「終わりです!」
その声と同時にラスト一筆を終え、鉛筆を置く
ギリギリ全部終わった、、
90%正答で合格なんだが、、大丈夫か?
「三十分の休憩ののち、マルハチサンマル
(8:30)から実技試験開始とします、
各自、隣の実技試験室へ集合して下さい」
答案を集めきった香取さんが去っていく後ろ姿でもムチムチの太ももがエロい、、揺れるお尻は一体何人の視線を奪うつもりなのか、、
[へー、、やっぱり男ってあーゆうのが好みなんだ]
はっ!川内!
[お前テストの時は全然応答なかったくせに今になって突然詰るのかよ?]
[別に詰ってないじゃん、ただああいうむちっとした女の子の方が好みなのかって言ってるだけだし]
[そうだな、お前よりは香取の方が好きって可能性は高いな]
あえてぶっきらぼうに返す
[ふーん、で?あなたは?]
えっ?
[だから、あなたは?私と香取どっちが良いの?]
[えぇ、、答えにくい]
こんな問いに正解なんてないだろうに、どうすれば良いんだ!
「一般論的には]
[そういう予防線要らないから]
はぁ、、
[俺から考えるとエロいのは香取だと思うが、お前の方が可愛い、そもそも評価点が違うんだから同じ水平線で考えるのが間違ってる]
一気にまくし立てる
[へぇ、、私可愛いんだ]
[あぁ可愛いよなんか文句あるかよ!]
[えへへ、、]
露骨に機嫌が良くなったな
ってやべ!もうすぐ実技試験の時間じゃ無いか!
[いってらっしゃい!]
[ああ、いってくるよ」
頭の中で会話して、部屋を出る
隣の部屋って、、迷路かよ、
いつの間にこんな空間を作ったんだ、、
[マルハチサンマル、定刻となりました
これより実技試験を開始します、なお
この時点で試験室に居ない三人は失格となります]
「それでは、筆記試験の合格者を発表します」
二十人ほどの名を呼ばれる、その中には
俺の名前もあった
ちなみに試験室にはもちろんたどり着いたが
よく考えて、自分の歩いた道を思いかえしてみると
吹雪型艤装の電子回路の構造そっくりだったので、そのまま迷わずに行けた、
「道は明石さんと夕張さんにビル外装ごと作ってもらいました」
あぁ
やっぱりここで出てくるのね、試験官大和さん
「今回の実技試験は、46センチ三連装砲のパーツを全分解したものを、図面を見ずに組み立てる、制限時間120分の課題となります、それでは、持ち込みの作業着に着替えて作業を開始して下さい」
大和さん笑顔で言ってることが鬼畜なんだが、、たしゅけて、、
[大丈夫!蒼羅なら出来るよ!]
[ありがとう川内、ちょっとは気が楽になるよ]
一気に着替えて試験を始める
「試験、開始!」
一千に至る程の数のパーツから46センチ三連装砲、俗称大和砲を構成するパーツを選り分ける、のではなく
より早く済ませるために、直接機体パーツから組み始める、ハイリスクだが、パーツは全て暗記した、これなら問題なく違うのを弾ける
給弾装置よし、、砲塔よし、、台座よし
回転装置よし、ん?これもしかして、、
そして、
「百二十分経過確認!実技試験を終了します、それでは各自組み立てた砲を回収します」
大和さんはさすが自分の装備と言うべきか、ニコニコ笑いながらひょいひょいと回収していくが、これでも金属の塊、重量はちょっとしたどころではなく重い
俺の前に来た時、大和さんはそのニコニコとした表情を崩して、焦ったような表情になった
「?、、!53番、神巫さん
貴方は何故台座が付いていないんですか?
先ほどの組み立てから見て問題があるようには」
「大和さん、最初からこれで合ってるんですよね、」
俺は頭をフル回転させた結果、これが正しいと言う判断を下した
そう、台座と砲は完成した、が、
俺はその二つを外した状態で提出した
その理由は、
「そう、これは大規模な引っ掛けだった、
最初から46センチ三連装は完成しないんだなぜなら、支給されたパーツの中で唯一、砲塔回転装置が46センチ
これは完成した状態で提出した時点で失格なのだ
だからニコニコしていた
続々と失敗作を出して、簡単な引っ掛けにかかる連中を笑いながら
「まさか、本当に合格者が出るなんて、思っていませんでした、
完敗です、神巫さん」
大和さんは俺の出した分解状態の三連装砲を取って、
「合格です、おめでとうございます」
大和さんの表情が今までのニコニコとした表面的な笑顔から、
俺のことを心から祝ってくれているとわかる素敵な笑顔に変わる
「ありがとうございます」
俺も敬礼を返すと、大和さんは
俺の受験票に金属製のタグをつけた
「これを帰りの時に受付の鹿島さんに見せてください、
さて、正解が出ましたが、この中で彼以外に、台座に気づいた人はいませんでした、つまり彼以外、全員が失格となります」
「ぬぉおぉ!大和さんの谷間ァ!!なぜのがしたぁ!!」
と泣き叫ぶもの
「別に、、悔しくなんて、、ないもん!」
と明らかに涙声でいうもの
「またか、、三回連続で落ちた、、」
と嘆くもの
様々な反応があったが、五十三人中
俺以外全員が失格となったことに対して
若干の罪悪感をおぼえながら試験室を離れる
「ありがとうございました」
試験官に礼をしてから建物を出て、
受付(出口待機)だった鹿島さんにタグを見せると
驚きながらも俺を先導して
別室に移動した
「それでは、証明写真の撮影を行います
顔は正面に固定でお願いします、、、はい
撮りますよ」
パシャッという音と共に写真がとられ、即座にプリントされる
ブランクの二級免許状に
写真を貼り、封印フィルムをかけて
裏にサインをして、
「はい、これで資格証の交付は完了です
神巫さん、お疲れ様でした」
「ありがとうございました」
最後に鹿島さんに敬礼してから
俺は試験会場を去った
鹿島、香取、大和、
人気キャラ大量出現の試験でした、、
川内が地味にヒロインしてる説
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