戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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私服を思いだしてネ!


アウターサイド

四日目の昼、いよいよ響の壮行会である、忙しいが長門、扶桑、蒼龍、飛龍がちみっこ達の沈静化を、大淀、雷が執務を担当してくれたため、俺は金剛と共に

買い物に来ている

 

「テイトクー!こんなネックレスとか買ってくれたって良いんデスヨー?」

 

「俺の財布を消し飛ばす気か」

 

そもそもお前の買い物に来ているわけではないんだから、自重しろよ

 

という視線を向けて

 

「うっ…分かってマース

デモ今は少しでも明るい雰囲気があったほうがいいとも思いますカラ」

 

「金剛…お前ちゃんと考えてたんだな」

「バカにしないで下サイ!」

 

怒られてしまった…まぁ武勲艦を

何も考えてない扱いすれば怒られるか

 

「良いよ、今度買ってやる

まぁ、金が間に合えばな」

「……テイトク、熱でもあるんデスカ?」

「お前こそバカにしてんじゃねえか!」

 

まぁ、無論

万事こんな感じではない

 

「提督、確か予算との折り合いは付いてますから…surpriseデス!」

「分かった」

 

と真っ当に買い物もしているのだが

提督として金剛を連れているというより、金剛の買い物に荷物持ちで連れまわされている

といったほうが良い雰囲気である

 

「提督、時間も時間ですし

一度、お昼にしマショウ」

「12:20、たしかにそろそろか…」

 

昼頃かな、

 

「提督、近くにオススメのお店とかありマセンか?」

「無いなぁ…済まない

事前に調べるべきだった」

 

普段自炊か間宮だから、

 

あぁ、そうだった、あっちの方もお願いしたんだった…

 

食品については問題ないな

宴会はいいが酒はダメだ…そもそも響のための会なのに飲み勢に乗っ取られてはたまらない

 

「じゃあ、あそこにしまショウ、前に来たことがあるんデス」

「あぁ、」

 

デパートのレストランエリアへ移動し

喫茶店に入る

 

「提督はどうしまスカ?」

「俺は…そうだなぁ…」

お品書きを見ながら思案する

 

「ふふっ、悩んでる時の提督のお顔

ちょっと可愛いデス」

 

「からかうなよ…」

 

「冗談デース、それと、ハムエッグサンドイッチがオススメデース」

 

「基本的なメニューだが、それだけに研磨されていると言った所か」

「そのとーりデス!客層に合わせて微妙に味が変わっているらしくて、その人にあった味、を出してくれるそうデース、ちなみに私は酸味が効いたやつでシタ」

 

「ほう…」「一緒に来てた人間の友達とみんなでちょっとずつ分け合って見たんデスが、本当にちょっとずつ味が違うデース!」

 

「そりゃすごい…けど、身を乗り出すのはよろしくないよ」

 

「あっ…テイトクーそこは見逃してくれる所でショー?」

「あいにく、俺はマナー違反が厳しく指摘される環境で育ったものでな」

 

ここでいうマナー違反とは

いわゆる犯罪行為の事だが

 

「決まりマシタか?」

「あぁ、そっちは?」

 

「私はハムエッグサンドイッチと紅茶、実はココ、紅茶に相当拘りがあるミタイで、なかなかの味デース

銘柄はそれこそロシアンルーレットの様に予測がつきマセンが」

「ルーレット紅茶って…」

「その人の一番求めている味、になるそうデスよ?」

 

「ハズレなしかよ…店としちゃ最高だが、ゲームとしては失格だな、だが面白そうだ」

 

微笑みあった俺は

「じゃあ注文も決まったし」「ボタン押しちゃいマース」

「あっ…」

 

久しぶりに押したかったんだが…

まぁいいか、金剛がいい笑顔してるし

 

「ご注文はお決まりでしょうか♡」

さーっと出てきたキャストは……

 

鹿島

 

もう一度言う、鹿島

 

お分かりいただけただろうか……

姦=桑嶋である

 

「あら?桑嶋サン…お久しぶりデース」

「こちらこそ、です、

ご注文はお決まりでしょうか?」

 

「あっ…ああ、ハムエッグのサンドイッチ二つと」「カップルプチケーキと幸せドリンクバーで!」

 

 

えっ金剛さん予定と違う

 

しかもカッ…えっ何だったて?

