戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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鋼鉄のデストロイヤー

金剛の艤装メンテを終えた後

 

俺は工廠に行くために歩き回ってはみたが

結局全てが無駄足に終わった

 

そう、、鎮守府の建屋内に

()()()()()()()()()()()()

 

どうにかしてないか?なんで鎮守府に工廠が無い

艦娘の建造も、武装の開発もできないじゃ無いか

 

それに明石も呼べない、、

それで鎮守府が何をするっていうんだよ

 

「衝撃的だ、、」

項垂れながら本棟を歩き、艦娘寮の前を抜け、半ば倉庫と化している出撃ドックへ入る

 

「しばらくはここで代理か」

 

出撃ドックは本来、艦娘が出撃するためだけの空間であり、もちろん工廠機能など持たない

だが、俺には持ち込みの簡易キットと

そして、この鎮守府に来てから解禁した妖精の支援がある、それに艤装を借りれば[川内と時の部屋(仮称)]も使える

 

[私を便利扱いして無いかー?]

[(あなたを尊敬は)無い無い]

 

頭の中で噛み付いてくる川内を適当にあしらいながら出撃ドックの一部を改装する、

一応簡易キットを設置して、帰還してその場で修理、あるいは出撃に来てその場で点検

なども出来るため、割と効率が良いと思う

 

簡易キットではやがて持たなくなるのは目に見えている。

グラインダーと旋盤があれば少しは違うのだが、、

 

「まぁ、何も無いところから始めるってのも

それはそれでか、、」

 

俺は頭の中で資材と時間と金の計算を始めた

 

3日後、、

 

「資材の調達が、、出来ない、、だと」

 

「そうだ、私に何度も同じ事を言わせるな

働かないのなら消えろ

どうせ二級程度、いくらでも代わりはいる」

 

ん?コイツなんか勘違いしてないか?

二級だって相当少ないんだぞ?

一級は世界に17人だけど

 

三級なら一鎮守府に一人二人いてもおかしくは無いが、二級がいるのはそれだけでアドバンテージ、一級は本国七人が各鎮守府と大本営、残る十人が各方面に散っているのだが、

地方最大規模の鎮守府や逆に秘境鎮守府ばかりに着任しているため、こんなところにはいない、つまり客観的に見てバカだな

 

漢検や数検の二級と勘違いしてる様だな

 

「そうですか、では失礼します」

 

さて、加二倉さんに連絡を取るか、、

 

問題が発覚した!

俺は携帯電話を持っていない、それに電波塔がやられたのか、CADもオンラインにならない

これは困った、

 

どうするか、、漣はいるかな?

アイツと夕張がいればほぼ確でネット環境はあるんだが、

居ないのならば本当にどうしようもない

 

連絡がないのを異常と捉えてくれれば良いのだが、、

 

俺は工廠(代理)に帰り、丁度今帰ってきたらしい駆逐艦たちを出迎える

 

たしか今日の午前遠征当番は、、

 

「今日の遠征はどうだったかな?」

 

「別に、今まで通りだよ」

 

「普段通りの遠征なのです!」

 

「変わったことは特になかったけど、深海棲艦も見なかったわ!」

 

「みんなもっと私に頼ってくれても良いと思うの」

 

第六駆逐隊だ、

 

「響、電、暁、雷みんなお帰り」

 

「「「「ただいま」」!」なのです」

 

「あら〜?貴方はたしか少し前に着任したって言う技師さんね〜?どうしてこんな処にいるのかしら〜?」

 

「龍田が今日の旗艦だったのか

お帰り」

 

「話を」

 

()()()

 

「はぁ、、」

 

()()()

 

「ただいま、、」

そんな死んだ目で言わなくても、、

あぁ、可愛い(sの素質)

 

「所で、なぜこんな処に居るのか

だったな?その答えは『ここだから』だ」

 

「何が?」

 

「暁にはまだ早かったな、ごめんな?

お詫びに飴をあげよう」

 

「ちょっと!私は一人前のレディーよ!

飴なんていら、、いら、、」

 

「とか言いつつ目線が飴を追っているよ?

そろそろ認めたらどうだい?

欲しいといえば彼は渡してくれるのは先日電が立証した筈だよ」

 

「技師さんはちゃんとくれるのです!提督みたいに『はい揚げた』とか言わないのです!」

 

ここでまた黒杉提督のクズさがよく分かる一幕を、、

 

「それで〜?私もよくわからないのだけど〜」

 

「俺の職場は工廠、でもここには工廠はない

と言う事で、一番近い場所に当たるのは出撃(入渠)ドックだ、艤装の修理のために工廠の次に相応しい場所はここだろう?」

 

「それは退任の方向にならないのかしら〜?」

 

「ならないな、俺は辞令に従ってここにいるんだ

正式な辞令があるまで退任はない」

 

「それがたとえ、望まれなくても〜?」

 

「龍田さん?!技師さんは」

「雷ちゃんはちょっと待っててね〜」

 

「望まれなかろうと俺は艤装をメンテする

ただそれだけだ」

 

「そう、、それなら仕方ないわね〜

行きましょう、みんな〜」

 

「じゃあ、また後日なのです!」

 

「今度こそ一人前のレディーって

認めせてあげるんだから!」

 

「またね」

 

「飴、誰も貰わないなら私が貰うわ!」

 

「はいどうぞ」

 

「あっ、イチゴ味、、美味しい♪」

 

最後の雷が艤装を置いて出て行った

可愛い

 

龍田の艤装も置いてある、

仕方ない、、と言うことはつまり

艤装メンテはO K?

よし、メンテだ、久しぶりのメンテだ

 

「フハハハ!夜通しでメンテが出来るぞ!」

 

この後最終的に午前六時までメンテした

 

すごく疲れたが、なんとか駆逐×4

軽巡×1の艤装メンテを八時間で終えることができた




デストロイヤー=駆逐艦ですよ?

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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