戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

349 / 649
地点甲 古き友との再会

「まっずっ!」「やべぇ!」

 

軽巡ホ級が至近距離から仕掛けた砲撃が漣に砲弾が直撃し、その艤装は大破

 

することはなく

 

「甘い!」

 

突如として飛来した艦爆隊…いや、爆戦隊による強襲爆撃でホ級は砲を支える右腕を破壊され、同時に砲弾が謎の直撃を果たして

突然撃沈された

 

「…ふふっ、さぁ仕切るで

艦載機のみんな!お仕事、お仕事!」

 

現れたのは、龍驤改二

 

「誰!?」

「龍驤…なの?」

 

それに対する反応は対照的

古くから鎮守府に所属していた艦娘である蒼龍は目を見開き、比較的新しいビスマルクは疑念の表情になる

 

「お久しぶりやね、蒼龍

それと、そっちの金髪さんははじめまして」

 

「龍驤っ!」

「…あの龍驤、だよな?」

 

蒼龍が駆け寄ってきて、木曾も訝しげな表情ながらに問いかけてくる

 

「うん、その通り…一回沈んで

深海から帰ってきた龍驤さんやで?」

「っ!」

 

蒼龍の表情は一瞬曇り

同時に他の艦娘たちも足を止める

 

「大丈夫や、ウチは艦娘の龍驤、それ以下でもそれ以上でもないわ

…あ、ウチ改二やったな」

 

初手から軽いノリツッコミを入れてくる龍驤、その対応は完全に初対面ではない

 

「ウチはドロップ艦で所属変わったから、今は呉第一鎮守府所属の軽空母

単なる支援艦やから、気にせんといてな」

 

軽く言ってくれるが

それを気にせずにいられるような艦娘などいない、

 

「…さぁ、仕切り直りや

一気に決めるで!」

 

関西弁…のフリなのだが

ビスマルクにはちょっと難解だったらしい、怪訝げな表情になっている

 

流石に周りの空気で察したらしく

最後の一言と共に攻撃に入る

 

「ウチが来たからには百人力や!金髪さんも安心してや!」

「ビスマルクよ!ちゃんと名前で呼びなさい」

 

「ほなビスマルク、行くで!」

龍驤の装備した15.5センチ三連装副砲が火を噴く

 

「もう!先走りすぎ!

タイミング合わせなさいよ!」

 

ビスマルクも併せて砲撃を開始

ビスマルクの砲撃を回避した敵陣に生まれた一瞬の隙を突いて…

 

龍驤改二の九九式艦爆(江草隊)が28機もの数、次々に飛翔する

 

龍驤の中でもこの龍驤しか持ち合わせない超、特殊技能

 

高速転換(ラピッドスイッチ)

出撃中に武装を装備する、別の武装へと入れ替える技能であり、艤装自体のクセや細かなパーツ差などを完璧に把握しなければできない荒業であり、当然ながら普通に真似すれば艤装を壊すようなものだ

 

「ふふ〜ん」

 

鼻歌まじりに自慢げな表情で

次々に武装を切り替え、艦爆や艦攻隊を発艦させ、本来の容量を遥かに超える数の艦載機を繰り出していく龍驤

 

当然燃費は最悪だが

瞬間火力については正規空母どころか砲撃特化の大和すら凌駕するほどの能力を発揮する

 

そして今必要なのは

なによりまず、徹底的な殲滅であり

それには高い火力こそ必要だった

 

「タイミング合わせろ…!」

 

龍驤はだれよりも早く撃ち始めているはずなのに、ビスマルクが撃ち終えて

木曾がフォローに入って

なおも撃ち続けていた

 

「貴様チートダゾソレハ!」

「知るか!数水増しして来とるお前らのほうがチートや!」

 

叫んだリ級ももちろん撃沈した

 

「零戦五十ニ型江草隊やら天山村田隊やら…もう何を使ってるんだか…」

「あぁ、そういえば漣に見せるのは初やったな…こらウチだけの特殊技能やから、そう簡単に見切らせはせんよ?

真似できるんならやってみ?」

「出来るか!?」

 

 

既存の常識を遥かに超える光景を見せつけられて混乱してしまった漣に

龍驤は笑って、木曾は突っ込む

 

戦場は完全に龍驤のペースだった

 

「潜水棲姫か…」

 

姫級の存在を知っていたのか

即座に武装を交換、カ号観測機

零式水中聴音機、天山九三一空

そして彩雲の四つを同時に展開

 

対潜特化装備に変更する

 

「まぁ、ウチあんまり対潜には向いとらんから、これくらいで我慢してやるわ」

 

苦笑いと共にカ号と彩雲、天山が発艦し、聴音機(ソナー)が起動、

 

対潜攻撃を開始した

 

「負けてられない…かなっ!」

 

それを釣られたか、五十鈴も対潜攻撃を狙うが、対空装備のせいであまり正確な

狙いがつけられていないようだ

 

「…やっぱり一旦戻って対潜特化に変えてきたほうが良いかしら」

「馬鹿、この浅瀬じゃ潜水なんて碌にできないだろ!姫一体のためだけに他の対策を疎かにはしちゃダメだ」

 

「あの〜対潜装備、取ってきましょうか?」

 

すっかり撤退のタイミングを失ってしまっていた漣が、申し出てくると

五十鈴は目を輝かせて漣の手を取る

 

「ありがとう!お願いするわ

漣さん!よろしくね!」

 

「あ、はい」

 

いつものノリも今ばかりは鳴りを潜めている漣であった

 

「あ、蒼龍の艦載機の補充は大丈夫なん?」

「え?私!?…ボーキ不足で再出撃はちょっと無理かも…一旦戻って艦載機補充してくるよ、ちょっとだけ待ってて!」

 

「おう、任せとき!」

 

応じる龍驤に軽く手を振り返して

蒼龍が漣を連れて離脱する

 

龍驤はそれと入れ替わりに戻ってきた対潜装備陽炎と共に、対 潜水棲姫の対潜攻撃を開始した




はい、まぁ誰にでもわかると思いますが龍驤回です…一応色々縁があるので…ね?

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。