戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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ヴェノムドラゴン

「なんでこんな無茶をしたのかな?

説明してごらんなさい」

 

「私に理解できるように説明してもらうわよ〜?」

 

ゴリゴリの修羅場、、

なんとかしないと、、

 

「えっと、、あの、その艤装を」

(´;ω;`)ウッ… ←・・・・(・ω・。) ジーッ

 

「艤装を?」

 

「メンテナンスしていたら、、」

「ダウト」

 

最後まで言わせてくれ龍田さん

 

「メンテナンスしていたらいつのまにか朝になってる生活が続いた結果いつのまにか慢性的な貧栄養状態に陥り骨格と筋肉に重大な劣化を起こしながらそのまま働き続けて急に倒れた、と、、言うんですね?」

 

そうだよ!その通りだよ!

(ヤケ)

 

「単なる過労からくる集中力の低下

と言いたいところですが、なんらかの生物に噛まれたと思しき跡、一体何があったんですか」

 

やべっ、、どうしようか、、

まさか白タコヤキに噛まれたとはいえないし、

 

「倉庫の隅にいたコウモリに噛まれました」

 

ドックの隅で噛まれたし、、夜行性だし

あれもはや艤装倉庫状態だし

だから嘘は言ってない(大嘘)

 

「消毒は?出来るだけ早く洗いますよ

いくら雑菌が入っているかもわからない」

 

バタバタとどこかへ走って行く医師

 

「あらあら〜、嘘つきな子はここかしら〜?」

 

椅子に座った俺を後ろから抱いてくる龍田

俗に言うあすなろ抱きだ

それ本来は俺がやるやつじゃない?

 

あぁ〜、、後頭部が幸せなんじゃ〜

 

はっ!龍田?俺に色仕掛けは通じないぞ!

 

「いくら仕事が多いからって無理をし過ぎよ

貴方が倒れたら誰があの鎮守府を支えるの?今の貴方は過剰出撃する艦娘の精神安定を一翼、、どころじゃなく担っているのよ?」

 

あの、、龍田さん口調飛んでる、んだけど

囁き声が聞こえて耳が幸せです、、

 

「最初は気に食わない奴程度だったけど、

貴方がメンテしてくれた艤装を使ってみて直ぐにわかったわ、自分が気付かぬうちにどれほど悪い状態に陥っていたか」

 

龍田は俺の上体を自分に引きつけるように

してしっかりと抱く

 

「酷く軋んだりしていた艤装も、建造当初よりきれいにしてくれた、コアとの接続も強まって練度的にもどんどん強くなって行ったわ」

声に艶を滲ませて、、絡め取るように囁く

「そんな時に思ったの、私、貴方の事が、、」

 

「見つかりましたよ!消毒液!」

 

あと少し待てヨォ!二文字ないし三文字だぞ!

もうちょっとだったのにぃ!!

 

あとでボイスレコーダーに

しっかり録音しよう

 

可愛い龍田さんボイスで脳内再生余裕ってなるくらいに聴きまくってやる

毎日聴く、むしろ起きたら聴く、寝る前に聴くくらいのペースで聴く、幸せは歩いて来たよ、、

一日一歩でもなかったけど、、

 

取り敢えず二ヶ月くらいでたどり着いたよ、、

このヘヴンに!

 

「はぁ、、タイミング悪いですね〜?

まるで『何かを遮るようですよ』?」

 

「私は『真っ当に』消毒液を探していたのだが?

『何かあった』のかな?」

 

「いえいえ〜、『特に何も』〜」

 

君たち話が怖いよ?

政治的やりとりじゃないんだからさ

そんな言葉の背後を読むかのような会話はよそうぜ?

 

「じゃあ、消毒さっさとしちゃいましょうか

あと、なにかの雑菌が入っていないか

噛まれた時に入っていたら困りますからね

調べてしまいましょう」

 

さっさと液をガーゼ(?)につけて

俺の指の抉れた部分にあてる

「いてててててっ!」

 

「大丈夫です、中二病より増しです!」

「そっちの痛いじゃないから!」

 

細胞を破壊しない消毒液とやらで

傷口を消毒したあと、保湿用と言われた

謎液と外傷用のパッチを当てて、

それごと長めの包帯で巻いた、




囁きの甘い毒、、

ちなみに、これが約二十分の出来事です

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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