「……頭痛い…」
「お酒飲みすぎちゃった〜」
「バカ連中はこれだから…」
酒を飲むのは良いが、酒に溺れるのはよせ
と
それを行うには難い
典型的な『言うは易し』である
「みんなこれなんだけど、どうすれば良いのかな…ボクお酒飲まないからわかんないや」
皐月が天使に見えるなんて末期だな
「…はぁ、で、お前はなぜ膝に乗る?」
「さむさむ、にゃのです〜」
意訳:寒いから暖かい所に寝るのです!
「…半分寝て、半分酔ってるせいで行動が不安定なんだろうが…許可も取らずに人の膝で寝るな…」
「…すぅ〜」
だめだ、聞いてない
「仕方ないね…ボクも一緒に座っていてあげよう」
「皐月!お前もか!」
「一緒にねるのです〜」
あまり執務室内で騒がないで欲しいのだが
「もう、司令官ったら、叱るときはちゃんと叱らないとダメよ?電は私が回収するから
司令官もゆっくり休んでいてね」
雷は今日も(ロリ)お艦である
「仕事に戻るんだけど…」
「だーめーよ、司令官もまだ寝てたほうがいいわ」
「俺は酒飲んでないんだが」
「それでもダメよ」
膝にねむりこける電と、頭がカクカクしている皐月を抱えたままで雷と押し合う
「…ねぇ、司令官」
唐突に暗い表情になった雷が
真面目な声で聞いてくる
「私はそんなに頼りないかしら?
…ねぇ、私はダメなの?私じゃ司令官を支えてあげられないの?」
「提督としてはそれに」
「司令官!はぐらかさないで!」
強い視線が俺を貫く
[これは流石に誤魔化せないよ?提督
どうするの?]
「どうしようもないね、この質問は……どうしよう、このままじゃあ雷が曇る」
「曇っちゃうよ〜?これはマズイよ〜普段の提督の優柔不断さが出ちゃったんだよ〜?」
俺の正面で後ろに手を組み
上半身だけを器用に曲げて、
下側から俺の顔を見上げてくる
こいつ無駄に可愛い顔してんな
「煽るのはいいがおちょくるのはよせ
……おい、その表情やめろ」
ニヤニヤした川内の表情を叱りつけるが
表情が変わる気配はない
「全く…」
「提督のせいだ〜、提督がいけないんだ〜」
小学生レベルの言葉遣いであるが
敢えて指摘しないでおく
「……まぁ、いいが、雷については…」
「大丈夫だよ雷、俺にとって君は
十分に頼れる女の子だ」
正面で俺に視線を固定している雷の頭を
優しく撫でる
「あっ、司令官!」
「いいか?雷、お前を頼っていないのが、つまりお前は頼れないと思ってるわけじゃない、俺は自分のことを自分で出来る大人だから、自分のことを自分でしているだけなんだよ」
ゆっくりと説明する俺に
視線が刺さる
「結局頼ってくれないの?」
「…俺の限界を超えるような事態の時に対応できないと困るからな、そういう時のために容量を開けておいてもらっているだけだよ」
涙目の雷は両手を握ってプルプルしていたが、俺の言葉にパァッと笑顔になる
こういうの見るとやっぱり子供なんだなぁって思うよな、
「そうだね、僕もやってみようかな?」
「起きたのか皐つ…時雨っ?!」
「ワタシも居るのデース!」
時雨と金剛による執務室襲撃事件勃発である
「お前はなぜ居る、時雨も金剛もだ」
俺が声を上げると、その瞬間
二人がノータイムで応えた
「「提督への愛の賜物だよ」デース」
同じ答えは、強い視線と同時に放たれ
そして、
「提督がお酒を飲まないのは承知してマシター、だからワタシも飲まずに潜伏してたのデース」
「僕は飲んでたけど、この程度は提督のためになら余裕だね」
特に時雨の視線が怖い…
「ねぇ提督、目は口ほどに物を言うって
知ってる?」
時雨が唐突に、尋ねてきた
「…知ってるぞ?」
「じゃあ聞かせてもらうけど、なんで提督の視線は僕に対して『恐怖』を含んでいるの?」
ゆっくりと、時雨が近寄ってくる
「ねぇ、提督?なんで?」
「…」(ヤベエ…死ぬ…)
徐々に近づいてくる時雨の圧力は高まる一方であり、留まるところを知らない
「僕は提督のためならなんだって出来るよ?提督のためには改二だって発現したし、ちょっと遅れたけど完全制御もできた、提督が言うならなんだってするよ」
