戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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コンセントレーション

「爆撃が終わったら何が始まるの?」

「知らんのか?雷撃が始まる」

 

飛龍の質問に軽く答えながら全く間違った情報を与えて、敵艦載機の撃墜に参加する

 

重巡2隻は中破し、回避、攻撃力低下状態に陥った

次は空母を落とす

 

「と言えればよかったんですけどねえ」

 

空母ヲ級エリートを俺単独で相手取り

初春シリーズが改放してもう一体を抑え

 

飛龍が龍田改と共に重巡リ級エリートを撃破狙いで攻撃して、唐突に出現した夕張がドラム缶に駆逐二級を詰め込んでハイエースする

 

ドラム缶に駆逐って詰められたのか?

突如消えた駆逐に驚いた戦艦棲鬼が混乱したタイミングで全艦が攻撃を戦艦棲鬼に集中して

 

爆撃、砲撃、雷撃の三段攻撃が飛ぶ

 

狐春はもちろんそこまで破壊力は高くないが

使えることに使える、程度の火力であった

 

マジか

 

「沈ムワケニハ…」

「いい加減沈めよ」

 

撃ち方止めの号令と共に俺は突進し

大破した重巡一隻と沈黙した空母一隻の首を斬り、

なおも生存していた戦艦棲鬼に大和撫子を突き立てて、その柄を蹴り込み、貫通させる

 

「終わりだ、地獄で懺悔しな」

 

ドン、と衝撃が響き、輝那で発砲

戦艦棲鬼の額を打ち抜き、刀を引き抜く

 

大破轟沈判定、、

 

同時に残った大破状態の重巡を龍田と夕張が沈めて、飛龍渾身の爆撃で沈黙した最後の空母ヲ撃破した

 

結果判定、完全勝利S

 

「みんな、おつかれ」

ぐちゃ、と濡れたものがぶつかる音と共に、笑った俺の背中に何かが落ちてきた

 

「………扶桑さんですか」

 

「…………(気絶中)」

 

どうも扶桑さんがドロップしたらしい

扶桑型戦艦、というか扶桑さんは大好きな艦だ

沈めるなんてとんでもない

 

え?言い方が変態?よしてくれ

その言葉は俺に効く

 

「みんな弾は充分か?、、あと飛龍

ガチの戦闘ってのはどうだった?」

 

妖精輸送を要請して、ボート妖精を下ろしながら問う 一応だけど聞いておく

 

「………久々の怖さだった」

「そうか、、鬼との戦闘は怖いよな、圧倒的な戦力なんだから、でも奴らは護衛艦の死になんの頓着もないんだ、さっき駆逐がいなくなって混乱してたのも、唐突に僚艦が消失して驚いただけ」

 

「そんな風には、見えなかったんだけど?」

 

「実際そうなんだよ、ある程度の連帯意識はあるみたいだけど、それ以上の自己犠牲とかはない、いや防衛目標があるなら自分を盾にする戦艦棲姫もいるんだけど、鬼はしない」

 

それは俺が身をもって知ったことだ

え、ダイソン?それ戦艦棲姫であって

戦艦棲鬼ではないから構わないでしょ

 

「もう動けるか?飛龍」

カタカタと手を震えさせる飛龍を落ち着かせるために、ゆっくりとその震える手を包み込む

 

「大丈夫、飛龍はもう沈まない

俺が守ってみせるよ」

 

そう告げると、飛龍はわずかにだが

たしかに落ち着いてくれたようで

 

「ちゃんと守ってね、提督」

 

「あのー、ラブコメするなら帰ってからにしてもらえませんか?」

「「あっ!?」

 

夕張にジト目で突っ込まれて、二人して動きが止まる

「べべべ別にいちゃ、いちゃついてなんかないじゃん!」

 

「ラブコメ展開??、、どこが?むしろこれはハードバトル系死人出る展開だろ?」

 

なお↑は旧作基準です

 

「あらあら〜?死にたい提督はどこ……ここ?」

 

「急に別の作品入れるな!」

 

[提督ー?最近本妻を疎かにしすぎじゃないかなー?夜戦する?]

 

[もう開幕夜戦マスはありません、お休みです、]

[チェッ、つまんないの]

 

川内が頭の中で語りかけてくるが

それは無視して、次のポイントへ向かう

 

鬼は流石に強すぎて…疲れたけど

経験値効率は過去最高だったな

 

「こん!」

 

一声鳴いた俺の鉄扇、命名狐春(コハル)が俺の手に戻り、ポケットに入る

 

そこでいいのかお前は

 

「可愛いけど」

「妾は軽く見られておるのかの?」

「いえいえ、そんなこと、ね?」

 

取り敢えずわかってもらおうとして、必死に弁解するものの、結局初春のイメージには

俺=幼女好き+扇フェチ、というイメージが追加されてしまったらしい

 

よくわからん属性を追加しないでください困ってしまいます

 

「うぅーん、、考える事が多いけど

今はオリョクル中だから全部無視する

みんな、オリョールも終盤に差し掛かっている、一気に行っちゃおう!」

 

《おー!》

 

ちなみに、その後

鬼に怯えたのか、周辺のマスに深海棲艦が出現せずに、何事もなく、ゆっくりと帰投した

 

「提督っても俺だからなぁ、、帰投したよ」

 

一応言っておく

 

「提督〜、作戦終了よ〜」

 

帰投してからちゃんと言うあたりに彼女の性格的な真面目さが伺えるなぁ、

 

「やはり龍田さん可愛いな」

「ちょっと提督〜?見るだけならいいけど、おさわりは禁止よ〜?」

 

「大丈夫、それはしないから」

 

「ぅ〜ん、、それはそれでちょっと不満だけど、、私は提督にとって女として魅力的なのかしら〜?」

 

「お触り禁止ならしかたないよね」

俺は笑いながら書類まとめに取り掛かるが

龍田さんにはそれが不満だったようで

「禁止されてなければいいのかしら〜?」

語尾にハートマークがつきそうな声で言い切ったあと、

俺の机の前に歩み寄り、

 

「よいしょっと」

 

俺の正面で手を組んで、、机にですね、、その大変素晴らしいモノが載ってるんですよ……

 

「な〜に?」

 

「なんでも」

 

視線を下に戻して必死に書類に集中する俺だった

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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