った時だけ

 

比較的改二の早い艦娘や定期的に改装する艦娘はある程度慣れるし、そもそも過剰な出力が回路を焼くとかの現象は起き辛いため、ちょっと危ないけど大体問題ない

と改装できるのだが…千歳とかな

 

そもそも一件も改二の確認がされていない艦娘達も居るし、この話はやめにしよう

 

さて、龍田さんが艦を片付け

決死の覚悟で向かってくる艦載機を俺達が迎撃する、もちろん飛龍に対空戦をさせて、

正直こっちの方が余程牧場の名に相応しいと思う

 

安全に育ててますとは言えないけど

とりあえず轟沈するようなことはない

 

龍田さんが燃料切れを起こしたら俺が前線に出て後退する手はずになっているが、

 

龍田さん、フルで遊び倒すつもりのようで

序盤はセーブしていた射撃も弾が切れる前に止めて、薙刀での近接戦も行なっている

相手の艤装に飛び乗って突き刺すとかどこの仮面ライダーですか?って感じだ

 

槍使いのライダーみたいに見える…

最近のヒロインは銃とか山が多いから逆に新鮮な気がする

ランサーのサーヴァントで呼ばれたりしない?、、しないか

 

なんて考えながら進んでいくと

「機雷だ、回避」

俺は足元の機雷に気づいていない飛龍に注意を促す、えっ!と慌てる飛龍が可愛い

 

「ほら、安全な航路を教えてあげよう

夕張はどうする?」

「私はこうします!」

 

夕張は普通に進む間は出番がないことに気づいたのか片足だけで滑ったりして遊んでいたが

 

機雷にはやはり気付いたようで

足元にドラム缶を叩きつけ

その衝撃で体を浮かして跳んだのである

確かに空中になら機雷は無いし水中で爆発してもさしたる威力は伝わらない

 

だが、あまりにも危険だな

やめてもらった方が賢明だ

 

面白いし確かにそれも一理あるとは思うけどね

 

「空を……」

 

「ふふん!飛ぶ夕張、略してヒバリです!」

 

「飛龍に対抗意識燃やさなくていいから」

それに雲雀はどちらかというと漢字としては雲龍なんだけど?

 

「オペレーターの雲雀さんです!

ご武運を!」

 

その雲雀なの?!そっち!?

 

赤い剣のお兄さんに好かれてるコーヒー入れるのが上手い嬢ちゃん!?

それ要らないよね!戦力にならないよね!

いやオペレータはありがたいけど

 

正直俺はオペレーターいなくてもソロで戦うタイプだったし、ショートブレード+ブラスト+シールドの組み合わせは隙がないのよ、突貫前提の近接挙動とかしないしジャストじゃくてもダメージをゼロに出来る、足りない爆発力はチャージしたブラストで大火力を使う

 

器用貧乏感が拭えないけど俺の最強でもある

 

「で、提督?どこ行けばいいの?」

「ん?、、あぁ、こっち来て、ゆっくりだよ」

 

機雷に触れないように止まっていた飛龍に問われて思考を再開する

 

「俺が進んだ通りに来てね、航跡で海に線ができるから、それを辿ってくれ」

わざと航跡を残すように移動して、左右に細かく動き

時に大きく迂回し、ルートを作っていく

 

「さぁ、抜けたぞ飛龍、来て!」

「はい!」

 

俺の航跡をなぞって進んでくる飛龍

足元に集中し過ぎてフラついているが、それもまた可愛いと思おう

 

「提督!抜けたよ!」

「よーしよしよしよし!」

「提督っ!?」

 

頭を撫でる、少々強めにだが

褒められると覚える、というのは真理だからな、雷の艦長も似たようなこと言ってた

 

「提督〜?仲睦まじいのは良いことだけど〜、羅針盤回しポイントよ〜?」

 

しかも上と下のルートを分けるルートだ

資材的には下を抜けたいが、練度的には上が良好、どっちに回るかな!

「[せーのっ!]」

羅針盤回しを起動すると

妖精が現れて、

「え〜、羅針盤、まわすの〜?」

 

とこちらが言いたいセリフを吐きながら回し始めた

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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