「加賀さんも技師さんと同じ家出身っぽい?」
「加賀さん、?」
そういえば、俺が艦これを始める
ゆえんとなった艦でもある
高校時代に友人にペンダントを見られた時に
『このひと加賀さん激似じゃね?』
と言われ、写真とピクシブ検索した
加賀さんを見比べて見て、、そっくりだった
勧められるがままに艦これを始めた俺は
いまや熟練の提督だ、、もっとも
もはやログインも叶わないが、、
だが、、姉はたしかに外見は似ていたが
五航戦いじめなんてするような性格ではない
それは十数年間あっていないとしても
しっかりと覚えている
所詮贔屓目かもしれないが、
「まぁ、そうかもしれないな」
とだけ言っておく、、
「っぽい!」ギュッ!
「いくら機械を停めて置いたって言っても、危険物が多いから飛びつくのはやめろよ」
「技師さん、なんか寂しそうな目してたっぽい!」
「おまえは犬か」
「犬でもいいっぽい」
ぎゅうっと俺の技術者用軍装を抱き込んで
捕まえる夕立
「俺は困るんだがなぁ、、犬は」
そもそも工廠に動物立ち入り禁止だし
え?人間は人間って言う括りだそうだし
艦娘は法令上『器物』だから
白タコヤキ?あれは艦載機
メンテは終わった、、
予備パーツも陽炎型を除いて作り
終わったし、今日はフリーだ
「よし、体を作り直しにまずは
響のところ行くか、、」
「その必要はない」
扉を突然開けた女は、格好つけたポーズのままでカッコいいセリフを言い放つ
「長門?」
「そう、私だ!技師よ、お前は聞くところによるとなかなかの体術レベルを持っていると言う話だが」
「はぁ、、」
「特訓、やって見ないか?」
「ぜひに」
二つ返事で了承するのだった
夕立と別れた俺は長門に先導されて鎮守府裏手に来ていた
変身できるレベルに至る必要はないが
そこそこレベルには戻っておきたい
具体的には42.195キロを二時間で走れるくらいには
え?それどこのスパルタ?
ここに決まってるでしょう
「ここだ、まずは」
連れてこられたのは鎮守府の外にある山側の斜面だった
「全力で走る!頂上にちょっとした祠があるんだ、その前までのタイムを計るぞ」
言うが早いか長門は走って行ってしまった
なんて足の速いこと
低速とは一体なんだったのか
「よし、追うか」
スタート遅れること数秒、走り出した俺は、三時間後にようやく長門の待っている祠へとたどり着いた
「なんだ?今着いたのか、、山は初めてか?」
「ええ、お恥ずかしながら、、はぁ」
「まぁ、初めてなら仕方ないか、次は場所もわかる分早くなるだろう」
「はいっ、、」
息を整える俺を横目に見ながら
軽く笑う長門
「無理をするなよ、それに、連れ出したのには理由があってな」
「理由」
「ここなら聞こえないだろう、、
金剛を、許してやって欲しいんだ」
「??」
「金剛が主砲を突きつけたと聞いた、
あいつは判断の基準が堅いから
一度こうと決めたことを変えられないんだ、だからいまだ謝れていない」
「そんなどうでも良い事、、」
「ふふっ、、ははははは!金剛本人があんな散々に悩んでいた事を、どうでもいいの一言か!
戦艦の主砲を突きつけられて
それをどうでも良い!?
なんとも笑える話じゃないか!」
「そんなに笑わなくなってもいいじゃないか」
「いやすまないな、、あまりにも面白いことを言われる物で、つい、、な」
俺は彼方の太陽を見ながら黄昏る事にした
「金剛は私のような火力型ではないとはいえ、立派な戦艦だぞ?それも高い戦果を挙げた掛け値無しの武勲艦だ
その主砲を向けられて軽く流せるような奴などそうは居まいよ」
言われてみればたしかにそうだな、、
あの時はムキになってるだけの女の子にしか見えなかったけど
あれ?改めて思い出してみるとすげえ美人じゃね?
俺的にポイント高えぞ?
「容姿を詳細に思い出しているところ悪いが、、
女と話している時に他の女に集中するのはマナー違反とよく言われないか?」
「あっはいすみません」
「いや、私自身あまり気にしていないがな
まぁ、金剛もこれで悩みを晴らせるだろう
あんなに良い人に私は何をやっていたのかーなんて言ってふさぎ込んでいたからな」
「あの気の強い人がですか」
「そうだぞ?蒼龍一人しか残っていない空母よりマシだが、戦艦とて私と金剛の二人しか残っていないのでな、ただ一人の同種が塞ぎ込んでいるのは見るに耐えん」
長門さんの声がやや暗くなる
「かく言う私もここ最近は演習以外で出撃した覚えが無いのだ、まぁ、駆逐艦の練度上げに同行しているので満足している、私の燃料消費は経済的とは言い難いのもまた理解している」
そう言って、すこしだけ寂しげに
笑う長門
「戦艦長門は強力な艦だが、消費も大きい
経済を気にしている提督はまず出撃させんだろうよ」
「では、貴女は異動とかを考えなかったんですか?」
「私は長門だぞ?戦艦として前線に出られないのは歯痒いとしかいえないが、私が鎮守府の最高戦力であるという自負はある、、
いざという時に鎮守府を守るのは私たち
その後ろ盾があるからこそ
駆逐艦たちは安心して出撃できるのだ」
家を守る妻的理論が出てきた、、
[最近だと性差別とか言われるから気をつけてね]
帰る場所を守る人がいるから、戦いに行ける
足場があるから走れる
根本的なことを考えれば当然な、忘れがちな事
そして、とても大切な事だ
「なるほど、、自ら縁の下を選ぶ
そうそうできる選択では無いでしょう、
やはりビッグセブンは偉大だ」
「ふふっ、そう持ち上げるな、それに
これは重巡以上のサイズの艦娘がだいたいした選択でもあるのだ、私が特別なのでは無い」
「それでも、その選択ができる事には敬意を表しますよ
できる事なら、貴女の艤装もメンテナンスしたかった」
「なんなら明日辺りに頼もうか?長期出張帰りだ、調子を整えておくのも悪くない」
「明日は行かねばなりませんが、
帰ってきたら、誠心誠意メンテナンスに
取り組ませていただきますよ」
長門の艤装は大きいからな、まず時間のかかる仕事になるだろう、、あぁ、夢にまで見た長門の艤装、、
そのあと、二人で帰って
ついに覚悟を決めたらしい金剛に
謝られて、全力でスルーして、駆逐艦たちの艤装が終わってからまたメンテする約束をした
間宮さんに夕食をもらい
腕の違いに打ちのめされた、、
ちなみに今日の献立は
青椒肉絲をメインとした中華系
野菜多めの
白米と肉の強いものだった、、
それぞれ味が強いはずなのに白米と一緒にスイスイと箸が進み、なんとご飯二杯で食い切ったあと
卵をリクエストして、tkgまでやったのだった
いよいよ、作戦決行の時迫る、、
長門のかっこよさは表現できただろうか?
感想待ってます
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