「ワタシだって発現したのデース
…それに戦艦としては最旧式なのに前線で指揮やって旗艦として戦い抜いてる所の評価とか色々と溜まってる筈デース」
ジリジリと歩み寄ってくる金剛は
時雨のすぐ隣にたどり着き、二人で並んだまま笑顔で距離を詰めてくる
「ワタシは旗艦ボーナスと奮戦ポイントでご褒美があると思いマース」
「そうだね、それが妥当だと思うよ?」
ゴリゴリ押してくる二人は
いつのまにか雷と一緒に離れていた電が寝ながら涙目になるくらい怖い
「提督、僕はここにサインと判子が欲しいんだけど、イイよね?」
「テイトクー、ワタシは提督の赤ちゃんが欲しいデース」
オーラが見える…-
「はっ!そういえば!」
「「逃げようとしても無駄だよ」デース」
椅子を立つその瞬間に回り込まれる
素晴らしい連携だ、
その技術をぜひ戦闘に回してほしい
そして、ついに、俺の余裕の原因である
待っていたものが現れた
「司令か……提督!いくら宴会でも
ダメですよ、風紀が乱れてます!」
時津風:カエデと、その保護者枠の
「これでも努力はしてるんですが…優那さんもお疲れ様です」
「こちらこそ、お疲れ様です」
辺 優那さんである
「で、提督さんは今日も修羅場ですか?」
「…………ご想像にお任せします」
実際は修羅場そのものなのだが
敢えて誤魔化すような表現をする
「…はぁ、察しました、良いですか?
憲兵に連絡して」
「連絡も何もまず憲兵ならそこにいるぞ?」
「カエデは憲兵隊所属です、はい」
俺に指されたカエデは
ぴょこぴょこ飛び跳ねながら笑う
「頑張る頑張る!…って、いっても
戦艦はチョッと無理かも」
「なんでそこで諦めんだよ!頑張れるって!」
駆逐艦である時津風の性能的には妥当だが、こちらは
必死にもなる
「で、喧嘩はいけませんよ?
それはわかってますね?」
「「はーい」」
やる気のない時雨と金剛の返事
「…ぼくは舐められてるんでしょうか」
「………ご想像にお任せします」
額に青筋を浮かべた優那さんだったが、
すぐに表情を戻し
「さて、今回来た理由は…第二次大侵攻を未然に食い止めてくれた神巫中佐に、勲章の授与があるので、来月の12日に予定を入れていたら、申し訳ありませんがキャンセルという形にしてもらいます…と、これを伝えにきていただけです」
「連絡員ムーブか…お疲れ様です」
「ありがとうございます…あと
そちらこそお疲れ様です」
かるく労いの言葉をかけただけで
丁寧に頭を下げられて若干キョドりながら
「それでは、予定の細かな説明の方をさせていただきます」
さりげなく別室に連れ出してくれた事に感謝した
「ありがとう…本当に、このままだと金剛と時雨に食われていた…」
「そのようですね、病んでしまったら時間をかけて解決するしかありませんから、お気の毒に…」
「いやお気の毒じゃねぇから!
そんな事言ってられる余裕ねぇから!」
ボウゲンピンク調に叫びつつ
愚痴を垂れ流した挙句、朝食に遅れて
鳳翔さんがその日一日中ずっと笑顔になるのだった
600話記念番外編は
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過去編深海勢
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裏山とかの話を
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テンプレ転生者(ヘイト)
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ストーリーを進めよう
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戦争が終わった後の話を!
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しぐ……しぐ……