戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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海馬さんだと思った?


第3章 異動と異常
来い!ゴールドアイズ ヘブンズドラゴン!


電車で移動し、飛行機に乗り、また電車で移動し、

移動先鎮守府の送迎との合流地点に到着する

 

「誰もいねぇ、、、」

 

何回も約束の時間通りである事を確認するが、もちろん誰もいないことは変わりない、

 

「どうすれば良いんだ」

 

結局俺は向こうが約束の時間を間違えているだけと考え、その場で待機することにした、

 

立ちっぱなしで延々と四時間を消費し

そろそろただ立っているのも辛くなってきた頃、ようやく視線の端に何かが見えた

 

「ん??もしかして、、」

 

その影の方に向かって歩いてみることにして

足を進める、正直座っていることの多い俺がここまで立ち歩くのは軍学校の基礎科以来だ

 

五分ほどのち、迎えのために来てくれたと思われる艦娘、〔天龍)と対面した俺は

一瞬で悟った、、

 

《これ、ブラ鎮や、、》と

 

助けてくれ雪風、俺に和みを分けてくれ

あっ俺提督じゃなかった

 

じゃあ川内、、和みなんて無かった

 

[オイコラ]

ちょっと低いボイス、、コワヒ

目の前の天龍より頭の中の川内の方が怖い

 

「おい、、黒杉に着任するっていうのは、お前か、、」

 

「そうだけど、、って君、傷だらけじゃないか

取り敢えず艤装だけでも修理するから、それ下ろして」

 

どうも二級になった後で気づいたが、

俺のメンテした艤装をつけた艦娘は疲労しないようだ

 

そもそもどこかの世界において

『他の鎮守府が[艦隊これくしょん]をやってるのに、あそこだけ[真 艦娘無双]をやってる』

と評されただけある怪物的な能力と戦績を持つブッ飛んだ(つまり比較対象にならない)艦娘以外に

何人かの艦娘の艤装をメンテしてみたところ

異常に高い継戦能力を発揮しており、その後の感想がみんなして

《全然疲れない》だったことから、この現象は実際に発生しているようだ

プラシーボとかでなければ良いのだが、

なぜか疲労が起きないという特性からか、連続出撃した艦娘は大体笑顔で帰ってくる

お陰で俺のメンテは別名[キラ付けメンテ]とか[ラメンテ」(おそらくキララメとメンテの造語)とか呼ばれている

 

何がおかしいのだろうか、、手順通りに厳密に行なっているだけだというのに

 

まぁ、大破状態の艤装は殆ど機能を喪失しているため、相当重い(リンクによる体感重量現象を受けていないため)はずだから

艤装を下ろすだけでも楽にはなるはずだ

 

「いやだ、、コレは外せない」

 

えっ?、、まさかのメンテ拒否?

 

「コレを外したら、、どうせお前が殴るんだろ」

 

「何をいうかと思えば」

 

そんな事を考えてたのか?この子は

 

「自分だって怪我をしているし、艤装も重いしで動き辛いだろうに、そんな状態じゃ外した方がマシだぞ」

 

「うるさい!」

 

あっはい、、ようし、、なら

 

「じゃあそのままメンテするよ、後ろ向いて」

 

「だからメンテなんていらねぇって言って」

「はいはい良いから後ろ向く」

 

ひょいっと肩を掴んでひっくり返す、

それだけで彼女はあっさりと背中の艤装を晒してしまう

 

やはり艤装の身体強化は働いていないのだろう

無茶しやがって、、

 

「はーい、じゃあ艤装の装甲開けるから、痛かったら言ってね」

 

ひしゃげた表面装甲を半ば無理矢理に外し

 

「こりゃ、、ひどいな、、」

 

内部も回線がボロボロ、被覆など剥がれた線の方が多いような有様だ、、

 

「ちっ、、ちょっとくすぐったいぞ、

なに痛いのは一瞬だ」

第二種軍装の標準装備、防電手袋を付け直して

コード群のなかに手を突っ込み、手作業で回線を外して行く

 

やっぱりだ、通電してるコードがない

つまり、、

この艤装は修復困難と判定せざるを得ない

 

「だが、、それを越えてこその艤装技師!」

 

コードを張り替えるためにカバンを開く

中からネジやナット、コード、栓やドライバーなど、簡易修復装備が揃って出てくる

 

「出てこい、、」

 

俺はついに、禁じ手としていた事を行う

 

「妖精ども!」

 

俺が声をかけると同時に、ボロボロの艤装から

妖精が出てくる、とはいえ

修復要員でもない妖精には

真っ当な修復技能など望めない

俺が要求するのはただ一つ

 

《俺の邪魔をするな》

それだけだ

 

「絶対に直してやる、、、」

 

基盤ごとコードを張り直し、はんだごてを使って

結線する

 

「ふぁあっ!」

 

突然声を上げて背筋を震わせる天龍

まあ、気持ち悪いよな、神経(はいせん)いじってんだもん

 

真空管を磨き直して

表面装甲板を交換して溶接し、

交換パーツが無いものはよく磨いて付け直し、交換できるものは良品と交換した

 

 

「あ、、う、、」

 

メンテを終えて再びひっくり返したら

いつのまにか目が死んでる、、

 

「大丈夫かい?」

 

「あへぇ、、」

 

やべえ何がやべえって?色々やべえ

 

色気と艶がやべえから()()

誰がうまいこと言えと言った

 

天龍、、普段の性格と行動からして

こんな顔しないだろって顔を晒しているんだが、それが逆に

天龍がそんな顔をしているという事実に独特の箔をつけている上に、

そんな顔にしている

という背徳感が煽られる、、

 

はっ!俺は一体何を!

 

慌てて天龍を起こす

(目の前で手を振ってみたり、艤装の内部電気配線に通電してみたりした)

 

通電したらビクンビクン

痙攣してたのが印象に残った

 

普通は艤装リンクしたままでメンテ

なんてしないよな、、反省してます

(m(_ _)m)

 

と土下座したら許してくれた

 

それから事情を聞こうとしたら引っ叩かれてしまった、、解せぬ




残念!可愛い天龍ちゃんでした

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
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