戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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始まりの声

「…5ー1ボスまではもうすぐそこだ、みんながんばれ!」

 

A-C-H- Iのルートで理想的な移動、Cが資材マスだったので3戦目だ

 

「よし、燃料ペナルティもなし、暁以外はみんなダメージもなし

十分な継戦能力を確認、ボス戦突入を許可する」

「はーい!」

 

それじゃあ海上で悪いけど、と告げてから、暁を引き寄せ…

「て、ていとく!?私たち、そういうのはまだ早いと思うの!……あれ?」

 

ちょーっとばかり強引なパーツすげ替えではあるが、破損部分を交換して

無理やりリペアする

 

「ちょ、ちょっと提督!?」

 

くいっと暁の足艤装に手を伸ばして、屈み込む

「はいはい、主機に歪みは出てないな、装甲板は破損部交換、断線は修理済み

あとは…特に異常なし」

 

そっと手で触れて、確認しつつ

修理状況を把握する

 

「う〜…このロリコン…」

鈴谷が蔑みの目でこちらを見てくるが、これは対ボスの為に必要な処置である

それはそれで重要な事であるし

耐久の低い艦である以上は僅かな異常とて大問題、その場で対処するのが一番なのだ

 

「これはコラテラルダメージ、コラテラルダメージ」

「暁の脚撫で回しながらニヤついてる25歳オジサンは擁護できないっ!」

 

鈴谷が心なしか怯えたような目でこちらを見てくる

 

「……今客観的にそれ聞いた上でイメージすると完全に犯罪者なんだけど、そんな事ないからな?俺は別に個人的嗜好上暁の足を撫でてるんじゃなく、艤装を確認してるんだからな?」

 

「提督、おそらく何をいっても鈴谷さんには通じないかと」

 

後ろから愛宕さんの声

「提督がどんな姓癖の持ち主であろうと私は受け入れますけど、鈴谷さんはロリコンセクハラ提督に耐えられなかったのではなくって?」

「ぐふぉっ!……言われると厳しい…ロリコンセクハラ…ぐはっ…」

 

[ねぇ?猥談はいいけど目的忘れてない?]

[猥談っ!?]

 

川内の言葉に若干の驚愕すら覚えるが

まずは

 

「暁、艤装修理終わったよ」

「ふぇっ!?え、えぇ」

 

一つ声をかけて暁から離れる

「…なんか雰囲気グダッたけど、とりあえずまずは、今回のボス戦は負けられない

一気に海域を攻略して、前に進む必要がある、そのためにはみんなの力が必要だ」

 

そしてそのまま強引に演説を始め

 

「誰一人の轟沈なく、みんなで先に進むために、暁の水平線に勝利を刻むために

みんな、力を貸してくれ」

 

《おーっ!》

さすがノリのいい艦娘が揃ってるだけある、夕立がノリノリ、赤城がテンション上目

暁がちょっとキョドりながら、愛宕さんが微笑んで、鈴谷がちょっと笑いながら

五十鈴が全開の笑顔で、

 

おのおの応えてくれた

 

「…そういえば愛宕さんって高雄型のなかで唯一金髪なんだよね?」

「え?はい、そうですけど」

 

「地毛…だよね?」

「はい、って、提督?確かに私は『日本人離れした体型』ってよく言われますけど

設計から起工から進水だって日本です!」

「…艦娘だと両親から生まれから育ちまでってそうなるのか」

 

「それに提督はご存知じゃないですか、艦娘は髪の色を変えられないって」

「改二とかでたまに変わるけど?」

 

五十鈴が口を挟んでくる

それに乗ってか、夕立が手をあげた

「実例っぽい!」

 

「あ、そういえば毛先ピンクか」

「提督さん忘れてたっぽい?」

「忘れてない忘れてない」

 

いや、少し忘れていたが

確かに何人かの白露型は髪の毛先が

金→ピンク→水色と姉妹ごとに次の妹の髪色になるようだ…村雨はいろいろ変わるが

 

「怒らないから正直に言うっぽい、忘れたっぽい?」「忘れてない」

「っぽーい!」

 

[それは怒ってるの?喜んでるの?]

[わからない、理解不能だ]

 

パシャパシャと水面でジャンプしている夕立、これが何千トンといわれても

全く説得力はないな…

 

「アノー…早ク来テクレマセンカ〜?」

 

「あ、すいません、すぐ行きますんで…ほらみんな急いで、迷惑になっちゃうから」

「はーいっぽい!」

「一人前のレディだもの!」

「なんか違和感が…」

「良いじゃんそんなの」

「一航戦のほっこり…」

「急ぎますよ〜」

 

艦隊をまとめて複縦陣に整列し直し、

 

「…それじゃあ索敵開始で」

「コッチモ索敵機出スノデ」

 

偵察機発艦!

「敵艦見ゆ!」「敵艦隊発見!」

 

真向かいで何やってんだろうか…

「第一次攻撃隊!発艦!」

 

真面目にやってるところ悪いけど

「行け!」「ぴっぎぃ!」

俺も手を回させてもらう

 

ヲ級フラグ、タ級フラグ

リ級フラグ、ヘ級フラグに

駆逐ハ級後期型×2

 

強力な編成だ、それが故に

俺たちに許される余裕など微塵もない

 

「…それが俺の出来ることだ」

 

ゆっくりと呼吸しつつ、相手のヲ級を見つめる、単体戦力では赤城すら越える運用数を備えるヲ級フラグシップ

 

先んじて撃破しなくては

 

「………ッ!」

「第一次攻撃隊発艦!」

 

「遅いっ!」「攻撃開始!」

 

赤城と呼吸を合わせ、かなり無理をして

零戦五十二型を制御する

 

「…っっっ!」

ガンガンと殴られる様な痛みを伴うが、なんとか動かすことはできる

 

「ーーーッ!」

ヲ級フラグの艦載機は垂直離着陸機である

そのために、ある程度の場所までは真上に上昇し、水平飛行に転ずる軌道を描くことが多い

 

「低速の上昇中を狙うっ!」

 

機銃連射による面制圧と同時に

赤城の放った流星隊が爆撃を開始する

 

「制圧攻撃!」

連続で放たれる波状攻撃が

強力なはずの敵艦載機を叩き落としていく

 

航空戦は、波乱から始まった

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
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