戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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三時から五時ってお腹空かない?

天龍たちが外に行き、

俺は部屋に戻る、もともと規定の量はやった後だったし

あまりやりすぎても仕方ないからな

 

三時、普段ならおやつ食べに行こって言って来る艦娘もいるが、今日は断る

 

「おやつ食べに行くっぽい!」

「ぴょん!」

「しれーかーん」

 

「駆逐勢……ごめんな?今日はおやつ食べに行けないんだ」

 

《……》

沈黙するな駆逐勢、

黙りこくって上目遣いで見るな

なんだ卯月お前のふざけた顔は

 

「今日は飯島さんの夕食が食えるんでな、おやつをわざわざとって腹を埋めたく無いんだ、すまない」

 

「提督ー!あら?」

 

空母棲鬼が執務室に入って来た

 

「提督っ!アイス食べに行かない?」

「空母棲鬼、お前もか」

 

残念ながら彼女も同じ理由だったようだ

 

「そう〜?じゃあ諦めるわ」

 

彼女と駆逐勢の違いはこの諦めの良さか

 

「ほら駆逐艦のみんな?一緒に行きましょ?」

「でも…」「っぽーい」「ぷっぷくぷー」

 

まともに返事せぇや

 

まぁ素直について行ってくれたわけだが

駆逐艦は感情的になりやすいってわけでも無いはずなんだがなぁ…

 

精神的に幼いものも多いが

それも経験を積むうちに成長するし、

いつまでも同じこと言っているのは夕立と暁と清霜くらいだ、

 

あっそうだ

 

「おやつ食べ終わったら一緒にテレビでも見ようか?」

幼い子供が相手と考えれば

気を逸らしてしまえばい

 

「……戦艦出る?」

「……多分」

 

アレ?マゼランって戦艦だったよな

 

「じゃあ見る!」

「カッコ良ければ良いっぽい」

「セクハラするっぴょん!?」

「お前は退場な?」

 

さっさとDVDの買い置きを思い出しながら駆逐艦を見送った

 

 

「さて、マッサラのDVDだし、

どっかからコピーすっか」

 

確か前任提督が大容量ハードディスクに大量の映画だのアニメだのを残していたし、それを拝借させてもらおう

 

奴に人権はない

 

「さて、仮面ライダーはBLA○Kからジ○ウまで、宇宙戦艦トマトは初期から2199の全話」

[ヤマトです!分かって言ってますよね!?]

 

怒ってます、と言わんばかりに壁にかけられた刀がガタガタ震える、割とホラーだ

 

「……戦隊は…ダメだオーレ○からキュウレ○までしかない、しかもゴセイが無い」

ダメなのか?何がダメだったんだ?

 

「プリキ○アまであんのか、しゅ○キャラ!とかセーラ○ムーンとかまで…おいおい発禁回も入れてんのかよ」

 

駆逐艦の教育に悪い発禁回は隠しておこう

 

さて、こんな感じか

ガンダムはファーストシリーズの最初の方だけあったので、多分戦艦が出てくるって条件はクリアできる

 

DVDにダビングを終えて

レコーダにセット、回線を付けて

「提督ー!帰ってきたっぽーい!」

「しれーかーん!せんかーん!」

「おまいら…」

 

あまりのテンションの変わりようでドン引く俺、慌ててテンションを隠す清霜、さらに上げて突撃してくる夕立

 

二人にはっきりと対応が別れた

 

そのあとマゼラン級戦艦の登場シーンまでダイジェストで見て、軌道でマゼラン率いる艦隊(名前忘れた)が壊滅するシーンだけを見せて条件をクリアしたあと

夕立がせがんできた仮面ライダーを見た

 

「ダブルかっこいっぽい!」

「せんかーん…」

一時間後

 

「リボルギャリーでは我慢できんのか」

「アレは戦車?です……」

 

さらに一時間後

 

「キサラギ……如月っぽい!?」

「清霜はジオウが似合いそうだな」

 

「なんでですか!」

「王様→戦艦」

「あっ…」

 

「二人もわかってくれたか?」

「はーい」「わかったっぽい!」「なるほど」

 

 

「「「……………!?」」」

三人で同時に謎の声の主を探し

 

「時雨っ!?」

「そうだよ?僕がどうかしたかい?」

「なぜ執務室に!?」

 

「締め切っている部屋でも無いのに、どう、なぜ入ったか、と言われてもね」

 

そうか、効果音が煩いタイミングで

普通に入ってきたのか

 

「オーケーありがとう」祝え!

「謎は解けたよ」全てのライダーの力を受け継ぎ

「っぽい!」時空を超えて過去と未来

「ビックリしたぴょん!」をしろしめす

時の王者!その名も仮面ライダージオウ

フォーゼアーマー

まさに

 

「で、なんで入ってきたの?」

誕生の瞬間である!

 

ウォズの祝いがちょうど終わったタイミングで質問

「…提督…」

 

ちょっと冷たい視線が俺を突き刺す

 

「夕立が何やらご機嫌だったからね、

理由を聞いて見たら司令官のお部屋にお呼ばれだそうじゃ無いか」

 

「…………っぽい?」

「夕立、おまえその言い方は誤解されるぞ」

 

どうやら最低一回は駆逐艦勢に日本語の正しい使い方を教授しなくてはならないようだな

 

「提督には女の子の扱い方を教授してあげよう」

「おまえは何を知っているんだ」

「女の子側としての扱い方の情報かな?」

「それ割と欲しい奴」

 

今まで切実に欲しがってた奴だよそれ…

俺は思わず立ち上がり

 

「教えて下さい」

全力で頭を下げたのだった

 

ちなみにこの後、ドリルキックで見事にaフォーゼを撃破したと思ったらaファイズが出てきた

 

「この展開好きなんだが、なんでもっと増えなかったんだろう」

[単純に数の問題かな]

[必要話数は変わらなくてもストーリーにおける個々の力の割り振りを考えないといけないから]

[多分、時計が足りないんじゃ無いかと]

 

瑞鶴だけマジレスかつ長文…だと

 

「じゃあ提督、20:00ごろに白露型の部屋に来てね」

「おう」

 

時雨に言われるままに頷き

 

「…………なんか忘れてるような」

数秒後には記憶から消えているのだった

 

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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