戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

32 / 649
世界の法則が、乱れる!


(いろんな意味で)バトラー

長門とお話しして、帰り際に

駆逐艦の性能と展望について語り合い

 

『駆逐艦+戦艦構成の艦隊に

おける戦闘のあるべき姿』

 

を語り合った

 

望むのは無傷での勝利

しかし、長門はそこに『駆逐艦による連続攻撃』を、俺は『徹底した相互支援』をそれぞれ組み込んだ結果、戦艦の位置取りと装備に全く逆とも取れる決定的な差を見出した

 

俺の編み出した戦法はこうだ

まず駆逐艦を3、2の複横陣で組み、その後ろに射程の長い戦艦が待機する

敵を捕捉すれば即座に前列の駆逐艦が突撃をかけ

それに集中する敵艦を戦艦が砲撃する

当然それに気づいた敵艦は回避運動を取り

前列の駆逐艦が雷撃

これを回避しても横をすり抜ける前列の駆逐艦

と残る複横陣に包囲される形となる

囲まれて足が死んだところを集中火力で沈める

 

対して長門が説いたのは

戦艦を先頭とした単縦陣にて探照灯照射突撃をかけ

砲撃戦で戦艦が敵に打撃を与え

ダメージが蓄積した相手を射程に収めた駆逐艦たちが一斉攻撃、

もちろん敵の攻撃は先頭の戦艦に集中する

それは余りに危険だ

 

互いの論こそ真に利ある戦い方であると説き

ガンとして譲らない、互いに欠点を指摘しあい、互いの利点を吸収する高度な戦術論議がそこにあった

 

「弁舌口論か、直接砲火を交える訳でも無いというのに、胸が熱いな」

 

「口角泡を吹いてはいますがね」

 

互いに互いを高め合い、尊重し合う

それによって互いの艦隊教義(ドクトリン)はリアルタイムで成長していき

もはや最初に提示した作戦など、全くもって合理性を欠く過去のものと化していた

 

「やはり俺は戦艦に主砲×2と徹甲弾に電探か水偵を勧める、大火力の弾着観測による空間支配力は確実に敵を萎縮させるはずだ」

 

「私は主砲×2と缶+タービンで高速化だ!

やはり火力に秀でる艦娘も遅くてはいけない」

 

互いの艦隊教義は全く妥協しなかった

気づいたのは艦娘寮の長門の部屋の扉を開けた時だった

 

「あっ、、すまん」

「気にするなっ!それより続きだ!」

 

長門はその明晰な頭を別のことに使い切っているのか

全く気にする様子を見せず、息を荒げながら俺にシュミレートを要求して来た

 

「いや、長門」

「なんだ!逃げるのか?!」

 

「場所を見ようよ」

「何が、・・・・/////」

 

ようやく気づいたのかなにやら焦り出した長門は部屋に入って扉を閉め、ガチャドタバッタンと音を響かせながら何かをして、、

 

「入れ」

 

「え?それは」

()()()

 

「アッハイ」

 

このあと夜通し語り合った、、

 

翌朝、、

「太陽が、、黄色い、、」

「ふぅ、」

 

長い息を吐きながら満足げに去っていった長門を見送る

 

[昨晩はお楽しみでしたね!?]

( 'ω')ハッ?

 

いやちがうよ?ひたすら言い争ってただけだよ?

 

[へー、夜通し一室に、二人の男女がいて?

夜が明けたあとに目を瞬かせながら満足げな女とげっそりした男が出てきて?太陽が黄色い?ほれ言ってみ?なにやったかなんて秒でわかるからね?]

 

めちゃくちゃ不機嫌な声で話しかけられた

 

「俺の思いは何故こうも通じないのか、、」

 

[夜のバトルしてたの!?

めざめるパワー→ドレインキッス↙︎

かたくなる→つっつく↙︎

てっぺき→したでなめる↙︎

どくどく→のみこむ↙︎

からをやぶる→なきごえ↙︎

みだれつき→あまえる↙︎

メガホーン→しおふき↙︎

やどりぎのタネ→たくわえる

なの?持ち物はしあわせタマゴなの!?]

 

[お前マジ世界に謝れ!]

 

俺、身に覚えのない罪を被せられた

これをきっと冤罪とか私刑って言うんだよな

 

川内とのラインを一時封鎖、

これでいっきに平静にございます

 

「ダレカタスケテ」

 

そして、いつも通りの間宮で食事を終え

(最近食堂を見るたびに腹がへる、、

条件つけか何かされているように感じることもあった)

 

「むっ!」

「俺たちは白なんです、」

 

「おはようございます、今日から遠征に行かれるとのお話です、よろしくお願いします」

 

不知火とあいさつする

 

「おはようございます、本日の任務は通達を受けておりませんが、誠心誠意取り組ませて頂きます」

 

不知火は目力つよいからな、、ちょつと

怖くも見えるよな、、

 

そうこうしているうちに時間は過ぎて

遠征出撃の時間になった

 

「よろしく、技師さん」

「技師さん同行なんてやめたほうが、、」

 

響と蒼龍が随伴艦か、、

蒼龍?

 

「お前空母だろ?護衛任務で出撃とか許可されたのかよ」

 

「なんでかわからないけど許可されたから良いのよ!」

 

それは罠だ!上から来るぞ、気をつけろ!

 

なんて言うことも出来ず、結局出撃することなった

「我が機動部隊、出撃します!」

「了解、響 出撃する」

 

「あっこれ定番の、、」

↑結局ノれなかった

 

あと蒼龍旗艦なのね、、

「はぁ、まぁ指定装備と輸送物も確保してる

ただ運ぶだけの任務な分マシか」

 

俺も俺で備えてはきたが、今のレベルでアレを使えるかどうかは分からない、、ここはメンテと回復に徹するか

 

俺は二人を小型艇で追いながら考え込む

結局操船手資格はないが、海軍ゆえにオッケーである

 

「敵艦みゆ!」

 

あぁ、まずい彩雲からの敵艦発見が来たらしい

 

意識を生存に切り替える

「よし、敵艦種、数は!?」

「駆逐イ級二隻です」

 

この海域なら潜水はいないはず

「よし!開幕航空戦に入る!」

 

「第一次攻撃隊!発艦始め!」

攻撃隊が飛び、九九艦爆による爆撃が実施された

その後、艦攻による攻撃と響の魚雷が命中した駆逐イ級は二体とも沈没した

 

ちなみに、艦爆は二スロ、彩雲は四スロらしい




評価、感想待ってます

今回のヒロイン、、、なし

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。