「…提督、どうするっぽい?」
「とにかく急いでこの海域を離れる
そもそも島に来たのは機関長が干渉したから、機関長は死を選んだ
だから俺たちはもう無用だ
計画通りにソロルへ急ぐぞ」
「了解であります」
「っぽい!」
さっさと配置に着く艦娘たちと
(我々もお手伝いします)
何人か増えている妖精
…どうした?
「姫の島にいた妖精さんの内何人か、です、こっちの鎮守府で働いてくれるそうですよ」
「…それは有難いんだが…現状結構いるよな?」
(それでも事務型に転向してくれる妖精は少なかったのでありがたいです!)
「そうか…」
席に腰を落ち着けながら指令を出す
「全速前進!急ぎこの島を離脱する!」
《了解!》
一斉に返事が来るのと同時に
艇が加速する
………よし、対近距離用の
機銃の射程を抜けた
「深海棲艦は現れない!一気に突っ走れ!」
(了解です!)
「提督、島はどうするっぽい?」
「機関長は自らの身を捨てて復讐を止めるために俺たちを呼んだ、
そして、妖精の主が死を選んだ以上、俺たちはそれを変えられない
それに、その情報だけでも価値がある
艦娘と同様に、一度深海棲艦に堕ちた妖精が復讐を捨てて、人類と同じ側に帰って来てくれたんだ、それはとても貴重な情報なんだぞ?」
一言、夕立に返したあと
俺は顔を正面に戻して
進む先を見つめる
「……ソロルはまだ遠いですよ
提督、一旦、仮眠を取られては?」
「いや、それには及ばないよ大淀」
大淀の意見は有難いが
この状況で寝られるほど俺は緩くないし、背後には島があるのだから
いつ狙われるともわからない状態で
睡眠中などの危険な状態になるつもりはない
「…たしか、電報は打てたよな?」
「はい、打てますよ」
扶桑さんの声に背中を押されて
電報を打つ
近隣のすべての設備に対して
「………よし、保護を求める文は打てた、これで最低限の期待は出来る」
期待は確保したし、用意はできた
ソロルに移動する準備と一緒に
もし攻撃された時の保険もかけることができた、正直出来過ぎだけど
「…深海棲艦の見張りを代わるよ
俺が一番戦力にならないんだし、俺がやるべきだと思うし」
「提督っ!?」
甲板の方に出ると
そこにいたのは、空母棲鬼
「提督、外は寒いわよ?中に戻ったら?」
「いや良いよ、俺は大丈夫、空母棲鬼こそ中に戻ったら?大事な戦力なんだし、温存温存」
「良いわよ、私は深海棲艦なんだから
そんなにヤワじゃないわ」
「…仕方ない、深海棲艦だからといって油断しないでね?中身が女の子であることに違いはないんだから、ちゃんと気をつけてね?
自己管理できてる空母棲鬼だから許すけど」
ふっと、振り返って
ご忠告通りにさっさと室内に戻る
「…もう。心配性」
後ろから聞こえた声は、
聞こえなかった事にした
その後しばらくを過ごし…
俺たちはソロル本島に到着した
「よし、決戦前ブリーフィングには間に合ったな」
扶桑と俺だけでブリーフィングに参加するため、ここからは他のチームとは別行動をとる
「それじゃあ配置の方は戻ってきた後で伝えるから、待機しててくれ、いってくるよ」
《了解》
「それじゃあ行こうか、扶桑」
「はい♪」
俺は扶桑さんを伴って艇から降り
島の桟橋に立つ
「…ちょっと遅れてるから急ごう
時間に余裕とったスケジュールつけるべきだった!」
とはいえ、全力で走ると扶桑さんを置いていってしまうため、小走りに抑えて
扶桑さんと並走する
「…事前にもらっていた案内資料は暗記してる、こっちだ」
「はい!」
ひさびさに記憶力が活かされたような気がするが、それは置いて、三日月型の中心部から、すこし外側の部分に暫定的に仮設されたらしい
ソロル鎮守府の建屋
当然急造なので、基礎と骨を用意して壁で囲った、程度の建屋であり
残念ながら防弾性能や隠蔽能力はないと考えたほうがよさそうだ
「遅れて失礼する」
「すみません!遅れました!」
ノック待ちもそこそこに急いで建屋に入り、己の目的の人物を探す
「あ、こっちですよ」
「おう」
そこにいたのは、いつもいて欲しい時に居ると評判の里見君
「状況は?」
「芳しくないですね…とはいえ
作戦を立てる時間があるってぐらいには余裕もありますし、資材もそこそこ
各資材20000くらいを見て良いでしょう」
各資材2万…なんかよく聞くような響きだな…
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