戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

22 / 649
タコヤキにオール・イン!

[前回のあらすじ

艦載機を搭載した俺は空母になった!]

 

[んなわけあるかボケ]

 

頭の中で突然叫んだ川内を叱りつけて

縄を引く、網縄とか仕掛け古すぎない?

 

そうそう、深海棲艦載機の方は

俺の頭の上で帽子に隠れている

 

どうも帽子を艦載機ハッチに見立てて

いるらしい、ヲ級かな?

 

抉れた指はどうしたかって?どうもしてない

この程度良くある怪我だ

機械加工を学んだ者なら

当然、自分の体の扱いと修理くらいは

心得ている、問題はどこにもない

 

[とか言って指抉れてるの見せられる私たちの気分にもなってよ!]

 

『大丈夫だ、問題ない]

 

[いやそれ問題しかない奴だから]

[バカ!このバカ技師!大人しく

心配くらいさせなさいよ!]

 

[ちょっと気が荒く有りませんか

瑞鶴さん]

 

[うるさい!よりにもよって

怪我跡なんて見せないでよ!]

 

頭の中でうるさいと集中できないんですが、、

 

『瑞鶴』(わたし)のこと知ってるなら絶対

分かるでしょ!もう怪我なんて見たくないの!]

 

[あぁ、そういう事、、]

瑞鶴は殊勲艦、長く戦った空母だ

当然、僚艦および同隊の沈没を見てきた艦でもある

つまり、そういうことだ

 

[うぅ、、見てるだけで何もできないのが

こんなに恨めしいなんて、、]

 

絆創膏優しく貼って撫でてくれるんですね

わかります(何という幼馴染ムーブ)

 

溢れる幼馴染力(リョクでは無くチカラと読む)

 

瑞鶴はバブったりしないが『寄り添う』ことにかけては

安定感が半端じゃないからな

気をぬくと寄りかかってしまいそうだ

 

(それを依存という)

 

鳳翔とか雷とか夕雲のようなお艦属性ではないが、頼れるというかつい頼ってしまうというか]

 

[なっ、、にゃに言ってるのよぉ!]

[あっかわいい]

 

はっ!また漏れてた!

 

[ふ〜ん、私じゃなくても可愛ければそれで良いんだー誰にでもそんなこと言って粉かけてるんだー」

 

[一本調子で言われると怖いです川内さん

やめて下さい」

 

[ふーん、、そうかそうか、つまり

あなたはそう言う人なのね]

 

[少年の日の思い出!エーミール感!?]

 

[私と瑞鶴、、どっちが可愛いの?]

[えっ何その究極の問題]

 

[いやー『軽巡洋艦川内』としては気にならないけど

『艦娘の川内』のために聞いておかないとね?]

 

[それは気になるわね!?どっちなの!?]

 

両者ともに詰め寄って来るような声なのは一体、、

 

[どっちも可愛いよ?]

 

[[そんなお為ごかし聞いてない!]]

 

厳しいな、、

 

ラノベ主人公はこの状況をどう打破したのか、、

 

「ぴぎぃっ!」

ん?なんだ?

 

「って!いつのまにか網破れそうなくらいに

各種魚が溜まってる!」

 

慌てて引き切り、水揚げする

近くの漁師さんに手伝ってもらい、血抜きと冷蔵を流れるように行う、流石漁師さん、手が迷いない

 

なんか手袋というより手甲(?)みたいな

ゴツいデザインだったが、それでよくあんなに繊細に

動かせるものだ

 

「ありがとな、白いの」

「ぴぃ!」

 

こいつ意外と、、良い子?

 

「ぴぃ、、、」

ひとしきり帽子の中で飛び跳ねてからの頭の上に着座し直したようだ、髪型狂ってないといいが

 

一日中網と竿を投げ、振っていたが

一番最初の網が一番の成果だった、

 

その日一番の量を獲った人が主役の夜宴があるそうだが

流石に辞退させてもらう

子供(くちくかん)を待たせているし、

流石に連れ出すことはできないからな

 

お仕事を終えて、その日の給料をもらう

日雇いの楽なところがここにある

 

時給1100円×14時間で、15400円だな

早朝と深夜までやっているからほぼ丸一日だ

しばらくはこれを繰り返して稼ぐつもりだ

 

まぁ、魚を金の手段にはしたくないが

 

15400円、、軽く金属材料を買えば尽きてしまうが

ロクに食べていないらしい子達の食費に当てたいところでもある、、という事でお迎えを終えたあとに夜勤バイトに回る

 

工事現場でランマーとドリルをひたすら回し

地面をえぐりまくって高速で作業してやった、、、

 

夜勤、重労働で危険手当がつくためか六時間で

こちらも12000円

二万七千、、まあまあな一日だな

 

こんなことを繰り返して金を稼ぎ、ほとんど鎮守府にいないのを龍田に嗅ぎつけられたらしく問い詰められたが

 

素材を買うために自力で金を使っている

と力説したら呆れられた、、予算通せとか言われても、、

 

「それで〜?今まででいくら稼いだの〜?」

 

とか言われた時は焦ったが、五十万くらいか

と正直に答える、、

旋盤が型落ちをギリギリ買えるくらいだからな、、

毎日もっと働けとばかりに頑張ってはきたが

それでも一月で目標額七十万は無理があったか?

 

「ばかね〜、、その額ならもっと簡単に増やせるわよ〜」

 

えっ?

 

「わたしに五十万預けてみない〜?」

 

「う、、、わかった、、、」

 

少し怖いが、他ならぬ龍田である、当たりは

強いし、腹黒と言われたらしているが

彼女は決して無能ではない、

彼女が出来ると言ったのだ、出来ると信じる

 

「五十万だね、、」

工廠に隠してあった封筒と貯金箱と金庫から

バラバラに隠した五十万を取り出し、集めて

束ねて渡す

 

「たしかに借り受けたわ〜、、

五倍にして返してあげるから期待しててね〜?」

 

出来るだけ離れたい、、その笑顔!

一体何をする気なんだ、、

 

その日の昼の遠征当番を終えた

駆逐艦が夜毎に遊びに来るのが定例となった頃

突然龍田が再び訪問してきた

 

「ごめんね〜?5、6倍で終わらせる気が

ついノッちゃって、、、」

 

「まさか、、擦ったのか?」

そうなるとなかなか大問題なんだが

 

「五十倍になっちゃった〜」

龍田ェ、、働きすぎ乙

 

しかし、、投資の利率は決めていなかったし

貰える額そのものは百万といったところか?

 

「2,000万ね〜」

ファッ!幾ら何でもそれは、、しかし、

工業機械は高いからな、、

 

「貴方の個人口座に入れとくから〜

適当なタイミングで引き落としてね〜?」

 

「!!?」

なんで俺の個人口座なんて知ってるの!?

めちゃくちゃ焦るわ!

 

「それじゃあ一応の挨拶も終わったから帰るわ〜♪

天龍ちゃんにもよろしくね〜?」

 

軽い口調で恐ろしいことを言うな、、

 

ついじゃないよついじゃあ

「なんの話よ!わたしにも分かるように説明して?」

 

「きっとオトナの話なのです」

 

「僕らは聞かないほうが良い話だとおもうよ?」

 

「そういう世界だからやめとくほうが良いわ!」

 

今日も六駆が来てます、、

安定の雷膝枕で即堕ち2コマ睡眠しました( ˘ω˘ ) スヤァ…




最後の龍田さんに全部持ってかれましたねw
一体何があったのやら

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。