「heyサミー」
「!?どうしたんですか?司令官」
続いて来たのは五月雨のもと
駆逐艦寮、ちなみに伴は
「僕だよ」
「お前なんでそうやって心読むんだよ」
「愛」
もはや聞く必要なし、
と言わんばかりの一言である
「何故そこで愛?」
「提督への愛が僕たちの力になるから、力があれば大抵のことはできるから
だから僕は提督の心を読める
……三段というには歪かな?」
「三段論法にはなってるんだけどな」
[むっ!]
[安心しろ、川内は読めてない]
川内の思考は流石に読めないようだし
川内は俺の思考に繋がってるんだから他の艦娘がどう言おうと構いはしない
「先日は、お見舞いに行けずに」
「気にするな、お前が悪いとは思わないし、任務の日程をしっかり守ったお前を責めはしない」
「五月雨、ずっと心配してたよね
それに結局行きそびれてたし」
「気にする必要もなかったんだけどな?来なくても、いてくれてもありがたいし」
俺の言葉に、時雨が突っ込んでくる
「提督、それは一言足りていないよ
それじゃあいなくても良い、と言われているように聞こえる」
「?」
時雨の言葉に首をかしげる事になったのは、俺…だけではなかったようだ
「?」
[?]
[川内はやめなさい]
[はーい]
可愛く小首を傾げた姿勢から
すぐに戻って、ペロッと舌を出す
[はいはい可愛い可愛い]
[なんか雑?!こんなに可愛い川内ちゃんの扱いが雑!最近全然話しかけてくれないし、おやすみとか言うし!]
急に怒り始めた川内は無視して
とりあえず五月雨の方を向く
「誤解させたのなら、すまない
だが、任務を遂行していてくれるのならそれは計画通りとして、見舞いに来てくれるのなら無聊の慰めとして、どちらもありがたい
というつもりだったんだ」
「わかってますよ?」
「提督、よかったね」
五月雨にかぶせて時雨が前に出てくる
「おまえ圧力強くね?
なんか最近押して来てね?」
「押させるのはどっちなんだか
提督が鈍いからいけないんだよ?」
時雨はサラリと言っているが
なかなか無理のある理論だと思う
「あ!そうでした」
「ん?」「どうかしたかい?」
「お茶を淹れますね!」
「「あぁ…」」
五月雨が突然立ち上がり
それに反応した二人だが
五月雨の言葉を聞いて、
なるほど、と再び腰を下ろす
「………なぜ膝に?」
「…座りたいから、だよ」
最近本当に積極的になったなぁ
程なくして、
「お茶入りましたよ〜」
五月雨が戻って来たので、
時雨をどかそうとすると
「提督のお茶は貰っていくよ」
「何故!?」
本当に理解できないことを言われたりした
多分、俺が茶を飲んでいると
時雨がかなり危ない上に、
茶を飲む事自体が高難易度なのに配慮したのだろう…そこで何故
俺が茶を飲むという行動を制止する方向で動いたのかは分からない
「愛故に」
「お前もう愛でゴリ押してるだけだろ」
「……ばれたか」
「………あの〜」
当人である五月雨が蚊帳の外になってしまっているので、とりあえず俺は五月雨を招く
「何故お前まで膝に?」
「五月雨?」
「…役得です///」
なにやってるんだ?そもそも膝に座るのは駆逐艦の中でも時雨くらいだったはず
「五月雨、がんばります!」
「姉として止めるよ、五月雨
僕は君と争いたくはないんだ」
「…お前らはなんの話をしているんだ?」
「「秘密です」!」
本当に何の話なんだ?
いや、理解しないでおこう
「……まぁ、いいや」
時雨と話している五月雨の笑顔や
先ほどまでのオーラなど消え去った時雨の横顔は見ているだけで落ち着ける
「…こうしてみると時雨も可愛いんだよなぁ…」
「提督、今のもう一回、録音するから、特に『時雨可愛い』を重点的に」
「重点的に録音ってなんだよ」
「それはまぁ、ほら合成しやすいように」
「合成前提で録音するなよ!」
おかしいな…時雨は落ち着いた頭のいい子で、まとめ役で、ツッコミ担当な筈
なのに最近俺がツッコミ役に回ることが多い…
「ボケて来た?」
「張り倒すよ?」
「おおこわ」
軽く返しながら笑う
その横面に張り手が飛んできたので
甘んじて受けておく
普段なら時雨はパチリと叩く程度で済ませるはず…ぐぇは!?
「痛った!?なに!?」
「?」
「?じゃないよメッチャ痛いよ!」
「そんなに強く叩いた覚えはないんだけどなぁ…まぁ、痛かったら、ごめんね?」
「…おう、まぁいいや」
ビリビリと痛む頬を擦りながら
二人の乗った膝を動かして
二人をどかす
時雨はなおも寄りかかって来たが…
「やめて、時雨」
「……」
流石にはっきりと言うとやめた
「おし、それで良い」
「……提督は僕が嫌いなのかな…」
「んなわけ無いだろ現実見ろよ」
即答だった
なにせヤンデレの気配が見えていても俺が時雨を拒絶して解体しないのは
単純に俺が、時雨の事が好きだから
時雨は艦娘としても、『時雨』としてもお世話になっているし、付き合いも長い艦娘だ
おいそれと簡単に放り出すようなことはしない
[提督?私のことはどうなの?
私はいらない子なの?]
[?お前のことも好きだぞ?]
[………この唐変木…]
何を言われているのか理解できないなぁ
ちなみにこの後、
滅茶苦茶好感度調べられた
テラフォーマーズは関係無いです
600話記念番外編は
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テンプレ転生者(ヘイト)
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戦争が終わった後の話を!
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しぐ……しぐ……