戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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撫子の花が咲く

翌朝になって

 

「眠い 」

 

[昨夜はお楽しみでしたね?]

ニヤニヤしながら陸奥が聞いてくる、

 

[陸奥ェ、、大和どうにかして]

 

[なんか私、厄モノを押し付ける時に便利、とか思われてませんか?]

[ないない、ちゃんと思いやってるし研いでる、サビ対策もしてる]

 

[刀的な意味じゃありません!]

 

怒られてしまった、でも

[ちゃんと思いやってるつもりなんだがなぁ俺は、足りないかな?][現状足りてません!]

 

[なら仕方ない、今日は大和撫子を抱いて寝よう][きゃーっ!なんて事いうんですかっ!]

 

反転

「変態です!ここに変態さんが居ます!」

 

「失礼な、刀が好きなだけだ、大和魂の何が悪い」

「本当に大和(わたし)の魂が入ってるのが問題なんです!」

 

傘を振るな傘を、傘を武器にしていいのは和風美少女と剣道やってる奴だけだ

 

あっ、和風美少女だった

 

いや、風じゃなくて和そのものだな

 

「大和魂の具現化たる刀だぞ?そりゃ大切にもする」「(中身)の方はどうなんですか……」

 

「そりゃ、、まぁ普通に話しをして、適度に出撃して、くらいはしてる筈だけど?」

 

「最近真っ当にお話しできてませんよね?」

「その分は今話そうって魂胆か?まぁ良いよ、好きなだけ付き合おう、今日は朝から出撃があるけど、旗艦が雷だから安心できるし」

 

「サボっちゃダメですよ?

執務の方はどうするんですか?」

「そこ指摘するのかよ、むしろ逆効果だろ

まぁ、実は秘書艦システムを実験導入してな、今日はテストの為に大人の艦娘、長門を起用している

執務には問題ないだろう」

 

「ほぅ、、ちゃんと過労に備えてくれているんですね…よかった」

 

逆に俺はお前がそこまで俺のことを心配してくれてるのが驚きだよ

 

「立ったままお話しも難ですし、少し移動しましょう」

 

「わかった」

大和に先導されながら、甲板から艦橋に移動して

 

「ここなら座れますね」

「いやそれ艦長席だから」

 

それはいかん、それはいかんよ大和くん

 

「ダメですか?」

「俺艦長じゃないし、提督じゃん」

 

「提督ならここに座って居てもおかしくないでしょう?それに、、そもそも私自身はあんまり気にしていませんから」

 

「そう、、俺は下士官用の硬い椅子くらいでちょうど良いんだけどなぁ」

 

「大和型の居住性は馬鹿になりませんよ?

ちゃんと下士官用でも一定の座り心地は確保してます」

 

「なんて金をかけてるんだ…」

「昔の備品ですから、あまり関係ないですね、、まぁ重量や体積の問題で燃料がどうこう、というのは今の世でもあまり変わりませんけど」

 

「輝那と違って使い捨てじゃない分、要求エネルギー量高いし、俺単体じゃ満足に起動できないからな」

 

「それは最初だけです…」

2回目以降はアイドリング状態?らしくすんなりと起動できるようになってくれた大和撫子

 

というか大和自身で力を自給自足して常時起動を維持しているらしく、喚び醒まさなくてもたまに話しかけてくる

 

艦の主機や艤装コアがあるならともかく、どうやって自給自足しているのかは不明だがな

 

「とりあえず主機無くても私自身は困りませんし」

 

「お前自身は俺が手入れしてるからな」

「もう!そういうことじゃありません!」

 

手入れされるのは否定しないのか…

 

大和の可愛さよ、、綺麗さと可愛さが危ういバランスで成り立っているね

 

「てーいーとーくー?」

ジト目大和可愛い、、

 

「じゃあ怖くしましょうか?」

「それは流石にやです」

 

大和がにゃまとになるのは良いが怖くなったら困る

「大和には大和ままで

 

そのままの君でいてほしい」

 

[くっさい!臭い臭い!セリフが臭い!]

「うるせぇぞ川内!」

 

自覚してるポイントが痛いんだよ!

 

「川内ちゃん、その、恥ずかしいから…」

ほら大和までこうなる!

 

[[でも、、言われてみたい、かな]]

瑞鶴と川内が全く同じセリフを言う

 

「川内はそのままの(黙っている)川内でいれば十分可愛いと思うよ」

 

可愛いカッコしても似合うし

格好いいタイプも似合う、割と妹二人の性質を併せ持ってるしっかりもの系なのだ

 

[あ、あわわ…]

[私は?ねぇ私は?]

 

「瑞鶴は、もうすこし優しくなるとモテるよ、いやツンデレ鶴もいいんだけどな?」

[ツン……ツンデレじゃないもんっ!]

 

[もん…?]

「もん、だと?」

[あら、あらあら?]

みんなに引っかかったらしい

聞き咎められていた、

 

[あっ……その、…あぅ…]

瑞鶴可愛いよ瑞鶴はぁはぁ

 

恥じ入る瑞鶴の普段元気な少女が見せるギャップに萌えるよ瑞鶴たん!]

[たん付けするな!]

 

「怒られてしまった、、どこが可愛いかを明確に伝えただけなのに、何が悪かったのか」

[全てよ全て!」

 

瑞鶴が顕現して、直後に俺の頬を引っ張る

 

「痛い痛いやめて」

「やめろと言われてやめる瑞鶴は居ないのよおっ!」

 

「こら、瑞鶴ちゃんやめなさい」

「はい」

 

大和に一喝されて止まった、

 

俺じゃ言っても聞かないのに…

 

「て、、く、、」

 

「ん、、呼ばれてるなぁ、じゃあ俺は帰るよ、大和」

「了解です、わざわざ付き合ってくれてありがとうございます」

 

「いいんだよ」

 

反転

 

「起きろ提督っ!起床時間はとうに過ぎたぞ!」

 

なんとも乱暴な起こし方ですこと、

 

「すまんな、大和と陸奥と瑞鶴と川内に力を使いすぎて疲れたようだ」

「川内以外は皆大型艦ではないか、

それでは疲れるのも納得だ、

 

だが、規則は規則、しっかりと起きてもらうぞ?」

「はいよ、、」

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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