戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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毎回サブタイ考えるのは秒で終わるけど
めっちゃ苦労するんですよ


ペーパー ライティング

ワケガワカラナイヨ!

どうしようもない、なんだこれ?

意味不明な図形を見せられてよく見たら

3枚の兵装構造設計図(ユニットメイク)が重なってるものだったり、それを見て3つの兵装を組み立てたり

 

天龍型の艤装と阿賀野型の艤装のパーツを混ぜたものから2つの艤装を完成させるとか

(微妙に噛み合うため間違っても形にはなるがそれでは当然動かないため失格となる)

 

紫電改と彗星が通り過ぎる一瞬の間に二機のエンジンの回転数を見極めるとか雷、電の双子そっくり艤装と翔鶴、瑞鶴のやっぱりそっくり艤装を組み立てるとか、

46センチ三連装砲(つまり大和の主砲)を図面なしで組むとか意味不明

 

川内助けて…

 

特訓です、出来るまで特訓です……意味不明だけどやるしかない、極めれば出来るはずだから

諦めんなよ!(ry

お前らが止まんねぇ限り、その先に(ry

 

明石に現実的に可能かどうか聞いてこよう

ちなみに、世界に十七人しかいない|一級艤装技師は

メンテした艤装が意思を持ったかのごとくに振る舞うとか自分がメンテした艤装をつけた艦娘を操るとか

妖精だよりのはずの艤装のコアをそこらの材料から作り上げるとか

投擲したネジが数十メートル先の戦闘中の艦娘の艤装にぴったり入るとか

妖精を山のように従えて数の力で一気に大規模修理を終わらせるとか、

同時に8個の艤装を完全分解してメンテして組み立てるとか

(普通はパーツが混ざる)

メンテした艤装をつけた艦娘が何かに目覚めるかの如く本来の限界をはるかに超えた挙動をするとか

 

もう意味のわからない伝説が付いて回っている

 

俺は三級でいいです…本当に

そんなバケモノに混ざりたくないです…

俺は教科書を読みながら鉄を削りながら(結局その後注文した)パーツを作り、パーツ交換を行い、再塗装や磨きなど、外装を綺麗にして防錆剤を塗り、

手をベッタベタの機械油だらけにしながら(当然防錆剤は吸い込めば呼吸器障害、皮膚に付着すれば炎症、傷に入れば化膿を起こす危険な薬剤)ひたすらに考察と練習を繰り返して、ついに試験当日になってしまった

 

五月二十二日、午前五時

東京都、新宿区のとあるビル

背中に正義の二文字を入れた白いコートのオジさんの前を通り過ぎてビルに入り

受付をすませる

いくら海軍だからって作品が違うのはNGだと思うが、

良いのだろうか?

 

「すいません、三級のカンナギです、二級試験を受けに来ました」

 

「カンナギさんですね……確認しました

身分証と軍徽章、および紹介状をご提示頂けますか?」

 

「ええっと……はい、これが中尉の階級章です、社会保険証と普通乗用車運転免許で身分証は充分でしょうか?」

 

身分証と言われるとついバサバサと出て来てしまうのだが、普通はこの二つと生体管理番号という政府発行の番号(俺たちは肉用の動物になぞらえて耳標と呼んでいる)

があれば充分である

 

「うふふ、大丈夫です、そんなに一気に出さなくても充分ですよ、あとは紹介状ですね」

 

「では、これが鼎大将の紹介状となります」

 

受付は鹿島さんだった、

 

「拝見します」

 

封を開けて中の書状を見る鹿島さん、

真剣に文を目で追ってるんだが、二級の試験のために練習して来たせいで

鹿島さんの目に写っている文字を脳内鏡反転でリアルタイム読み出来るんだよな…

SE○Aの広告みたいに

 

なになに?

[彼は、現在の状態から未来を読み取る類推力に秀で、また過去の状態と結果から未来の予測を立てて観察を行なっており……]

 

なかなか嬉しいこと書いてあんな…

[状況の判断力および思考速度は誠に驚異的というほかない逸材である……]

 

[従って、私鼎は神巫技術中尉を二級艤装技師資格試験に推薦するものである]

 

おいおい、こりゃ落ちられねぇぞ?

 

やるしかない……!

 

鹿島さんは最後まで読み終わった後、しばらくして、書状から目を離し、俺を見る、そして

「はい、確認しました、では一階奥の突き当たりの部屋にお入りください、控え室となっております、

尚、一度入室されると本日マルナナマルマルの(07:00)の試験開始まで退出はできませんので、

先にお手洗い、お弁当の購入などまだでしたらすませておいてください…頑張って下さいね!」

 

「はいっ!」

 

試験頑張れる気がして来た

 

なんか…行ける気がする!(時の王者感)

 

所用を済ませて着席し、試験に備える

もちろん頭の中では川内にカンニングを頼んでみたが、断られてしまった

 

まぁ、地力でやるのもカンニングするものさして変わらないが……

 

「時間になりました、これより第十二回春季艤装技師資格試験二級を始めます」

 

教壇に立ったのはまさかのpixivのR18率が実に全体の25%を占めるというあの艦娘、香取さんであった

 

エッロではない!落ち着け俺!

ムチムチの太ももが……違うっての!

 

「筆記試験180分、開始!」

 

やべっ!出遅れ、てない、問題数は合計五百問、つまり3600×3÷500=21.6秒に一問答えねばならないので、序盤はマルバツや選択式が目立つ、ここをいかに軽く突破するかだな、、

 

艤装の装着時の流れ?①が正解、スカートの巻き込みの危険性は[無い]

艤装に入るひび割れのことを……クラック

図中、非初期装備艤装は……楽勝⑦の天山

 

徐々に進むにつれて問題文も伸び、複雑になり、引っ掛けも出てくる、

翔鶴と瑞鶴の甲板は全通式か否か、正解は△

空母の弓艤装は天龍の剣と同じ基礎艤装に[分類される]

次のうち瑞雲の搭載可能な艦娘は、[日向改]

艤装の中央部に存在するコアと接続するケーブルのことを

[アルゴート]という

 

艦娘の出力は練度と[提督への信頼]と[所属国]で変わる!

忙しい!問題が多い!

 

俺は必死に答案用紙に記入を繰り返すのだった




これテストの名目で設定説明してるだけになってませんかね?

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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