「承りました、ハムエッグのサンドイッチをお二つ、カップルプチケーキを()()()幸せドリンクバーを()()()()()、以上でご注文よろしいでしょうか」

 

「食後にコーヒーを二つ追加で」

「かしこまりました♡、それではご注文は、」

 

お前絶対人に合わせて態度変えてるだろ…

 

「以上でよろしいでしょうか」

「ハイ」

金剛が攻撃的だ…

 

「では、しばしお待ちを…」

 

優雅に一礼して去っていく桑嶋…

はぁ………雰囲気完全破壊……

 

「なんであの女がここにいるのかは棚に置いてあげマース…あの女…こっちの所属でもないくせに提督に媚び売りやがって…」

 

金剛の霊圧(カタコト)が消えたっ!

 

「…提督は浮気なんてしないデース

あんなメスガキのケツなんかに敷かれたりしないデース…」

 

なんか金剛の方が凄まじい勢いで暗いオーラに包まれていくんだけど?!

 

「お待たせしました、こちら

ハムエッグのサンドイッチをお二つと

幸せドリンクバー用のグラスとなります」

 

先ほどとは違うキャストがランチを運んできた

 

いい判断だ店側

その英断は褒めてやる

 

桑嶋目当てで店に来ていたらしい野郎の視線が飛んで来ているが、ここの居心地そのものは悪くない

 

「お車でのお越しでしたら、アルコールはお控えください」

そもそも俺は酒飲まないのだがな

 

なぜグラスがやたら大きいのかな?

しかもハートマークが見えるんだけど?

 

「テイトクー…///

そこは察しなヨー」

 

察せないよ!?何もわからないよ!

 

「ほら、提督、気分いれかえマショ?

せっかくのデートなんですから」

「おう…すぅ…はぁ、よし」

 

深呼吸して、意識を切り替える

良し、問題ない

 

「いや問題だよっ」

「どうかしまシタか?」

 

「いまお前いまデートっつたよな」

「デートですケド?」

「失礼します、カップルプチケーキ、お持ちいたしました」

 

「ほぉーら、テイトクー?これでもデートじゃないんデスカ〜?」

「…………客観的に見るとそれに見えるかも知れないが俺としては違う」

 

一人分というにはやや大きい

カップケーキ、おそらくカップルで分け合うことを前提としている、、

 

「ほら提督ー、ガイアが提督にもっと輝けと囁いてるんデスヨー?」

 

お前いつのメンナク見たんだよ…

 

「テイトクっ!」

「何っ…!」

いきなり口の中にフォークは殺意高いっ…

 

「刺さったら死ぬから…」

「後ろ…桑嶋…」

「いやほんとありがとう」

 

超笑顔である、お礼にと言わんばかりに俺もカトラリー箱にあったフォークとスプーンでやり返す

 

「んっ、スポンジにシナモンの香りが残ってクリームの甘味のみならず全体に味が広がる工夫…」

お前は何を食レポしてるんだ

 

「幸せドリンクバーの方は、、デスね

その、」

 

「言わなくてもグラスで察した、二人で飲めって奴だろ?」「正解デース」

 

「一緒に……ダメですか?」

「紅茶か、わかった」

「ちょっとは雰囲気に乗ってクダサイ!」

 

「そもそも俺たちは響の買い物に来たんだぞ?忘れんな」「それは忘れてマセン!」

 

「ならよし」

ちなみに、やっぱり紅茶は美味しかった

 

「買い物と準備はリストコンプ済み

サプライズも準備完了、裏方も迎えの準備よし」

 

「すまんが金剛、少し急ぐぞ

サプライズに間に合わなくなる」

 

「それは困りマース、了解、高速戦艦は伊達じゃありマセン、乗ってクダサイ提督っ!」

 

「自分でついていける!走るぞ金剛」

 

少々締まらないが、そのまま俺たちは鎮守府へ帰った

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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