戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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ツインヘット

「それで〜?蒼龍泣かしてやってぜって

笑ってたわけ〜?」

 

「違いますぅ、、、ただ、、メンテ技師としての持論を述べてただけです」

 

「へぇ〜?技師さんは女の子を泣かせる論理

なんて知ってるのね〜」

 

「なっ、、泣いてなんかありません!」

「泣かせたかったわけではないんだ、、」

 

中高生のように見える龍田に

言論で丸め込まれてしまう俺だった、、

泣いてないと暴れる蒼龍の双乳に目線が吸い寄せられそうになるが、龍田の眼差しから死を悟った俺は気力で眼を引き止める

 

「死にたいバカはどこかしら〜?」

 

ああっ、つい龍田の方へ、、

 

危ない危ない、死ぬところだった

「ぴぎぃ、、」

 

っつ!!お前ダメだろ黙ってろよ!

気づかれたか、?、、

 

「へ〜?技師さんは随分可愛い声で

鳴くのね〜、、一匹くらい飼ってみたいわ〜」

 

バレてる、、それもわざとらしく

気づいてないふりしてる

 

「ヤベェ、、死ぬ」

 

「うふふ〜」

 

出来るだけ離れたい(まもりたくない)!この笑顔!

 

「さぁて、ちょうどいいサイズの首輪が

あるんだけど〜、、付けてみましょうか〜」

 

「あっちょっと待ってノオッ!」

 

飛び上がって離れる、後ろに回られる

以下ループ、、×15

十六回目に、スピードについに耐えられなくなった俺の足は止まり、上体が泳ぐ

 

「はい、捕まえた」

 

派手にすっ転びそうになった俺を

龍田が優しく受け止めてくれた

柔らかい、、じゃねぇ!捨てたものは多いが

人間としての尊厳は捨てんな俺!

 

「じゃあは〜い」

首輪?じゃなかった

 

「ぴぎいっ!?」

龍田が手をかけたのは俺の首ではなく

帽子、そのまま

パッと帽子を取り、中に隠れていた

白タコヤキを手に乗せる

 

「技師さ〜ん?これは何かしら〜?」

 

「白タコヤキ、、です」

 

「深海棲艦の新型艦載機よね〜?」

 

「はい、、特殊個体らしく腹に

文字があります、、」

 

なんだこの尋問感、、猫拾ったときの放り出せ問答に似てる感覚

 

「それは鳳翔さんのほうね〜

この艦載機はどこで拾ったの〜?」

 

「バイトに行く道で鎮守府近くに転がってたので、指食わせてから連れてきました、、

こいつ爆装も機銃も無いし自力じゃ飛べないんだよ?飼ってもいいでしょ!?」

 

「ダメなものはダメよ〜鎮守府としての

最低限のルールくらいは守らなきゃね〜」

 

「飼わせてよ〜!餌(俺肉アンド俺血液)

だって用意するし、こいつエネルギー効率百パーセントだから長持ちするんだぜ〜!」

 

「私の真似はやめてね〜?それに

そんなの飼ったら近所迷惑じゃ無い〜

ウチはペットオーケーじゃないし〜」

 

そこで同時にハッとする、、

 

「「この会話ってペット拾ってきた子供を諭す母親そのものじゃない?」〜」

 

「私はまだ母親になれる歳じゃ無いんだけど〜、、子供っていうのも悪く無いかもね〜」

 

なんだこの龍田さんの笑顔から溢れるバブみ、、すでに年齢が24の俺にはキツい、、

 

「ほら〜、優しく言ってる内にかえして来なさ〜い?」

 

優しく頭を撫でられる、

なんだこの落ち着く感じ、、頭がボーっと、、

あぁ、、なんで忘れてたんだろ、、

この感触、お母さんと同じ、、

 

「はっ!コレは!」

崩れ落ちそうになる理性を働かせ

どうにか態度を士官として

恥ずかしく無いものに戻す

 

「あの〜?私いるんだけど?」

 

「「あっ、、、\\」」

 

二人同時にパッと離れる

 

「すまん蒼龍、無視する形になってしまった」

「ごめんなさいね〜?」

 

「別に無視されたとか思ってるわけじゃ

無いんだけど、、

でも!技師さんは女の子を好きに使いすぎ!」

 

あっちょっと腕取るのやめ

 

[?見てればなんか良い感じになってる

じゃない?なにしたの?

この川内さんに説明して見なさい?」

 

蒼龍の双乳を当てられながら説明を始める

[いや、その、軽く話してたら蒼龍が

泣いちゃって、、それを聞きつけた龍田が来て、、]

 

[その前にまずはその邪悪な物体から離れようか!?]

「邪悪?!」

 

何が邪悪なんだ?このステキな感触は

[だからその感触がダメなの!とにかく離れなさい!]

 

「えっ?ダメなの?」

 

「ですって〜、技師さんは女の子を好きに使うのがおこのみみたいね〜」

 

「いや龍田さんそれは違う!」

 

「ぴぎぃ」

 

「お前何出て来てんだよ!だいたいお前のせいだから!責任とるのお前だから!」

蒼龍に引っ張られ、龍田に抱き込まれながら

ぴょんっとジャンプした白タコヤキを捕まえようとすると意外にもスルスル動いて

不自由ながら追いかける俺をかわして逃げる

 

「あっおい待てこら!」

 

「ぴぎぴぴききび、、ぴきぴきぴぴっ!」

(意訳:待てと言われて待つ奴はいねぇ!)

 

「おまっちょっ!何バカにしてやがんだ

初の長文セリフなのにくっだらねぇ

ことに使いやがって!!

 

俺は双龍を振り払おうとして足掻くが

「暴れないの〜♪可愛い可愛い、、

ペットの責任は主人が取らなきゃね〜?」

(後半ササヤキ)

 

「アッハイ、、」

 

収集が着くまではさらに一時間ほど必要だった




タイトルの意味
ツインヘッド+ツインペット

ヒロイン大集合修羅場会でしたね〜

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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